月組 「ロミオとジュリエット」

2012-06-28 21:33:51 | TAKARAZUKA
ダブル観劇でダブルロミオ観てきました。

ぶっちゃけた感想…、

普通に良い!何もダメ出しも文句もない。誰が観ても、どちらのロミオを観ても満足すると思う。

個人的には言いたいことはあるよ。フィナーレは好みでない。舞踏会のダンスシーンは全然物足りない。前もこんなに踊らずに突っ立ってたっけ…?

舞踏会の曲が一番好きなので個人的に残念でしたが、それは二回目ではもう慣れました。一回目はガッカリしたけど、二回目はあまり気にしなくなった。

それ以外は全然文句ないし、逆にめちゃくちゃ組がまとまっていて、コーラスも良いし、完全にマサオの月組になっていたから驚いた。「エドワード8世」の新公からは予想だにしなかった見事な団結力にアッパレじゃ!(笑)

もう、マサオが生き生き伸び伸びロミオとティボルトを演じていて、正に水を得た魚だったね。観ていて気持ち良かったよ。なんかトップになれて嬉しい!みたいな、良い意味でトップの重圧感を抱えてないその若さや生き生き感が、観てるこっちまでが元気が出るし、嬉しく感じる。キリヤンが心配してなかった理由が分かる。

本当、ロミジュリがお披露目で正解だったね。

作品的には、前回観たロミジュリが東宝版だったから、ドロドロした人間関係のあの毒気たっぷりの東宝版に比べたらあまりにも毒気の薄いあっさり感に拍子抜けしましたが、本来これがオリジナルに近い形(多分)なので二回目は元の感覚で観ることができました。

ロミオに関してはマサオもミリオも良かった。ただ、マーキューシオがみりおの同期のミヤルリだったから、みりおロミオの方がリアルな仲間意識を感じた。だから、マーキューシオが死ぬシーンはみりおロミオの方が…泣けた(笑)

確かにロミオに関してはミリオの方がピッタリだと思ったよ。でもマサオのトップオーラがティボルト役でも勝ってしまうんだよ。ぶっちゃけ書くと、みりおロミオの時はマサオでない他のティボルトがいいと思った。やはりみりおロミオはみりおがトップになった時に観たかったかな…。

ティボルトに関しては、スカピンでショーヴランを演じた効果が活きていたと思う。どちらも良かったよ。オーラ的にはマサオだけど、みりおも大健闘だった。全然文句なし。

ジュリエットの愛希チャピも文句なくジュリエットになりきっていたし、歌も文句なし。これは嬉しい誤算だった。前回の新公からは想像がつかなったからね。ちゃんと初々しさのあるジュリエットだったから本当に良かったです。

一番注目していたマーキューシオのミヤルリも平均点以上だった。マーキューシオはチギ君の印象が強いから、ミヤルリにはまだあのエキセントリックさには到達してなかったけど、私はミヤルリの方が実はリアルなマーキューシオ像かなと思う。

なぜなら、親友って本来似た者同士やん。好きな人、気にな人の性格を知りたいなら、友達を観察する方が早かったりするからね。ミヤルリの演技を観て、そう意味であまりエキセントリック過ぎるのもどうかと思った。確かに、デフォルメした方が役としても観ていても十分面白いけど、リアリティーの面を考えるとミヤルリに軍配が上がるかな。チギ君はチギ君で良かったし、ミヤルリはミヤルリで良かったよ。

ベンヴォーリオのマギーも普通に良かった。一回目はもりえちゃんで観たかったな…と思ってしまったけど、二回目は全く思わなかった。やはり宝塚版のベンヴォーリオは地味だったけど、ワイルド系のマギーが演じることで存在感がぐっと出たね。正直スズミンもマッツもどんなベンヴォーリオだったのか覚えてないm(__)m

乳母の美穂姐さん、神父の英真さん、完璧!やはりこのお二方がいてこそのあの重厚感だったと思う。美穂姐さんのあの化粧がいい。英真さんのナレーションもいい。重みがある。

で、実は一番目を引いたのは、マサオでもみりおでもなく愛を演じた煌月君だったんですよ。スポットライトの加減もあるけど、三組の中で一番良かった。バレーテクニックもそうですが、表現力がずば抜けて素晴らしい!死は真風君が一番だったけど、愛は煌月君やな。注目しなくても自然と目を引くと思う。

私の個人的な好みはさておき、全体的には全く問題ないので、これから観ようかどうか迷ってる方は安心して観て下さい。東宝で御覧になる方も期待していいですよ。どちらのロミオもティボルトも良いから。初日開いてまだ間もないこの時点であれだけ見せられたら、千秋楽が怖い。実は千秋楽観に行く予定にしてるんで(笑)


今日のまとめ:この新生月組、若さと勢いに溢れていてマジいいよ!

今日はまさかのめちゃ欲しかった物が手に入って超舞い上がっていたけど、やはり人生はいいことばかりではない…(涙)


追記:エリザベート・ガラコンサート宝塚版、めちゃ観たい!!!初演組復活やん!!!一路さんと花ちゃんのコンビ復活やで!しかもユキちゃんもトドちゃんもタータンも、その上シメさんも!これ、マジやばい!

これってどういうスケジュールなん?雪組版、宙組版、花組版で日替わりなん?

ごめん、東宝版は全く興味がなくなったしまったけど、これはマジ観たい!本当はあやかさんが出ることを密かに期待してたけど、一路さんと花ちゃんコンビの雪組復活ならこれはこれで絶対観たい!!!チケット無理やろな…。

ホンマ、この時期にこんな憎いキャスティングしてくるとは!観れなかったらマジ悔しいやん!!!(笑)

いや~、観れたらマジ泣くかも…ってくらい奇跡の復活!観てないのに脳はもう昔にタイムスリップしてるよ!

「ナイト・トーキョー・デイ」

2012-06-27 16:55:52 | 映画
偏見もあると思うけど、やはりカンヌで上映される作品だけあって私好みであります。

女性が観たらどう思うか分かりませんが、私は序盤の女体盛りからアート作品として魅入ってしまった。女性の方には大変失礼ですが、あれは映像的に芸術性がある。実際に東京にあんなお店があるのかは知らないし、なくはないと思うけど…、私は行きたくもないですが、映像的に許せてしまった。

女体盛りはさておき、ストーリー的にも非常に詩的な感性があって、特にナレーター的な役割を務めている田中民(さんずいへん付き)さんの台詞が本当に詩的で好き。

女体盛りのシーンから最後の銃殺のシーンまで愚かな男たちを描いていて、そこは台詞にもあるように、世界中の男はどこも愚かっていうのをテーマに描いていたと思うんですよ。と同時に、そんな男に振り回される、愛してしまう女もまた愚かだと言いたかったと思うんですよ。

菊地凜子さん演じる殺し屋がターゲットの男を愛してしまう愚かな女性を見事に切なげに演じていて、彼女を見て女性版「レオン」だと思ってしまった。

孤独の中に一筋の光を見つけて、その光が彼女にとってはかけがえのない大切なものになっていく様がレオンと被る。これこそ本当の愛ですよ。同じ日本を舞台にしていて、外国人から見た日本を描いていても、「ノルウェイの森」とは雲泥の差がある。

この作品で素晴らしいと思ったのは、暗殺者の主人公が殺した相手(だと思ってる)のお墓を綺麗にするシーンと、彼女が何を書いたか具体的な言葉はわからないけど、神社の絵馬をくくり付けるシーン。最後にこの2つのシーンが活きてくる。彼女は生きた証、愛した足跡を残しておきたかったと思うし…、う~ん、お見事!

殺しのターゲットとなるスペインから来た男の何がそんなに魅力的なのかは正直分からないし、それは愛した者だけが分かればいいことなので、分かろうとする必要はないと思うから、そういった意味でも詩的で凄く好き。マジ私の感性を刺激する。う~ん、こういう作品もマジ好き、エロさも含めて。でもこの作品に関してはこのエロさも一つの芸術だからね。っていうか、映像もそうだけど、色使いがマジ綺麗。築地の卸市場が以外と地味に魅力的に映し出されている。ま、本業も副業も似てるとこあるしね…。

「レオン」が好きな方にはオススメ…します。←自信ないけど…。きっと賛否分かれるんだろね…。ちなみに監督は女性てす。

今日のまとめ:やはりカンヌ作品は素晴らしい!大不評でも私は嫌いではない作品もある。タイトルは書かないけど…。めちゃ映像的にヤバイので。メッセージはスピの世界観だったんだけどね…。

基本、カンヌ作品はアート系(感性系)が多いから私は好き。いや、「アーティスト」は別やで。←まだこだわるよ(笑)

菊地さんの演技に興味があって「ノルウェイの森」と一緒に借りました。いい比較対象になった。

菊地さんの演技はめちゃくちゃ上手いとは思わないけど、表情がとても西洋的でそこが魅力だと思った。不思議な魅力がある。これからも海外のアート系の作品に出て欲しい注目の女優さんではある。

「ブレイクアウト」

2012-06-24 23:45:07 | ニコール・キッドマン
そんなに悪くなかった。っていうか、一瞬だけだけど、ニコールの迫真の演技にビビビときたから、これ、980円ならDVD絶対買います(笑)

ネタバレは最小限に留めますが、ジョディ・フォスターの「パニック・ルーム」とニコールの「デッド・カーム」とオードリー・ヘプバーンの「暗くなるまで待って」を足して割った感じ。

ま、早い話が密室劇の強盗クライム(?)サスペンス映画ですわ。←想像つくわ!

家族愛がテーマになっていて、ま、そんなに斬新さはないないけど、先が読めない展開であったのは確か。

退屈感がないのはいいけど、ハラハラドキドキ感もない。クドイくらいに筋伸ばしの畳み掛けで、良く言えばどんでん返しの応酬。まだ続くの?的な展開で、なんだか退屈感を出さないためのクドさが1週間で打ち切られた敗因かなと思った。

この作品、ニコールとニコラス・ケイジの初共演なわけですが、最近は何かとプライベートでお騒がわせだったニコラス・ケイジでしたが、久しぶりに見たニコラスの演技はやはり、悪い表現ですが、腐ってもオスカー俳優だなと思わせる見事な演技でした。最初誰だか分からないくらい声の出し方と台詞回しにビックリ。英語が分からなくても、相当役作りに入れ込んできたのは分かる。

その奥さん役がニコールなんですが、すっかりお母さん役が板に付いてきて、人質だったニコールが一瞬立場が逆転するシーンがあるんですが、そこでのニコールの迫真の演技に久々に萌えた(笑)

私の場合、ニコールのDVDを買う決め手はビビビときた演技があるかどうかなので、どんなに評判が悪くてもたとえ一瞬でも光る演技があれば大満足なので、これ買いますよ。でも三千円以上では買いたくないけど…(笑)

あ、ストーリーは、想像はつくと思いますが、豪邸に住む主人公が強盗に拉致される話です。←めちゃ簡単、しかもそのまま。

で、どうやって逃げ出すかが当たり前のポイントではあるけども、実は複雑な人間関係が味噌であるという展開。ハッピーエンドになるのは分かっているけど、どうハッピーエンドになるかが…、やはりちょっとクドかったね。どっちかというと、舞台にした方が向いてるかもって思った。それじゃ完全に「暗くなるまで待って」になるか…(笑)

映画にするにはちょっと遅すぎたね。十年前なら良かったかもね。「パニック・ルーム」の対抗馬としてヒットしたかも。ちなみに当時の対抗馬はニコールの「ジ・アザーズ」です。本当は、「パニック~」はジョディでなくニコールが演じるはずだったんですが、確か「ムーラン・ルージュ」での骨折で降板した(はず)。でも電話の声だけの出演してます。いつか、デビット・フィンチャーの映画にも出て欲しい。

「ブレイクアウト」、さすがにお客さんはめちゃ少なかったのですが、まさかのパンフレットが販売されてないという有様。それでもやはり映画館で観るのとテレビで観るのとでは臨場感が違うので、赤字覚悟だったと思いますが、改めて配給会社さんに感謝しますm(__)m

ニコールファンは観て損はないと思う。

今日のまとめ:ニコラス・ケイジで好きな映画は、「フェイス・オフ」「コン・エアー」「アダプテーション」です。←どれもめちゃ古い(笑)

関係ないこと:

ちょっと吠えていいですかね?(笑)

レンタルで「ノルウェイの森」観ました。本は従兄から借りたんですが、私には合わなくて最初の数ページでアウト。やはり映画もアウトでした。失ってわかる本当の愛がテーマだったのかもしれませんが、村上さんの自伝的な小説であったとしても、本を読破してない私が言うのもなんですが…、

ワタナベ、自惚れるな!お前に本当の愛は分からん!

と言いたかったm(__)m

映画を観てかなりイラッと来たので吠えさせてもらいました。無関係な皆さん、ごめんなさいm(__)m

なんでこの小説がベストセラーとなり世間の話題独占だったのか映画からは全く伝わってこない。


「ザ・インタープリター」

2012-06-23 23:36:09 | ニコール・キッドマン
本屋に行った時に、980円でセールしていたので躊躇せず買ってしまいました。もちろん映画館でも観ているんですが、それ以来観ていない作品。ショーン・ペン共演のポリティカル・サスペンスです。

ニコールの作品の中では、一番カッコ綺麗なニコールが見れる作品ではないかな…?役柄もそうですが、いい顔してる。

見た目の印象はよしとして、2回目+特典映像でストーリーが理解出来た(笑)

ただ単に、ニコール演じる国連の通訳者がアフリカのとある国の大統領暗殺をでっち上げつつ、その暗殺の機会を狙うが、ショーン演じるシークレット・サービスがニコールを説得して危うく犯罪者になるとこを阻止してくれる…という内容だと思ってたら微妙に違ってた。微妙どころじゃないね。隠れ伏線があった。これ以上はネタバレしませんが、興味があればご覧下さい。

なんか、まさに正塚先生が好きそうな題材であり展開と脚本と見せ方やった。こりゃ一回観ただけじゃ分からん。

ニコールとショーンのWオスカー俳優共演の演技は、内容が内容なだけになかなか緊迫した演技が堪能できる。それこそ心の声の表現はさすがオスカー俳優だけあります。また監督が上手く撮るんだよ。見事なクローズアップでした。

この映画の好きなとこはラブシーンがないとこ。キスシーンすらない。ニコールとショーンがくっつきそうでくっつかないこの微妙な関係がとてもいい。別にラブシーンを反対してるんじゃないんですが、映画だけでなく舞台でも、そのラブシーン要るん?って思う時がある。っていうか、その無意味なラブシーンで作品の価値が下がるケースもある。

特に日本人が外人を演じる場合。演技は日本人的なのに、ラブシーンだけ外人ってことが多々あって、宝塚みたい演技を研究しろ!って言いたくなることがある。多分こんなこと思うのは私だけだと思うけど、ラブシーンだけ感情の乗せ方間違ってないかい?っていう演出があるね。完全に舞台限定の批判になってるけど、時々違和感を感じることあり。

自然であればいいけど、ラブシーンだけ気合いを入れるのはやめて欲しい。演じる人が一番良く分かってると思うけど、見てる方も分かるよ。なのに近くいて注意をしないのはもっと困ったもんだ。

本題から離れましたが、このストーリー、大統領暗殺計画の裏に大きなテーマやメッセージがあって、映画館では泣かなかったのに、今回は涙がこぼれました。そこはニコールが熱演してます。ニコールファンは必見というか、既に鑑賞済みだと思いますが、そうでない方で興味があれば…、機会があればオスカー俳優の共演を楽しんで欲しいと思う。正塚脚本がお好きな方はオススメします。宝塚ファン限定になってるけど…。

今日のまとめ:この作品のプロデューサーには、我が敬愛するアンソニー・ミンゲラも加わってます。映画「NINE」もそうですが、「コールド・マウンテン」ではニコールはアンソニーの脚本で主演を務めました。私は「イングリッシュ・ペイシェント」からアンソニーのファンでありましたが、ニコールが三作品にアンソニーに関わってくれたことをとても嬉しく思ってます。あともう一回ラースの作品に出て欲しかったけど、これは諦める。

そうそう、アンソニーを追うようにこの作品の監督シドニー・ポラックもあの世に旅立ちました。不謹慎ですが、時々死に対しても不思議な縁を感じることがあります。ダイアナ妃とマザー・テレサみたいに。

アンソニー、シドニー、どうかニコールにもう一度オスカーが獲れるようあの世から見守っててね!

遅ればせながら、アンソニーとシドニー、そしてダイアナ妃とマザー・テレサのご冥福を心からお祈り申し上げます。


「HEREAFTER」

2012-06-21 00:30:55 | 映画
あ~、映画館で観ておくべきだった…、パンフレットが欲しい…。これも観たかったけどあえて避けてしまった作品です。

パンフレットがないので、根拠と実証なく私が感じたままを書いてます。100%信用しないでね!


まさに、「オーラの泉」の世界でした。江原さんの本の中でも書いてますが、今から、明日から、これからをどう生きるかをテーマにした内容でしたね。

スピリチュアルブームって日本だけやないんやね。ま、世界でもブームになっているのかは分かりませんが、少なくとも、死後の世界をパロディとして扱っていないのは確か。昔の「ゴースト」みたいな感じではなく、真面目な話として扱っている。

この作品はあまりにもタイムリーなシーン(津波災害)があって、涙がこぼれました。少年がロンドンの地下鉄で帽子を拾おうとしてるシーン以降も涙が…。

震災から一年経つと冷静に判断できますが、あの津波のシーンは、かってスマトラ沖地震の津波災害を扱ってるのも分かるし、ロンドンでの地下鉄爆破テロも現実にあった出来事です。

この作品のレビューを読んで思ったのが、内容が内容なだけに日本で上映するには安易な発想と勘違いされそうですが、正直日本に当て付けた内容ではないので気分を害して欲しくないと思った。

それよりも、この作品で監督や脚本家が伝えたいメッセージを理解して欲しいと思う。

スピリチュアルに全く興味のない方には、つまらない展開で結末だと思われるでしょうが、スピリチュアルに関心のある方は、伝えたいメッセージも結末も見たままということが分かると思う。

私からしたら、そのまま。なんのひねりもトリックもない。

国が違うそれぞれ事情が違う三人の登場人物が、運命のイタズラ、いや必然的にロンドンで遭遇する。遭遇してからは呆気なく終わりますが、遭遇するまでが長い。でもそこがとても重要。ま、言ってみれば、「素晴らしき哉、人生」みたいなもんです。守護天使が登場するまでのストーリーが後半に活きるんです。

三人が遭遇してからのストーリーはあれで十分だと思う。あそこに全てのメッセージが集約されている訳であって、続きは要らない。観た方の想像でいいと思う。

あえて私の想像は、ラストの二人は、なんだかんで、江原さんのような人生を歩むと思う。マット・デイモン演じる主人公はそれが嫌でロンドンに来たわけだけど…。これからは出筆活動がメインになると思う。彼は良きパートナーを見つけたんだと思う。

手紙の内容?知りたい?多分思ったことそのまま書いたと思うよ。もちろん自分が霊能者であることも書いていると思う。

そうそう、感想レビューを読んで思ったのが、タイトルの訳は名詞の“来世”ではなく、副詞の“今後は”だと思う。私の辞書が正しければね。

この作品は来世より、これからの人生が大切なんだよ!と言いたいんだと思うんだよね。っていうか、来世は重要でない。きっかけに過ぎない。

死後の世界は死ねば分かる。死ぬまでの人生をどう生きるか、それが大事。

死者の言葉知りたい?何を思って亡くなったか訊きたい?伝えたかったメッセージをそんなに知りたい?

来世に課題を残すな!生かされた命無駄にするな!幸せになれよ!だと思うよ。

正直確信はないけど、誰も不幸になれなんて望んでないと思う。

不幸だ不幸だと思ってる人は、そう思うこと自体が不幸だと気付かなきゃね。本当に不幸な人は不幸を知らないよ。逆もしかりで、本当に幸せな人は幸せを知らない。近くに勝手に自分を不幸にしてる人いない?

またもや、私の哲学論(?)スピリチュアル論(?)になってしまいましたが、私はこの映画5つ星です。決してナンバーワンの意味じゃないですよ。

この映画観て思ったけど、なんかトーマス・マンの「魔の山」がふと脳裏をよぎった。スイスのホスピスがサナトリウムに思えたし、なんとなしに主人公も似ている気がした。このままじゃいけないと分かってるのにどうすることも出来ない点が…。内容は違うけど決断も似ている。ちなみに「魔の山」は医学用語が半分以上占めてるので完全に理解してません。ちんぷんかんぷんです。ただなんとなく主人公が似ていると思っただけです。

彼はディケンズに導かれたのか…。私はドストエフスキーに導かれたい(笑)

それにしても、監督のクリント、いつもいい仕事するね。最近のは観てないけど、「ミリオンダラー・ベイビー」並みのジワジワ感があって胸を打たれました。音楽も似てる。これは息子さんの作曲?それとも本人?

クリントの作品って、優しさが溢れてる。見えないものの大切さを教えてくれる。それを具体的な言葉で説明しないとが憎いんだよね~。それって脚本か…。

今日のまとめ:この作品、スピリチュアルに興味のある方にオススメします。

ちなみに、クリントの作品でオススメは、「ミスティック・リバー」「スペース・カウボーイ」。「ミスティック~」に関しては、本もオススメ。全く同じ内容だけど何かが違うよ。

「ミリオン~」以降は観てないのでまた機会があればレンタルして観たいと思います。