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二都物語

2025-06-08 00:49:00 | うらけん

アナザースカイ…

え"っ…


どういうこと???

さすが浦井氏、天然ぶり炸裂!

(笑)


まさかの12年ぶりの再演。

いやー

初演と同じ鵜山さんの演出とは思えないくらいめちゃくちゃ良かった!!

初演の記憶は、一幕目に関しては、基本マイクなし(音量低め)、台詞の時は無伴奏、BGMなし、照明も暗め、ストレートプレイを観ているかのようなテンポ感の演出の印象でしたが、

再演版は、まるでレ・ミゼラブルを観てる感覚だった。台詞部にもBGMがあり、迫力あるアンサンブルの群像シーン、盆を使った舞台転換、同じ鵜山さんの演出だとは思えないくらいテンポ感もあり、

本当に鵜山さんの演出なんですか?と疑いたくなるくらいめちゃくちゃ良かった!

第二幕は、初演もしかり、井上君演じるカートンに泣かされまくりだった。

やっぱり、井上君は凄いわ!


ということで、まさかの12年ぶりの再演には驚きましたが、12年経ったからこその新たな気付きがあり、

初演の記憶も印象でしか覚えてないですが、一幕も二幕も初演よりかなりブラッシュアップされており、本当に見応えがある作品に昇華してました!

やはり、井上君は凄いとしか言い様がない!

いつものように3階席で観させて頂きましたが、あの広い梅芸の空間を支配する力は圧巻だった。

別に大袈裟な演技をしているわけじゃないのに、存在感、オーラが半端ない!

ムーラン・ルージュの時もそうだったけど劇場を包み込む包容力がマジ半端なし!

井上君のカートンは、初演の時よりもピュアさが増し増しで、酒飲みの飲んべえが、潤花演じるルーシーに恋をし、改心して酒もやめ(?)、ルーシーやリトルルーシーに対して無償の愛を注ぐ姿にもう涙涙。

ラストのお針子とのシーンが、死の直前なのにめちゃくちゃ救いを感じた。

初演の頃は神父さんのイメージだったけど、今回は、カートンは愛するルーシーのために犠牲を選んでも、決して孤独じゃない、一人だけど独りじゃない、あの世に行っても決して孤独ではない、救いを感じるシーンに思えてならなかった。悲しいシーンのはずなのに、凄く幸福感を感じた。それもあって、余計初演よりもめちゃくちゃ泣けた!


井上君とはアプローチは全く異なるけども、もう一人劇場空間を支配していたのが、ハマコさんこと未来優希さんだった。

いやー、めちゃくちゃ迫力が半端ない!目力が半端なかった!

ハマコさんは、元男役の杵柄と歌ウマ芝居ウマの実力が遺憾無く発揮されていて、身体全体から燃えたぎる復讐の炎が、リアルな炎として目に見えるようだった。

井上君とハマコさんの対照的な劇場空間の支配力はマジ圧巻だった。

そして、浦井氏のチャールズは、初演の時は、ルーシーを独占したい腹黒さがある印象がだったけども、再演版では独占欲というより純粋にルーシーと結婚したい想いが溢れるチャールズ像だった。もちろん、カートンに対する嫉妬心もあったかもしれないが、強調されていなかった印象。

チャールズも、カートン同様にピュアさが強調されていたイメージ。

初演の時は、歌う時の声のトーンに統一感がなかった印象があるけど、今回は、フランスからイギリスに渡りルーシーと出会った頃は高音で歌い、リトルルーシーが生まれ成長するにつれてトーンが低くなり、歌声でチャールズの成長を丁寧に演じていた印象。

当たり前だけど、天保~の三世次ともファンレターのヘジンとも180度異なる表現だったので新鮮だった。

第二幕の牢獄でのカートンとのシーンはめちゃくちゃ良かった。

自分は死ぬ覚悟をして、ルーシーとリトルルーシーをカートンに託そうとする想いと、ルーシーとリトルルーシーのためにチャールズを生かそうと自己犠牲を選ぶカートンとの、お互い恋敵ではあるがベクトルの方向性が同じ二人の掛け合いが最高に良かった!

チャールズとカートンとの♪今は子どものままで♪のデュエットというかあのシーンも良かった!

ただ、これは浦井氏が悪いわけではないが、この曲を引き立たせるために、チャールズとリトルルーシーのシーンを増やして欲しかったな。

どちらかというと、カートンとリトルルーシーのシーンが多くて、チャールズのリトルルーシーへの想いが今一つ説得力に欠けるんよね。何度も書きますが、浦井氏が悪いわけじゃないです。

そして、ルーシーを演じた、卒業公演以来の潤花が!

宝塚時代よりもめちゃくちゃ歌が上手くなってた!!

ロングトーンにマジ驚いた!

潤花は、ミュージカル作品でも現代風なお芝居をする人だから、演技ではなくて、素(あ、天然さんの素ではないですよ)で演じる所が魅力的で、今回も冴えてた。これは潤花にしか出せない間力(まりょく)で、場の空気が一瞬で変わるんよねー。

それから、なんたって、ラストのチャールズが生きて戻ってきたときの表情が過去一の素晴らしさだった!潤花がリアルにルーシーと一体化した表情だった!

この作品って、カートンの無償の愛が表テーマなら、ハマコさんと橋本さとしさん演じる夫婦の存在に代表されるように、復讐からは復讐しか生まれない、どこかで不幸の連鎖を断ち切らないと未来永劫誰も幸せになれない、といったメッセージが裏テーマだと思うんよね。

戦争もしかり、権力者だけが得する争いってナンセンスとしか思えない。

復讐心を煽って戦争に持ち掛けて、それで金儲け。

ほんまに理解不能。

と思うと、本当に良くできたミュージカルだと思った。

再演してもらって新たな気付きがあった。

私が観た回は、カーテンコールで二人の子役ちゃんズの初日挨拶があり、

最初に書いた浦井氏の言葉が強烈すぎて、潤花の宝塚時代ぶりの梅芸出演ということを井上君に振られて、なんて答えたか完全に忘れてもうた…。

浦井氏も潤花もお芝居センスはピカ一なのに、二人ともオフの天然ぶりはマジでおもろすぎ!!

(笑)

天保十二年のシェイクスピア @ 梅芸

2025-01-05 21:30:51 | うらけん
三世次が極悪人になればなるほど、浦井氏が狂気に染まれば染まるほど、

悲劇要素が際立つ!

東京ではウルッとこなかったのに、

佐吉と浮舟太夫の心中?シーン(←これは三世次とは直接関係ないが…)、

おさちが、お光が三世次に殺されたことを直感?夢?で悟るシーン、

隊長が、代官になった三世次の悪行三昧に怒り浸透で啖呵切るシーンや三世次に切られるシーン、

3階席だったのに、キャスト陣の熱演にウルッきた。

お冬を演じたあやなちゃん(綾凰華さん)も、出番は僅かなのに大熱演で感動した!

あと、やさぐれたふうかお光と麻子お文の啖呵の切り合い、眼の飛ばし合いが最高だった!

やはり、女優さん同士の火花の散らし合いは、五社英雄監督作品に登場する岩下志麻さん、かたせ梨乃さん、夏目雅子さん、池上季実子さん、浅野温子さん、名取裕子さん、西川峰子さん、藤真利子さんなどなど、体当たりシーンもさることながら、美しさとカッコ良さの両方を兼ね備えていて見応えがあって好き!

麻子さんもふうかちゃんも、もちろん、ケイトさんも、五社英雄監督作品に登場するようなキャラクターなので最高に好き!

ぶっちゃけ、この作品って任侠もんやん!?高尚な作品を上演する文学座では絶対やらない演目やん!?

いかにも蜷川さんが好きそうな演目やん!?人間の業が渦巻くドロドロした内容やん!?

マジ大好きになったよ!藁

平日休みが取れたら千秋楽観に行きたかった!

日本酒より手拭いが欲しかった!

アフタートークも聞きたかった!

(笑)

ということで、大阪公演初日に行ってきました!

初演は大阪公演が全て中止になったので、DVDでしか拝見出来ませんでしたが、

奇跡のリベンジ再演&大阪初上陸、そして、

なによりも主演の三世次役が浦井氏ということで、

正月公演ということもあり、

マジでめでたい!


日生劇場の時ほ中二階席だったので、それなりに観やすい席でしたが、

今回は、日生劇場よりも広い梅芸のしかも3階席だったので、2回目ということもありより俯瞰して観ると思っていたら、

めちゃくちゃストーリーに入り込んで観ていた。

日生劇場の時は、シェークスピア作品の登場人物たちが亡霊のようにフラッシュバックされまくっていたのに、

今回は、シェークスピアの登場人物の亡霊はほとんど感じることなく、人間の業が渦巻く物語として面白く拝見させて頂きました。

なので、自分でもビックリするくらい感情移入して観ていたた。

ウルッてくるなんて思ってもみなかったよ。3階席なのに!←しつこい!

それだけ、キャストの皆さんの熱量が半端なかった証拠です!

それにしても、やっぱ、浦井氏凄いわ!

3階席まで三世次の熱量がビンビン伝わってくる。

浦井氏の三世次に限らず、その他の登場人物の業や、怒りや愛情もリアルに伝わっきて、

改めて、キャスト陣の素晴らしさ、井上ひさしさんの脚本の素晴らしさに唸った!それを音楽劇として構築した藤田さんの演出力にも唸った!

ミュージカル「NINE」の時も舞台装置や美術が立体的で見応えありましたが、

今作も同様に、舞台美術が素晴らしかった!

3階まである建物を2分割にして、それぞれ回転させたり、捌けさせたりすることで様々な空間に変化させる演出はマジであっぱれ!

あの建物だけ組み立てれば、どの劇場でも可能やわな。最初は、めちゃ大掛かりな装置と思ったが、「NINE」よりはマシなのかな?と思った。

梅芸の方が日生劇場よりも大きいのに、あの広い梅芸でも伝わってくる臨場感は、マジでキャスト陣の熱量の賜物だと言えます!

高尚な演劇がお好きなご婦人方にはオススメは出来ませんが、

ドロドロした人間ドラマがお好きな方には超オススメします。

ぶっちゃけ、こんなこと書きたくないですが、今なら安いチケットで観ることができるので(梅芸で検索してください)、

浦井氏ファンじゃなくても、観て欲しい!

マジで、浦井氏の三世次凄いから!

麻子さん、ケイトさん、ふうかちゃんの三姉妹の演技も観てほしい!

特にふうかちゃんの演技は大注目!

日生劇場では荷物になるので買わなかったプログラムを購入したんですが、

角川文庫のシェークスピア作品の翻訳を手掛けている河合祥一郎さんのコラム?が素晴らしい!

のシーンでシェークスピア作品が使われているのかこと細やかに説明して下さっており、勉強になります!

あと、キャスト陣のコメントも興味深く読ませて頂きまさした。

浦井氏は、ミュージカル界においては断トツでシェークスピア作品に多く出演している俳優なので、改めて、ミュージカル俳優であることを忘れさせる凄さがある。

それから、麻子さんのコメントが印象深かった!

はい、ワタクシ、バウホールでオサさんと麻子さんの「冬物語」を観てます!

これも歌舞伎の世界に置き換えた和物だったので、当時の記憶が蘇ってきました。

シェークスピアならではの奇想天外な展開と捻りが効いて面白い作品だった。


今日は、特別カーテンコールがあり、鏡開きがありました。っていってもお酒じゃなかったけど…。

ぶっちゃけ、内容は新年に相応しいかはいささか疑問ですが、一応、江戸時代の着物作品なので正月らしさはあります。

新年の初観劇としては文句なしでした!

いや、コレ、本当にオススメします!

そうそう、終演後、電車の中でもずっと主題歌がリフレインしてたよ!

日生劇場の時は全くだったのに!(笑)

m(__)m



正月でおめでたいということで、

正月三が日の元旦は、地元の氏神様にお参りし、2日と3日は一泊二日で伊勢神宮にお参りに行ってきました。

やっと念願の宇治橋とアマテラス様のコラボ写メが撮れました!

↑朝6時過ぎに内宮を参拝し、宇治橋に戻ってきた時にはたくさんの人だかりで良いポジションに立てなかった時の写メ。

↑ご来光と共に人の波が動き、良いポジションで撮れた時の写メ。3回目にしてやっと撮れた!



祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』

2024-12-23 20:23:20 | うらけん
初演は、大阪公演が中止になったからDVDでしか観てないが、

ぶっちゃけ書いて申し訳ないけど、

初演の方が絶対にいいんだろうな~と思っていたけど、

DVDで観た時より断然良かった!!

浦井氏は、きじるしの王子より断然、三世治の方が似合ってる!

浦井氏の身のこなし軽やかさもしかり、なんてたって、長台詞も早口も一切噛むことなく流暢に喋る姿、一生君より良いかも!と思ってしまったよ。

ラストの三階って、若干傾斜がありますよね???あんなとこで立ち回りって、浦井氏マジすげーよ!

口八丁手八丁の悪行三昧、メタルマクベスやライトでも表現したガナリ声、とてもミュージカル俳優だとは思わせない表現の巧みさ、

鶴瓶さんに観てほしかった!!!

絶対、スジナシと同じ人物だと思わないはず!藁

観たら間違いなく感動すると思うよ!

ということで、チケットを手配した時は何も考えてなかったですが、

後々、「朧の森に棲む鬼」と同じリチャード三世をモデルにしていることに気付き、

ナイス組み合わせやん!と自分を褒めてあげたくなった。藁

っていうか、大阪公演も観るけどね!藁

って以前に、「ルル」が上演されてなかったら、間違いなく観てなかった (汗;)

これまたぶっちゃけさ、初演の方がキャスト陣が豪華だと思っていたが、

いやいやいやいやいやいや、

再演組も負けちゃいなかった。

やっぱ、初見が映像だと、伝わらないことが多々あり。こんな良くできた物語だったことに気付かなかった。

キャラクター造形も素晴らしく、やはり、生の舞台に勝るものはない!

DVDで観た時は、きじるしの王子、出番少な!もういなくなっちゃうの?と思ったよ。

今回、大貫君が演じたことで、身体の大きさも含め存在感が半端なかった。

ストーリーテラー?の木場勝己さんをはじめ、三人姉妹役の麻子さん、ケイトさん、ふうかちゃんもめちゃくちゃ良かった!

意外と中村梅雀さんがはまり役過ぎてビックリした!イメージ的には辻番長さんには敵わないと思っていましたが、

いやいやいやいやいやいや、

善悪のメリハリの付け方が絶妙だった。

リア王じゃない、もう一役の親分役が超最高!カッコ良くて痺れた!

三姉妹はも初演よりめちゃくちゃ良い!

ケイトさんもふうかちゃんも初演より断然良くなってる!

声と貫禄と存在感が圧倒的に素晴らしい!

ふうかちゃんなんて、時々松本まりかさんに見える時があったほど。二役の演じわけがマジでアッパレだった。

麻子さんもケイトさんも、悪女っぷりが板についていてリア王の世界観を体現していた。火花バチバチ感が堪らなかった。

一癖も二癖もある役柄を楽しんでいるのが伝わってくる役作りだった。

麻子さん、ケイトさん、ふうかちゃんは、リア王の三姉妹だけでなく、麻子さん側はハムレット、ケイトさん側はマクベスを担っており、ふうかちゃんは、ロミオとジュリエットと間違いの喜劇とリチャード三世を担っていて、

改めて、井上ひさしさんの脚本力に唸りまくり!

リチャード三世と言えば、アンがリチャード三世に唾を吐くシーンが有名だけど、ちゃんとあったしね。

間違いの喜劇に限らず双子シーンの見せ方も面白かったし、

シェークスピア作品の全部は知らなくても定番どこさえ知ってれば十分楽しめる内容になってる。

シェークスピア全37戯曲を網羅していたらしいけど、ぶっちゃけ、定番の数作品しか気付かなかったよ。

単純にシェークスピアの作品の登場人物を出すのではなく、リア王をベースに登場人物を重ねていく作業がマジ圧巻だった。

三世治は、リチャード三世だけでなくイアーゴやブルータスの役割も担っていたしね、多分。

ぶっちゃけ、DVDで観た時は音楽劇にする必要があったのかな?って思ってしまったけど、ま、蜷川版も音楽劇だったか…、生で観ると主題歌?がめちゃ耳に馴染んでた。

そうだよ、シェイクスピアがいなかったら、ウエスト·サイド·ストーリーは誕生しなかったんだよ!(笑)

音楽劇ならではのテンポ感と間延び防止に役立っていたと思った。だって、休憩入れて4時間やで!

よほどテンポよく見せていかないと観客は辛い。

その点、音楽劇だけでなく、キャラクター造形が素晴らしくて、ぶっちゃけ目が離せない!

ほぼ登場人物は、浦井氏の三世治に限らず悪人ばかりやん!?メインシチュエーションは賭博と女衒やん。ほぼヤクザの世界。

ミュージカルがお好きな貴婦人方には、目の保養にはならない内容かもしれないけど、

演技を観るという点においては、めちゃくちゃ見ごたえあり!

最初にも書いたけど、浦井氏に限らず、木場さん、ふうかちゃん、麻子さん、ケイトさん、大貫君、梅雀さん、梅沢さん、初演組の方々も、そうでない方々もめちゃくちゃ良かった!

大阪公演も楽しみにしてます!


ファンレター

2024-10-05 01:28:35 | うらけん
まるで、ミュージカル「蜘蛛女のキス」の韓国版を観てる感覚だった。

晴香ちゃん演じるヒカルは、オーロラと同じ役目だと思った。

ストーリーはもちろん違うけど、決して遠くないと思った。

海宝君演じるセフンがモリーナで、浦井氏、もとい、健さんが(今日は、海宝君を真似てあえて健さんと呼びます。藁)ヴァレンティン。

決して遠くないと思う!!

ということで、10月から異動になり、平日勤務なので、異動が決まる前に買っていた兵芸初日を観ることが出来るのか不安で仕方なかったですが、

まるで神様のお導きかのように半日休みを頂けたので、チケットを流すことなく観ることができました。

いや〜、

コレまじ、鶴瓶さんに観てほしかった!!

(笑)

落ちつけ浦井健治とは全く別人のもう一つの健さんの本当の姿を鶴瓶さんにも観て欲しかったよ。

もちろん、落ちつけ浦井健治も素の本当の姿だけども、役者浦井健治は役名があればちゃんと化ける人間であることを鶴瓶さんにも知って欲しかった!

それくらいめちゃくちゃ良かった!

主役は海宝君だけど、ダブル出演と言っても過言ではないし、どなたかも書かれてましたが、まさに止め役者的役割を担ってました。 

てっきり、この作品は反日を謳った作品なんだと思ってました。

戦時中、日本の憲兵によって表現の自由を奪われた作家を志す韓国人たちの物語、

映画「覇王別姫」に象徴される中国文化大革命によって迫害された芸術家と同じ運命の物語だと思っていたら、

全然違った。いや、「覇王別姫」に近い??

ファンレターという名のラブレター。

最初、韓国名が男なのか女なのか分からないから会話の意味がちんぷんかんぷんでしたが、ストーリーの軸が見えてからは、ファンレターという名のラブレターだと思って観てた。

だけど、二幕に入っても一向にラブレター的展開にならないし、

終幕だと思わす、まやかし暗転が2回あって、ワタクシ1回目で拍手してしまったよ!私と同じように初観劇の方だと思われる多くの方が拍手してた。隣の方は拍手してなかったから、初観劇ではなかった模様。

2回目も拍手しそうになったけど隣の方は拍手する様子なし。3回目は隣の方も拍手してた。

1回目も2回目も、ぶっちゃけね、

えっ、これラブレターではなくて本当にファンレターやったん??

えっ、ヘジンが亡くなるよりヒカルが消える方が辛いん??

愛してました!ってさっさと言えよ!!

って、2回ともセフンに対してイラッとした。

海宝君、ゴメンよm(__)m

正直、本当にファンレターの物語やったんや〜、モヤモヤ感が残る展開やな〜と思っていたら…、

ちゃんとラブレターだったから安心した。っていうか、3回目でウルっときた。

セフンの気持ち、めちゃくちゃ分かるよ!としか書けないけど…。

私も、ブログの中の自分と生活をしている自分が別人だと思うこと多々あり。

特に寝る前に書いたブログを翌日読み返したら、誤字脱字意味不明文章は毎度のことですが(汗)、これっ私が書いたん??と、自分が書いた内容に驚くことが多々ある。

まさしく私の中のもう一人の自分が書いたかのように、書くべきではない内容だっりする。もちろん、全くの嘘八百ではなく私なら思うような内容。

分別なく正直に書いているから驚く。

男女の関係だけでない、魂と魂が惹かれ合っている関係性もめちゃくちゃ分かる。

愛というものは、目には見えない感じるもの。もちろん、文字や言葉で表現することも残すことも可能。

言葉にしなくても分かり合える感覚って、愛に関わらず、通じ合える感覚は本当に尊い。

2回のまやかし暗転では全く腑に落ちなかったけど、3回目でやっとキュンキュンした。

2回目までは、愛してます!って早よ言えよ!ただのファンレターか!?って思ってしまったけども、

愛してますっていう言葉も、3回目で陳腐だな〜と思ってしまった。

欧米人のようにわざわざ、愛してます!って言って、愛情確認する必要性はない。っていう感覚。

言葉にしなくても通じ合える感覚は、何度も書きますが、尊い。


今回お初お目見えの、セフン役の海宝君が、本当にピュアな表現をされていて素晴らしかった!

あ、ユキちゃん(仙名彩世さん)とのご結婚おめでとうございます!!

セフンと片割れのヒカルとの感情のせめぎ合いの表現がめちゃくちゃ良かった!

ヒカルは、セフンの中のもう一人の自分だし、ヘジンにとっては、インスピレーションを引き出すミューズ的存在なので、

ヒカル役の晴香ちゃんとのコンビネーションが、対照的な役柄同士なのに同一人物にしか見えないくらい本当に素晴らしかった。

晴香ちゃんのヒカルは、オーロラと同じ立ち位置としか思えないくらい、セフンの中の野心?欲望?を象徴する役柄なので、

歌はもちろんのこと表現力、特に死が近づいているヘジンにペンを持たせるシーンでの表現が素晴らしかった!

そして、ヘジンを演じた健さんが、

本当に鶴瓶さんに観て欲しかった!

結核に冒されたヘジンの佇まい、ヒカルに依存?洗脳?ヒカルの存在がヘジンの生きる力でもあり創作の源である役作り、そして、今まで聞いたことがない低音の出し方がめちゃくちゃ良かった!

そして、ラストの、低音ではない、高音?普段のトーンとの歌声の使い分けが本当に良かった。

低音は生きている時のヘジン。ラストの歌声は、ヘジンの魂がセフンの魂と共鳴し合ってるトーンだと解釈した。

プロデューサーさんが決めたのか、演出家の栗山さんが決めたのかは分かりませんが、「デスノート」のライト役もしかり、なんでヘジン役を健さんに宛てがったのか不思議でならん。

主役じゃないのに、しかも主役は自分より年上の先輩ではない年下の海宝君なのに、なぜこの役が回ってきたのか本当に謎。

落ちつけ浦井健治のインパクトが強過ぎたので、果たして名誉挽回となるか!?と正直心配ではありましたが、このヘジン役は、健さんの役者としての本来の姿を堪能出来る本当に素晴らしい役作りだった。

次回の三代次も楽しみ!チケット手配済。メタルマクベス以来?の極悪人!

今日は兵芸初日なのに、千秋楽なみのカーテンコール挨拶にビックリした。

健さんの、チェーホフの話、栗山さんに言われた言葉…、詳しくは忘れたけど、慣れてきたらナマの感情が消えてしまうみたいな内容だったかな?

台詞という言葉のメッセージやそこに込められた想いとは別の、台詞の裏に流れる全く違う別の景色が見えてきたときは、キュンキュン、じゃないな、ドキッとしちゃうね。と私は解釈した。

海宝君の挨拶から察するとこれは実話がベースなのかと思いましたが、

反日を煽る作品でなかったのは良かった。

思想もしかり、嗜好もしかり、表現や選択の自由はもちろんのこと、

エリザベートじゃないけど、誰もが、目に見える物に惑わされず、誰にも何にも束縛されない魂の自由こそ生きる喜びであって欲しいと切に願う作品だった。


落ちつけ浦井健治!

2024-07-02 00:31:53 | うらけん
マジ天才やわ!

鶴瓶さんがね!

(笑)

浦井氏をフォローさせたら鶴瓶さんに敵う人おらんで。 

それにしても、

浦井氏、

いやいやいやいや、

本番は、ずっと

なんでやねん!なんでやねん!

とツッコミまくったわ!

全く笑う箇所あらへん!

オイオイ、ちゃんと人物設定決めとけよ!

まじ、ツッコミ所しかあらへん!

ビーチ全く関係ないやん!

鶴瓶さんが不憫で仕方なかったわ。


でも!!

見返してからは、

めちゃくちゃオモロ過ぎ!

やっぱ、鶴瓶さん天才やな!

全てを笑いに変えてくれてたね。

めちゃくちゃ笑えた!

これが、モディリアーニを演じた同じ人間だとは思えないくらい

浦井ワールド炸裂!

共演者が観たら絶対驚くと思うで!

ある意味、本当に天才技!

誰も真似出来ないよ!

鶴瓶さんと中井美穂さんと見返してる時、顔を赤くして恥ずかしがるどころか、真剣に自分のVを観てる姿に 

まじ尊敬の念しかない!

私ならその場から逃げてるわ!

(笑)

鶴瓶さんに気に入ってもらえて良かった!
 
次呼ばれた時は、絶対生で観たい!!

ということで、井上君の体調不良のため急遽ピンチヒッターで登場することになったスジナシを配信で観ました。

テレビのスジナシは何回か観ましたが、アドリブ合戦と筋書きがないストーリー展開が本当に素晴らしかった。

そこにピンチヒッターで浦井氏が出るんや!と期待したら…、

私が知ってる浦井氏のまんまでビックリした。いや、それ以上やったわ!

台本がなかったら、突拍子もない所、予測不能な着地点へといざなってしまうスーパー天然さん!

どうしようもないくらい、

ホンマ、愛すべきキャラやな!

最高過ぎるわ!

(笑)

いずれにせよ、ピンチヒッターお疲れ様でした!

ホンマに楽しませてもらいました!