「神々の社、祈りの美」(原題:THE GATES OF SHINTO) @なら国際映画祭

2022-09-24 02:09:07 | 映画
念願のなら国際映画祭に参加!ではなく映画を観てきました。

しかも2作品。

ひとつは、日本の神社と神をテーマにした作品。もうひとつは、奈良の十津川村に住む人々の生活を映し出したドキュメンタリー作品。

本当は、一日中奈良にいて他の作品も観たかったのですが、夕方には家に帰らないといけない予定があったので、夕方にめちゃくちゃ魅力的なイベント?があったのですが、泣く泣く諦めておやつ時には近鉄電車に乗っていました。

実は、なら国際映画祭をやってることを知らなくて、たまたまYou Tubeを観てたらオススメに上がっていて、ちょうど今開催していることを知り、休みなのに時間がない。行ってすぐ帰るのもな~と思っていたんですが、

めちゃくちゃ魅力的な作品が午前中に上演されることを知り、それだけでも観よう!と決め奈良に行ってきました。

その作品が「神々の社、祈りの美」(原題:THE GATES OF SHINTO) です。

日本人が撮った映画(ドキュメンタリー)ではなく、フランス人の監督で親子三人で撮影された作品です。

映像の美しさは言うまでもないのですが、ぶっちゃけ、日本人より神道に造詣が深くいらして、しかも、たった25日で撮影したとは思えないくらい、日本の神社で行われている数々の祭事を映し出していて、この方たちめちゃくちゃ神様に呼ばれてるやん!?と思いながら観ていました。

残念なことに、コロナ禍で上映する機会が延期され、今回の初上映に至るまでに監督でもあるお父さんが亡くなられてしまったとのこと。

そんな思い入れのある作品が初上映される日がたまたま休み、しかも午前中の上映。神社好きの私自身もめちゃくちゃ導かれました!

しかも、取り上げられている神社が、ほぼ私も行ったことがあるところばかりだったので、更に驚きました。

ついこの間、さゆみ氏の「ガイズ〜」を観に博多に行ったときに、宗像大社の中津宮(大島)に行ったばかりなのに、その中津宮の宗像大社も取り上げられていたし、

伊勢神宮と出雲大社は天津神と国津神のトップだから取り上げられて当然なんですが、

熊野本宮大社、大神神社、上賀茂神社、私はまだ怖くて行けていない伏見稲荷大社、東京の有楽町駅や新橋駅近くの小さな神社、私のブログでは取り上げていないのですが、今年のお正月に行った諏訪大社、

そして、そして、数年前から計画を立てているのに、安いPeachとホテルを予約していたのに、キャンセルしないといけない事情ができてまだ行くことができていない高千穂神社と天岩戸神社…。なんと高千穂神社で能の奉納舞のシーンもあり。

めちゃくちゃ呼ばれてるやん!?としか思えないくらいの偶然に、それだけで感動!

ナレーションは亡くなられた監督自身だと思うのですが、その言葉やメッセージが、日本人以上に神道に造詣が深くて、内容も神様のお言葉としか思えないくらい神がかっていて、めちゃくちゃ来てよかった!私の大好きな奈良で、しかも初参加のなら国際映画祭で上映して頂き、しかも春日大社の近くの施設での上映だったので上映開始前にお参りできたし、

やはり、

めちゃくちゃ導かれてるやん!?としか思えなかった。

唯一つ残念だったのが、夕方から春日大社の宮司さんによる若宮神社の参拝に同伴できるというイベントがあったのですが、予定をキャンセルしようかどうかギリキリまで迷ったのですが、

その後に観た十津川村のドキュメンタリー作品が、

私一人だけの予定ならキャンセルできるけど、相手がいる予定なので自分自身の欲望のために相手に迷惑をかけられない、しかも試験勉強のお手伝いなので尚更迷惑かけられない、

貴重な参拝の機会だから日程をずらして貰おうかとも迷いましたが、そのドキュメンタリー映画が、目の前にいる人を助けることが優先だと教えてくれたので、そのまま帰ることにしました。

めちゃくちゃいい人みたいなことを書いてますが、私自身も俗物です。日頃の行いは良くない。自覚してます。

だから、何か病気したり怪我したり、トラブルに巻き込まれた時は、日頃の行いが導いた結果だと容認しています。良いことも悪いことも過去の行いの結果。こればかりは仕方ない。勉強しなかったから試験に落ちたと同じ。

というようなことも私自身にメッセージとして投げかけてくるような2作品でもありました。

話題を「神々の社〜」に戻します。

亡くなられたジャン=クロード・ルブチャンスキー監督が紡ぎ出す言葉が神がかっていて、神をGODと訳さず、そのままKAMI(神)と言っていて、翻訳家の方がアフタートークでも話されていましたが、日本の神様は西洋の神様と違うことをわざわざKAMIという言葉で使いわけてくれたことが、めちゃくちゃ有り難く思いました。

特に日本のお祭りは、根源的には五穀豊穣を祈る神事ではあるけども、稲穂に実るお米の一粒一粒が命をつなぐ源でもあるし、お祭りによって人々が集まるこの和(輪)こそが平和の象徴だと思うんよね。人々が集まることで楽しいこともある、その集まる目的が神様への祈りという崇高なものだから、まだ日本は他の国よりも平和で安全なんだよ。もちろんめちゃくちゃ安全ではないよ。

本来の人間の営みは、食べて、排泄して寝る。この単純なことだけど、食べるためには働かないといけない。それだけでなく子孫繁栄も大事。なのに、最近は特に金欲と性欲、妬み僻み嫉みが目立つ。それしかニュースにならない。こんなんじゃ、いつまでたっても平和は訪れない。

だからといって諦めるんじゃなくて、メッセンジャーはメッセンジャーとして発信する必要がある。説得力があるか否かは置いといて…。

日本は、昔から何百年も大事にしている文化を維持継続しているから、まだまだ日本人は捨てたもんじゃない。最近はめちゃくちゃ外国人が多くなってるけど、少なくとも私の周りにいる外国人は日本人より礼儀正しい。仲間同士でいる時は、めちゃくちゃよく喋ってるけどね。

もちろん地域差はあるけど、元々その土地に根付いた土地や環境の力というものがあって、目に見えない力で守ってくれているんじゃないのかと多くの外国人を見て思う。ま、数年後は分からないけどね。

私自身、全く日本史も日本の文化に興味なく学生時代を過ごしていたのに、まさかこんなに神社巡りのために日本国内を旅するとは思わなかった。

一応、私の前世、この数百年は日本人じゃなかった(らしい)のに、こんなに神社好きになるなんて!急にシフトチェンジされてたわ。

きっかけはやはり、縁組の神様の出雲大社だと思う。恋愛の縁組は全くないですが!望んでないから当たり前なんだけど(笑)

そこからの奈良との出会いが始まったので、世の中不思議なことだらけ。

なんてたって、私の住んでるところだと、奈良まで阪神電車で乗り換えなしで行ける。ぶっちゃけ、姫路も乗り換えなしだよ。阪神電車凄い!昔は梅田から須磨浦公園までだったのにね。

私自身、こんなに奈良を好きになるとは思わなかったよ。ま、それもこれも京都が人が多すぎるねん!藁

いつもながら、どうでもいいことばかり書いてますが、

そうそう、翻訳家の方が仰ってましたが、この作品を観てなぜ原題がTHE GATES OF SHINTOなのか。

日本には沢山神様がいて、色んな地域で色んな神様を祀っている。それぞに異なる神事がある。THE GATESは、門の複数形ではあるが、それぞれの地域の神社の鳥居という門をくぐって神様と対話する。

と同時に、出たり入ったりする門という意味だけでなく、神道入門の入口でもある。

音楽を担当された方が仰っていたように、この作品は、学校の生徒たちも観るべき作品だと思う。

その時は、何を言っているのか意味は分からなくても、大人になったときに潜在意識の記憶が蘇り、生き方を大きく左右していると思う。人間の脳って忘れているようで意外とちゃんと記憶に留めていることがある。ふとした瞬間や出来事で記憶が蘇って思い返すことがある。

小さいときの出来事や記憶が、大人になった時の正悪の判断の基準になることがあるから、小さい時に芸術などの美しいもの、日本の文化や教えに触れることは大事だと思う。

この作品は、映像的にもメッセージ的にも、また時間的にも、学校で上映するにピッタリの教材になると思う。

生活環境は日々変化する。自然も失いつつある。

昔の映画もそうですが、古ければ古いほど当時の景色が残っている。貴重な資料でもある。

失いつつある文化もフィルムの中では生きているわけだから、再現が可能になる。大切な資料でもあり記憶でもある。

若いうちに観ておくべきだと思うね。

今回は偶然というご縁で奈良に導かれましたが、来年もご縁でなら国際映画祭に導かれることを願ってます。


最後に、

最近私がはまっている神様が春日大社に御座すとは!





はい、瀬織津姫様でございます。龍神様です。またまた上賀茂神社に行ったときも御座したのでびっくり!実は出雲大社にも御座す。

私の中の3大御柱は、国常立命様、市杵島姫様、そして瀬織津姫様です。あと、諏訪大社の御祭神建御名方神(タケミナカタ)様が御座したら更にラッキーって思ってしまう。

春日大社の御祭神は、建御名方神様と名前が似ている建御雷神(たけみかづち)様。この建御雷神様は、その建御名方神様を長野の諏訪地方へ追いやった神様。

日本の神様は、ギリシャ神話の神様に似てめちゃくちゃ人間くさいよね。ギリシャ神話の神々もそうだけど、時々滑稽に思うようなことするから神様って感じがしない。だけど、いざと言うのときは、底知れぬパワーをお持ちだから侮れない。

野鴨-Vildanden-

2022-09-22 01:42:10 | 舞台
ぅわー!原千代海さんの訳のままやん!!

解釈の違いでこんなにも印象が変わるとは!

全く違う作品を観てる感覚だった!

いわゆる戯曲の第一幕は、私の記憶から完全に消されていて、

こんな会話のシーンあったけ???藤ケ谷君のために脚色されているんだ!と思って、家に帰って本を部分的に読み返したら、

千代海さんの訳のままだった!!

本を読み返して、改めて、

藤ケ谷君演じるグレーゲルスは、全然私がイメージする人物と異なっていた。

同じ台詞でも解釈の違いで全く印象が変わっていたことに驚いた。

私がイメージするグレーゲルスは、完全にサイコパス。感情を失った人物。

相手の気持ちを考えることが出来ないので、相手の迷惑も顧みず自分の意見や意思を押し付ける。ひたすらイライラさせる人物。

顔は笑っていても目は笑っていないようなイメージ。

だが、藤ケ谷君演じるグレーゲルスは、母親の死と父親の裏切りでPTSDになり情緒不安定さがあり、またマザコン要素もあり、それが原因で理解不能な言動をする人のイメージ。

確かにその通りなんだけど、私のイメージでは完全に自意識を失った印象。

藤ケ谷グレーゲルスにはまだ自意識もあるし、観客は彼の病気の原因が分かっているから彼の超不適切発言に対してまだ同情の余地を感じることができる。

ぶっちゃけ、果たしてそれでいいのか最後まで疑問だったし、原作を読み返しても疑問が残った。

正直、私は、グレーゲルスは同情の余地がないくらい最後までサイコパスでいてほしかった。

あ、決して藤ケ谷君の演技が悪かったと言いたいのではないことだけご理解頂きたい。

それ以外は、やはり、戯曲でも最大の魅力的シーンでもある、家の中の森をどう見せてくれるのかと期待したら、しっかり見せ場にしてくれたし、

藤ケ谷君と忍成君も、私のイメージと異なっていたことを除くと悪くはなかったけども、ぶっちゃけ、今回の舞台での大きな収穫は、ギーナ役の前田亜季さんとヘドヴィク役の八幡みゆきさんがめちゃくちゃ良かった!めちゃくちゃ感情移入できる役作りでした。

グレーゲルスとヤルマールは、気持ちは分かるけどな…な程度の同情しか持てなかった。どっちかというと、二人とも「人形の家」のトルヴァル(主人公のノーラの夫)に近い印象。


ということで、イプセン大先生の作品の中で私が1番の最高傑作だっと思っている、まだ全戯曲を読んではいないが…、 

藤ケ谷君で上演すると決まってから何回も何回も東京公演も兵芸公演もチケット抽選に挑みましたが、その度に外れまくり、やはりファンクラブの壁は厚かった…。

もう望みなし…と思ったら兵芸で補助席の販売があることをTwitterで知り、10時販売開始のチケット争奪戦に挑み運良くチケットゲットすることが出来たので観てきました!

今まで定時チケット争奪戦に挑んできましたが、ネットに繋がった試しがなかったのに、今回は上手くいった。てっきり他の回のチケットも取れるのかなと思ったが、即完売だった。

これは、イプセン大先生のお導き!としか言いようがない。

少なくとも、今日の観客の中でイプセン作品目当てだったのは、私と数名だけだったと思うよ。藁

それくらい劇場内の観客層が若い!

さすが、今をトキメクKis-My-Ft2の藤ケ谷君だけある!

久々に来てはいけない所に来てしまったような場違い感を味わいました。藁


いやー、それにしても、本当に解釈の違いだけで全然違う作品だった。

最初に藤ケ谷グレーゲルスのイメージが私のイメージと異なっていたいたことを書きましたが、忍成君のヤルマールも私のイメージと異なっていた。

私のイメージでは、ヤルマールはひたすら気弱な印象。病的にカッとなることはない。

忍成君のヤルマールもまたPTSDを抱えていて、藤ケ谷君もそうだけどPTSDを強調している印象だった。忍成ヤルマールは、自意識がなさすぎてイライラしてしまった。

戯曲を読んでいた時は、グレーゲルスにイライラしてヤルマールに同情していたけど、舞台では、忍成ヤルマールにイライラして、逆に藤ケ谷グレーゲルスに同情していた。

家に帰って戯曲を読み返したら、やはりグレーゲルスにイライラしていた。

これは完全に解釈の違いやね。

何度も書きますが、藤ケ谷君も忍成君も演技が悪かったわけじゃないですからね!

むしろ、病的にカッとなる演技がいかにもPTSD症状だったので上手かったです。ただ、そのPTSDの演技は必要だったのかいささか疑問が残るだけではありますが…。

お芝居に関しては、前田亜季さんと八幡めぐみさんが同情の余地ありまくりの素晴らしい演技でした。お二人とも役の捉え方と見せ方が上手かった。しかも自然。

ギーナはいかにも訳ありな奥さんやん。明確な過去は分からないけども、でも今の家庭を大切にしたい気持ちには嘘がないので、前田ギーナはその匙加減が絶妙でした。ヤルマールを想う気持ちが本当に上手かった。

八幡ヘドヴィクは、パパの忍成ヤルマールと血が繋がっていないかもしれないと思いながらも、忍成パパを愛している演技がめちゃ引き込まれる。

ギーナもヘドヴィクも、ぶっちゃけ戯曲のイメージと変わらなかったのが私の中では救いでした。

あと、浅野さんのエグダル老人も、いつもの浅野さんなら個性やキャラを際立てる印象がありますが、今回の浅野さんの演技は、めちゃくちゃナチュラル。エグダル老人も闇を抱えて生きているけども、グレーゲルスやヤルマールみたいにPTSDを強調していない。

闇があるんだろうな〜という闇のオーラが漂っていて、付け足していく足し算の演技ではなく、削ぎ落としていく引き算の演技が素晴らしかった。前田さんも引き算の演技でした。

逆に八幡さんは、八幡さん自身が年齢不詳なところがあり、10代なのか20 代なのか分からない。いずれにせよ、実年齢より若い役を演じていると思うので必然的に足し算の演技になってしまうが、表現が上手かった。

こう書いてしまうと、藤ケ谷君と忍成君の演技は…になってしまうが、こればかりは役のイメージが異なるだけなので悪しからず…。

だが、やはりPTSD表現は蛇足だったように感じる。

本来の趣旨は主題の野鴨だから。野鴨に直接関係する人物にスポットライトが当たるべきなのに、関節的に関わるグレーゲルスを主人公に持ってくると、本筋がズレると思うんよねー。と戯曲を読み返して改めて思った。

確かに、傷付けられた野鴨という点では、グレーゲルスにも当てはまるが…。

ぶっちゃけ、舞台を観ているときは、イプセンの最高傑作じゃないな〜と思って観ていましたが、改めて戯曲を読み返して、戯曲のト書き通りに演出されていたと思うし、グレーゲルスとヤルマールは私のイメージではなかったけども、戯曲の中のグレーゲルスとヤルマールはやはり魅力的だった。

この戯曲の最大の魅力は家の中の森と野鴨の存在なんですよね。

イプセンは、環境問題も取り上げた戯曲もあるので、この戯曲もまたある意味環境問題を取り上げていると言っても過言ではない。

また、生と死もイプセン作品では最大のテーマでもあるので、ウーマンリブも含め個人の生き方が重要になってくる。そこには男も女も関係ない。一人一人がちゃんと意志を持って生きることが大事。

この戯曲は、空想と現実の狭間で生きている登場人物たちが、同じように空想と現実の狭間で生きている(自覚なしの)ほぼ他人に人生をめちゃくちゃにされる。

理想が全て嘘とは言い切れないが、理想は生きる糧になる。

真実を知ることだけが生きる真理ではない。

知らぬが仏。嘘を信じることで救われる命もある。

誰もが病人で、誰もが誰かを傷付け、また傷付けられて生きている。

やられたらやり返すのではなく、自分の痛みが分かったら、次は相手の痛みも分かろうとする努力こそ生きる真理だと思う。

思い遣りという精神こそ愛。「野鴨」にはしっかりその愛が描かれているので、

改めて最高傑作だと思った!

ぶっちゃけ、舞台を観て理解が難しいと思われた方は、戯曲を読んでほしい。

少なくとも舞台と同じ解釈にはならないと思うから。

ま、私だけか…。

追記:
鶴瓶さん来られてたんや!?さすがに客席舐め回す勇気なかったから、さっさと退出したっちゅうねん(笑)






8人の女たち

2022-09-09 21:54:19 | TAKARAZUKA
さすが、宝塚のトップ集団!

めちゃくちゃ面白かった!!

いやー、皆さんめちゃ芸達者!というより、お芝居が上手い!

メンバー的には、大芝居になるのかと思いきや、自分の役割りを心得た素晴らしいお芝居をされていて、めちゃくちゃ楽しかった!

宝塚って、上下関係が厳しい社会だけど、お芝居は関係なし!

下級生は上級生に対して容赦なし!皆さん役に徹底していたので、そこが素晴らしい!

宝塚ファンは、私だけかもしれないけど、ついつい上下関係で観てしまって、遠慮して台詞を喋ったり、物を投げたり当てたりするシーンでは、無意識に遠慮が垣間見えるのではないかと思ってしまうが、

そこはやはりプロ集団!

遠慮は皆無!

学年差は優に10年を超えていようが遠慮はなし!

学生差もあるし、男役と娘役でも経験の差はあるはずなのに、

さすが、トップ集団!

ご多分に漏れず、個性が際立っていて、だれも埋もれない!!

めちゃくちゃキャラ立ちしていて素晴らしい!

今回は、ミュージカル作品じゃないので、歌もダンスもないから誤魔化しが効かない!

お芝居や見せ方やアピールの上手さだけでなく、ユーモアセンスもめちゃくちゃピカイチ!

真面目に笑わせられるなんて、ただのお嬢様集団ではない!

学年はバラバラなのに、揃える所は揃える一致団結ぶりが、さすが元タカラジェンヌのお家芸!と唸ったよ。


ということで、初日の評価が高く、特にねねちゃんの演技を絶賛されている方のTwitterを読んで、エリザベートと真逆の役を評価されているので、これは観ないわけにはいかないので観てきました。

いやー、本当に面白かった!

皆さん、本当に表現力が素晴らしい!!

特に水さんの演技が素晴らしかった!

キャラ作りや見せ方、声の出した方がめちゃくちゃ上手い!

映画のイザベル・ユペールを意識した役作りではあったけど、めちゃくちゃ良かったです。今回、水さんの声に惚れました!

水さんて、現役時代は、それこそ優等生で男前なお芝居をされていましたが、女優さんになられてこんなに表現豊かで思いっきりが良く、しかも自然な演技をされていて本当にびっくりしました!

めちゃくちゃ個性的でめちゃくちゃ面白かった!これで、絶対に、なんとしてでも「エンジェルス・イン・アメリカ」観ます!

ここからは学年順に書いていきます。

1番上級生のノンちゃん。最上級生だから、てっきりお婆ちゃん役だと思ったらまさかのバーヤ。

さすがノンちゃん!どんな役でもめちゃくちゃお芝居が自然。一見地味な役だと思ったらそうではない、かなり演技力が必要とされる役。それを学年差関係なく、身分が低い役でも、バーヤになりきって演じられていて本当に素晴らしかった!特に、同じ女中?メイド役?のねねちゃんとの絡みが好き。

次は、お婆ちゃん役のマミさん。

私のイメージでは、マミさんは、大芝居をされる印象が強かったですが、今回は、お婆ちゃん役ということで、少し落ち着いた役ではあるけど、マミさんのキャラにピッタリというか、マミさんのスター性とお婆ちゃんの品の良さが見事にマッチしていて、びっくりした!

水さん演じる次女への溺愛ぶりがめちゃくちゃ素晴らしかった!

次女は、性格的には捻くれているけど、実はピュアなのに素直になれないところがあって、そこが母親として愛しいと思っている役をマミさんが演じられていて、この娘にしてこの親的な関係性がとても良かった。

次は、ママ役のわたるさん。めちゃくちゃピッタリ!上品さの塊の役なのに、ときおり見せるユーモアセンスが抜群!

わたるさんと水さん姉妹の掛け合いぶりが堪らない!めちゃくちゃ面白い!

次は、ねねちゃん。

いやいやいやいや、アイシャドウが濃すぎ!藁

見た目からアバズレ感が丸出しでした!ついこの間までエリザベートを演じられていたとは思えないくらい真逆の役にアッパレ!全然エリザベートがちらつかないで観れた!

上級生からも下級生からもイジられ、弱音を吐くこともあったけど、コケにされても雑草のように根強く生きている様がカッコ良かった!

めちゃくちゃアバズレ感というか娼婦感が漂っていて、見た目はキレイなんだけど、ちょっとした男役のような仕草もあり、あの8人の中で1番の男前だったよ。藁

確かに、映画のエマニュエル・ベアールの雰囲気はあったね。

ただね、演出的に正面を向いて喋るシーンが多かったのが違和感あり…。

次は、蘭ちゃん。

ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、観るまでは、周りの役者陣の個性に埋もれるかな…と思っていましたが、

いやいやいやいやいや、蘭ちゃんも負けてない!負けてない!決して埋もれることなく、アピールしまくってた!

役柄的には正統派の娘役のような役でしたが、改めて蘭ちゃんの芝居の上手さとやはりトップ娘役の杵柄を実感した。

ぶっちゃけ書いて申し訳ないですが、やはり、トップ経験があるとないとでは圧倒的にオーラと存在感が違う。

蘭ちゃんは、3人のトップさんと組んできただけあって、どんなに華奢でも、やはり貫禄がある!見せ方が上手かった!

次は、りょうちゃん。(もう男役ではないので、タマキチ君は卒業)

ぶっちゃけ書きます。観るまでは、1番の不安でした。男役卒業して、いきなり、映画でファニー・アルダンが演じた役をりょうちゃんが演じられるのか?女性になりきれるのか?

いやいやいやいや、心配無用だった!

歩き方も見せ方も女優だった!たしかに、ダイモンみたいにガッツリ女優にはなれてはいないけど、役柄的には全く問題なかった。

りょうちゃんもお芝居の人だから、やはり伝え方は上手い!そういう女性なんだーと思って観れた。

最後が花乃ちゃん。

めちゃくちゃ男の子やん!?藁

1番の下級生なのに、めちゃくちゃ存在感があった!

花乃ちゃんも、めちゃくちゃお芝居が上手い!キャラ作りも上手かった!

ラストの独白と叫び。一瞬にして場をかっさらったね!

今回のOG公演は、例年と異なりショーでもミュージカルでもないストレートプレイ。

なんてたって、例年のOG公演では出演されない方ばかり。しかも共演もめちゃくちゃ珍しいメンバー。

ノンちゃんが出てるんやで!マミさんもやで!

そこに元月組の下級生の、水さん、ねねちゃん、蘭ちゃん、りょうちゃんが二人に絡む。

いやいやいやいや、

水さんは、新公時代は、ノンちゃんの役をされていました。

ねねちゃん、蘭ちゃん、りょうちゃんは、お二人が卒業されてからの入団。

ぶっちゃけ、ノンちゃんが現役時代は、ユリちゃんよりファンだったので、めちゃくちゃ感慨深いです。

で、今気付いたけど、

よく考えたら、このOG公演、元月組生が多いなーと思ったら、

わたるさんも、専科時代はよくリカさんの月組に出られてました。

花乃ちゃんは、初舞台が月組でした。

いやいやいやいやいや、めちゃくちゃ月組公演やん!?

(笑)

月組は、芸事に厳しい組で有名だから、そりゃ皆さんお芝居上手いはずやわ!と思った。

演出的には、オープニングの小洒落た演出、衣装や美術がめちゃスタイリッシュで目の保養になった。

作品としても、シリアスな内容なのにユーモアが多いので全く退屈しない。

そもそも、普段の公演でも絡まない方達がおもいっきりバトっているのが見ていて楽しい!

映画も見ていましたが、舞台版の方がめちゃくちゃ面白い!映画版は、フランスの大女優の豪華共演が話題でしたが、そんなに面白いとは思わなかった。

でも、今回の舞台版は、豪華宝塚元トップスターの共演だけでなく、

舞台版は、誰が主役ではなく、誰もが主役であるくらいキャラが立っていた。

誰もが犯人だと疑われてもおかしくない中、登場人物の秘密が次々に暴露されて益々怪しさが増す。秘密が暴露された時の表情や演技がめちゃくちゃ良かった!

なんてたって、宝塚OGだけあって、間の揃え方が怖いくらいピッタリ!この統一感は、やはりラインダンスで培った賜物だと思う。

それから、登場人物の色んなパターンの絡みも見られるし、上級生下級生関係なく容赦ないし、めちゃよく出来た脚本でもあり、見せ方も楽しくてめちゃくちゃ面白かったです。

OG公演って、ショーであったりミュージカルであったり、メンバーが固定しつつあるので、今回の公演は本当にメンバーが斬新!あんな絡み、こんな絡みが観れて、ショーのダンスの絡み以上の楽しさがありました。

ストレートプレイは、本当に演技力が顕になる怖さがありますが、やはり、トップスターは、歌やダンスが上手いだけでトップになれるわけではないことが、この公演で証明されたね。

本当に皆さん素晴らしかったです。

また、面白い脚本があったら、斬新なメンバーで上演してもらいたいですね!















宙組『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』 『Capricciosa!!』 -心のままに-

2022-09-06 00:00:00 | TAKARAZUKA
大介先生、大好けっ!

あ、間違いましたm(__)m

大介先生、大好きっ!!!

(笑)

まるで明菜さんが復活することを知っていたかの如く選曲された♪ミ・アモーレ♪

キキちゃんが歌うだけだと思ったら、大階段の群舞でも使われ、その後のデュエダンでも使われていた!!

大介先生、大好けっ!⬅もうエエっちゅうねん!(笑)


ということで、運良く宙組公演を観ることが出来ました!

お芝居もショーもめちゃくちゃ良かった!!

ぶっちゃけ「HiGH&LOWは、全く興味ありませんでした。チケット参戦する前に完売だったので、残念だとも思ってませんでした。チケットがないので今回はスルーするつもりでいました。

そしたら!

初日が開き、評判がすこぶる良い!しかも、ショーでは明菜さんの曲が使われているとのこと!

めちゃくちゃ観たいやん!?

でも、チケットなし!

そしたら!!

運良く戻りチケットをゲットしたので観ることができました!


お芝居は、まだ初日が開いたばかりなのに、めちゃくちゃ完成度が高い!!

完全に不良もの、ヤンキーものなのに、野郎系の内容のはずなのに、娘役にも沢山出番や見せ場があり、

宝塚作品として、野口先生の愛がたくさんつまっていてめちゃくちゃ良い!すこぶる良い!

そして、そして、ヤンキーども、スケバンどもがめちゃくちゃカッコイイ!!

皆、清く正しく美しいタカラジェンヌのはずなのに、

めちゃくちゃ楽しんで不良やってるやん!?

めちゃくちゃ不良!歩き方も喋り方も!

私もかつては、不良役に憧れたので、皆が生き生きと不良をやってる様が羨ましく思ったほど!

めちゃくちゃ様になってる!

最初に書きます、峰里ちゃん、めちゃくちゃスケバンやん!?でも、ガッツリスケバンでなく、ピュアなスケバン!それがめちゃくちゃイイ!

もっとガラが悪い役だと思ってましたが、峰里ちゃんの人間性が現れるビュアなスケバンでした!しかもお化粧が上手い!スケバン役は皆さん派手目なのに、峰里ちゃんはめちゃ自然なメイクなので、逆に存在感が際立つ!

それにしても、毎回、峰里ちゃんの演技力に驚かされる!


たった1時間40分の内容とは思えないくらい、脚本の構成がよく、ストーリーの軸もブレることなく、めちゃくちゃ無駄のない脚本演出にアッパレ!

音楽もロックであったり、ハウス調?であったり、ヒップホップ?ラップ?であったり、まるでLIVEショーを観てる感覚。だけど、しっかりストーリーを組み込んでいて、宝塚らしくちゃんとラブストーリーになってる!

めちゃくちゃ完成度が高い!

しかもめちゃくちゃパワフル!

なんてたって、5つ+1の不良グループがめちゃくちゃカッコイイ!

っていうか、宙組のパワフルな存在感と役作りに感動!まるで日頃の鬱憤を晴らすかのようなヤンキー度!

各グループのリーダーである、真風君、キキちゃん、ズンちゃん、瑠風君、鷹翔君がめちゃくちゃキャラ立ちした役作りで、皆めちゃくちゃ楽しんでるやん!

もうさ、ズンちゃんの役作りが素晴らしい!マジでいそうな陰気?陰鬱キャラがお見事でした!
 
真風君は、まるでWSSのトニーみたいな存在感。

キキちゃんは、IQレベルが高そうな不良というよりマフィア?

瑠風君は、テキ屋の兄ちゃんみたいな不良。

鷹翔君は、オーソドックスな不良。

皆個性が際立っていて、凄くチームカラーが明確なのがめちゃくちゃわかりやすくて良い!

服装の違いだけでは、見分けられない。

あと、+1の不良の、この公演でまさかの卒業となる留依蒔世君がめちゃくちゃ悪い役でめちゃくちゃイイ!役としてはめちゃくちゃ美味しい!餞になる役やわ!

ホンマ、君ら本当にタカラジェンヌなん?と聞きたいくらい完成度の高い役作りでした!

そして、潤花がめちゃくちゃ綺麗になっていてビックリ!歌も上手くなってるし、真風君との相性の良さをつくづく感じさせる存在感でした。

あー、真風君と潤花でギャツビーとデイジーが観たい!!

ネバセグの時から異彩を放っていた水音志保ちゃんが、不良役ではないが今回も異彩を放っていたね。ぶっちゃけ、トップオーラがあった。


男役も娘役もめちゃくちゃ不良に馴染んでいて、本当にカッコイイ!


そして、ショー!

いやー、大介先生作品としては久々のクリーンヒット!

めちゃくちゃ良い!

あっという間に終わった!

それくらい時間を感じさせない内容になっているので、めちゃくちゃ大好きなショー!

最初にも書きましたが、明菜さんの曲がフィナーレで存分に使われていて、大介先生最高!

ただ、イタリアを題材にしたショーなのに、ブラジルをイメージした♪ミ・アモーレ♪がそのままの歌詞で歌われていたことに違和感がありましたが、ま、知らない人には分からないからいいか…?藁

ショーでは、♪ミ・アモーレ♪だけでなく、マラーのアダージェット、とんちゃんが歌っていた♪カタリ・カタリ♪も聞けて、

私のハート、完全に鷲掴みしたよ!藁

ショーに関しては、なんてたって、エトワールの留依蒔世君がめちゃくちゃ素晴らしい!

卒業したら、東宝ミュージカルに出てほしい!こんなに求心力がある歌い手はマジ貴重!

お芝居もショーもめちゃくちゃオススメ!

というか、チケットがないので、これからご覧になられる方はお楽しみに!!








堂本剛 平安神宮 奉納演奏 2022

2022-09-05 22:10:31 | ライヴ
2日3日と公演中に雨が降ったとのことで、最終日の4日も雨が降ると思って着替えやビニール袋を用意したのに、全然降らなかった…。

結構雲行きが怪しくなってきたのに…、

代わりに月が綺麗やった!

ということで、花組千秋楽を見届けたあと、毎年恒例のつよっさんの平安神宮奉納公演に行ってきました!

二条駅から地下で行ける!めちゃ便利!

いやー、これまた導かれてる感満載!

もちろん駅から結構歩きますが、大宮駅からTOHOシネマズ二条ほどではない。

ということで、二回目の平安神宮奉納公演。

今年は去年と違ってフェイスシールド装着しなくていいし、発声は出来ないが立つことは可能。

今年はけっこうしっとり感のある曲が多かったですが、乗れる曲もあったので自然にリズムに合わせて身体が揺れていました。通路側の席だったから、気づいたら結構席から離れて立っていた(笑)

オペラグラスを持参していたので、曲の合間に客席と逆に位置する本堂に向かってじーっと立っていたのが見えたのでそれが印象的でした。何回も本堂に向かっていましたね。間違いなくお祈りと挨拶をしていたと思いますが…。

今年もプロジェクトマッピングを多用し、レーザー演出もあり、噴水やシャボン玉の演出もありましたが、今年は、セッションも含め、平安神宮の厳かな雰囲気にマッチした選曲と演奏でした。

4日は雨が降らなかったので、つよっさんがリフトに上がって演奏してました。2日3日は途中雨が降ったのでリフト演出はなかったとのこと。

最終日の4日は、カメラが入っていたので、じゃあ、雨が降らなくて良かったってことやね。

公演前に神職さんによるお祓いがあり、最後につよっさんが先導して客席と一緒に参拝しました。

今年のテーマは、ポジティブとネガティブ。

ポジティブ発想が出来たらネガティブな発想はしなくていいのに、今の時世、ネガティブなくしてポジティブにはなれない。

幸せは、不幸を知らないと気づけないのと同じ。

誰かを傷つけ、誰かに傷つけられて初めて痛みに気づく。

誰かに愛された経験があるから誰かを愛することができる。

愛された経験がないから、簡単に人を傷つけてしまう。

昨今、特に愛に飢えた人間が増えてきている。

愛に飢えた人間にどうやって愛を教えたらいいのか?

こればかりは、出会いしかない。

誰に出会うかで人生は大きく変わる。

同じ魂を持った人間同士は、引き寄せられやすいが、そうでない場合は、偶然という出会いしかない。

愛を知らなくても、想い遣りさえあれば、それこそ愛なのであるが、

現在の物質主義の社会では、お金や賞状、目に見えるものでしか価値観の尺を測ることができない。

悲しいことに、想い遣りは、どんなに想いをかけても相手に受ける器がなければ伝わらないのが現実である。

それを不満と取るか、それでもいいと思うかでは、同じ愛でも尺度が異なる。

ついつい見返りを求めるのが人間の本能。

動物の本能は、我が子のために餌を見つけ与えるだけ。独り立ちしたからといって老後の世話をすることはない。

誰かを“想う”ことは、簡単なことなのであるが、誰もが家族であったり恋人であったり、友達であったり、想いを届けているんだが、ついつい見返りを求めてしまうから“想う”を継続できないんだと私は推察する。

美輪さんがいつも言ってる、母が子に与える無償の愛。これこそ、愛の根源だと思う。お父さんではちょっと厳しい感じがするが…。

今は、男女ともに結婚しない人が増えているから、どんどん無償の愛が忘れられていくと思っている。

だからこそ、どんな現実や現状てあっても、発信者は発信し続けることがお役目だと私は思う。

誰もが発信することを諦めたら、また戦争が繰り返される。これは間違いない。


と、つよっさんの最後の話から感じました。


⬆つよっさんカラーのパープル。月は上弦の月です。


⬆去年は看板はなかった気がするが…。


⬆最後までいい天気でした!