星組 千秋楽

2012-06-18 22:13:02 | TAKARAZUKA
立ち見で観てきました。

今日は抽選でなく、普通に早く並べば順番にチケットGETできたので、抽選の心臓に悪いドキドキ感がなくて良かったです。ま、寝坊したら間違いなくチケットGETならずやけど…。

で、スズミン&れみちゃんを含む六名のサヨナラ公演大劇場千秋楽、なんかあっという間に終わった感覚。お芝居もショーもめちゃスピーディーやったし、スズミンのサヨナラショーを含め最後のカーテンコールまでホント時間が経つのが早かった。

スズミンのサヨナラショーは後で書くとして、お芝居&ショーで気になったことだけ書いておきます。

まずお芝居…、

千秋楽にきて、まさかのれみアンジェリータに異変が!

アプローチを変えてきた。めちゃアンジェリータにストーリーが見えた。

最初、アンジェリータの台詞がやけにやる気ないように聞こえ、れみちゃん自身がやる気がなくなったのか、役作りとしてアンニュイになったのか、あまりにも前回との違いがありすぎてどちらか分からなかった。もし役作りなら一体なんの効果があるのか注目してたら、最後の最後にあったね。

最初のアンニュイな感じはまさに、イサアクにボロボロにされかけて、まだ引きずっている感じ。イサアクが原因でアル中になったか、実は裏でラリってる感じだった。

そりゃ、モニカだけのせいじゃなく自分のせいもあってダンスでつまずくよ!って思えた。

それを表現するためだけにアプローチを変えたのか?と思ったけど…、

違う違う。もっと大事なこと。

アンジェリータはスズミンジョゼの無償の愛を得て、立ち直ったんだよね…?っていうストーリーが見えた。

最後、メンバーに「みんな集合!」の台詞で元に戻ったから、その時、見事にストーリーを作り上げたな、女優魂を見せ付けてくれたなと感じました。

まさか、ここにきてスズミンをバックアップするとはね!さすが、れみちゃん!!!

ベニーのホアキンも前回より大人っぽさも出てたし、ねねモニカも個性を足してきたなと感じました。

全体的にはホントあっという間に終わった感覚。とても良かったです。

ショーもあっという間でしたね。ショーの拍手が、特にスズミンの時の凄まじさには驚いた。ショーの方が千秋楽仕様になっていましたが、多分卒業する生徒さんだと思うけど、ラインダンスで感極まってか泣いてた子もいたね。全体的にとてもパワフルになってた。

で、今日のメインのスズミンのサヨナラショー、

スズミンのベンヴォーリオの歌で泣いた。そのあとのロミジュリメドレーボレロアレンジによる黒燕尾のダンスに、チエちゃんとのデュエダンでも涙が…。今更ですが、あのベンヴォーリオの曲いいね!と思った。

サヨナラショーでは、私は「オーシャンズ11」と「ロミジュリ」の曲しか分かりませんでしたが、とても素敵なショーでした。

スズミンだけでなく、ちゃんとれみちゃんにも、同じ卒業する四名にも見せ場があって本当に良かったです。

ありがとう、スズミン!

スズミンの最後の挨拶では、シメさんのサヨナラの挨拶を思い出した。是非とも、生まれかわっても宝塚200周年の時も舞台に立ってね!シメさんと同じ舞台に立っていることを祈ってます!

スズミン&れみちゃん含む六名の卒業される皆さん、東宝の千秋楽までタカラジェンヌライフを楽しんで下さい!

今日は今日で本当に実りある千秋楽で、また一つ思い出の1日となりました。ただ残念だったのが、シメさんに会えるかと期待しましたが、来られていたのかどうか分かりませんが、会えなくて残念でした。その代わり、正塚先生&稲葉先生のツーショットにはお目にかけられましたが…(笑)

今日のまとめ:スズミンのペンライト、宝物の一つとして大事にします。

そうそう、お芝居の脚本でめちゃ気になったことがあるねんけど…。あえて書きませんが、私の勘違いであって現実にならないことを祈ります。

「灼熱の魂」

2012-06-16 05:05:32 | 映画
長く書けば書くほど訳分からないねm(__)m

「ファウスト」の感想を書いた後で、やっぱり書くんじゃなかったと後悔しつつあって、消そうかどうか迷ったので、ちょっと気分転換が必要かもと思い、ニコールが出演してるアダム・サンドラ主演のコメディ「ウソツキは結婚のはじまり」を借りてきて、そのついでにこちらも借りてきました。

去年のアカデミー外国語映画賞にノミネートされた作品で、いかにも私が好きなタイトルだったので映画館で観たいと思ってたんです。残念ながら観るタイミングを逃してしまったので、ちょうど良いタイミングでレンタル開始になったのでついでに借りて観ました。

ぶっちゃけ誰も興味ないと思うので、ネタバレ込みで書きますが、見終えた後の率直な感想は、アカデミー賞選考委員の懐の広さに感服しました。

イスラエルの話だと思ったらレバノンが舞台だったんですね。キリスト教とイスラム教の内戦が背景にあるので、てっきりイスラエルだと思ってましたが、レバノンも同じ状況下にあるとは正直全く知りませんでした。

母親の死後、遺言で双子の姉弟が実の兄(長男)と父親を探しに、カナダからレバノンに旅に出て真実を知るというのが大まかなストーリーなんですが…、

この作品、母親が何を姉弟に伝えたかったのかが一番のテーマなんですが、ズバリ、「ファウスト」の感想で書いたことと関係してくるので自分でもビックリしてます。書くのも必然だったし、借りるのも必然だったのかと…。

ストーリー的にはミステリアスな展開で、ラストに向かって真実が明らかになるんですが、

そのミステリアス性に関しては、予想がついたので何も驚きませんでした。私が知ってる作品を足して割った内容だったので。いわば、「オイディプス王」、野村宏伸さん主演映画の「恋人たちの時刻」、「悪魔が来りて笛を吹く」を足して割った内容なんですよ。

詳しくはあえて書きませんがそういう内容。

でも、テーマはやはり戦争と平和への祈りなんですよね。

亡くなったお母さんはキリスト教徒なんですが、最初に愛して生まれてきた男の子の父親はイスラム教徒(多分)で、殺されてしまうんです。

その生まれてきた男の子は、母親から引き離されてしまい、イスラム教系の施設に入れられてしまうんです。挙げ句の果ては、その施設のある地域はキリスト教系に襲撃されるんです。

それを知った母親は、自分がキリスト教徒に関わらず、復讐を誓って、イスラム教系に加担してキリスト教系の党首を射殺して監獄行きなるんです。

そこで双子の父親はストーリーにどう関わってくるのかがそこが味噌になってくる訳なんですが…。

はっきり言って、ミステリアス性には何の重要性は感じませんでした。

重要なのは、復讐からは何も生まれないということ。目には目を、歯には歯をでは永遠に戦争は終わらないということ。

お母さんはその復讐の虚しさを伝えるために、身を持って感じてもらうために姉弟を旅に出させたんですよ。

姉弟は出生の秘密を知ることで母親の本当の気持ちを理解する訳なんです。そして長男もまた…。

日本国内では宗教の対立でテロや衝突はなくても、ホント人間関係での殺人は絶えませんよね?今でも紛争が絶えない中東に比べたら日本は平和ですが、それって本当の平和じゃないでしょ?


たとえ世の中から殺人がなくなったとしても、天災による被害がなくなるわけでもないし。実は戦争より天災の方が怖いのに、虚しい争いばかりして…。

武器を持たないだけで平和に近づくのに…。そうは簡単にはいかないのが今の世の中なんですよね…。

この映画で、いい言葉を使ったなと思ったのが“洗脳”。宗教に関わらずこの洗脳が質が悪い。オウム事件もそうですが、洗脳されたら太刀打ち出来ないからね。分かってするのと無意識に当然と思って行う行為はは全然別物だからね。

そうそう、洗脳に関しては園子温監督の「愛のむきだし」がオススメ。めちゃくちゃ長いけど良く出来てた。

今の日本は戦争とはほど遠い、とは言い切れないけど、罪なき無関係な市民を巻き添えにするような大量殺戮が一刻も早くこの世の中から消え去ることを切に祈るばかりです。

オリンピックのように、武器を放棄してスポーツで戦って欲しいもんです。

今日のまとめ:「ウソツキは…」も観ましたが、ニコールが…。よく演じきった!出来れば見たくなかった壊れたニコールの姿でしたが…。

「ファウスト」

2012-06-14 21:24:26 | 映画
超マイナス発言があるので、ブルーになりたくない方は読まないで下さい。


正直、難しかった。理解に苦しむ。考えがまとまらない。いつもながらグタグダな文章です…m(__)m


ゲーテの「ファウスト」のストーリーを思い出しながら観ていたから、頭がこんがらがってきた。

映画の構成(流れ)は原作と順番が違っていて、ファウストがマリガレーテの兄を殺してからマリガレーテに出会う、血の契約も後半だった。

原作を忘れて観るべきだと後で後悔したけど、見終えて感じたことは、出来ることなら欲のない生活がしたいね、でした。

ファウストの生き方は正直嫌だと思った。映画もそうだけど、たった一夜の欲望のためにどれだけの犠牲を払わないといけないのかと思うと、私はゾッとする。

まあね、人間から欲を取ったら人類は滅亡すると思うからね。子孫なんて繁栄しないと思うし…。

性的なものも含めて、あらゆる欲求を満たすには、必ず何某の犠牲を払うと思うんですよ。これを読まれている方も心当たりがあると思います。

私には、自分は仕方ないとしても他人様に犠牲を払う勇気はない。

話は逸れますが、今まで恩恵にあやかっていたのに、ある事件をきっかけに手の平を返して態度を変える人たちを見ると正直残念でなりません。皆同罪と思う。甘えるのも甘やかせるのも罪は同じだと思うんですよ。私自身のことでもあるんですが…。

なんかファウストってそういう人間の欲の塊の象徴だと思うんだよね。

善人になるため(…?いや、自分のためだね)の研究が、結局自分を悪魔にさせるんだからね。しかも質が悪いのは自覚がないこと。他人のせいにして、自分は犠牲者ぶってる。

この映画のラストのように、今自分がどこにいるのかも分からず、現実を見ずして、自由だ自由だと、自由の地に自由の民を創れると超ポジティブな発言を飄々と言ってまうファウストが私は哀れに思う。これを読まれている方はきっと私も哀れだと思われてるかもしれませんが…。

生きて行く上では、ポジティブな発想や前進は大事だと思うけど、周りが見えなくなるのは大問題だと思う。

平和平和と訴えても人類が存在するかぎり、万人が平和な生活を過ごせる日なんて来ないと思うし、でも平和を訴え続けないと、必ず第三次世界大戦は勃発すると思うし。別に予言をしているわけじゃなくて歴史が証明していることを書いているだけなので誤解のないように。

人類の歴史において欲なくして人類が存続するとはないし、これからもあるとは思えないし、欲ってホント罪深いと思う。

この映画を観て考えを改め直したのは、メフィストフェレスって生粋の悪魔ではないと思った。天使は存在しても悪魔は存在しないと思う。私は人間が悪魔を創り出しているんだと思う。その根源は欲。皆赤ちゃんの時はあんなに可愛くて無邪気なのに、大きくなるとなんで性格が変わるんだろね?これって悪魔のせい?

映画からかなり逸れてしまい私の哲学論になってしまいましたが、「ファウスト」ってやはり哲学の書だと思う。

実際この映画でも、哲学的要素がたくさん盛り込まれていて、魂はどこにある?神は、悪魔は存在するのか?生きる意味は?と問題提起していて答えはなしみたいな展開なので、余計自分で哲学してしまうんですが、興味ない方は観なくていいと思う。

映像は中世の土臭い雰囲気が存分に醸し出されていて、美しいといえば美しいけど、ゲーテの「ファウスト」に興味があっても、哲学に興味がなければめちゃくちゃつまらないと思うので、私はオススメしません。

そういう意味では、小池先生の「天使の微笑・悪魔の涙」はなんてロマンチックな内容なんだろう!と感心してしまう。

生きるってホント大変だけど、だからこそ芸術って必要不可欠だと思うね。想像力に創造力は生きて行く上で大事ですからね。

一応、ポジティブにまとめてみました…。

今日のまとめ:めちゃくちゃマイナス発言多々ありでごめんなさいm(__)m

皆さんを陥れようとしているのではないので悪しからず。


「壇浦兜軍記」「傾城」

2012-06-14 01:42:07 | 古典芸能
いや~、坂東薪車さんの人形芸(技)にまさかのノックアウト!

ということで、坂東玉三郎特別公演観てきました。

「壇浦~」は例の事件で代替となった作品で(…?)、その頃浜村淳さんがラジオで関西公演ではないのに宣伝を兼ねて(?)分かりやすく解説してくれたので、それ以来ずっと生で観たい!と思ってました。で念願の鑑賞!

しかも、今では玉三郎さんしか演じる人がいないという演目なので余計観ないわけにはいかないので、本当ミーハー心で観てきました。

ガラカメファンなら超お馴染みの阿古屋。もちろん紅天女とは関係ないけれど、そう遠くはないと思った。

それはさておき、玉三郎さんが、琴・三味線・胡弓を阿古屋の心情を交えて生で弾き語りするのがこの演目の売り文句になっていますが、本来私もそれを観たくてチケット購入したのに、実際に観たら、薪車さんに釘付けでした(笑)

マジ、人形!まさに北島マヤが人形を演じた時のようなリアルっぷりに目が離せない。

登場時間1時間あるのに、瞬きをほとんどしてない!「TDV」でも禅さんも瞬きしてなかったけど、尺が違う。1時間のうち瞬きしたの2回しか見てない。ほとんど薪車さんに釘付けだったのでちゃんと瞬きチェックしてました(笑)。もちろん玉三郎さんもチェックしてますよ。

ホント薪車さんの凄い精神力と集中力に感服いたしました。時々動く軽妙な仕草がまたイチイチ面白くて、阿古屋の演奏との絡みがこれがまた最高に面白いんですよ!っていうか、超真面目なストーリーだと思っていたのに、まさかのコメディ要素があるとはね。ホント、これテレビ観劇だったら、ずっと、薪車さん凄い!凄い!と口に出してたよ(笑)

まさかの玉三郎さんより薪車さんの演技にノックアウトするような演目だとは思ってなかったので正直自分でも驚いているんですが、それでもやはり、玉三郎さんも凄かった!

マジ、ガラカメ観てる気分でした。

琴も三味線も胡弓も玉三郎が奏でるとどれも簡単そうに見えるんですが、やはり玉三郎さんの凄さは、この三種を弾きこなすだけにあらずで…、

玉三郎さんの阿古屋、まさに紅天女か!っていうくらいイマジネーションがフル回転!

琴、三味線、古弧、を使い分けて阿古屋の心情を表現する…、正直私には阿古屋の心情が直球に伝わってこなかった。ってくらい薪車さんの人形芸に夢中だったんですけどね…。

観るまでは、てっきり極端に(分かりやすく)心情を表現するもんだと思っていたので、意外と淡々と弾いていたので、あれっ、こんなもんなん…???と最初は思っていたんですが、ここからガラカメの世界の始まりなんですよ!

最初に弾くのが琴なのですが、その時もお囃子の三味線と共奏だったので、なんで玉三郎さんの独奏じゃないの???と疑問に思っていたら…、

琴を弾いているその姿が、恋人の景清を膝枕しているように見えてきて、弦の弾き方や押さえ方が景清を優しく愛撫しているように見えるんですよ!←言っておきますが、私の欲求不満じゃないですよ!(笑)

琴が恋人の景清に見え始めたら、この三味線との共奏が二人の魂と魂の会話のように感じてならず、それ以降も、三味線の時も胡弓の時も会話のように感じました。

胡弓のときは音色が鳥の鳴き声に似ていたので、衣装がちょうど孔雀の柄だったから余計鳥の鳴き声に聞こえるしで、片方はマジ人形だし、片方はまじイマジネーションの世界だしで、本当ガラカメの世界でした。ちなみにガラカメとは「ガラスの仮面」ですよ。

そうそう、最近知ったのですが、しのぶさんが演じた舞台「ガラスの仮面」の演出家、玉三郎さんだったんですね。やはり世界観は通ずるものを感じます。

もともとそういう演出で作られた作品なのかどうかは分かりませんが、この「壇浦~」は未見の方は必見ですよ!私の隣の方は眠ってましたが、私は玉三郎さんと薪車さんのオペラ細部チェックで忙しかったので一回の鑑賞では足りない(涙)

お二人の間に挟まれて佇まれていた愛之助さんは…、完全ないがしろ状態で申し訳ないのですが、薪車さん同様長時間微動だに動かない体力・精神力・集中力には感服。

この演目に限らないけど、歌舞伎役者さんの体力・精神力・集中力・忍耐力の凄さは半端ない!ホント頭が下がる思いでいっぱいです。歌舞伎こそ精神の修行の場だと思うね。時にはプライベートで羽目を外してしまうのも致し方ないって思ってしまう。

もう一つの演目「傾城(けいせい)」は着物や振り付けで四季を表現した舞踊で、阿古屋同様花魁姿で、こちらは高下駄で歩く姿がお目にかけられます。最後の冬の場面は1階席で観たいですね。

でまさかのカーテンコールに驚き。これから観られる方は幕が降りたらすぐ退席しないでね。

今日のまとめ:今南座では玉三郎さんの美の世界展を催されているんですが、南座の通路という通路が三階まで全て玉三郎さん一色!今の南座は、南座=玉三郎になっているので面白いですよ。間近で着物の刺繍の細部まで分かるしで女性の方必見ですよ!

私は…泉鏡花の世界が好き。一回きりですが歌舞伎座まで観に行ったからね。あと、玉三郎さんの鬼の形相をパネルで見れてプチ興奮してます。もちろん携帯カメラで撮りました(笑) 「信濃路紅葉鬼揃」を生でめちゃ観たい!!!ですm(__)m

その後、鑑賞まで時間があったので建仁寺に行って双龍図見てきました。天井によう描くわ。見事なあうんの龍でした。○△□乃庭って…斬新な名前。そのままマル・サンカク・シカクの庭って読むみたいです。

そうそう、歌舞伎のもう一つ凄いところ…、まさにあうんの呼吸が成立してるところ。お囃子と振りのタイミング。もちろん演者同士も。

公演終了後は梅田で「ファウスト」観てきました。ギリギリ間に合った(汗)だって今日は千円で観れる日だったからなんとしてでも観ておきたかったんで…。また感想書きます。

そうそう、今スカイビル下ではベルギーのビール祭やってます。めちゃたくさんの人で賑わってた。

星組 二回目

2012-06-07 20:47:06 | TAKARAZUKA
お芝居は、ぶっちゃけ、後半は新公の方が良かったな…。

アンジェリータが足を挫いた時のスズミンジョゼのアンジェリータへの想いと、れみアンジェリータのモニカへの叱咤に少しだけウルッときました。

やはりスズミンの存在は大きかった。ちょっとの台詞でも、そこにいるといないでは全然場の空気が違う。

なんか、ほんとに役として、またスズミン本人として皆を見守ってる感が伝わってきて、ある意味めちゃ癒しの存在でした。

全体としては、お芝居の要素が強くなったのはいいけど、ただ、まさかのベニーが…。

まさか、ベニーにダメ出しするとは思ってなかった…。前回観た時のホアキンの方が断然良かった。それに今日の演じ方なら新公で演じた十碧君の方が良かった。

今日観たホアキンは私からしたらガキだった。特に怒鳴り方がアカン。なぜ前回と変えたのかが気になった。

あの役は腹から怒鳴らないと、あれでは大人になりきれない子供のように見える。怒鳴り声のキーが高い。素のベニーに近い感じを受けた。あれじゃ、全くイサアクと共通点なんて微塵も感じない。ただイサアクに憧れてるだけにしか見えない。

私が思うイサアクとホアキンの共通点は、世の中の仕組み、社会の流れ、人間の本質を悟りきった、ある種諦めを学んだところが似ていると思った。ただイサアクは諦めざるを得ない世の中にいても自分の居場所を見つけた男。そして、ホアキンはまだ見つけられぬまま秘密警察を仕事として任務を遂行してるだけの男。

ですよね、正塚先生?

は、いいとして、

全てに至って今日のホアキンはダメ。最後の台詞に至ってもそう。気持ちの込め方が前回と全然違う。なぜここにきてアプローチを変えたのかが気になった。もし模索中ならば、クールなホアキンを理想とするね。

訂正:今さら遅いけど、ベニーの立ち振舞いは良かったよ。全て、は言い過ぎでした。ごめんなさいm(__)m

ねねちゃんも個性を出そうとしたのかな…?新公を観た後だったので余計気になったのが、アンジェリータの代役で舞台に立った時の表情。踊りが好きな気持ちは伝わる。でもあくまで代役であるという気持ちを忘れてはいけないと思う。いくらあの時点ではもう主役扱いではあっても、気持ちの上ではアンジェリータへの申し訳なさがあった方がいいと思うんだよね。あの上手から二人で出てきて踊るところのシーンのことを言ってるんですが、なんかあの笑顔がざまあ見ろの表情に思えてならない。あの笑顔だけ違和感を感じる…。

なんだかんだで、イサアクがモニカに惹かれた理由も、モニカの中に同じ匂いを感じたんだと思うんだよね。ホアキンと違う共通点。その点はちゃんとチエちゃんの演技から伝わる。

イサアク、モニカ、ホアキンってある種の三角関係であったりするので、やはりホアキンは世の中を悟った大人な男で見せて欲しいな。と思った。

もし千秋楽が観れるのであるば、ホアキンの演技に注目したいと思う。


ショーは二回目ということあってあまり新鮮さを感じなかった。フィナーレの群舞とデュエダンが良かった。

あと、やはりスズミンの軍服姿やね。シメさんの愛弟子やもんね。目の保養になるくらいカッコ綺麗やった。あそこでサーベル携えて登場してくれると益々見惚れてまうねんけどな…、そう思いません???

やっぱ私にはラテンの血が流れているのか、スパニッシュで踊るデュエダンが一番良かった。いつか、チエ&ねねでマラゲーニャの曲でマジ踊って欲しい!!!本気の本気(笑)

今日のまとめ:実は今日のベニーを見て、ベニーのメフィストフェレスが見たくなったんだよね~。今の星組で十分「天使の微笑、悪魔の涙」出来る!でも小池先生やもんね…。「エリザベート」同様、夢のまた夢やな…。

スズミンへ

お芝居もショーも含めスズミンの存在の大きさを改めて実感しました。スズミンがシメさんの大ファンで、シメさんお墨付きの愛弟子ということを知って、なんかめちゃくちゃ親近感が湧きました。絶対スズミンは星組の組長さんになると思っていただけに、こんなに早くの卒業は残念でなりません。

スズミンは決して男男した男役さんではないフェアリータイプの男役さんでしたが、やはり星組には欠かせない優しいお兄さん的存在なのは観客としてもよく伝わってきただけに、本当に本当に残念で悲しくて淋しい…(涙)

もしまた私にジュピターが降臨するようであれば、千秋楽見届けたいです。

れみちゃん同様、東宝千秋楽の日まで、悔いのないタカラジェンヌ生活を送って下さい。陰ながら祈ってます。