「聖なる鹿殺し」

2018-03-30 17:28:54 | ニコール・キッドマン
いや〜、めちゃ後味悪っ!

でも、めちゃ良く練られた作品でした。

カンヌで脚本賞は納得!作品賞は、道徳的にね…。

ラストの後味の悪さで、書こうと思ってたことが全てふっ飛んでもうた!(笑)

ということで、やっとやっと上映終了間際になって観ることができました!

実は、ホラー作品と知っていたので今作に限ってはスルーしようかと思っていたんですよ。

4月から業務形態が変わるので、通常業務をしながら、新しいことを覚えたり、新しい人に教えたり、修正したり、作成したり…と、することが多くなったので、気分的にホラー作品は避けようと思っていたんですが、

春だし、せっかくの休みだし、家に引きこもっても運は良くならないので、観ることにしたのであります。

結果は、観て正解でした!

ホンマ、後味は悪いです!でも作品としては面白い!脚本がいい!見せ方も上手い!あと、感想を書かれた方の文章にまんまと騙された!(笑)

実は、既に、結論以外のネタバレありのあらすじを知った上で観たので、想像と違う展開になっていて少し面食らった面はありましたが…。あ、その方は全く嘘は書いてませんよ。単純に、観る側に想像を膨らませるような含みを持たせた書き方をされてただけです。

それも含めて、面白かった!そして、リアルに怖かった!目を背けたくなるシーンが冒頭から…。

もうね、この作品の監督&脚本を兼ねたヨルゴス・ランティモスが凄い!

これは間違いなく、この監督は、スタンリー・キューブリックのファンだと思うよ!いや、断言するよ!!!(笑)

それくらいテイストがキューブリック風だった!

音楽の使い方、効果音、曲のセンス、不条理な設定、あとニコールの起用。

ニコールの役もそうですが、夫役のコリンの役柄が医者であること。そう、キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」と同じ。しかも変態?プレイもある。キューブリックほどではないけども、ノーマルなプレイではない!

あ、エロい作品ではないですよ。完全にホラーです。リアルホラー。あ、スプラッター系ではなくエクソシスト系です。ま、どっちもさほど変わりませんが…。

精神系のホラーなので、深層心理を突くリアルな怖さがあるんですよ。

個人的にも、職場においてコリンの役に似た状況がありまして、あまりの仕事のストレスや4月からの不安材料で精神的に一杯一杯になって部下の態度にキレてしまって…。まさにコリンの役柄と一緒!ま、いつもの如く、めちゃ導かれた感はあるんですが…(汗)ま、冷静になって自己対峙させてもらったって感じですね。逆にさっさと観てたらキレることはなかったのか…と思ったほど。ホンマ映画を観ながら自己対峙してました(笑)

それはさておき、

マーティンの復讐?呪い?でコリン&ニコール夫妻の息子の足が動かなくなる。次に娘の足が。そして…。決して、マーティンが何か薬を飲ませたりした訳じゃないのに足が動かなくなる。マインドコントロール的なものかな?

と思って観ていたんですが、そうじゃない感じ。謎が深まる一方。どうやって動かなくさせたのか、いや、動かなくなったのか、その種明かしは最後までない。ただ観客に想像を委ねてるだけ。ワタクシの想像では、マーティンのお父さんがその手の人なのかな?と思った。←その手の人ってどんなんなんや!?

もう、ラストの展開は不条理!!!ありえない!!!

映画だから許せる面はありますが、ホンマ後味悪いです!リアルに、えっ何で!?と誰もが思うはず!な内容です。ラストの展開で監督に道徳心があるのかないのか分からなくなりました!

でも、見せ方は上手い!2時間の上映があっという間の展開!先の展開を想像しながら観てたら、まんまと裏切られまくり!

この作品を見ながら、アルコールやタバコの危険性、嘘はダメとか、それらがもたらす弊害への警告とも取れる展開が、ラストでオジャンになりました。書こうと思ってたことが、整合性がなくなってしまい書けなくなってしまった。いつも整合性ないけどね…(汗)なんか、全否定された感じ。

あ、若い子にオジャンと言ったら通じなかった(笑)オジャンとは、台無しになる、の意味です。

ラストがオジャンになっても、見る側に道徳心があればそれでいいかな?と思いました。

あえて具体的なネタバレはしませんが、コリンが究極の選択をしたとき、世情的によろしくない表現ですが、完全に証拠隠滅したら脚本的に筋が通る?オチがスッキリするのにそれをしなかった。

あ、このシーンはめちゃ悲劇的なのにコリンの存在は滑稽でした。コレは監督のセンスが光った!ここだけでなく監督のセンスは随所に散りばめられてます!

そういう意味でも、不条理なラストはギリシャ悲劇と類似してますね。あ、ちなみに監督はギリシャ人です。うん、納得、納得!

ニコールの役は、「アイズ〜」と被る役柄?シーン的に被る。ニコール演じる役は、医者でもあり妻でもあり母親でもある。我が子のために奮闘するが、結局はそんなにいい人間ではない。究極の選択を迫られたときの人間のサガを上手く表現してました。

よくぞ、この役を引き受けた!と思うくらい、近年では演じてこなかった役でしたね。ま、「ドッグヴィル」に近いかな。「ドッグヴィル」の方がまだ同情の余地があったね。今回の役は、人間のサガやからね…。さすがに同情は出来ませんが、女優ニコールとしてはリアルに演じてました!素晴らしかったです。作品というオーケストラを編成する見事な楽器を担ってました!

人間のサガを演じるという点では、コリンも素晴らしい!「ビガイルド」ではイケメンでしたが、今作は見事にオッサンでした!いや〜、全くの別人!見事な演じ分けでした。このギャップはワタクシの大好物でございます!(笑)

そう、コリンが息子のために泣くシーンがあって、もうメチャ感情移入させる見せ方だったのに対し、究極の選択のシーンで見せたコリンの振る舞いの滑稽ぶりに、監督のセンスに脱帽!見せ方としては本当に上手い!

この作品のピアノ的存在のマーティン役の男の子がリアルに怖い!上手い!バリー・コーガン君、将来が楽しみな俳優さんです!役と同じ10代男の子だと思ったら、なかなかの歳でビックリ!めちゃバケモノの要素があってホント将来が楽しみ!老婆心ながら、今後、私生活に役が引きずられないことを祈ってます。それくらい将来性がある!

娘役の女の子も、息子役の男の子も上手かったです。一応名前を挙げますが、ラフィ・キャシディちゃんとサニー・スリッチ君も将来ヤバイかもね!サニーの転けぶりはリアルに上手かった!ちゃんとサポーターしているとは思うけどほんまリアルでした!ここも監督のセンスが光ってた。

いや〜、めちゃ、本筋に関係ないことばかり書いて1人興奮気味ですが、もしワタクシの感想を読んで気になったら、オススメします!観るなら映画館やね。

今日のまとめ:ホンマ、自己対峙させられる内容でした。最近の出来事はコレを観るための現象だったのか!?と思うほどです。視覚的だけでなく、個人的にもリアルに痛い内容でもありました。これもマーティンの仕業か!?コワッ!

でも、あのラストは…。ええんか???(笑)

ご覧になられた方の感想を改めて読もうとしたら、めちゃくちゃ観られているか方が多くてビックリ!ありがたいことに、ギリシャ悲劇の「アウリスのイピゲネイア」のあらすじを書いてくださっている方もおられ、興味深く読ませて頂きました。実は、ワタクシ、エウリピデスの戯曲持ってるの忘れてました(汗)あ、後日談としてクリュタイメストラが愛人と一緒になってアガメムノンを殺し、そして今度は、クリュタイメストラが…。展開が極端過ぎるけどよく出来た話や。

生贄ね〜。ついつい罪の償い方がちゃうやろ!?と言いたくなるね。ニコールの台詞じゃないけど、なんで罪のない家族が犠牲にならないといけないのか?ホンマ不条理やわ〜。でもよく出来てる!

ギリシャ悲劇もそうですが、欲にまみれた、これぞ人間のサガ。コリンと同じ立場なら、貴方ならどうします??と問い突き詰められた感じです。いや〜、ヨルゴス監督、恐ろしい人!ニコール、この作品を選んでくれてありがとう!

追記:ヨウツベでバリー君のインタビューを観ました。役のイメージのまんまでした。ウィレム・デフォーのような知的怪優さんではなく、天然怪優さんでした。ちと残念…。あ、バリー君ゴメンよ!m(_ _)m



♪私は風♪ 編曲:千住明

2018-03-23 23:01:44 | 日記
明菜さんが歌う、それはそれは長い長い、カルメン・マキさんのカバー曲。

たまたまラジオのリクエストで聴き、その時は何も感じなかったけど、ヨウツベで改めて聴いたら、めちゃハマってもうた!(笑)

明菜さんが歌うver.は、千住明さんの編曲とオリジナル版を踏襲したロック調の2種をヨウツベで聴けるんですが、圧倒的に千住明さん編曲ver.にノックアウトされました!

出だしの暗めな曲調から、ラストの少し明るい未来を予感させる曲調にハート鷲掴み!シンガーアクトレス明菜の真骨頂なる楽曲!

カルメン・マキさんが歌うver.も聴きましたが、私の好みは完全に明菜さんが歌う千住明さんver.です!

歌詞も明菜さんが歌うとリアル過ぎるわ!

この曲は、明菜さんが最初に出したカバーアルバムに入っているんですが、選曲がどれもマイナーな曲で攻めてきていてビックリ!もちろん、百恵さんや岩崎宏美さんの有名な曲もありますが、それでもマイナー寄りだと思った。

ワタクシ、正直、カバーアルバムには興味がなかったので、過去カバーアルバムはオールタイムベスト版以降しか聴いていなかったのですが、

「歌姫」注文しました!(笑)

良かったヨウツベで聴いてね!張り付けはしないけど…m(_ _)m

追記:「歌姫」到着!いや〜、CDを聴く限りでは、中尾ミエさんの♪片想い♪が最高!!初めて聴いたけど、めちゃロマンティック!!!ユーミンの♪魔法の鏡♪もエエわ〜!ぶっちゃけ、オールタイムベストに収録されてない曲の方が私好み!!!

今頃だけど、このCDめちゃハマってもうたわ!絶賛ヘビロテ中。馴染みがない曲ばかりだから聴いていて新鮮だし、以降にみられるような歌唱法にこだわりがなく、純粋に気持ちで歌っているのが伝わってくるから飽きない。いや〜、睡眠中もずっと流してます(笑)

「ブロードウェイと銃弾」二回目

2018-03-19 22:23:30 | うらけん
前回より、テンポが良くなった印象。城田くんの綾ちゃんのモノマネが更にグレードアップしてた!!!

あ、美波里さんが妄想する幽霊の名前が皆違う!お戯れごともなかった。あそこ好きだったのにな…(笑)

ということで、二回目を見て来ました!

今日は、特に美波里さんに釘付けでした!喋ろうとする浦井氏の口を手で抑えるシーンというか仕草がツボでした!何回でも口を抑えて欲しかった(笑)←浦井氏から台詞を奪う気か!?お前はチーチか!?

m(_ _)m

浦井氏も、前回よりも存在感があったが、いかんせん、浦井氏の悪い癖は、片方でテンションが上がるともう片方で力尽きて台詞が籠ることがあるから聞き取りにくくなる難点がある。シャルルみたいにずっとテンションが高い方がいいような気もするが…。←お前は、ど素人な癖によくダメ出しするなァ!

m(_ _)m

今日も改めて思いましたが、綾ちゃんが凄い!役作りが最高!あゆっちの歌唱力も最高!美波里さんの美貌も含めて、最強&最恐ですわ!知寿さんが逆に可愛く思える!(笑)

なんせ、女優陣が凄い!!!

城田君はもうノリノリで絶好調やね!いや〜、マジ綾ちゃんのモノマネ&トート様降臨が最高過ぎます!博多座でもぶっ飛ばして下さい!

ホント、梅芸の回し者ではありませんが、この作品オススメ!観客の皆さんの力で再演へと導いて頂きたいです!!!

導きで思い出しましたが、この作品、スピ要素なる台詞があったね。スピ要素というか、チェーホフワールドというか…。手直しされる前のデビッドの脚本ね。ストーリーは全く分からないけど、台詞がチェーホフちっくだった。

そうそう、最終回にして今日初めてドラマ「ホリデイ・ラブ」を観ましたが、めちゃスピ作品で驚いた!最初から観るべきだったよ!最終回しか観てないけどよく出来た脚本でした!あ、今シーズンに関しては、キムタクのドラマも観てない。今シーズンは、マツコさんのバラエティーばかり見てました。

全然関係ない話をしてすみませんm(_ _)m

ということで、明日が大阪千秋楽。浦井氏は、タップを披露してくれるのか???ご覧になられた方の感想を待つとしよう!

あ、演出について書くの忘れてた。福田さん演出の舞台作品を観るのは今回が初めてなんですが、色んな方の感想を読む限りでは、あまり福田節満載の演出ではないとのこと。だからなのか、とても正統派な演出だと思いました。逆に普段の演出がどんなのか観てみたい!

そうそう、福田さんのドラマは、ちょくちょく観てますが、「勇者ヨシヒコ」シリーズより、断然「ニーチェ先生」派のワタクシでございます。マジ、これもシリーズ化して欲しい!!!

今日のまとめ:今日電車の中で、ふと浦井氏で後藤ひろひとさん脚本の「人間風車」が観たいと思った。主役は、まさに浦井氏のために書かれたような役柄だし脚本になってるから、めちゃ観たくなった!!!たまには、ライトのようなバケモノ系の役柄も観たい!

追記:おー、千秋楽でアンサンブルの方とタップを披露されたとのこと!!!なかなかやるな、お主っ!(笑)







「ブロードウェイと銃弾」

2018-03-13 22:23:35 | うらけん
浦井氏と城田君のトークショー付きの回を観てきました!

いや〜、キャストも美術も生オケもお金かけてるね!歌もダンスもクオリティが高い!

なのにチケットが苦戦しているとは実にもったいない!休みとお金があればリピートするよ!実は、あともう一回観ます!本当は、大阪千秋楽を観る予定だったのに仕事で行けず…(涙)ラスト一回楽しんできます!!!

ということで、待ちに待った今年初浦井氏の舞台。そしてウディのミュージカル!

いや〜、笑ろた、笑ろた!(笑)城田君の平野綾ちゃんのモノマネのクオリティが高い!!!

浦井氏が城田君のタップが見ものと言ってましたが、いやいやいやいや、随所に散りばめられた城田君のモノマネの方が客席バカ受け!(笑)

もちろん、タップも良かったけど、これはアンサンブルも頑張ってたからね。城田君だけを褒めることは出来ないm(_ _)m

でも、城田君のモノマネは最高!!!この作品の新しい見所やね!

トークショーによると、本来このモノマネはなかったそうですが、演出家の意向で城田君がアドリブで加えたとのこと。

正解、正解!大正解!!!

もしこのアドリブがなければ、チーチはマジ地味な役になってたと思う。城田君のアドリブでチーチ役をもう一人の主役としてしっかり昇華させたよ!凄いよ!

浦井氏のデビッドは、本人には申し訳ないけど、そのままです。役作り不要です。ぶっちゃけ、ファンとしては新鮮味はないm(_ _)m

もちろん、キャラが濃い登場人物の中においては、浦井デビッドは清涼剤的存在です。

でもね、

浦井氏が出てなかったら、いくらウディ作品でも観てなかったと思うよ。

となると、プロデューサーさん、浦井氏をキャスティングしてくれてありがとうございます!!!と、ちゃんと感謝の言葉を伝えておかないとねm(_ _)m

色んな方の感想を読ませて頂き、賛否両論ありましたが、ぶっちゃけ、ブロードウェイミュージカル作品は、単純に楽しんだらいいと思うですよ。ストレートプレイのような哲学や思想を追求する必要は全くないと思うんよ。

高いチケット代払ってるんだから、楽しまなきゃね。この作品に関しては、舞台美術も音楽も振り付けもかなり予算をぶっ込んでいるのが分かります。それくらい制作陣も本気で提供しているのが伝わってきます。

梅芸の回し者じゃないけど、梅芸の本気を沢山の方に観て頂きたい。ワタクシは浦井ファンですが、今作は、城田君、綾ちゃん、あゆっち、美波里さん、ブラザートムさん、綜馬さん、知寿さんの個性と歌、アンサンブルの方のダンスと歌を観てもらいたい。←全部やん!(笑)

ストーリーは至って単純なんですが、今作の見所は登場人物の個性に限ります。

城田君は言うまでもないですが、オリーブ役の綾ちゃんが上手い!!!さすが声優さんだけあって、アニメ声の出し方、喉の使い方が上手い!普通ならとっくに喉を潰すか、声が出なくなってるよ。歌なんか歌えないよ!綾ちゃんはシレッとやってのけてるのが凄い!ヨウツベで綾ちゃんのミュージカル作品の歌を聞いてましたが、今回のオリーブ役は今までの役柄を覆す素晴らしい役作りでした!マジ必見!

それをモノマネする城田君が最高に面白い!!(笑)

サンセット〜のノーマを彷彿させる大女優役の美波里さんも凄い!貫禄あるわ〜!浦井氏、完全に美波里さんに食われたね!(笑)

そうそう、あゆっちの歌がこんなに凄いとは思わなかった!ぶっちゃけ、ブロードウェイのレベルです!!!あゆっちなら、ドンキホーテのアルドンサ出来る!かわいい役より激しい役の方があゆっちは似合うと思う。いや〜、素晴らしい歌唱力でした!

ブラザートムさん、声が渋い!声フェチのワタクシとしましては、トムさんの歌声に溶けてしまいそうなくらい聞き惚れました。台詞はアレでしたが…。

綜馬さんと知寿さんが並んだら劇団四季時代を思い出します。ファントムとクリスティーヌやん!!と思い出に浸りながら拝見させていただきました。懐かしい!

我が浦井氏は、完全に引き立て役に回った印象ですが、引き立て役に回ったらアカンで!皆んなに食われてる印象だった。城田チーチに新聞で叩かれたり、ビンタを食らったり…。美波里さんにはキスマークの嵐。不憫ではあった。あ、美波里さん、ごめんなさいm(_ _)m

基本デビッドは受け身な役ではあるけど、ずっと受け身はアカン、アカン!もっと堂々とせな!君は主役やねんからもっとぶつかっていかないとアカンと思うで。遠慮したらアカン!もっとオーバーアクションでもいいと思う。清涼飲料水であることはいいけど、ただの味がない水ではアカン。スカッと爽快感があるレモンウォーターくらいパンチがないとね。あ、演技ド素人のワタクシがダメ出ししてしまった、ごめんなさいm(_ _)m

本場アメリカのブロードウェイに行かなくても、日本でブロードウェイに行った気分を味わわえる作品になっているので、博多座公演までまだまだ公演日数があるのでオススメします。少し下品な部分がございますが、ご勘弁下さいませ。

今日は、浦井氏と城田君のトークショー付き。めちゃ笑わせて頂きました。城田君のコメディセンスというかファンサービスは最高やね!特に浦井イジリが楽しかった。

浦井氏の美波里さんネタ。思わず本音がポロリ。いや、だだ落ち!(笑)喋れば喋れるほどボロが出る。本人は、さぞかし冷や汗もんだったことでしょう(笑)

一つ、城田君に対して謙虚な姿勢を垣間見れて尊敬しました。自分の立場を心得ている姿に思わず、エライっ!と思いました。あ〜、千秋楽でタップ披露してくれるんや!?観たかった…。

あ、浦井氏に一つダメ出し。大阪初日のカーテンコールで大阪好きやねん!と言ってたそうですが、今日も聞こえてきましたが、大阪が好きな割には、まだまだ関西弁上達してないねんけど!ちょっとは良くなった。でもダメ!(笑)←なんのダメ出しやねん!?

そうそう、デビッドとチーチの関係が、スカーレットⅠ、Ⅱの関係に見えた。チーチはデビッドのもう一人の自分。二人は同じ道を歩むが、やがて一人が消えた時、もう一人の自分は本来の己の姿を知る。偽りでない本当の自分。自分が描いた未来とは程遠い現実に直面するけど、ずっと見守ってくれている人がいる。決して一人ぼっちではない。本来の自分を取り戻し、再出発する主人公。

めちゃ、スピリチュアルやんかいさァー!!!

(笑)

今日のまとめ:全然関係ない話。雪組で「ファントム」上演決定!!劇団様、ありがとうございますm(_ _)m

炎上覚悟で書かせて頂きますが、ハリウッドのセクハラ問題で、ウディも矢面に立たされています。厳密にはセクハラが原因ではありません。

ぶっちゃけ書かせて頂くと、映画に出演した後に出たことを後悔している方のコメントを読んでガッカリしてます。ウディの性癖は、初期の映画を見たら分かることやん!私はずっとおバカな監督だと思っていたので、初期作品はほとんど観てません。セクハラを受けて訴えるなら筋は通るけど、過去の性癖を、自分には無関係ないことを批判しても仕方ないやん。私にはなぜ今批判するのかその方の心境がわからない。なんか残念な風潮でしかない。

完璧な人間なんかいません!良い作品を作るからって、その人が素晴らしい人格者とは限らない。嫌な思いをしたら堂々と闘えばええだけのこと。闘うことから逃げたのなら、それも自己責任です。セクハラはいけないことだけど、セクハラ訴えの波に便乗して批判するのは卑怯だと思います。

ワタクシは、ウディがウディでいる限り、彼の作品は見続けますよ!天才と変態は紙一重!こんなスキャンダルで潰れちゃならんよ!蜷川さんや美輪さんと同じように、人生は作品作り!行きている限り、芸術家は一生芸術家でなきゃね!

月組「カンパニー」「BADDY」千秋楽

2018-03-12 23:43:40 | TAKARAZUKA
今日のわかば花火は、それはそれは大変美しく光輝いていて最高ぉーでした!!!

ん?わかば花火???

詳しくはスカイステージで(笑)

もう、わかばちゃん最高やわ!(笑)

まさか最後の最後でわかば砲が飛び出だしてくるとは思ってなかった!

でも安心した!

とっても満足に千秋楽を迎えることが出来たみたいだから!

本当に最高のわかば花火でした!!!

そして、トシ君。

ショーでは、トシ君が登場する度に客席から大きな拍手が起こり、やはり宝塚はエエとこやな〜と思いながら観てました。

まさに縁の下の力持ちのように月組を支えてきたトシ君。わかばちゃんもそうやけど、ミヤルリがトップになって退団するまではいて欲しかった…(涙)

ということで、マイ初日にして千秋楽を朝早くから当日券の列に並んで立ち見で観てきました!

もうね、職場でインフルエンザが流行し始めていたので、極力外出を控えていたのですが、なんとか大劇場公演の最後の最後に月組公演が観ることが出来ました!あ、インフルエンザにはかかってないのでご安心を!不思議なことに、Blogを初めてからインフルエンザにも大きな風邪にもかかったことがない!昔はインフルにはかからなくても毎年インフルに近い大きな風邪は引いていた。偏頭痛はしょっちゅうですが…。

ひょっとしたら、今日、職場から出勤要請があるかもと冷や冷やしてましたが、無事、トシ君、わかばちゃんを含む6名の卒業生の挨拶を見届けることができました!ほんま、宝塚はエエとこやな〜と思わせてくれるアットホームな素晴らしい千秋楽でした!!!


先ずは、石田先生のお芝居。

どうしたんですか???めちゃ石田ポイズンの濃度が薄くなってるやないですか!?誰かに叱られた?(笑)m(_ _)m

ま、孕という言葉さえ使わなかったら、ほぼ完璧な脚本だったのに!(笑)

あと、せっかくアンダースタディのチャピが代役で踊ることになったのに(ストーリー上)、そのシーンがないのはどうなん???

と思った以外は、もうウルルンポイントが多くて、鼻をすすり、涙を拭き、隣りに立ってた女性に、こいつキモッ!っていうような目で見られました(笑)(汗;)

宝塚では珍しい、日本のサラリーマンもの。バレエシーンやロックシーンでミュージカル風には仕上がってますが、ストーリーはいたって社会性がある現代劇。

そういう意味では、宝塚らしくない題材ではあるけど、メッセージ性は、サブタイトルにあるように、情熱、努力、仲間の大切さを訴えた宝塚らしい内容でもあるので、石田先生にしては珍しくピュアな作品に仕上がってました。やれば出来るやん!?誰かに叱られた???(笑)←しつこいねん!m(_ _)m

わかばちゃんのトップをずっと訴えてきたワタクシと致しましては、本当に残念で仕方ないんいんですが、今回の役柄は、卒業するわかばちゃんのために当て書きされたような脚本になっていて、しかも重要な役。トウシューズで踊るシーン、ミヤルリとのツーショットなど、萌えポイントが多くて、石田先生の愛情を感じました。わかばちゃん自身も大変満足されていている様子だったので、それがなによりです!

トシ君は、今回はダンサーというより歌手を強調した役柄になっていて、月城君とエエコンビでした!あ〜、トシ君ももったいない…(涙)

宝塚では珍しいサラリーマン役のタマキチ君。全てにおいて安定してるね!益々貫禄が出てきたね!一見地味な役なんだけど、ああいうサラリーマンいるいる!的な素朴な感じがめちゃリアリティーがあって共感出来ました!

ちゃぴも地味な役柄で、今回はわかばちゃんを引き立てた感があるのは否めませんが、最初にも書きましたが、せめて代役で踊るシーンを入れて欲しかった!今から付け加えるのは無理なのかな??無理じゃないと思うけどな…。

そして、我がミヤルリ様は、もうフェロモン出まくりやな!(笑)鼻持ちならない偉そうな役が、なんとまぁーお似合いだこと!(笑)決して悪い役でないだけに、人間味ある役柄に海ちゃんとのラストにウルっときました。

次期トップは海ちゃんやな!と思いながら観てましたが、今回はとってもわかばちゃんの次に美味しい役だったので、次作ドラマシティのゼルダ役頑張ってね!この役は、娘役というより女優冥利に尽きる役だから、わかばちゃんの分も大輪の花火を打ち上げてや!頑張れ、海ちゃん!

そして、月城君。大好き!←なんの告白やねん!(笑)憎めない役だったね!月城君の真面目な人間性をそのまま当て書きしたかのような役柄だったので、大好き!(笑)

お芝居は、トップ二人がすこぶる地味な役柄だったけど、メッセージ性を担う二人でもあったので、脚本は大変気に入ってます!石田先生、叱られた?(笑)

そして、ウエクミ先生の、善と悪をテーマにした斬新なショー。もうあっと言う間だった。通しで最初から最後までストーリー性があるショーで…、ミヤルリの役は…美輪さん?(笑)いやいやいやいや、みりおのZ-BOYやね!

ひょっとして、宝塚でパタリロをやってくれるの!?エロイカやってくれるの!!??とついつい期待してしまう役柄だったので、エリザの次の公演が楽しみ!!!エロイカは出来るよ!ミヤルリのマライヒ、エロイカ…、想像したら萌えてまうわ(笑)

タマキチ君の悪役?悪ガキ?キザでカッコ良かった!チャピとのデュエダン、最高でした!なんか、わざとお芝居で消化不良を起こさせておいて、ショーでカタルシス効果を狙って燃焼させた感じやね!効果てきめんだったと思うよ!

あ〜、チャピのバウ観たい!!!

トシ君とわかばちゃんのコンビも良かった!

お芝居もショーも演出家の愛を感じる作品に仕上がっていたので、大変大満足です!

今日は立ち見だったから、石田先生とウエクミ先生をお見かけしました。愛情ある作品をありがとうございました!!!

お芝居の白鳥の湖の新解釈の内容も、ショーのミヤルリの役柄も、わざとLGBTを意識しているのは明白なので、エロイカは絶対やって欲しい!!!パタリロは、タイトルロールをする方がいないから無理やな。

大劇場を卒業された6名の皆さん、東宝で立派に大輪の花火を打ち上げて下さい!

わかば花火は、間違いなく伝説に残る名言やね!自分で、輝いているって言ってたし(笑)ホンマ、幸せそうなわかばちゃんが見れて安心しました!

今日は、千秋楽を観れて、ワタクシも幸せでございました!

今日のまとめ:終演後、たまたま職場のヅカメイトも観に来ていたので、お店でずっとヅカネタで盛り上がってしまい、なんと閉店まで4時間以上も喋ってました!やはりヅカネタは尽きない!(笑)