続き…

2012-07-28 00:19:20 | TAKARAZUKA
ぶっちゃけ書きます。いっちゃん、花ちゃんの雪組は大好きだったけど、あの頃の花ちゃんには、このエリザベートは歌も含め全ての点において大チャレンジではだったのは分かる。トップ二人だけでなく他のキャストも皆大チャレンジだったのも分かる。

でも、私には役の心がほとんど伝わってこない!CDを聴く限りはね。

歌は確かに皆上手い。ただ上手いだけ。上手いだけの歌より、下手でも気持ちを伝えようとしてる歌の方が大好き。このCDを聞く限り、歌に重きを置いているようにしか私には聞こえない。

これも大変失礼な表現ですが、宙組の「エリザベート」は観るに耐えなかった。これは生で観ましたが、雪組と星組の寄せ合わせ興行にうんざりした。まるで巨人の4番打者の寄せ集めに超うんざり。

大人げないですが、歌が上手いだけは嫌!なんです!!!芝居心とチームワークが良くないと嫌なんです!私はね。

この宙組公演の唯一の救いは、彗星の如く現れた、コムちゃんのルドルフ。ビジュアルも含め、めちゃキラキラしてた。今思えば、小池先生の発掘精神はここから生まれたのでは…?と思う。

次の花組は宙組よりもマシだったけど、今一つパンチが足りなかった。って以前に作品自体がマンネリ化しているように感じてならなかった。「エリザベート」をやればヒットするみたいな…。それより、当時私自身の新専科制度による宝塚不信の方が強かったのかもしれないけどね…。素直に観れなかったという意味。

ま、そんなこんなの宝塚版「エリザベート」。

あ、ちなみに月組版のDVDを買うきっかけはもちろんアサコさんの表現力と演技力に魅せられたからです。これも買って正解だった。時々リピートして観ますが、アサコエリザベートは良い。特に第二部。あらゆる点で真骨頂だった。ぶっちゃけ、あやかさんより迫力がある。あやかさんがPiaなら、アサコさんはマヤな感じ。もちろん主役二人の息が合って良かったのもありますが、この月組もキャラ立ちしてて良い。もう1つ、もりえちゃんのトートダンサーが隠れツボ(笑)アサコさんとも祐飛さんとも絡んでるから(笑)

で、だからと言って、今回の東宝エリザベートは、たとえアサコさんが最後のエリザベートだとしても、観る気はない。浦井君がでないからではない。それもなきにしもあらずですが、というか、せめて田代君が出るなら観てもいいと思っていた。でもやはり、興味を失せさせたのは、東宝版の演出が初演以来超苦手だからという点。いつも雑誌の掲載写真を見て決めるんですが、今回もダメでした。

ガッカリはしたくないので、まだまだ再演は続くと思うので、これだ!と思った時は観たいと思います。あ、東京のみは除外です。どちらかというと韓国版の方が観たい。東宝版が苦手な理由…、分かる方には分かると思いますが、明らかにウィーン版とも韓国版とも違う点が多々あるでしょ?

こんなに悪口書きまくったら、チケットの神様はきっと花ちゃんのエリザベート、いっちゃんのトート、シメさんのトートを観させてはくれないかもしれないけど、それでもいいと思ってる。

ちなみに東宝版より宝塚版の方が断然好き。もちろん、宝塚版よりウィーン版ですが…。演出自体はウィーン版とは異なるけど、宝塚らしくて好き。それはよしとして、ガラコンサート観れた方は是非ともブログに感想書いて下さいね!私も観れたら書きまくります!(笑)

今日のまとめ:結局何が書きたかったん???

星組版が好きで、東宝版は苦手と書きたかったもある。色々詰め込んで中途半端になってしまった。ごめんなさいm(__)m

本当に書きたかったかったことは…。

お花エリザベートに関して(笑)

初演の頃は微かに喪服の花ちゃんの演技を覚えている。最後のボートのシーンだと思う。老けた時のエリザベートの声に、あれは花ちゃんだったのか分からなかったから。今なら分かる。あれは花ちゃんだった。なんせ一回しか観てなかったし、ストーリーがよく分かってなかった(笑)

宙組の時も実は微妙にしか覚えていない。なんせ組全体が歌が上手いしか覚えてない。と、星組のままやん!という目でしか観てなかった。

もちろん、花ちゃんのエリザベートが第一目的…、あ、あの頃はまだ、宙組誕生の真新しさに惹かれただけかもしれない。なんせお花エリザベート、今一つだったm(__)m

あやかさん並みの貫禄を期待したが、意外と地味だった。でも今なら分かる。あの時の花ちゃんは、あなたが相手役を引き立てようと努めていた。退団する日までずっと、どの役でも。

花ちゃんってそういう人なんですよ。性格的には恐らく男役より男っぽいと思うけど、退団する最後まで宝塚の娘役の信念を貫いた女帝にさせてもらえなかったお妃様でした。語弊があるか…、自から放棄したのかもね…。でも、娘役の皆さん、花ちゃんを目指してはいけない。花ちゃんは特別な人だから。

目指す相手を間違えてはいけないと言いたい。

娘役が男役を引き立てるんでなく、男役が娘役を引き立てるのが宝塚やと。娘役は基本、愛されるくらい魅力的な娘役にならなくてはならない。基本は愛される娘役。愛するのは男役の務め。娘役が引き立て役に回ったらアカン!だから当時は腹立つことが多々あった(笑)あ、自惚れ強いの娘役になってもダメです。人間的に愛される娘役を目指して下さい。ということは娘役を演じる以前の問題。ちなみに今書いたのは、基本論です。娘役にも色々あるんでね…。

もしこれから、スカステなどで花ちゃんの舞台を観ることがあったらこの点を注目して観て下さい。ホンマ花ちゃんは良くできた嫁やったというのが分かるはず(涙)

それから、もしシメさん、一路さん、ズンコさん、100%読んでないと思うけど、ガラコンサートの時は花ちゃんをどうかお守り下さいm(__)m伸び伸び泳がせて上げて下さいm(__)mお願いしますm(__)m

ガラコンサートの成功を心からお祈りしてま

星組版「エリザベート」

2012-07-27 23:55:09 | TAKARAZUKA
めちゃ、まとまりない文章なので、途中で諦めてもらって全然構いません。

宝塚の「エリザベート」で一番好きなのが星組。マリコさんこと麻路さきさんがトートで、あやかさんこと白城あやかさんがエリザベートを演じた。

東宝版は初演を一回だけ、ウッチーといっちゃんの組み合わせで観て以来一度も観てないのですが、宝塚の「エリザベート」は、アサコさんのトート以外全て、映像のみを含め観ています。

マリコ&あやかコンビの星組はビデオで擦り切れるくらい見まくっているし、二番目に好きな彩輝&アサココンビの月組のDVDもかなりリピートして観た。三番目はいっちゃん&花ちゃんコンビ雪組初演版、こちらはCDですが、昨日も今日も聴いてます。

あとの組は…、私には作品的にマンネリ感があって好きではなかった。だから彩輝&アサココンビの月組は生では観なかった。

斬新なポスター。男役がエリザベートを演じる。キリヤンがルキーニを演じる。魅力的要素はあったものの、宙・花とマンネリさが続いたので嫌な思いをしたくなかったので諦めた。今は後悔している。生で観ておけば良かったと。全然マンネリ感がなく新鮮だったから。星組同様、絵に書いたキャラクター達だったので高いお金を出してまで買って全く損はしていない。


私の周りにはあまり星組版が好きでないヅカ友やブロガーさんが多いが、私は断然星組が一番だと思ってる。

その理由の第一は、ウィーンで「エリザベート」を観た時に、あやかさんでエリザベートが観たいと思ったから。当時、1996年9月にウィーンで観たのですが、その時のエリザベートは、今度来日されるマヤでした。私はずっと初演のPia・DowesのCDを聴いていたので、イメージが全然違っていて宝塚で再演があるならあやかさんで観たい!と思ってました。ちなみに、ウィーン版は最高に好き!エリザベートがどうこうはさておき、本場は芸術性が高く圧倒されまくった。その時点では雪組版はほとんど映像的な記憶がなかった分、余計どのシーンもほぼ鮮明に覚えている。

芸術性の高さ・総合芸術の点において「オペラ座の怪人」に次ぐと思ってる。ちなみにその次は「ライオン・キング」。

で、あやかさんで観たいと思ったが、諸事情があっていっちゃん退団後二年は生の宝塚を観てないので、あ、悪いことはしてませんよ(笑)映像だけでしかこの星組は観てないのですが、やっぱり私が想像した通りめちゃくちゃ良かった。生で観れなかったのが悔しいくらい。

残念なことにこれがあやかさんの退団公演だったんですが、やはり退団公演は、鮎ちゃんの時もそうでしたが、めちゃくちゃキレイ!

キレイだけじゃなくて、「エリザベート」は本来エリザベートが主演なわけで、宝塚版はトートが主演なのに、この星組は特にあやかエリザベートがめちゃくちゃ輝いている。私には完璧で理想の「エリザベート」でした。

で、マリコさんのトートが意外と良かった。実はマリコさんも好きなジェンヌさんの一人で、昔は歌が下手だったけど演技はめちゃくちゃ好きでした。シメさんが怪我で代役となった「うたかたの恋」も大好きだったし、いっちゃんスカーレットの時の特出バトラーはマリコさんとノンちゃんで観たくらいマリコさんの歌はいいとして演技が好きでした。

もちろん、震災直後のマリコさんトップお披露目の「国境のない地図」も生で観ました。花の道もぐちゃぐちゃの中での上演。今でもあの時の宝塚大劇場周辺と客席の淋しさを覚えてます。

私は当時の植田先生の作品は大好きだったので、もちろんこの作品も好きでした。でもやはり、マリコさんの歌が…、痛かった。演技力・包容力・ダンスは良いんだけど、歌だけが…。

の、そのマリコさんが!!!

テレビで「二人だけの悪」を観た時の歌の上達ぶりにめちゃくちゃ驚いた。音域が上がったというか、声が伸びるようになっていた。もうこれで大確信しました。星組版「エリザベート」絶対良いに違いないと。当時はお金がなかったので、こんなこと書くの非常に恥ずかしいのですが、母親にビデオを買ってもらいました(笑)←情けない。

マリコさんのビジュアルは確かに最初は抵抗はあったけど、歌も表現力も素晴らしいし、何より退団するあやかさんを引き立てていたのが素晴らしかった。

本当のトップ男役は…、

包容力があってナンボじゃい!

と今でも思ってます。相手役を伸び伸び泳がせれるくらいの海の広さと懐の大きさがないと男役の魅力を感じない。一時、男役天下の時代がありましたね。男役尊王攘夷時代。娘役が完全ないがしろにされてた時代。誰の時とはあえて書きませんが…。そんな時代においても、マリコさんは影響されることなく、伝統的な男役としてのポリシーを大事にされていたし、今でもマリコさんは人間的にも素敵な方です。こんな人いないよってくらい人間が出来ている。と私は思ってます。

マリコさんのトートに限らず全てがキャラ立ちしていて、宝塚はやはりキャラが立ってナンボ。漫画キャラに近づけば近づくほど面白いのが宝塚。そういう点でも星組は①番。


当時から雪組の評判の良さは聞いていたのですが、私はそうは思わなかった。記憶にないから。だからCDを買って記憶を呼び覚まそうとしましたが無理でした。ちなみにこれは自分の稼ぎで買いました。

雪組初演は…やはり私には…。


月組 千秋楽

2012-07-23 21:59:29 | TAKARAZUKA
今まで観たみりおティボルトの中で今日が一番良かった。みりおショーヴランを観た時の衝撃に近いオーラがあったな。めちゃ悪ぶってて良かった。

あとは…、前回前々回と同じ感想ですが、

まだ書いてないことを書くと、

誰もが認めていることですが、大公の輝月ゆうま君が安定していてとても良い。毎回とても下級生とは思えない貫禄と芝居心に感心してます。きっと宝塚がめちゃくちゃ好きなんだろね。大劇場での見せ方をよく心得ていることに毎回感心してます。

こういう下級生が増えると宝塚の未来も安泰なんやけどね…。

今日は千秋楽だけあって主役二人がとても良かった。ラストはお互い死んでるから会話がないけど、心の会話が聞こえてくるようで、今日は特に意気投合してるな~、以心伝心してるな~と感じてました。二人とも泣いてた…かな?

今日思ったけど、1日二回公演で役替わりの時より、1日一回公演の方が役に対するのめり込み度が全然違うね。みりおも良かったしマサオも良かった。あ、前から気になっていたけど、マサオはクセがあるな、台詞回しに。段取りっぽく聞こえる時があるけど…、ま、マサオらしくていいか…。

今日はハプニングが何個かあり、みりおのイヤリングが落ちた時の対応が良かった。当たり前のことなんだけど、気付いた者が拾わなあかん。多分、星輝つばさ君だと思うけど(別の方ならごめんなさい…)、良くやった!イヤリングを持ったままじゃデュエダン出来なかったと思うけど上手く対処してました。きっと、みりおも嬉しかったことでしょう。

あと、あら探ししてるようでなんですが…、英真神父さんがやってくれました(笑)

“大事な薬草”と言うべきところを、

“大事な、ざ…、薬草…”と。

あれは…

“The”ではなく、

“雑草”と言い間違えそうになったんですよね…?

神父ともあろうお方が、物語の重要キーアイテムを、“雑草”呼ばわりするとは…(笑)

ま、確かに雑草ですけどね(笑)

正直なところ、あそこでマサオに突っ込んで欲しかったな~。瞳子さんなら、すかさず、

“えっ、今、大事な雑草と言おうとした?”

と突っ込みを入れてくれたと思うんだよね~。そしたら客席大爆笑だったのに…(笑)あの最初の神父登場のシーンなら全然ウケを狙っても大丈夫だったのにね(笑)

ま、そんなプチハプニングがあった千秋楽でした。

今日は退団者がいないのでフィナーレすぐの挨拶でしたが、そうそう、いいとも!で3位だったんですよね。凄いね。ということで、マサオの客席へのムチャ振り。客席に再び“いいとも!”と言わせる。

千秋楽恒例ジャンプは封印されてしまったけど、マサオの時代は“いいとも!”が定番になるかも…。でもいいかもね。ジャンプは劇場に歪みが入らないか心配になるから。“いいとも!”なら言うだけでそれだけでも面白いし(笑)

あ、今思い出したこと…。最初のロミオとベンの銀橋でのシーン。マギーのロミオへの突っ込みがリアル過ぎて恐(こわ)良かった(笑)キリヤンのDSの「STUDIO54」の扮装のシーンで、もりえちゃんがガチャさんに言った“オッサン”と言った時のリアルさがあった。あ、あれは実際にオッサンの私にはキツい一言やったけど…(笑)

気になったことはそれくらいかな…。

最近なんか、千秋楽独特の遊びがなくて淋しい…。ホント皆優等生やな。

今日のまとめ:なんだろうな~、本当に今回の月組いいよ!まさか5回も観るなんて思ってもなかった。東宝でご覧になる方、期待を裏切らないから首を長くしてお待ち下さい!

どうでもいいこと:祐飛さんが退団したからもう雑誌のグラフ買うことないわ~と思ってたら、まさかのシメさん×スズミンの対談で即買いしてもうた…(笑)あ~、シメさんのトートが観たい!

私には大事(おおごと):花ちゃんこと、花總まりさんがブログを始められました。一路さん、白城あやかさんもそうですが、昔大好きだったタカラジェンヌさん達が続々とブログを始められて、楽しみが増えました。鮎ちゃんも始めて欲しいな~。

花ちゃんに関しては、いっちゃん退団以降の宝塚観劇人生において、花ちゃんが退団するまでの宙組が、どの組よりどのトップさんより一番多く観ていたので、ガラコンサートが観れたら、どさくさ紛れに花總まり論書いてみようと思います。

こんなこと書いたら大変失礼ですが、宝塚一・元祖化けもの女優なので、悪口じゃないですよ、褒め讃えておりますよ、ガラコンサートを期に、完全女優復帰願いたいですね。最近女優さんはされていますが、あれはちと訳が違うので…。

すみ花はマジ北島マヤですが、花ちゃんはマジ姫川亜弓なので、元娘役トップという肩書きではなく、元祖宝塚女優の意地を見せて魅せて欲しい。それこそ、すみ花との対決もマジ生で観たい!

花ちゃんも陰ながら応援させてもらいます!

あ、一言書かせて下さい。花ちゃんが一番輝いていた時期は、後にも前にもユキちゃんと組んだあの二作品だったと思ってます。生では観てないのが本当に残念で仕方ないのですが、蘭子とメルトゥイユ夫人が一番花ちゃんの魅力を最大限に引き出していた、自ら殻を破った大役だと思ってます。だから、それ以降がまた殻を被った感じがして、私が観た役はどれも物足りなかった。大役と言われる役でもね。また書きます。

追記:ヤバイ、花ちゃん熱復活したかも…(笑)去年全くなかったのに…、不思議や…。そうなんです、宙組、ズンコさん時代から花ちゃんお目当てで結構観てました。でも組子までは目が行かなかった。ただ彩乃かなみさんは花組時代からかなり気になる存在だったのは覚えている。あ~書きたくてウズウズしてきた(笑)でも見出しにはしたくない、恥ずかしいから(照)

追記2:超ヤバイ!シメさんトートとお花エリザベートにスズミンルドルフのチケットが取れました!!!

心臓バクバクしてる…。

チケットの神様、花ちゃんありがとう!m(__)m

「一枚のハガキ」

2012-07-21 03:12:14 | 映画
明日(今日)仕事休みじゃないんですが、観てしまったので、忘れぬうちに感じたこと書きます。問題発言はお許し下さいませm(__)m

言わずと知れた、故・新藤兼人監督の最後の作品。

しのぶさん演じる友子さんは、私のおばあちゃんと同じで、戦死した長男の弟と二度目の結婚をして私の母が生まれました。

私のおばあちゃんだけでなく、昔はそういう兄弟間の再婚が多かったのは聞いて知ってました。

昔は今と違って風習に従わざるを得なかった時代だったから、いかに昔は男尊女卑の思想が強かったのがこの映画からも窺い知れます。

そして戦争が残した爪痕も。終戦を迎えたとはいえども、その爪痕は今もなお根深く消え去ることはない。日本に米軍基地がある限り消えることはない。もちろん日本が外国に残した爪痕も。

一枚のハガキを巡っての生きるか死ぬかの運命の分かれ道。←ちょっと違うか…。

自分が決めた運命でない他人が決めた運命によって生と死が決まった二人の男と残された妻やその家族。

生きても地獄、死んでも地獄。いかにして戦争が人間の尊厳を奪ったかを見事なコントラストで描かれていました。

ストーリー的に、ブラジルに移住する話が出たときに、ブラジルに行くの!?えっ、友子さんもついていくの!?非国民!とついつい負の感情が出てしまいましたが、そこはちゃんと安心できる展開になっていたので、思わず監督の狙い通りにのっかってしまったと…。

それはさておき、家が焼けるシーンでのしのぶさんの迫真の演技に涙がこぼれました。

この映画、是非ともたくさんの方に観てもらいたいと心から思いました。

新藤監督が残したメッセージ、お米でなく麦であったことに強く胸を打たれました。私の勝手な解釈ですが、日本だってアメリカに頼らずとも麦を栽培出来る国家なんや!と。いくら防衛目的であれ、もちろんそれだけではないけれど、戦争を前提にした米軍基地はいらない。でも今は仕方ない…。これ以上は書きませんが、アメリカに守ってもらわないといけないからね…。

台詞の中に宝塚大劇場云々を聞いたときに、乙羽信子さんが浮かびました。どこまでが本当でどこまでが想像の話なのかはわかりませんが、監督の奥さんへの愛情を感じましたね。私自身にとっても思わぬ単語だったのでドキッとしましたが…。

私個人、あまり新藤監督の作品には縁がなくてほとんど観たことない中、たまたま拳さんの「北斎漫画」を観た時に印象的だったタコと樋口さんとの絡みを彷彿させるような、しのぶさんと竜の絡みがここでも印象的でした。もちろん「北斎漫画」みたいなエロさはないですよ。

この竜の絡みはよしとして、内容はとても深いので本当オススメします!重たくもなくそれでいて軽くもないのでとても観やすいですよ。

しのぶさん、マジ本気で演じてます。映画で、しのぶさんのこんなにマジな演技初めて観たかも。あ、誤解のないように書いときます。しのぶさんはいつも本気で演じてますが、今回はもっと本気度が高い。どちらかというと舞台で見るしのぶさんに近い。

新藤監督、あの世で奥さんと一緒に日本の映画界を見守っていて下さいね!

遅ればせながら、監督のご冥福をお祈り申し上げます。

今日のまとめ:やはり人間には必ず何某の役割を持って生まれ、そして生かされているんだと、この作品を観て感じました。たとえ他人が決めた運命であっても…。

まとまりのない文章でごめんなさいm(__)m


追記:特典映像見ました。自分が書いた感想が的外れしてないか、一瞬ドキッとしましたが、多分大丈夫かと…。麦は怪しいけど…。あ、竜でなくて大蛇です。広島は田舎…、都会じゃないという意味でなくて、母親の生まれ故郷です。おばあちゃんの家があるとこ。で両親の墓もある。小さい頃や両親が亡くなってからは毎年一回は広島に行ってるけど、広島にあんな神楽があるの知らなかった。ま、地域が違うからやろうけど。宮崎で観た本場の(?)神楽より断然ええわと思った。滑稽なのはエエとしてめちゃエロいねんもん(笑)そう、映像で日本文化を残すことって大事だと思った。「八日目の蝉」の小豆島のシーン同様にね。あの神楽気に入ったので、また広島に行くので親戚に聞いてみます。

こんなこと書いたら失礼ですが、新藤監督ってめちゃカワイイ方ですね、全てが。ユーモアセンスも抜群でたくさん笑わせてもらいました。

出演者がウケを狙った発言にも微動だに変わらない無表情がとても素敵でした。もちろん、耳が遠くなったせいでもあると思いますが、その無表情の中に熱い情熱はひしひしと伝わってきました。あれっ…撮影中は役者さんの台詞聞こえてましたよね…?今ふと不思議に思いました。

新藤監督を見て思ったこと…、

人間、乗り越えられない壁はない…。

しのぶさんも言われてましたが、お金がなければ撮影出来ない。興行が失敗すると次はない。毎撮影が最後の気持ちで取り組まれていた事実に胸を打たれました。無駄に生きているつもりはないけど、監督みたいにあんなに必死に生きてないな…とちょっと反省。

生きているかぎり…

何か…

ですね…。

今は買いませんが、必ずDVD買います!贅沢しすぎでお金が…(笑)







「きっとここが帰る場所」

2012-07-20 22:39:07 | 映画
ショーン・ペン主演の映画。

確か、「ブレイクアウト」を神戸のシネリーブルで観た時、ポスターと予告を見てとても気になる映画ではあったけど、まさか自分が観るとは思ってなかった。

っていうのも、基本私は映画を1800円出して観ることはないので…。大阪ステーションシネマはレイトショー料金がないから、そこでしかやってない映画は1800円払いましたが、それ以外はレイトショー料金または千円の日、もしくは前売り券でしか観ません。←なんのこだわりや!?だだのケチです(笑)

この日は梅田ガーデンシネマが水曜日で誰でも千円の日なので、本当はここで「ミッドナイト~」を観てから雪組の「フットルース」を観る予定にしてたんですよ。

本当に観る気あったのかと尋ねられると、…ですが、一回きりの上映に間に合わなくてね…。ま、電車に乗った時点で間に合わないと思ったので、同じガーデンシネマで上映している「少年は~」を観ようと携帯で上映スケジュールを確かていたら、映画館に着いたら微妙に始まっていたんで諦めました(笑)←何の笑いや!?

舞台ならいざ知らず、映画を最初から観れないのは私の中では許されないので、今日は何も観ず「フットルース」まで梅田をふらつこうと思って、とりあえず三階の梅田シネリーブルに寄ったら…、

な、な、な、なんと!!!

シネリーブル梅田もまさかの水曜日が誰でも千円の日だったのであります!!!

ショーン・ペンのポスターを見ながら、ショーンがドラッグクイーンを演じるんや…、観ることないわな…と思っていたら、目に飛び込んできた“毎週水曜日はどなたでも千円”な感じの小さな貼り紙を見つけて、即座に窓口に向かって時間を確認したら、ちょうどピッタリ!しかも「フットルース」までには終わる。

これは良い時間潰しになる!と思って観たのがこれでした。

前おきがめちゃくちゃ長くなりましたが…、

全く観る予定にしてなかったのに、これも運命の導きだと思って逆らわず観たら…、意外と良かった。

ポスターと予告を見た時から騙されていて、ずっとショーンはゲイの役をするんだと思っていました。

これは誰も観ないと思うのでネタバレ込みで書きますが、ショーンの役はドラッグクイーンでもゲイでもなく…、

あ、やめた(笑)

このショーンの演技はオスカーに匹敵するくらいの価値があるのでネタバレはやめます。是非とも私みたいに騙されてもらいたいので(笑)きっとどこかで誰かがネタバレしてると思うのでご参照下さい。

なんせショーンの役がアンニュイ過ぎて最初はゲイにしか見えなかった。最初から疑問符が頭をよぎるストーリー展開で、誰これ?なぜ墓参り?この二人の関係は…?と、ショーンのアンニュイな演技と疑問符で映像に見入ってしまい、最後にはストーリーにはまってました(笑)

淡々と流れる中でショーンは全身全霊で(大袈裟かな…?)役になりきっていて、何年も抱えていた心の闇を見事に体現してました。キャリーバッグを引くその歩く姿だけで十分彼の人生を物語っていて、ネタ明かしされるにつれてより深く彼を理解出来る展開になっているんですよ。

ポスターで毛嫌いされるかもしれないけど、ショーンの演技は最後まで決して裏切らなかったね。これぞオスカー俳優の演技だと思った。決して大袈裟じゃなく。ショーンもかなりの化けものです(笑)

途中「ゴッド・ファーザー」的な展開になっていて、あのアンニュイな彼がマイケルみたいに…と思わせる展開もあって、最後までストーリー展開に釘付けでした。意外とシュールな笑いもあって私は結構ツボってました(笑)

淡々と進む中で、色々と仕掛けがあって、退屈はしないし、意外と深いテーマが隠れていて、まさかのある歴史との結びつきにも驚いたのですが、まさかの展開に、まさかのラスト。結構良かった。タイトルの意味がラストで分かります。

いろんな裏切りがあります、決して後味は悪くないので、興味があれば観て損はないと思う。

個人的に、映画「ファーゴ」でめちゃ癒しキャラの女性警官役を演じたフランシス・マクドーマンドにも、今回も癒されました。

古いけど、「ゴッド・ファーザー」「レインマン」「ファーゴ」とミニシアター系、そしてショーン・ペンが好きな方に勧めたい。あと「シンドラーのリスト」も加えたかったけど、差別視になるので外します。あ、決してハードボイルド系ではないので、それが好きな方には勧めません。

ま、ご縁があればご覧下さい、ってとこかな…。

今日のまとめ:前置きの長さに比べて、本題の短さに、何の前振りやねん!?と突っ込まれそうですが…お許し下されm(__)m

ただ導かれたと言いたかっただけです(笑)導かれたんじゃなくて観たかったんやろ!神のせいにしやがって!と突っ込まれそうですが…ま、確かに間違ってない(笑)

U2のボノの娘さんも出てるし、ロックグループのBECK系の音楽もいいし、私は知らないアーティストですが、有名らしい方も本人役で出てるので、色んなキーワードで引っ掛かった方は是非ともご覧下され!めちゃくちゃ勧めはしませんが、「少年~」よりこちらの方を勧めます。

これまた偏見ですが、「少年は~」同様これもカンヌ出品作なんですよ。やっぱ好みが合う。と思ってる。

あと、以前から観たかったけど、近くのTSUTAYAには置いてなくて観れなかった、タルコフスキーの特集が9月にあります。ラース好きなら観ないといけない監督なのでめちゃ9月が楽しみ!感謝感謝!

それから今スカイビル下ではお化け屋敷をやってますよ。めちゃ悲鳴声が外まで聞こえてくるし、結構並んでるので、面白いかも…。是非ともカップル、もしくはお友達と!ちなみに、私は…興味ありません(笑)

なんか、ここで映画を観る度に結構スカイビルの宣伝をしてると今気付いた…。