「乙女の祈り」

2011-12-30 20:19:55 | 舞台
今年を締めくくるに相応しい作品でした。

正直、不思議な世界観な部分もありましたが、なんとなく女性版イッセー尾形さんみたいでした。渡辺えりさんがたくさんの登場人物を演じられていて、女性にしか書けない部分もあってとても面白かったです。尾形さんもそうでしたが、えりさんの女子高生はかなりウケた(笑)

時には卒塔婆小町のように、時には子を失った母親に、また子を殺した母親に、また銀河鉄道999のメーテルのように、そして女子高生、でも実はオンディーヌみたいな…、

四人の脚本家による五つのオムニバス作品のはずなのに、全く別物の単品って感じはありませんでした。オンディーヌが五人(以上)の女性に憑依して話が進むみたいに感じられて、一本ものの作品ようでした。一本ものには違いないんだけど…。

えりさんとオンディーヌが一体化して、そのオンディーヌが様々な人格に豹変しているように見えて、とんちゃんやしのぶさんとはまた違った演技がとても新鮮でした。私が好きな狂気の演技もありました。

cobaさんのアコーディオン生伴奏も聞き応えあったし(アレンジされた「リベル・タンゴ」めちゃ好き!)、えりさんの生歌も素晴らしかったし、それに、たった1日の一公演のためだけにわざわざ東京から運ばれた舞台セットもかなり手が込んでいたしで…、

とんちゃんの「令嬢ジュリー」のときもそうですが、あのセットで四千円はホント安い!本当、年末に贅沢な時間を過ごさせてもらいました。ありがとうございました!

話は変わって…

今年一年を振り返って…

今年は去年と比べてあっという間でしたね。たくさんの舞台や映画に出会えてホント贅沢な一年でした。

今年のキーワードは色んな意味を含めて「無償の愛」だったように思います。

退団の挨拶の時だったと思うんですが、真飛聖さんの言葉を借りますが、当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではなかったということを思い知らされた一年であったように思います。

震災以降、絶対安全、絶対大丈夫といった絶対的確信が実は神話だったことも証明されました。

この世の中には“絶対”は“人は必ず死ぬ”ことだけだと思ってます。

言い替えれば、“絶対無理”“絶対不可能”もないと思ってます。どんなことも生きてさえいれば、死ぬこと以外は知恵と努力次第で何でも可能だと思ってます。思い込みと偏見さえなくせば何だってプラスに考えられるはず。

しのぶさんのラジオを聴いていていつも思うのは、志望校に受かることだけが人生じゃない。努力しても失敗はするよ。だからといっと努力するなとは言ってない。若いうちから諦めることを学んではいけない。大人が決めたルールがいつも正しいとは限らない。見えるものだけが全てじゃない。視野を広げる方がもっと大事!と若者に伝えたい。

来年は今年よりも良くなると信じ、そして被災された方たちに1日も早く日常が戻ることを心から祈ります。

それから、

皆さん、今年一年ありがとうございました。よいお年を!また来年!

今日のまとめ:整理せずに書いてしまった。訳が分からない、まとまりのない文章でごめんなさいm(__)m


追記:今年のマイソングは平原綾香さんの「おひさま~大切なあなたへ」です。これは素晴らしい歌詞です。本当その通り!と思いました。さて来年はどんなマイソングに出会うかな…?

やっぱり祐飛さんも…

2011-12-26 19:01:02 | TAKARAZUKA
だと予想してました。正直悲しくないです。むしろ、もりえちゃんの退団発表で悲しくなくなったと言った方が正しいかも。

ただ退団前にもう一作品、祐飛&すみ花コンビで一本ものの大作が観たかったな。

来年は2月と5月で一年分の宝塚観劇しそう…。

祐飛さんに関してはまた改めてメッセージを書きたいと思います。今は2月の中日公演「仮面のロマネスク」&「アパッショ2」を楽しみにしてます!

今日のまとめ:劇団さん、まさかテル君で「エリザベート」しないですよね…?

もりえちゃんへ

2011-12-22 23:15:48 | TAKARAZUKA
いっぱい、いっぱいありがとう!

たくさん夢をみさせてくれて本当にありがとう!何一つかなわなかったけど、私は青樹泉というタカラジェンヌに出会えたことに心から感謝してます!

2月3月は頑張って大劇場通います!

正直、めちゃくちゃ泣きたいし悔しい気持ちでいっぱいなんですが、泣きません。泣いてたまるかっ!

お別れはまだまだ先ですが、怪我や風邪など引かぬよう体調管理にはくれぐれも気をつけて下さいね!

もりえちゃんの男役としての最後の勇姿をちゃんとこの目に焼き付けますので、もりえちゃんも悔いのないタカラジェンヌ生活を送って下さい!

MORIE, viel Erfolg,viel Spass,viel Glueck!!!


情けない話:一夜が明け、職場で唯一ヅカ話ができる方から、普段は退団者とかの情報は私から教えていたのに、会う早々、「ショックやったね」の一言でずっと抑えていた涙がこぼれてしまいました。

やばい、今日仕事が手につかないかもしれん…と不安がよぎりましたが、その方から、「千秋楽一緒にお見送りしようね」の一言で何もかもが吹っ切れました。千秋楽の日は絶対に仕事休む!立ち見も無理も承知で大劇場に行く!寒くても最後まで見届ける!シメさん以来のお見送りさせて頂きます!寒くても我慢するぞ!キリヤンとマリモちゃんがついでになっちゃうけど、ま、いいよね…?

キリヤンと同時だからこそ可能なパレード。なんか複雑な気持ちだけど、8月でなくて良かったのかもしれないね。ひょっとしたら「紫子」の時からもりえちゃんはキリヤンと同時退団を希望してたんじゃないかな…?って思った。

それから、もう一人の母親的存在の方から、珍しく「宝塚連れてってよ!」って言ってきたので、「贔屓が退団する公演があるからその公演に絶対連れてってあげるよ!」と即答しました。悲しいはずなのに、不思議なことにワクワクしてる自分がいます。
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「ステキな金縛り」

2011-12-06 07:26:28 | 映画
めちゃくちゃ笑った!ラストは涙が…。

三谷さんの作品って…、

映画は…、実は映画館で観たのは「THE有頂天ホテル」しかありません。しかもあまり好みな笑いではなかった。あとの映画作品はテレビで見たことあるけど最後まで見たことないのです。

舞台は…、一作品も観たことがないです…。

ドラマは…、「古畑シリーズ」が大好き!大河も含めあとはまともに見たことがない。

ズバリ、三谷作品は初心者に近いのであります。

やはり「有頂天~」のイメージが強かったので、笑いに関しては正直期待はしてなかったのですが、逆にそれが良かったのか、かなりツボに入るシーンが多くて、一人でめちゃくちゃ笑ってました。周りのお客さん、ごめんなさいm(__)m


この映画、職場での評判が良く、個人的に“金縛り”はキーワードで、深津さんはキーパーソンだったので、たとえ相性が悪くてもいいから機会があれば観たいと思っていました。映画の日にこっち観ておけばよかったと後悔してますが、これはかなり良かったです。

限りなく100%に近いフィクションで、限りなく0に近いリアリティーの作品ですが、私には20%は(50%かな…?)信憑性がありました。観る人によっては100%に近い方もおられるのでは…?と思いました。

20%の信憑性とは、実は私も金縛りで、誰かは分からないですが、確かに人間らしきものが私にかぶさってきたんですよ。目には見えなかったですが感覚的にはあれは人間だったと思う。ステキでない奇妙な金縛りだったので、あの話はまんざら三谷さんの想像の世界ではないです。

私は霊感もないし、もちろん死んだ人が見れるわけではないですが、死後の世界は信じてるし、あの映画のような設定はまんざら想像の世界だけの話だとは思ってません。っていうか、なんか世界観がとんちゃんの歌の世界観と匹敵するところがあって正直タイミング的に驚いています。まさか三谷さんが霊的なことをテーマにした映画を作るとは思ってなかったので、美輪さんとの対談はまんざら偶然ではなかったんだと思いました。

死後の世界なんてホント死なないと分からない世界ですが、生かされている我々に対して強いメッセージをある作品でしたね。

ストーリー的には、見てる途中で私自身もKANさん演じる容疑者の気持ちになっていたんですが、ちゃんと軌道修正されてたし、プロットが古畑的だったので面白かったです。舞台化しても面白そうとだと思う。一人プレイなんて映画ならではのショットなのでかなり楽しかったけど、舞台化できると思う。

見えないものを信じる気持ちと同じくらい、見えないものに頼らなくてもいい勇気や自分に自信を持つことの大切さを教えてくれた、ステキな三谷流メッセージに共感しました。

登場人物が、メインからチョイ役に至るまでキャラが立っていて、演じる側も芸達者な方ばかりで、皆さんのその半端ない役者魂に感動しました。本当、三谷さんってたくさんの役者さんに愛されているんですね。

西田さんと深津さんの掛け合いが本当楽しくて、名コンビです。まだ私の中で深津さんの「悪人」のイメージが抜け切れてなくて、時々切なくなることがあったのですが、そこは二人の掛け合いや間、他のキャストの存在感で払拭されました。ホンマめちゃくちゃ笑いました。

ラストも良かった!本当に涙がこぼれました。もしこれがウディ・アレンならとんでもないオチを用意していたと思うんですが、三谷さんが用意したラストは本当に心が暖まるオチ(?)でしたね。とても説得力のあるシーンにジーンときました。

霊に興味がなくても楽しめる作品なので、オススメします!

今日のまとめ:中井さんと佐藤さんのはっちゃけぶりにはかなりツボでした。意外な一面に感動しました(笑)

西田さんも阿部さんも最高だったし、書ききれないくらい皆さん良かったです。舞台化して欲しい!

「ベッジ・パードン」DVD出ないかな~、お願いしますm(__)m

そういえば、ピンポイントでシナモンにひっかかった。私もシナモン好きなんですよ。アップルパイには絶対シナモン!シナモンが入っているか必ずチェックするくらいめちゃ好き。シナモンティーもいいけどコーヒーにも合うよ。最近シナモンを使ったパンが多くなってきてるよね。ドイツで食べたロジーネ・シュネッケンが懐かしい~。渦巻きレーズンパンなんですが、これもシナモンが入っていて毎日食べてた(笑)

どうでもいいこと(テンションが上がったこと):西宮のガーデンズにイラストレーターの渡辺宏さんが日曜日に来る!彼の作品めちゃ好きやねん!めちゃ癒されるねんな~。買うには高いけど、少しでしたが作品が見れて幸せだった。めちゃテンション上がった!

追記:FNS歌謡祭、宙組男役の長身でスレンダーなあのビジュアルは最強やな!歌は…緊張してたかな…?

なんか、みっちゃんがめちゃトップオーラが漂ってる感じがしたんやけど…。

祐飛さんはトップを越えた専科並みの貫禄オーラがあったね。すみ花もテル君も綺麗やった。

ホンマ、宙組ビジュアル最強!


追記2:今、とんちゃんの「ユキの結晶」にはまってます。とんちゃんの雪女最高!六分くらいのショートストーリーなんですが、これが超面白い!良かったら皆さんもお聴き下さい。YouTubeで検索したら見つかります。と思って試しに検索したら出てこなかった。なんで!?とりあえず、ごめんなさいm(__)m






マヤさんへ

2011-12-01 21:52:56 | TAKARAZUKA
字数制限枠越えてしまった…。

追記2:マヤさんほど名脇役はいないと思います。もっともタカラジェンヌらしからぬタカラジェンヌなマヤさんの存在感と演技力が大好きでした。タカラジェンヌというより名俳優と言った方が正しいかもしれない…。

月組、花組、専科と何作品かマヤさんの活躍を拝見させて頂きましたが、マヤさん面白い!って思った役は、「新源氏物語」の右大臣役です。生の舞台では観てませんが、あのとぼけた右大臣がマヤさんの魅力だと思ってます。完璧に別人!!!

最近ヤンさん時代の花組の作品を観る・聴くことが多かったんですが、どれもマヤさんなんだけど声に説得力があるな~と思いました。右大臣は完全に化けてましたが、それ以外の役は化けるんじゃなくて、丁寧に台詞を伝えようとしているのが分かりました。

マヤさん独特の太い声と耳障りでない台詞回しに、そして気持ちのこめ方、男性なら平幹二郎さんみたいにどの役も声音を使わず地声だけで存在感や説得力が出せるようになることが、それが演技の極みなんだと思いました。

でも私個人の意見としては、それだとつまらんのだよね。やはり、魂を売った演技や遊び心(アドリブなど)のある役とか、役によって毎回違う顔を観れる方が私は好きですね。そっちの方が観る楽しみもあるし、ドキドキワクワク感も味わえるし。役によってアプローチの仕方を変えたり、常に探求心を持った役者さんに魅力を感じる。演じる人間は一人でも、演じる役は同じ人間じゃないやん!?っていうのが私の基本的な考え方です。ま、ただ単に私の感覚的な好みの問題なだけなんですけどね…。

ちょっと話が逸れましたが…、マヤさんが演じたキャラでそれこそ魅力的だったのは、最近ではやはり秀吉ですね。あのやらしさ(エロさ、バカさ、傲慢さ)はマヤさんじゃないと説得力ある演技は出せないと思いました。

本当の名脇役は如何にして主役を引き立てるか、作品を引き立てるかだと思います。そういう意味でもあの秀吉はマヤさんが名脇役・名俳優だと証明した役だと思ってます。


ひとつ思い出したことがあります。以前、スカステの「ロジェ」の座談会で、水さんは喉が渇くからという理由もあって舞台本番では本物の水か何かを飲まれていたそうですが、マヤさんは何も入っていない紅茶を“飲む演技”をしていたとキム君が明かしてくれたの聞いて、さすがマヤさん!って思ってしまいました。正塚演出に反撃ではないですが、伝統を貫いてくれてありがとう!って思ったのを覚えてます。

たかが飲むか演技するかだけのことですが、こういう細かい技がリアリティーの“追求(模索)”に繋がると思ってます。リアルであることそのものより、どうすればリアルになるか探求するその過程(アプローチの仕方)が、観客に得体の知れないリアルな感動を与え、また役者にとっては演じる魅力・甲斐があるじゃないかと私は思ってます。

何が書きたかったのか分からなくなりましたが、要は、

マヤさん、退団後は是非とも、女優さんとは書きません、舞台人としての活躍を期待します!!!

そして、お疲れ様でした。たくさんの思い出をありがとうございました。

追記3:アプローチの仕方で思ったことがあります。全然マヤさんに関係…なくもないですが…、

実年齢よりかなり若い役を演じる時、15歳まではデフォルメした(強調した)役作りでも良いと思います。でも16歳以上は外見的に過度なデフォルメは必要ないと思います。

「仮面のロマネスク」のトドちゃんは若さと間抜けさを強調し過ぎた。コメディならあれでいいけど、この作品でのあの役作りは間違ってると思った。ストーリーテラーでもあるけど、それ以前に…。だから、みっちゃんのダンスニー役へのアプローチが色んな意味で興味津々。真似てくるのか新しいダンスニー像を創りだしてくれるのか…。ここでみっちゃんが専科として名脇役になれるか、その後名俳優になれるか真価を問いたいと思います。←めちゃ意地悪いな。しかも何様やねん!

頑張れ、みっちゃん!!!みっちゃんなら大丈夫と信じてます。何故こんなにダンスニーにこだわるか…分かりますよね…?