「希望の国」

2012-10-31 19:22:44 | 映画
あ゛~、園監督に完全にやられた~(大粒涙)とっても良かったです!

ラストは涙なくしては見れない(涙)

噂通り、暴力もSEXもなく、完全に毒を取り除いた、愛だけが残る素晴らしい作品でした!

実際には完全に毒を取り除いているわけでなく、アイロニーたっぷりではありましたが、極端な発想だけどリアリティーがありました。

ぶっちゃけ、今こうして書いている時もラストを思い出す度に涙が出そうになります。

これは園監督の「智恵子抄」であり、「ヴェニスに死す(死なないver.)」でもあり、タルコフスキーの「サクリファイス」「惑星ソラリス」「ストーカー」でもあり、本当にラストは涙が止まりませんでした。

かつて福島県で原発事故があり、また再び架空の都市長島県で震災が起こり、そして原発事故が起こった…。

事故が起きた原発から20㎞範囲のちょうど境目に住む内と外に住む家族の物語。メインは外側の老夫婦。内側の住民は強制退去。外側はそのまま残ってもいいという、めちゃ際どい状況で始まる物語。

もちろんそこには矛盾もあり、アイロニーもあり、めちゃ極端な設定ではあるけども、めちゃリアリティーがありました。人間の本質(日本人の風潮)を曝け出していて皮肉たっぷりに描かれていたけれど、最後に強いメッセージが込められていてめちゃ感動しました。

全然泣くとじゃないのに、泣いている方が何人かいて、ひょっとしたら被災者の方だったのかもしれませんが、ぶっちゃけ偽善者ぽく感じてしまってイラッとしてしまったのですが、まさかラストであんなに涙が出るとは思わないくらい心に訴えかけてくるものがあり、イラッとしたことに反省しましたm(__)m

夏八木勲さんと大谷直子さん演じる老夫婦が本当にリアル智恵子抄のようで、思い出すと涙が出るくらいとっても良かったです。

と、息子夫婦役の村上淳さんと神楽坂さんも良かった。いい意味で親離れできていない息子とお腹の中にいる赤ちゃんを必死にセシウムから守ろうとする嫁の姿にも感動した。

最もビックリしたのが神楽坂さんの演技がめちゃ上手くなってたこと!めちゃ自然だった。

神楽坂さん演じる嫁が一見コメディっぽく見えるシーンがあるんですが、必死な時って周りなんてどうでもいいって思えるもんね。極端だけど大事なシーンだと思います。

逃げることは決して卑怯なことではない。結局のところ逃げても逃げても現実と向き合わないといけない時がくる。その時に本当に大事なことは愛であること。一歩一歩前を向いて歩いていくこと。そんなメッセージをストレートに伝えてくれた園監督の力作でした。

長島県って、長崎県と広島県と福島県を足した架空都市ですかね…?これ以上の皮肉はないですね。

こんなこと書くのもなんですが、毎週しのぶさんのラジオを聴いてなかったら、私自身が震災が起こった事実を風化してしまっていたと思うんですよ。事実、このBlogでは震災のことを触れないことが多いし。でも、有難いことにしのぶさんのラジオでは震災や原発をテーマにしたコーナーがあるので、毎週風化することのない週を過ごさせてもらってます。

歩行時、車の通りのない赤信号で立ち止まることが恥ずかしく思ってしまう今の世の中、自分らしく生きる勇気、自分を信じる勇気、それが必ず誰かを思いやるという愛に変わると確信できる作品でした。

ぶっちゃけめちゃオススメしたい作品です!好みはあると思いますが、ラストはたくさんの方が啜り泣く声がしたので、多分賛が多いと思います。ご覧になる時は是非とも映画館で!

今日のまとめ:希望がないからこそ希望を持たないとね!日本はまだまだ捨てたもんじゃない!


園監督はやはり和製ラース・フォン・トリアーですね。

原発に関して一言:今現在の日本、私は、原発は必要不可欠だと思ってます。日本はドイツと違って、ドイツの倍の人口が生活してるんです。もちろん原発の数も違うけど。ドイツに出来て日本に出来ない訳がないと言うなら、アメリカにも言え!

もう新しい原発は要らない。でも、今は今動いている原発に頼らなくてはならない。電気のない生活ができるなら実行してみろっちゅうねん!私は出来ません。電気を使用している以上、九州に住んでいても沖縄に住んでいても同じだけの責任があると思います。今は誰かを非難することに力を注ぐ時ではない。新しい手段を考えるべき時だと思います。何も考えてない人間が文句言うのが一番腹が立つ。

人生、起こったことを悔んでも仕方ないことの方が多いねん。くよくよしても何も始まらん。二度と同じ過ちをおかさんかったらええねん!それで十分や!もちろん反省と原因追求は大事やで。

追記:あんなこと書いておいて、こんなこと書くのもなんですが…。

今日はシネリーブル梅田で観たのですが、スカイビル下では巨大クリスマスツリーが出来上がってます。毎年恒例のドイツのクリスマスマーケットが、たしか来月の16日(だったと思う…)から始まります。去年は行けなかったけど、今年は行くで!12月にシネリーブルでジェラール・フィリップ特集があるからついでに行きます。なんせラインナップがめちゃ興味をそそる。「ファウスト」やドストエフスキーの原作物があるからね。今年こそグリューヴァイン頂くで!(笑)

「最強のふたり」

2012-10-31 10:19:18 | 映画
普通…。

昨日レイトショーで観てきました。

結構長い期間上映されていて、普通ならとっくに終わってるか、レイトショーはないはずなのに、まだレイトショーでも観れるので人気があるんだと思ってたら…。レビューの点数も高いから期待してたんですが、ラストはウルッときたけど、トータルでは5点満点中3点ってとこかな…。

周りの評価が高いのであれなんですが…、私には今一つ感情移入できなかったというか…、ぶっちゃけタイトル負けしてると思いました。

“最強のふたり”って…誰にとって?と聞き返したくなった。私なら、“最強の相棒”にするかな…?


ぶっちゃけ脚本に難ありでしたね、私にとってはね。実話なのにリアリティーがないというか…。主役二人の演技はめちゃくちゃ上手いんですよ。全身麻痺の主人公を演じられた方の演技は賞に値するくらい表情といい動きといい完璧だった。

でも…、これは私が全身麻痺の主人公の気持ちで観てしまったからかもしれませんが、私が主人公の金持ちなら、あんな空気の読めない破天荒なヘルパーは雇わん!っていう結論ですわ(笑)あ、決して黒人差別・人種差別発言をしているわけじゃないので悪しからず。

オペラ鑑賞のシーンや、誕生日パーティーのシーンのあのマナーの悪さにかなりイラッときました。

で、思ったこと…。最初彼を試用期間で雇ってる時に、喧嘩するシーンがあったら間違いなく見方が変わってたと思う。

オーソドックスなパターンですが…。身分の違いもさることながら生き方も考え方も違う二人やん?何某の形で(二人の間で)トラブルが起こると思うんだよね。黒人の彼は破天荒な性格ではあるけど、決して悪い人間ではないから、だんだん彼の良さを認識して、和解しあって、最強の相棒になるという流れだったら、オペラのシーンでおしゃべりしたり笑っても構わない。最初から彼を受け入れているのが私にはリアリティーがない。説得力がなかったな。ラストの粋な計らいにはウルッと来たのに、それまでのアプローチが今一つだった。

一回喧嘩して和解するという過程があれば、オペラのシーンでも笑っても許せるんだけどね…。あ、あくまで映画としてですよ。リアルな状況ではダメですよ。人のこと言えないけど、劇場のマナーの悪い方がいたら我慢出来ず注意しちゃいます(笑)

自分を障害者として特別扱いしない心許せる相手なのは分かるけど、私が主人公ならあの流れでは一度クビにするな。悪い奴ではないのは認めるけど、あのストーリーの流れでは主人公に共感し難い。最初に喧嘩でもしてくれてたら、全然見方は違ったのに。出会った最初の日から全てを受け入れているのは…。

で、最終的に思ったのが、「バグダッド・カフェ」みたいな流れなら良かったのに!でした(笑)やっぱ私には「バグダッド・カフェ」が名作だと再確認させる内容だったかも…。

台詞的には良い台詞や粋な台詞があった。フランス人ならではの台詞やね。正確な台詞は忘れたけど、亡くなった奥さんのことを語った時の台詞がトレビア~ン!でした(笑)

障害者扱いされるのが嫌でプライドが高く自分が障害者であることを受け入れられない主人公。文通相手に自分が障害者であることを打ち明けられないでいる。全身麻痺だから車椅子に座っている時はずり落ちしないようにしっかり縛られなければならず、これはしっかり描かれている訳ではないですが代々続く風習にも縛られてるのもイメージできる。しかも自分のプライドにも縛られているのが質(たち)が悪い。そんな主人公が、黒人の彼によって解放される気持ちは理解出来る。部分的には共感出来る。でも、やはり完全に彼の破天荒ぶりを受け入れてしまうのは…。やはりお互い人間的に成長する過程が欲しかったな。それが本当の最強の二人であり相棒だと思うんだよね。あ、ゲイの話じゃないですよ。それに似たエピソードはありましたが…。

なんか、同じことばかり書いてるね、ごめんなさいm(__)m

今日のまとめ:本当、主人公二人の演技は良い!エピソードも悪くない。

ただ私にとっては流れが今一つだっただけで大多数の方は賛なので、私はオススメ出来ませんが、全身麻痺を演じられた方の演技は必見!黒人の彼といる時の表情がとてもいい!マジ癒されてる表情。黒人の彼も良かった。ボビー・オルゴンに似てるけどなかなかのイケメンです。悪い奴じゃないけど、やはり私なら雇わんな(笑)ホンマ喧嘩と和解のシーンがあれば全然見方が変わったのに…。←しつこい!m(__)m



皆さんには全く関係ないですが、映画を観ながら親父の最後の三年間を思い出しました。ずっと入院生活でしたが、時々別の病院に検査に行かなくては行けなくて、私が車を運転して送迎してたんですよ。最初の頃は歩けていたから良かったけど、転倒してからは歩けなくなって移動は車椅子だったので、車椅子から介護タクシーでない普通の自動車への移乗は大変やった。黒人の彼は難なく移乗させていたから本当ビックリ&上手かった。変なとこに関心してしまった(笑)

こんなこと書くのもなんですが、彼は嫌がっていた下の処理もしなくちゃならない時もあったから、何回か車の中でオムツ交換したな…。オシッコだけならいいんだけどね…(笑)一回は、兄貴の結婚式の後、神社の駐車場でもオムツ交換した。神聖な場所なのにね(笑)ま、そんなこと言ってられなかったけど…。その節は大変失礼致しましたm(__)m

映画を観ながらちょっと思い出に浸ってしまいました。あまりにも車がこの作品のキーアイテムになっているのでついつい(笑)最後に汚い話でごめんなさいm(__)m

あ、いい人アピールしてるわけではないので悪しからず、これもあくまで記録です(笑)

追記:映画の予告で「レ・ミゼラブル」を見た。予告なのに涙が止まらなかった(涙)あれ、マジでアン・ハサウェイが歌ってるん!?マジめちゃ泣ける(涙)絶対観ます!!!

雪組「GOLD SPARK!」&…

2012-10-26 23:58:34 | TAKARAZUKA
まるで、ヒロミGO(郷ひろみ)!がセリ上がってくるのではないか!?と言わんばかりのキンキラキンの衣装と主題歌にもうノリノリの幕開きでしたね!

客席降りもあって、プロローグからパワー炸裂でした。

個人的には80's MTV世代には懐かしい曲もあって中詰めは良かった。ドナ・サマー好きやったわ(笑)なんだかんだでもうオッサンなんだよな…(笑)もう1つ、♪リベル・タンゴ♪もマジ好きやねんな…。勘違いかもしれないけど、お芝居でも使われてませんでした???♪リベル・タンゴ♪聞いてるだけでマジ興奮もん(笑)

どのシーンか忘れたけど、赤の衣装のシーンがめちゃ良かった。

最後のデュエダン、ダイアナ・ロスの♪マホガニーのテーマ♪これも好き好き(笑)♪マホガニーのテーマ♪であってますよね???←記憶が曖昧…。

キム君と美海ちゃんのサヨナラ公演なのに、まさかの懐かしソングでサヨナラどろこじゃなかったわm(__)m一人興奮してしまった(笑)

お芝居が2時間近くあったから、ショーがその分短くなってましたが、結構盛りだくさんなショーでした。
ちなみにガラ友さんはショーに興味がなかったので爆睡でしたが、私は大変気に入っております。

あ、そうそう、ヤンさん振り付けのオルフェの場面も良かった。ぶっちゃけ、これが私が持つヤンさんのイメージなんすよね。激しいダンスより柔和な感じがヤンさんらしいというか…。なんか取って付けた感丸見えですが(笑)ストーリー性があって本当に良かったです。

あ、同期3人筆頭の黒燕尾も良かった。あれ、ハート型ですよね?お洒落!

ホントあっという間に終わってしまって、二人のサヨナラの余韻にひたれませんでしたが、これからご覧になられる方は、是非とも私の分もトップ二人の有終の美を目に焼き付けて頂きたいです。

今日のまとめ: キム君…、キム君に限らず今の生徒たちのほとんどがスカステを通じて知ることとなったわけですが、オフのキム君はいつも笑顔の印象しかない。悩み事がないんじゃないかと思うくらい笑顔のキム君しか見たことない。でも舞台のキム君は色んな顔を持ってるだよね。「ソルフェリーノの夜明け」のあの嫌な男もリアルだったし、純粋なロミオも普通に演じられるしで、ホント芝居心のある素晴らしい役者さんです。

トップになってからの作品はほとんど観てるんですが、で、こんなこと書いたらファンの方に怒られそうですが、私が好きなキム君の役はその「ソルフェリーノの夜明け」のイタリア軍参謀長役なんですよ。と「仮面の男」のエロい王様の役なんですよ。ぶっちゃけ、めちゃエエ声!キム君はマジ役の使い分けが上手いし、ちゃんと腹から声を出して太い声が出せるからこの二役が役者キム君として好きなんですよね。それこそ「仮面の男」の双子の兄弟の演じ分けなんて大絶賛もん。ロミオとかフィンチとかはイメージのまんまだから実はあまり好きじゃないんですね…。

今回の仁は、決して若い役ではないだけに等身大のキム君にピッタリな役でした。齋藤先生のあて書きなのか、原作そのものがキム君にピッタリだったのかは分かりかねますが、本当にキム君=仁だったのでほんとラストは泣けました。

東宝はもう完売のようなので本当に良かったですね!観れる方が限定されてしまってますが、私はお芝居もショーも満足してるので、立ち見があるはずなのでたくさんの方に観て頂きたいです。

キム君の仁は、キム君だけにしか演じられない役だと確信して言えるので、東宝のラストデイまで愛に溢れた仁を演じ全うして下さい!私はもう観ることは出来ませんが、進化する仁を期待してます!

美海ちゃん…、キム君同様、あなたも笑顔しか見たことないし、あなたの笑顔がとても好きです。もちろんキム君もそうだけど、笑顔の裏側ではたくさんの葛藤があったと思うんだよね。その葛藤を決して見せない美海ちゃんが本当好きでした。

「ロジェ」を見た時から次のトップは美海ちゃんだと思っていたので、美海ちゃんがトップに確定した時は本当に嬉しかったよ!ぶっちゃけ、ジュリエットの時は美海ちゃんのシングルでキム君とのデュエダンが観たかったけどね。ま、それはさておき、可憐なジュリエット本当良かった。

美海ちゃんはもっともっと進化が期待できるトップ娘役さんだったから、正直なところ壮さんと組んで欲しかったんだよね…。でも、記者会見を見て、信念と決意を感じる会見に、美海ちゃんの正直な気持ちがダイレクトに伝わってきて、もう何も言えなくなった。逆に感動した!美海ちゃんの幸せは誰も奪えないもんね。

咲と結命も正に美海ちゃんにあて書きされたような役で、完全なるハッピーエンドとは言い難いけど、二人を送り出すにはピッタリなラストだと思うので、私は本当に良かったと思ってます。咲と結命はあのまま役作りでいいと思う。仁の愛をしっかり受け止めてくれたらそれでいいと思うし、常に新鮮な気持ちで受け止めることが宝塚の娘役の務めでもあると思うので、ラストデイまでキム君と一緒に愛を育んでもらいたいです!陰ながら応援してるぜ!

キム君、美海ちゃん、夢をありがとね!

この「JIN」は本当、今の雪組だからこそ成り立つと言っても過言ではないので、特に関西の方はお見逃しなく!

追記:ヅカ友さんと公演の話をしたらやはり私と同じこと言ってた。やっぱヅカ友さんとは感性が似ている。そうそう、ブログ巡りしてたら、お芝居のオチに関してガラ友さんと全く同じことを言っている方もいて驚き。これは男女関係なく、価値観の違いやね。ガラ友さんとはホンマ価値観が違うからよく喧嘩寸前になることが多い(笑)
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雪組「JIN‐仁‐」

2012-10-25 23:33:32 | TAKARAZUKA
普通に良かった!結構ウルウルするシーンがあった!

宙組に引き続き、今日もガラ友さんと観てきました。このガラ友さん、結構この作品の原作漫画や日本史に詳しいので、見終えた後はちょっとしたバトルが…(笑)

私はこの漫画を読んだことないしドラマも観てないので、完全に真っ白な状態で臨んだのですが、ラストに至るまで齋藤先生の愛の詰まった脚本演出に感動したのに対して、ガラ友さんはラストだけ大不満で納得いかない様子で、ラストに関しては二人でバトルしまくってました(笑)

これを書くとネタバレになるのでめちゃ曖昧に書きますが…、多分ネタバレになってると思うけど…。

もし現在が変わったとしても、私が私である限り、私自身が以前と変わらないのであればもう一度やり直しが効くと思うので、今は医者でなくてもかつて医者だった経験があるならもう一度医者になれると思うんだよね。

ガラ友さんは、女が身元不明者を好きになるか!?何者か分からん者と恋愛が始まるなんてありえへん!と超現実目線で語ってましたが、いやいやいやいや、愛する人が生きていたら、それだけでどんな困難も乗り越えられると思うし、人間自身が変わってないなら絶対医者になれると思うし、身元不明者でも過去は必ずあるんだからひょっとしたら医者かもしれないし、そうでなくてもなんとでもやっていけるよ!と言い返しました(笑)

前世で愛しあったなら現世でも愛し合うよ!咲さんが一生独身なら尚いいやん!結命が仁と咲の子孫でなく、お兄ちゃんの子孫ならもっといいやん!と思っているので、私には全然アリ!アリ!のラストでした。ガラ友さんは、男と女で考え方が違うと言ってましたが、ま、確かにその通りで男には都合のいい話かもしれませんが(笑)でも筋は通っていると思うんですが…。いかがなもんでしょう?勘違いな部分もあると思うのでその点は悪しからず…。

輪廻転生じゃないけど、ロマンチックなストーリーだと思いました。

この公演でサヨナラとなるキム君と美海ちゃん。まさにサヨナラ仕様な展開でしたが、齋藤先生の愛がいっぱい詰まっていて、本人達もファンも納得の演出だと思います。まさに二人にあて書きされたようなキャラ設定で、ラストの未来を想像させるこの終わり方マジ好き。ウルウルしました(涙)

キム君のために集結したかのような、同期のみっちゃんの特出とマッツの二人がキム君に花を添える形で存在していて、とても良かった。みっちゃんの方がキム君との絡みが多かったけど、ここにも齋藤先生の愛を感じました。あ、ナガさんも特出されてましたね。エエ役でしたね。キム君のサヨナラを意識しての配役・脚本・演出に本当齋藤先生の愛を感じました。


ガラ友さんが一番目を引いたチギ君の坂本竜馬の三枚目ぶりも良かった。ぶっちゃけ、チギ君はいつでもトップになれる素質はあるので、個人的に秘密兵器としてもう少し二番手に君臨して欲しいから壮さんの許で力を蓄えて頂きたいです。


ガラ友さん曰く、たくさん原作の要素を詰め込んでいたことに感心していましたが、登場人物も豊富で、これまた書ききれないのですが、キャラが立っていて良かったです。

特筆はやはり、あゆっちの花魁。貫禄あるわ!マリー・アントワネット心配なし!歌もお芝居も上手だから壮さんと互角に張り合える!安心安心。プレお披露目のおふく様頑張ってね!

最初スリ役のお駒を演じる大湖せしるさん、いい味出してる。男役から転身しただけあって姐御肌のお駒を上手く演じてた。いい存在感だった。

だんだん名脇役になりつつある、いや、もうなってるか…りん姐さんのおばあちゃん。めちゃウケる(笑)めちゃ遊びまくってるやん!あの老け化粧好き!(笑)


夢乃聖夏さん、めちゃミユさん(海峡ひろきさん)にソックリ!星組の時はチエちゃんと瓜二つだったけど、昔の雪組を知る者としては、驚きと同時になんか嬉しかったりもした。っていうのもあってかなり目を引いたよ。役不足は否めないけどいい存在感だった。

前回の宙組の「華やかなりし日々」から注目している大ちゃんのフランス人もインパクト大で良かった。あの掛け合いは笑えた(笑)未見の方は観てのお楽しみ!

やはりベテランが目立つ存在ではあったけど、中堅も若手も頑張ってました。キャラが立つというのはホント脚本の良さを証明するので、齋藤先生Good Job!です。

ぶっちゃけ、今年は齋藤先生のお芝居はないと思っていたのですが、まさかこういう形で観れるなんて齋藤先生ファンとしましては本当それだけで大満足&大感激でした。しかも期待を裏切らない内容だったのでホント大満足です。

原作を知らないからなんとも言えないのですが、スピリチュアルな要素も豊富で、本当に良かったです。日本史・医学の発展を軸に、タイムスリップというファンタジー要素の中に、人情や人道的要素をメインにして、生きることの意味を教えてくれる素敵な作品でしたね。

あ、奇形胎児型腫瘍って…横溝正史の本で取り上げられてませんでしたっけ…?何かで取り上げられてたような…。思い出しました。タイトルは忘れたけど、スチーブン・キングや!でも、あれは目やったような…。←めちゃ適当。横溝氏のは確か人面顔の痣でしたね。どうでもいい話でした…。凄くスピリチュアルなもの感じました。こんなこと書いたらなんですが、スピ好きな方には特にオススメします!

原作ファンの方は…どうなんやろね。ガラ友さんはラストが気に入らなかったけど…。

ショーは後日書きます。

今日のまとめ:本当はもう一回観たいとこなんですが、休みが水曜日だったり、別の観劇予定で今日がマイ初日&楽になってしまいました。千秋楽も並べません。キム君と美海ちゃんファンの方は是非とも私の分も応援して下さいね!

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「エリザベート二十周年記念コンサート」

2012-10-16 00:29:25 | ライヴ
めちゃ良かった!

マヤ、これでエリザベート卒業なんてありえへん!まだまだ現役できるやん!

その点、マテは半年近くの日本版トートでお疲れだったのか本調子ではなかったね。もっと歌えるはず。でも良かったよ!

いや~久々の生「エリザベート」、本当に良かった!後ろに座ってた方は、東宝版の方が派手で良かったって言ってたけど、いやいやいやいや、このシンプルなのがええねんやん!と言いたかった(笑)

ま、確かに今回はコンサートver.だから、舞台セットに至っては非常にシンプルだったし、オーケストラを真ん中に据えて、周りをスロープと段差で囲む型の大道具のない舞台セットではありましたが、ここはやはり想像力をフルに活用しなくちゃね。なんて思いながら観てました。

スタンドマイクで歌う形式でなく、狭い空間を上手く活用していて、コンサート形式という名ではあるけども、ちゃんと一つの舞台作品として完成されていたので私は満足してます。

上手くセリや幕を使っていたと思う。一幕の見せ場であるラストをどう見せるのか気になりましたが、シンプルなりに考えられていたと思う。決して“えっ!?(冷汗)”にはならないと思う。

マヤ・エリザベートの♪私だけに♪、マテ・トート&ルカス・ルドルフの♪闇が広がる♪はマジ鳥肌もんでした。ブルーノ・ルキーニの♪キッチュ♪は客席と一体となってめちゃノリノリやった。もう1つファンサービスもありましたよ。それは観てのお楽しみ!あと、♪愛と死の輪舞♪のドイツ語版の歌詞も良かった。パンフレットに載ってます。

久々の「エリザベート」で、前回はそれこそ2007年の来日梅芸版だったので、トップ5は同じキャストだし、マヤは1996年でもウィーンで観てるし、ブルーノに至っては、1996年ではアンサンブルで出演し、2006年ドイツで観たミュージカル「ルートヴィヒ2」では王様の影の役だったので意外とお二人には縁があるんですよね。だから今日の日を一番楽しみにしてました。

訂正:2007年版にはフランツ役のアンドレは出てませんでしたm(__)mそうだろね、でなきゃ改めて萌えるわけないわな(笑)

もう1つ訂正:実は2006年にドイツのシュトゥットガルトで「エリザベート」観たんですが、今パンフレットを出してキャスト表見たら、私が見た日のルキーニ役がなんとブルーノやった!絶対ちゃうと思ってたのに…。正直、記憶にない(笑)ピア・ダウエスのエリザベートが見れる!と思って期待したら別の方でガッカリしたので記憶から抹消してしまったんですよ(笑)「ルートヴィヒ2」もブルーノ出てたんですよ。これは間違いないです。めちゃ良かったから!まさかこんなにブルーノと縁があったとはね…。にしても、あの短い期間で二作品を股にかけていたとは!今日まで全然気付かなかった(笑)

一番大好きなブルーノをメインでチェックしようと思っていたのですが、まさかのアンドレ・フランツの声に萌えてしまいました。いや~あの声堪らんすわ(笑)

今回久々の観劇だったから、色々プリンシパルからアンサンブルに至るまで表情とか仕草、動きをチェックしましたが、マテの子ルドルフの扱いがまるで子猫を扱っているようでツボでした。アンサンブルの表情も笑顔とポーカーフェイスの使い分けやロボットのような動きも面白かったし、シンプルなセリなんだけど効果的に使っていたしで、狭い空間の中で本当動きが多かったのが魅力的だと思った。

こんなこと書いたら誤解されそうですが、生キスありでビックリしました。本舞台さながらの演出でしたよ。

実は、特別カーテンコールの発表がある前に買った初日チケットだったのですが、マテの日本語の挨拶、マヤの挨拶、そしてミヒャエル・クンツェ氏やシルベスター・リーヴァイ氏や、ウィーン芸術協会のお偉いさんの舞台挨拶もあって、そしてマテとルカスの「闇広」日本語&ドイツ語ミックスver.を披露してくれたりと盛り沢山のカーテンコールに大興奮しました!

それから、やっぱ生オケはいいよね!?カーテンコールはやはり生オケに限りる!ワクワク感を最後まで味わえるので、このコンサート、今日ももちろん安い席で観させてもらいましたが、元は軽く取れました(笑)

本当は、マヤ・エリザベートの見納めにもう一回観たくなったのですが、予算的に無理があるので諦めます(涙)もし興味が持たれた方は、東宝版よりシンプルだけど、それなりの感動を味わえると思うので「エリザベート」ファンの方で観劇を迷われている方がいらしたら安い席でも全然損はないと思うので、梅芸の回し者ではないですが、オススメします!あ、そうそうマテの甘い歌声健在でした。もう少し力強さが欲しかったけど…。

一つの舞台作品としてホント完成されているので興味のある方は是非ともご覧下さい!

今日のまとめ:「エリザベート」が二十年も再演を重ね続けるとは思ってなかったけど、今日の「エリザベート」を観て、来年大阪でも再演があるなら、誰がキャストであろうとも変な演出であろうとも東宝版「エリザベート」を観てみようと思った。もちろん宝塚版も再演があるなら観たいですけどね。その時はチエトートで。

マヤ、まだまだエリザベート出来るよ!最後にしないで!

マテ、是非とも東京までには本調子になるように頑張って下さい!

今日は本当に至福な1日でした。皆さんありがとうございましたm(__)m