レ・ミゼラブル25周年記念コンサート

2011-01-16 23:03:23 | シアターライヴ
まさか観ることが出来るなんて思ってませんでした。11月の上映の時は、情報を知りえたときにはもう終わっていたので…。

大感動とまではいきませんでしたが、観ることが出来てとても嬉しいです。やっぱりお天道様いるよ!感謝感謝です!

コンサート形式ではありますが、マイクを前にしてもちゃんと演技をされていたので舞台シーンが頭の中で蘇ってきました。照明を吊すバーでバリケードを象徴させてみせるところは圧巻。

ミュージカル本場の役者さんは存在感が違います。歌唱力に圧倒されっぱなしです。生中継ではないと分かっているのに思わず拍手してしまいました(笑)

ただ、マリウスが歌うことに集中しすぎて心ここにあらずというか…。なんせ、どこ見てるねん?コゼットは目の前におるん分かってるか?と、マリウスがクローズアップされる度に訴えかけていました…(笑)

それでも、これは映画館で観る価値あります!生の舞台を観られたことのある方は特に観て損はないです。

素晴らしい楽曲の数々、フルオーケストラと何百人ものコーラス隊…生で聞いたら体が震えまくってたことでしょう。

「レ・ミゼラブル」は世界一の素晴らしいミュージカルです!
生きている間に出会えたことに本当に幸せに思います。

ロンドンで初めて観た時のあの感動、最初から最後まで大泣きしたあの日のことは今でも忘れられません。

4月から東京で生の舞台が上演されますが、これもたくさんの方に観て欲しいですね。

今日のまとめ:「レ・ミゼラブル」…罪を犯した者に対する愛、敵に対する愛、我が子に対する愛、血の繋がらない家族に対する愛、仲間に対す愛、恋人に対する愛、片思いの相手に対する愛、そして市民の自由を望んで散っていった者に対する愛…、これほど生きることの意味を教えてくれる究極の愛の物語はないです。

なのに、世界中で上演され愛されているにもかかわらず、なぜ戦争や紛争が絶えないのか…?早くその矛盾に気付いて欲しいです。

「モーツァルト」

2011-01-14 23:17:20 | ミュージカル
初演以来8年ぶりの鑑賞。

「ロミ&ジュリ」を観た直後に鑑賞したので、ついつい同じ演出家の作品なのかと疑ってしまいたくなるくらいの舞台装置にがっかりしました。初演の頃も装置にがっかりした記憶があります。初演の頃は松さんと久世さん目当てだったもので、初演の記憶は正直言って薄いです…。

キャストは良かったんですが、机の引き出しを出したり引いたりするような演出がとても小池先生の演出には思えませんでした。

大道具さんが陰で出したり引いたりしてるんだろな…ってついつい想像しながら観てしまいました。役者さんじゃなくて舞台装置が自然じゃないんですよね。舞台装置が「モーツァルト」の世界観を補助してないというか…。

またまた愚痴から入ってしまって申し訳ありませんでした。

舞台装置はイマイチでもキャストは良かったです。

こちらはアンサンブルの方々のパワーを感じました。劇場の空間を喰うくまでのパワーは感じませんでしたが、「ロミ&ジュリ」より少人数なのに頑張ってました。

私が観た時のヴォルフガングは山崎君でした。この人がマリウスなんだと思ったら想像できました。ただ歌い方が初演の中川君に似てクセがあったのが気になりましたが、表現力は素晴らしいと思いました。死ぬ直前の狂気の表情がとてもリアルで良かったです。

今回久々にこのミュージカルを観て気付いたのが、あのクセのある歌い方や動きが子供ぽくて、アマデの子役が逆に大人に見えました。そこが狙いだったのかと思ったりなんかしましたが…。なんせ意外にもアマデの子役が1番存在感があったように思えました。

そして、男爵夫人はカナメさんでした。久々のカナメさん。「マリー・アントワネット」以来ですが、ホンマ歌が上手い!今回は高音ですが、「レベッカ」でカナメさんの低音が聞きたかったですね。

コンスタンツェの島袋さんも良かった。SPEED時代の高音を想像していましたが、ちゃんとミュージカルの歌い方になっていたので驚きました。歌い方やトーンも工夫されていてとても良かったです。

高橋さんなんて初演と全然変わらないくらい可愛いかったです。

市村さんは逆に元気がなかったかな。

山口さんは、最高でしたね。クセのある歌い方も演技と思えるくらいパワー炸裂で、「レベッカ」よりも断然この大司教の方が好きです。トイレのシーンは最高に面白い!

阿知波さんの歌を聞くのは初演以来ですが、こんなこと言ったらなんですが、とても歌がお上手になられていて驚きました。歌が台詞のように自然で、かなり迫力ありました。マダム・ティナルディエにピッタリ!

吉野さんのキレのあるダンスも健在で、しかもバトンがお上手。初演の頃はなかったですよね…?

今日のまとめ:「モーツァルト」のメンバーで「レ・ミゼラブル」できますよね!?な~んて役に当て嵌めたりなんかして想像してしまいました…。


雪組「ロミオ&ジュリエット」

2011-01-12 21:14:39 | TAKARAZUKA
久々の大劇場。「ジプシー男爵」以来です。

お披露目なのにトップ娘役が固定されていないというのは見ていてやはり淋しいものがあります。

星組と比較してはいけないのは百も承知で言いますが、正直星組ほどのパワーは感じられませんでした。個々は個性があって良かったんですが、全体的にパワー不足でした。特にコーラスが。この作品もそうですが、コーラスで盛り上げてくれたらもっと良くなると思います。

あと、オケが録音が多かったのが1番残念でした。せっかくホームグランドでの上演なんだから、生オケで観たかった。

新年最初のブログで愚痴から始まってしまい申し訳ありませんです。本当、個々人は良かったです。

1番目を引いたのは、キャピュレット夫人を演じられた晴華みどりさん。目の表情が良かった。歌も貫禄があるわ上手いわで文句なしでした。

その次は、マーキューシオのチギ君。こんなに芝居心があるとは思わなったです。こんな自然に不良ぽさが出せるなら、ティボルトも見たいと思ってしまいました。

キャピュレット卿の一樹さんは星組の時よりも父親像が明瞭になっていて良かったです。で、1番男でしたね(笑)

地味な役だけど、個人的に褒めたいのは、パリス役の彩那さん。チョイ役なのに、この役を演じた彩那さんに拍手です。役の割には存在感がありました。

肝心なキムさんは、キムさんオリジナルのロミオを作ろうとしていたが良かったです。チエロミオをなぞらなかったという点で拍手。チエロミオは16才(?)…なんせ若さを意識していましたが、キムロミオは等身大で演じようとしていたので、私的には好感が持てました。

私が観た時のジュリエットは美海さんでした。危うさがなく安心して見ることができました。なぜトップ娘役でないのか…。

ティボルトのキタロウ君とベンヴォーリオの未涼さんはイメージ通りでした。

乳母の沙央さんは貫禄があって乳母らしい乳母でした。

本当個々は良かったんですよ。後はコーラスを頑張って下さい。そしたらもっと雪組らしさのあるロミ&ジュリに化けると思います。

今日のまとめ:久々の大劇場。ああ、「誰がために鐘は鳴る」観損ねた(涙)ル・サンク買ったので、脚本読んで写真でイメージを膨らませます(涙)
原作はまだ上巻の途中までしか読めてません。正直面白さが分かりません。映画は安かったのでDVDを買いました。ラスト泣けました。でも名作だとは思えませんでした。
それでもやはり祐飛&すみ花コンビで観たかったな…。
追記:「誰がため~」、結局途中放棄してしまったんですが、たまたま下巻のラストのページを開いたとき思いがけないフレーズに涙が出ました。ジョーダンがマリアに言う台詞。宝塚版にもありますが、本の方が私の胸に突き刺さりました。ジョーダンが語る「あれ」の意味も分かりました。「あれ」はアカン。でもヘミグウェイ自身はしてしまいましたが…。
間を飛ばしてラストのページしか読んでないですが、これは名作です!
柴田先生、宝塚化してくれてありがとうございます!