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「本日 小田日和」

2014-08-28 08:54:54 | 日記
小田さ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ん!!!!!!

行って参りました、大阪城ホールに!

念願の小田さんのライヴに初参加させて頂きました。

とってもとっても素敵なライヴでした!

とても御歳66歳には見えない軽い足取り!声も若いし。音楽界の化けものですねm(__)m

本当は、元々抽選にハズレたので行く予定になかったんですが、どっちにしても、希望休オーバーで休めなかったんですが…、

なんと!立ち見券が販売されていて、仕事を休まなくても仕事終わりに行けることが分かり、これぞ神様のお導き!神様の意に逆らわずに行って参りました。

ぶっちゃけ書くと、仕事終わりで立ち見は非常にきつかった(涙)結局15時間以上立ちっぱなしだったので、小田さんには申し訳ないですが、トータル三時間ライヴは若年寄のわたくしには限界で足が悲鳴をあげてました。小田さんの方がわたくしの数倍も若いです!

次回、また立ち見でも参加出来るなら、その時は絶対仕事休みます。今回は次回の参考となるいい教訓になりました。

それはさておき…、

今回の新譜「小田日和」は購入してないのに、ライヴに参加してしまった不届き者のわたくしでごさいますが、すみ花が出演しているNHKドラマの主題歌だけは知ってた…、それ以外はテレビで聴いたことがあるようなないような…、しかも今回のセットリストの半分は知らない曲だったw(◎o◎;)w

でも、でも、まるで私の心の声を詞にした曲がたくさんあって、ぶっちゃけウルウルしまくりでした(。@_@。)

CDを聴いているときはウルッとは来なかったけど、実際に小田さんのあのやさしい歌声で聴くとウルウルしまくりでした。

小田さんの曲には切なくなる曲もあるけど、今回のセットリストの曲はほとんどプラス思考の曲で、励ましの曲でもあったので、自分を肯定する曲が多くて、わたくしの心、晴天小田日和でした。ただ足が痛かったのだけが辛かった…。


これまたぶっちゃけ書くと、小田さんの曲でMyトップ3の曲の内♪たしかなこと♪しか歌ってもらえなくて非常に残念でしたが、残り二曲は多分これからも歌われないだろうな~と思いましたが…(涙)もし歌われることがあって、生歌で聞くことが出来たら、間違いなくわたくし半号泣もんです(笑)あえてタイトルは伏せますが…。

♪キラキラ♪♪愛を止めないで♪♪言葉にできない♪♪ラブ・ストーリーは突然に♪アンコールでのオーラス弾き語りの♪生まれくる子供たちのために♪はMyトップ10の曲なのでそれだけでも大満足でした。

あと、小田さんが大阪散策した時の映像が超面白くて、発する言葉が最高に受けました(笑)特にひらかたパークの小田さんが超キュートで、年齢制限で絶叫マシーンに乗れず、代わりに乗った乗り物が…これが超受けました(爆)もうね、私が想像していた小田さんのイメージと180度違っていて、ギャップ萌えで益々ファンになりました(笑)

神戸公演も行きたかったけど、こればかりはたとえチケットが手に入っても100%無理ですね(涙)でも、今からでも神戸を歩いていたら小田さんに出会えるのかな…(笑)

噂には聞いていた、本当に3時間ぶっ通しの小田さんのライヴ。アリーナに設置された通路を歩いて、スタンド席のお客さんへのファンサービスもあって、あの小田さんの若さ、やさしさ、それに相まって、素敵な歌詞の数々。人柄が本当に歌詞に表れていて、本当に感動しまくりでした。


大阪公演で折り返しになるようなので、まだたくさん公演がありますが、お身体に気をつけて、最後まで小田日和で無事終えられることを遠くから祈ってます!

神様、小田さんのライヴにお導き頂きありがとうございましたm(__)m


今日のまとめ:あ~、今から仕事だ…。でも頑張るぞ!

花組「エリザベート」

2014-08-26 16:43:30 | TAKARAZUKA
あくまで私の感性なので、気分を害したらごめんなさいm(__)mを前提に書きます。

ぶっちゃけ書くと、始発で来て立ち見で観るだけの価値はなかった。現実問題として、始発で来ないと観れないもんな。最近にはない凄い人気ぶり!

初っぱなから皮肉発言をお許し願いたいのですが、今日の舞台は、とても初日をご覧になられた方がフィーバーする程のクオリティーは感じなかった。

きっとお疲れが溜まったことと思いたい。

それでも、感じたことを書かせてもらいますが、

全体的にコーラスが弱い。個々も、頑張らないといけない方は数人いますが、全体のコーラスが弱いと盛り上がりに欠ける。いくらみりおが頑張っていても、後押しにならない。これまたぶっちゃけ書いて申し訳ないけど、みりおだけ頑張ってたよ。みっちゃんも蘭ちゃんもダイモンもあれではダメ。

歌えればいいではアカンのですよ、特にこの作品は。役作りというより、今一つ押しが弱い。君ら三人がもっと個性を出さないとみりおトートが引き立たないんだよ。今日観る限りみりお一人頑張ってた印象。かといって、みりおも完璧なトートではないよ。まだ模索しているのが見える。

ぶっちゃけ書くと、みりおに関しては、もっと人間味溢れたトートに仕上げた方がもっと魅力的になると思う。ヴィジュアルは完璧だけど、中途半端な感じがした。それこそ、OGヴァージョンのトート、ズンコさんはもう超越してしまっているけど、シメさんやいっちゃんくらいのトートが理想。決して真似をしろと言っているんじゃなく、もっとメリハリのある表情が欲しい。ショーヴランが降臨した時のようなあんな表情が欲しい。今の状態ではまだトート閣下はみりおに降臨してない。たくさんの萌え表情にファンはキュンキュンすると思うよ。私的にはフェルゼンの方がキュンキュンした(笑)

蘭ちゃんは、確かに歌は頑張っていたが、マイクが悪かったのか、途中で録音のような響きがあったので、今日の♪私だけに♪はよく頑張った!とは言えない。

蘭ちゃんのエリザベートもまだまだ手探り状態やな。声の出し方、感情の込め方がぶれまくり。自然な流れではなかった。ぶっちゃけ、♪私だけに♪以外は裏声使う必要ないと思うねんけど。地声を上手く使った方が貫禄が出ると思う。

エリザベートはアントワネットと違って年齢の変遷があるから、声音の工夫はもっと必要だと思う。それに合わせて歌声も変えていかないといけないから、台詞は歳を取っているのに、歌だと若くなるのは超不自然だった。ここは、歴代OGを見習って頂きたい。早い話が、蘭ちゃんはまだ女優になれてない。エリザベートを演じるなら女優にならないとダメですよ。宝塚の娘役を意識してはダメ。蘭ちゃんは化ける人だから出来る!

フランツのみっちゃんは無難過ぎる。もっと遊ぼうよ。みりおに遠慮しているのか、普通過ぎる。フランツが個性を出さないとトートが全く面白くない。所謂姫川亜弓的存在だから、地味では困る。トートとの絡みは審判以外ないけど、エリザベートとの絡みで、エリザベートを引き寄せるくらいのエネルギーがなかったら、トートと張り合うスタートラインに立ったことにならない。フランツ自身はトートを意識してないけど、エリザベートへの愛はトート以上に持ってるはず。

個人的にガッカリしたのがダイモンルキーニ。押しが全然足りない!「ラスト・タイクーン」の時の方が勢いもあったし、狂ってたよ。今日のルキーニ、普通の人だった。とても人殺しをするような狂人のオーラがない。ストーリーテラーや道化の役割も担っているけど、常に背中に殺人者ルキーニのオーラが欲しい。ダイモンも出来るから頑張って!

今日は柚香君のルドルフを楽しみにしてましたが、歌に説得力がなかった。初日で緊張したのかもしれないけど、「ノクターン」の時の方が歌に心が籠もってたよ。今日のあの歌はダメ!みりおがカバーして引っ張ってたから良かったものの、♪闇広♪は二人のハーモニーが大事。もっと全身全霊でみりおトートにぶつかっていかないとダメだよ。

子ルドルフも気持ちがついていってないから全然歌えてない。歌が下手でも気持ちがあれば説得力は出ます。

仙名さんのヴィンディッシュも、歌える人なのに気持ちが負けてる。もっとエリザベートにぶつかっていかないと。歌は君の方が上手いねんから、見せつけてやりなよ。ヴィンディッシュが狂えば狂う程、エリザベートの孤独が引き立つから仙名さんも頑張って!

一花ゾフィも完璧な仕上がりではないけど、そんなに悪くなかった。でももっと押しが欲しい。もっとエリザベートを威圧して欲しい。

あ、一人だけ褒める人いた!

芹香君、めちゃ色気出てきたやん!?台詞は聞いてないけど、オペラでガン見したよ!とっても良い!ルドルフが楽しみになった。観れることを祈ります。

今日は本当に、お疲れモードなのか、勢いが足りなかったね。せめて最低コーラスだけは頑張って!花組の底力を見せて欲しい。

今日は、まさかのちえちゃん&ねねちゃん&ベニーが観劇されていて、それが今日の立ち見の原動力になりました。じゃないと、立ちながら寝てたかも…。だって3時間しか寝てないから。

でも、「ガラスの仮面」の時も夜行バスの中で2時間くらいしか眠てないけど、あの舞台の勢いは半端なかったで。お目目パッチリにしてくれた。次も頑張って並ぶので、勢いのある花組「エリザベート」を観させて下さい!私の脳内劇場では出来上っているから、絶対不可能じゃない!

今日のまとめ:最低あと一回は頑張って観るで!

なんか、つくづく私の感性は他人と違うことを思い知らされる今日この頃…。

追記:みりおのお披露目作品のプログラムにもりえちゃんの写真が!!!個人的にはウルッときました。嬉しかったです。

それはいいとして、このプログラム、みりおファンは必携ですよ!みりおトート

「リア王」

2014-08-26 07:33:14 | シアターライヴ
ナショナル・シアター・ライヴ観てきました。

新しい発見がありまくりで、やっぱシェークスピア作品では「リア王」が一番!と思った。もちろん、シェークスピア作品を全部読んだ訳ではありません。半分は読んだ、または観た。

本当、シェークスピアの洞察力が冴えた作品で、改めて素晴らしい戯曲でもあり作品だと思った。

そもそもこの戯曲は、学生時代に読んだっきりで、その時は感じなかったことが、今回は新しい発見に繋がり、益々魅力的な作品になりました。気になる台詞があったので、私が持ってる本で確かめたら表現が堅い&古いから完全にスルーしてた。っていうか、学生の頃じゃ、あんな婉曲な表現は理解不能だったよ(笑)

今の歳だからこそ分かるそのスルーしていた台詞がめちゃくちゃ印象深かった。エドマンドとゴネリル&リーガンの絡みです。

私の中で“リア王”とは、傲慢な人間で表面的な言葉に踊らされて真実の心が見えない憐れな王様という印象で、現実そういう人って結構世間にも多くて、他の四大悲劇作品よりもリアリティーを感じて一番好きだったんです。

舞台作品としては、鈴木忠志版を舞台で観たことがあるんですが、和風テイストで端折りまくりで原作に忠実ではなかったんですよね。でも私は鈴木World好きでした。

それはいいとして、今回のサム・メンデス版は現代アレンジではありますが、原作にほぼ忠実な流れなんですが、本当、新しい発見の多さにびっくりした。

特に、先ほども書きましたが、エドマンド絡みでね。

エドマンドは私生児で、グロスター伯爵の愛人(多分)の子で、出生にコンプレックスを持っていて、本妻の息子である兄エドガーと父親グロスター公を憎んでいて二人を陥れる訳ですが、死の間際にグロスター伯爵の生きざまと被るんですよね…。

グロスター伯爵と生きざまが被る…とは、エドマンドもリア王の娘ゴネリルとリーガンの二人と二股を掛けていたんだけど、エドマンドは本当に二人とも愛していた。つまり、父グロスター伯爵も二人の女性を真剣に愛していたことを暗示する展開なんですね。

それなのにエドマンドは、グロスター伯爵が二人に息子に差別なく愛していたことにも気付かず、ただ自分が私生児だというだけで父親と兄を恨んでいたんよね。エドマンドとグロスター伯爵の最期に、二人の恋愛観が相似しスライドしていたのが新しい発見でした。エドマンドがゴネリルとリーガンと二股を掛けていたのは知っていたけど、そんな深い台詞があったとは知らなかった。

陥れられたエドガーがエドマンドに言う台詞で、父親の不義(愛人と姦通)が両目を失った…みたいな台詞が印象的でした。この所謂不倫がなければエドマンドは産まれなかった訳だし、両目を失うこともなかった訳だもんね…。でも、グロスター伯爵は二人の息子のそれぞれの母親に対して同じくらい愛していたと分かる展開が、益々「リア王」が好きになりました。

サム・メンデス版のリア王は認知症的に描かれていたのも印象的で、そういえば鈴木忠志版は精神疾患者的に描かれていたのを思い出した。戯曲を読んだ時はリア王の愚かさしか印象になかったから、そんな脳や精神的な病気には結びつかなかったですが、どちらの表現もめちゃ現実問題としてリアリティーがありますね。

リア王は傲慢のたも自分で自分の首を締めることになってしまうんだけど、私に言わせれば、自業自得です。リア王にとっては試練の連続で、裏切った二人の娘を殺したい気持ちで一杯だったと思うんよね。または自殺した気持ちで一杯だったと思う。それがリア王の試練でもあり我慢でもあったと思う。

生き続けるということは、それだけの試練や我慢を強いられる訳なんですよね。

台詞に、これからの若者はリア王みたいに長生きしないなら苦しみは味あわない…みたいな台詞も印象的でした。確かにあれ程の苦しみはないね。愛する娘たちにことごとく裏切られるんだからね。それもリア王自身の価値観や性格が原因だから自業自得としかいいようがない。

赤ちゃんは何故泣いて産まれるのか?みたな台詞も印象的だった。

それはまさに現世の地獄に産まれ出て悲しんで泣いているんだと思うよ。

リア王には、本当にたくさんの学びや人生の教訓が描かれていて、めちゃくちゃ良く練られた戯曲だと改めて思った。シェークスピア作品ではやはり1番だと思う。

親子の絆だけでなく、目に見えないものの大切さや、真実を見極める力を養う必要性を凄く感じさせてくれる。

今回のサム・メンデス版のキャスト陣はめちゃ魅力的でした。特にリア王を演じられた方はリアルガラスの仮面を被られた役者さんで、第二部が始まる前のプロダクションノート(?)のインタビューでの紳士ぶりにギャップ萌えしました(笑)リア王とは真逆の知的さが魅力的な方で、第一部の傲慢ぶり、第二部の認知症的演技の振り幅に目が釘付けでした。とても愛嬌のある風体の方で、インタビューでも言われてましたが、役作りのアプローチが素晴らしかった。記憶が曖昧なのですが、認知症とパーキンソン病からのアプローチが凄く役作りに反映してました。

実は、わたくし、若い頃好きだった役というか、演じたかった役がエドマンドだったんですが(笑)、今でも魅力的な悪役でしたね。今回演じられた方は悪役専科というより、真面目な方で、それが余計エドマンドの知能犯的魅力を引き立ててました。

この作品って、リア王の三人娘のうち、ゴネリルとリーガンが私には魅力的な悪女役なんですが、今回演じられた方は、最初の登場では地味な印象でしたが、後半に向けて狂気沙汰がお見事でした。完全なる悪女というより、リア王の娘だけあって傲慢で自分勝手さが結局は自分の首を締める役柄なので、ホント血は争えないね。

その点、三女やエドガーは純粋な人間で、父親への忠誠心がとても魅力的な役柄で、泣ける役柄でもあるんですが、エドガーを演じられた方の体当たりぶりは度肝抜かれました。こちらは見事な道化沙汰でした

サム・メンデス版の演出は現代アレンジで、登場人物がスーツを着たりと斬新な設定で、しかも舞台転換も、シンプルではあるんだけど、盆・吊り・証明・映像を駆使していて見事な空間美術でした。

次回のNTLは、私の大嫌いな「ハムレット」なんですが、正直飽き飽きしているんですが、演出家が「ミス・サイゴン」のニコラス・ハイトナーなのでこれは観てみようと思います。

今日のまとめ:まだ7時だよ…。←意味不明ですみませんm(__)m

これが本命だ!!!「ガラスの仮面」

2014-08-21 20:27:16 | ミュージカル
めちゃくちゃ素晴らしかった!!!今のところ今年No.1作品です!めちゃくちゃ感動しました!!

もうね、G2さんの脚色構成演出が素晴らしかったことと、キャスト皆さんのガラカメWorld再現率の高さが半端なくて、わたくし最初から最後までウルウル眼で観させてもらいました。

ガラカメを舞台化やドラマ化すると、「奇跡の人」上演がクライマックスになりがちなんですが、G2さんはあえてそこを避け、「二人の王女」をクライマックスに「奇跡の人」以降のエピソードから構築してきて、しかも、あれもこれもそれもどれも、あちらもこちらもそちらもいずれも、ふんだんにエピソードを盛り込んできて、全く破綻することなく構成された脚本で、見所満載の満載で本当にトータル3時間があっという間でした。

それに加えて、キャスト陣のキャラクター再現率が私の想像を優に越える高さで、圧巻で釘付けでした。もちろん、漫画からそのまま出てきたような再現率ではなく、個々が独自のキャラクターをちゃんと説得力があるように作り上げていて、皆で独自のガラかめWorldを作り上げたという意味での再現率が非常に高かった。

特に今回は、北島マヤの貫地谷しほりさんより、姫川亜弓を演じたマイコさんと、いっちゃんの月影先生が、良い意味で裏切ってくれてとても素晴らしかった!この二人が貫地谷マヤを引き立てていたと思う。

ぶっちゃけ書くと、わたくし、マイコさんを存じ上げてなかったのですが、ポスターなどの印象から亜弓を演じるには地味な方だと思っていたのですが、舞台に立つマイコ亜弓は北島マヤを凌ぐ圧倒的な貫禄と発声と演技力を持っていて、とても説得力のある姫川亜弓でした。“吸血鬼カーミラ”と「二人の王女」の“オリゲルド”は名演でした。本当に素晴らしかったです!

ガラカメのドラマ化舞台化の決め手は、姫川亜弓の存在感にかかっていると言っても過言でないくらい、北島マヤも大事だけど、それ以上にキャスティングでは亜弓の方が重要視されるべきだと私は思ってます。

亜弓はサラブレッドなんです。努力家なんです。いくら北島マヤが主役でも、亜弓がマヤより地味だと物語が成立しない。その点においては、マイコさんは私の想像以上の亜弓像を作り上げていて本当に文句なし。

パンフレットでも美内先生が、いっちゃんが月影先生を演じるには若いと書かれてましたが、私も思ってましたが、いっちゃんの月影先生の再現率も私の想像を超えた。黒服の月影先生のイメージを維持しつつ、発声や魂の込め方から全てにおいてこちらも説得力のある月影先生でした。

これはG2さんの見事な脚本でしたが、月影先生と一蓮のエピソードを盛り込んできたことも、いっちゃんに役者魂に火を付けたかな…と思った。めちゃくちゃ演じ甲斐があると思ったもん。月影先生が一瞬紅天女になるシーンがあるんですが、それを演じさせるなんて、ぶっちゃけ北島マヤより演じ甲斐があると思った。だから若いいっちゃんで正解だったんだよ。見事なキャスティングでした。

ホント、この二人の存在がより貫地谷マヤを引き立てる役割を担っていたと思う。

貫地谷さんは、真澄におちびちゃんと言われるくらい本当におちびちゃんで、マイコ亜弓より小さく、地味ながらも才能がある北島マヤを作り上げていて、北島マヤそのものでした。素の天然な北島マヤと演じているときの天才北島マヤの使い分けが非常に上手く、貫地谷さんそのままって感じでした。本当に北島マヤだった。

ドラマ撮影時の北島マヤの体当たりの演技が一番良かった!アルディスも良いけど、貫地谷マヤの中ではドラマ撮影時のマヤが一番好き。ラストの真澄との会話もG2さんの見事な脚本演出が光ってましたが、ここのマヤも良かった。

ホントのホント、G2さんの脚本力の高さに最初から最後まで唸りまくりでした。

紫のバラエピソードは当たり前だけど、乙部のりえエピソード、大河ドラマの嫌がらせ、お母さんの死、夜叉姫物語で泥饅頭を食べるエピソード、二人の王女のオーディション、女海賊ビアンカ…などなど、ホント、あれもこれもそれもどれも、たくさんのエピソードを盛り込んでのラストの梅の谷への出発。わたくしには、本当に堪らん脚本演出演技力でした。

小西さんの真澄、東風さんの水城、浜中君の桜小路、内田さんの乙部のりえの再現率も高い!皆さん声が素晴らしかった。マイクではあったけど声は舞台の声でした。本当に素晴らしかった。

いわゆるアンサンブルの方はたくさんの役を掛け持ちで大変だったと思いますが、皆さんの作品に対する意気込みや役者魂もガラカメWorldを再現する大きな力になっていたと断言できます。本当に本当に素晴らしかった!

これまたぶっちゃけ書くと、3月にパコの再演がなかったら、この作品観てません。それくらいG2作品を避けてましたから。パコの再演のお蔭で素晴らしいG2作品に出会うことが出来ました。

初めての青山劇場。来年で取り壊しが決定ですが、この青山劇場が持つ全ての舞台機構、盆からセリにホリゾントまで青山劇場の全てを生かした見事なまでのG2演出。美術にはまさかの松井るみさん。シンプルな美術がより演者の演技力と想像力と相まって舞台空間を補完してました。

スタッフの力、役者の力、劇場の力が、素晴らしい作品を作り上げて、舞台に命が吹き込まれる瞬間に客席に居合わせることが出来て、本当に東京まで来た甲斐がありました。本当に幸せでした。

とても綺麗な劇場なのに、椅子も座り心地が良かったのに、青山劇場の取り壊しは非常に残念です。

ガラカメファンは必見ですよ!絶対観ておくべき作品であること間違いないです!!


「なまいきチョルベンと水夫さん」

2014-08-21 17:36:29 | 映画
本命作品の感想を書く前に、こちらの感想を書いておきます。

昨日の朝、夜行バスで新宿に着いて、マチネの舞台を観るまでにたくさん時間があったので、これを観てきました。

本当は、「パガニーニ」か「チョコレート・ドナーツ」のどちらかが観たかったのですが、映画館等を検索した結果、時間が合わず、1800円は出してまでは観たくなかったので、たまたま1000円の日で、しかも午前中に観れて、第三候補だったこの作品を新宿で観て来ました。

映画館を探すのにめちゃ苦労しましたが、まさかこんなに駅の近くだとは思ってませんでした。ちなみに新宿武蔵野館で観てきました。

以前に予告編を観た時から気になる作品だったのですが、この作品、1964年にスウェーデンで製作された作品なんですが、なんで今頃日本で公開で、しかも特別上映でなく上映館は限られてますが一応全国上映なのか、見終えても配給会社さんの意図が分からなかった。なんで今頃なんだろね?

今調べたら、原作者は「長くつ下のピッピ」の方だから、それなりに有名ですよね。私は読んだことないですが…。

童話作家さんだけあって、おとぎ話チックな要素はありました。カエルが王子さまに変身したと信じるあたりなんかね。本当に王子さまが変身したかのように現れる様がほのぼのした。

網に引っ掛かったアザラシを譲ってもらったのに、売るから返して欲しいと言われ、腹が立った主人公の女の子チョルベンと妹(かな…?)と友達の男の子が、アザラシのモーセの奪回に奮闘する話なんですが…、

児童文学作品だけあって、それなりに道徳観が描かれていて意外と面白い展開でしたね。それこそ動物愛護的な道徳観がありました。

しかも、児童文学の割に意外と大人の恋愛も盛り込まれていて、もちろん、チョルベンが大人の恋愛をする訳ではないですよ(笑)単純な展開ではあるけど、道徳作品としてはホントお子様にも推奨出来ます。

タイトルにあるもう一人、いやもう一匹の主人公、水夫と言う名前の飼い犬セントバーナード犬がちょっとした伏線になる存在になっていて、それこそ小さな子供たちが動物と信頼関係を築いたり、動物愛護に努める辺りは、道徳的で良かったです。

ぶっちゃけ、そんなに難しい話じゃないんですよ。子供が主人公のほのぼのした物語なんだけど、決して子供向けでなく、大人も楽しめる、どっちかというと癒されるストーリーだったと思う。

もうね、主人公のチョルベンが超カワイイ!私はブサカワとは言わないですが、それなりの可愛さはありました。←言ってるのと同じ!m(__)m不二家のペコちゃんのようなスマイルや動きで本当に可愛かった!

生意気というよりかはしっかりした女の子で、発想力はもちろん子供なんだけど、行動力とかはホント頼もしい。

アザラシのモーセに付きっきりで、水夫さんをほったらかしにしたことを反省したり、チョルベンなりに学ぶんですよ。動物に対する愛情は人一倍な女の子だから、そこは子供達にも観て欲しいと思った。

大人は、子供達の笑顔や振る舞いにホント癒されると思う。まじ、カワイイから!

美男美女の登場人物がいて、この二人の恋の行方も描かれていて、ストーリー自体は子供たちがメインの展開なのに、どさくさ紛れではないけど、アクセント的にこの二人の恋の行方が描かれていたのが作品的にも面白かった。

単純であってそう単純でもない、ストーリー展開としてはひねりがあったので退屈はしませんでした。

レディースDayとか1000円で観るなら損はないと思います。子供達に癒されて下さい。