学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

生態系がうごめいている

2023-02-17 16:32:19 | 日記
 立春を過ぎれば三寒四温、寒い日と比較的暖かい日が数日づつ繰り返される。春がそろそろ待ち遠しくなってくる時節だ。時々、ふらっと散歩に出かけたりすると木々が各々のペースで蕾(つぼみ)を成長させながら春に備えていることがわかる。自然の営みは人間の知らぬところで確実に季節に備えていて、本当にすごいと感心する。次元が違うかもしれないが、数週間前に庭の片隅にネコのフンを発見した。ゴミ収集の日までと放置して紙袋に入れて捨てるのを忘れているうちに少しづつ何者かに分解されてほとんど土の状態になっていた。
 ふと、思い出したのが先日淀川の河口で死んだと伝えられたクジラの”淀ちゃん”のこと。和歌山県の沖合の深海に向けて沈められたと新聞が報じていた。その記事を積み重ねた新聞の古紙の束から必死になって探し出したら2月13日の記事だった。それでも淀ちゃん死亡から1ヶ月が経っていたという。深海の生態系などを研究している人の話によると、クジラの死骸は深海に生活する生物にとっては『2,000年分の食べもの』にあたるという。骨の分解まで含めるとそんなに長い時間をかけていろんな細菌や生物が作用を及ぼすのだ。自然というものは本当に無駄がない。「地球とは我々皆が共有しているものだ (The Earth is what we all have in common.)」と言ったのは農夫で作家のウエンデル・ベリー(Wendell Berry)。僕の留学した大学からそれほど遠くはないケンタッキー州の人で、今でいうSDGsを主張していた人だと聞いていた。地球に生きている人間、僕を含めた動植物や微生物、ずっと以前に生きていた生物(化石)を思う瞬間だった。

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