学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

大学は自分の”行きたい所"を探す場所

2024-04-16 16:30:30 | 日記
 昨日は新聞の休刊日だ。新聞が配達されないので仕方がなくテレビをつけて偶然画面に出て来たのが東京大学卒業生へのインタビューの光景。前後の経緯は定かではないが、東大卒業生として”喝を入れたい人は誰ですか”といった話であった。岸田首相に物申したい、水原一平に一言言いたい、などがあった一方で”自分に喝を入れたい”という東大卒業生が沢山存在するということに驚きを隠せない。どうやら東大にも入学することだけが目的になってしまって勉学は二の次となり悔やんでいる学生が沢山存在しているらしい。
 振り返ってみれば、僕が現役で大学で教えていた頃、学生の中には大学進学の理由が「大卒の学歴が欲しいから」とか「アルバイトをしながら青春を楽しみたいから」などと勉強することを忘れてしまった若者が沢山いた。あれから10年、きっと今もそんな学生が…
 半世紀以上も前、女性運動などを通して女性の生き方を考えるという風潮があった。結婚が目的となってしまっている女性が子育てを終えた後の人生に生きる目標を失った人達が問題になっていた頃があった。僕が「女性学」と銘打って教えた女子短大生の中には子育てをしながら大学に通ったり勉強を続けて立派に大学の先生になった女性が何人もいる。僕の誇りのかつての女子学生達である。サッカーの選手はピッチを走り回ってゴールを目指す。ゴールがなければただ走り回っているだけだ。自分が行きたい所が分からない人はどこへも行き着くことはない。

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