学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

風が吹く雨が降る、花の命は短くて…

2024-04-12 16:14:06 | 日記
 日本の国花といえば菊と桜の二つであると言える人は意外と少ないと聞く。歴史的には色々な所以があるのだろうが今回は本題をその一つ、桜の花の「花吹雪」とすることにした。川の水面に散る花びらが作る塊を花筏(はないかだ)と呼ぶらしい。昔から多くの桜ファンに喜ばれる風情である。ところがこれが厄介な代物で橋桁に付着などいろんな所で水の流れを堰き止める。
 近くの小学校の桜の木が花びらを散らし始めて3日が過ぎた。道路を挟んで建つ三件の家の人達にとっては花吹雪が美しいなどと悠長なことを言っている場合ではない。地面に落ちた花びらの掃除に何日も明け暮れしなければならない。桜の花びらの掃除は厄介な代物だ。掃いても掃いても次から次に数分もしないうちに道路は花びらで覆い尽くされてしまう。車のフロントガラスにでもくっつけばすぐには剥がれない。ブラシを使って水で洗い流す以外に方法がない。
 我が世の春とばかりに咲き誇る桜の花を見るために集まる多くの人々は、長い閉ざされた冬が明けて春という季節の到来に歓喜する。しかし短い”花の命”を知るのに長くはかからない。この世に存在するどんな物でも永久に続くものはないをいうことを実感させられるのは桜の散るこの時節だ。有為転変(ういてんぺん)という四字熟語がある。この世に存在するものはすべてが変化の対象であるという意味だ。桜の花が毎年繰り返すこの転変は我々人間に『自然の理』…という教えに気付かせてくれる。「盛者必衰の理(ことわり)」を思い知る桜の花びらの散るさまだ。

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