国連総長「憲章違反だ」
ウクライナ侵略 総会決議引き批判
ロ大統領と製鉄所避難合意
【ワシントン=遠藤誠二】グテレス国連事務総長は26日、モスクワを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談しました。国連報道官によると、プーチン氏は、ロシア軍が包囲するマリウポリのアゾフスタリ製鉄所からの民間人避難をめぐり、国連と赤十字国際委員会(ICRC)の関与で原則合意しました。今後、国連人道問題調整事務所(OCHA)とロシア軍が協議します。
グテレス氏のモスクワ訪問は、2月末のウクライナ侵略開始後初めてです。同氏は、プーチン氏との会談に先立ち、ロシアのラブロフ外相と会談しました。同外相との共同会見で、国連とウクライナ、ロシア両政府による「人道調整グループの設立」を提案。同調整グループが協力して、各地域での戦闘の停止、人道支援のための回廊の開設を実現することを訴えました。
グテレス氏はまた、「国連総会決議はロシアのウクライナへの侵略が領土保全への侵害であり国連憲章に反するものだとしている」と指摘。その上で、「この戦争をより早く終わらせることは、ウクライナ、ロシアの人々、そしてそれらを越えた地域の人々にとってより良いことになる」と語りました。
グテレス氏は28日、ウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領、クレバ外相と会談する予定です。
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