曹渓宗総務院長のウォンヘン僧侶:「2019年を南北仏教交流の年にする」という抱負!

2019-01-18 07:24:47 | 世界平和を実現するために
韓国曹渓宗総務院長
「金剛山神渓寺でテンプルステイを推進する」

登録:2019-01-17 05:59 修正:2019-01-17 07:31

曹渓宗総務院長が就任後初の記者会見 
新年を迎えて金剛山民族共同行事で協議
          
曹渓宗ウォンヘン総務院長が今月16日、就任後の初記者会見で新年の構想を明らかにしている=曹渓宗提供//ハンギョレ新聞社

 「金剛山(クムガンサン)神渓寺(シンゲサ)で、南北仏教徒たちの合同法会を開き、これからそこでテンプルステイもできるように北側と積極的に協議していく」

 曹渓宗総務院長のウォンヘン僧侶は16日、ソウル鐘路堅志洞(キョンジドン)の韓国仏教歴史文化記念館で開いた就任後初の記者会見で、「2019年を南北仏教交流の年にする」という抱負を語った。ウォンヘン僧侶は昨年、宗団が積弊清算を要求した勢力と対立し、ソルジョン前総務院長が任期中に途中退陣した中で行われた選挙で当選し、11月に就任した。

 ウォンヘン総務院長は同日、すでに南北交流の歴史がある金剛山の神渓寺を中心に交流を拡大する考えを明らかにした。神渓寺は楡岾寺(ユジョムサ)、長安寺(チャンアンサ)、表訓寺(ピョンフンサ)と共に金剛山4大寺院と呼ばれた古い寺で、2000年6・15共同宣言以降、南北仏教界がともに復元に乗り出し、2007年に完工した。

 彼は「現在、韓国の140の寺で行われているテンプルステイ参加者のうち、仏教徒ではない人が70%を占めており、年間20万人の外国人が参加している」とし、「金剛山の神渓寺に(テンプルステイを)拡大すれば、相乗効果がさらに高まるだろう」と述べた。また「総務院長の就任当時、北側の朝鮮仏教徒連盟(朝仏連)カン・スリン委員長から祝いの手紙が届くなど、何回も書信を交わしており、大統領府の首席らとも話し合ってきた」と明らかにした。しかし、神渓寺以外に北側の寺へのテンプルステイの拡大については、「多くの財源が必要であるため、時期尚早だ」という反応を示した。彼は「北朝鮮で約60の伝統寺院が保存されていると聞いた」とし、「まず北側の寺周辺の緑地化が急がれるため、長期的に2億本の木が必要だが、とりあえず60万本を調達して森作り運動にもっと心血を注ぐ計画」だと述べた。

 「来月金鋼山で開かれる予定の『新年を迎える民族共同行事』で、朝仏連と神渓寺でのテンプルステイをはじめ、様々な交流協力事業について話し合うつもりだ。今年の釈迦生誕日は、平壌市内の寺で奉祝点灯式を行えるよう協議し、南北の伝統灯が一堂に会する展示会も推進する」

 外部行事としては北側との交流が中心だが、内部的には宗教団体内の反対勢力とも疎通がいつにも増して重要な時期だ。ウォンヘン総務院長もこれを意識したかのように「最近宗教団体で起きた対立によって、1994年宗団改革体制にこれ以上安住してはならず、改革仏事の成果のもと再び大きく一歩踏み出さなければならないことを痛感させられた」としたうえで、「『和合と革新委員会』や『文化暢達委員会』、『百万願力結集委員会』を発足させ、宗団の変化と革新を推進する」と述べた。特に、和合と革新のため、宗団内の懲戒者の赦免を取り上げた点が注目される。また、「故意に犯戒したり、法人を私有化して寺院の財産に大きな被害を与えたり、明らかに俗家に縁のある事例でない限り、懲戒事由を綿密に調べて、宗団が和合し、未来に向けて進められるよう、大赦免を宗正猊下に建議する案を議論する必要がある」と述べた。

 宗団出家者らの関心は、他宗教に比べて大きく立ち後れた僧侶福祉制度だ。ウォンヘン総務院長は「今年から教区とともに国民年金保険料の全額を支援し、予防医療サービスの強化に向けた精密検診支援事業も施行する予定だ」と述べた。

 ウォンヘン僧侶は「10・27法難記念館建設事業を本格化し、慰礼(ウィレ)新都市仏教文化遺産保存センターと世宗市(セジョンシ)伝統文化体験館を今年着工することを目標としている」とし、仏事計画も明らかにした。
チョ・ヒョン宗教専門記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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