梅雨に入った24日昼、雨具を着けた市民たちが「第1445回日本軍性奴隷制問題の解決に向けた定期水曜集会」(水曜集会)に参加するために集まった。

2020-06-26 07:18:55 | 歴史に照らして整合性を!
28年目にして初めて「平和の少女像」なき水曜集会
登録:2020-06-25 09:40 修正:2020-06-25 12:48


「分裂をあおってもこの場所を守る」 
保守団体が集会場所を先取りすると 
雨の中、約10メートル離れた場所で150人が集結 
「慰安婦被害者の方々の名誉と人権を」叫び

        

24日午前、ソウル鍾路区の旧日本大使館前の少女像で「反安倍反日青年学生共同行動」所属の学生たちが少女像の撤去を要求する保守団体メンバーのデモを阻止するために、少女像の周りで体を縛って座り込みをしている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 梅雨に入った24日昼、雨具を着けた市民たちが「第1445回日本軍性奴隷制問題の解決に向けた定期水曜集会」(水曜集会)に参加するために集まった。しかし「平和の少女像」のない場所だった。「正義記憶連帯」(正義連)が28年間水曜集会を続けてきたソウル鍾路区(チョンノグ)の旧在韓日本大使館前に、保守団体が集会届出を先に行なって場所を取っていたためだ。

 水曜集会の場所は少女像から約10メートル離れた場所だった。1992年、日本軍「慰安婦」被害者である金学順(キム・ハクスン)さんが初めて被害を証言したのを機に始まった水曜集会が場所を移して開かれたのは、今回が初めて。すでに保守団体の「自由連帯」は7月中旬まで「平和の少女像」前での集会を届け出、優先権を得ている。

 発言を行ったイ・ナヨン正義連理事長は「水曜集会は1995年の阪神淡路大震災当時、被害者追悼のために1回だけ行わなかったのを除き、1400回を超えて今日まで続いている」と述べ、「(水曜集会の)時間と空間の歴史的意味を否定し、確執と分裂を助長する行動が起きているが、変わらずこの場に立った。追い出され、奪われ、弾圧を受け、全身が傷だらけになってもこの場を守る」と述べた。150人余りの市民も参加し、「30年間の叫び、ハルモニ(おばあさん)たちに名誉と人権を」などのスローガンが書かれたプラカードを持って支持を送った。

 前日の23日、水曜集会を支持する青年たちが少女像のそばで徹夜の座り込みをした。反安倍反日青年学生共同行動所属の若者たちは、前日午前からこの日の集会まで「少女像を守ろう」などのスローガンを叫び、少女像の場所を守った。イ・ソヨン反安倍反日青年学生共同行動代表はハンギョレに「慰安婦被害者の方々が闘争してきた場所を保守団体に明け渡すことはできないと思った」と話した。

 また、他の青年団体もこの日午前9時から少女像の近くで保守団体を相手に「水曜集会の侮辱と妨害をやめよ」という抗議集会を開いた。6・15青年学生本部大学生分科所属の70人あまりの若者は「少女像を守り歴史を守ろう」「水曜集会侮辱デモは帰れ」などのプラカードを掲げ、連帯発言を行った。進歩大学生ネットで活動するカン・セボムさんは、「被害者の方々や市民が血と涙と叫びで築いてきた30年の歳月を、日本政府が謝罪するまで続けていきたい」と語った。

 これに対抗して、保守団体も正義連の解体を求める集会を開いた。保守団体と水曜集会を支持する市民の間で大声が飛び交ったりもしたが、物理的な衝突はなかった。
カン・ジェグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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