金正恩総書記「戦争準備態勢を完備せよ」…
8日の軍事パレードに注目
8日、朝鮮人民軍創建75周年
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記兼国務委員長は6日の労働党中央軍事委員会第8期第4回拡大会議を開催し、「戦争準備態勢をより厳格に完備することについての問題」などに関する決定を採択した。7日に「労働新聞」が報じた。
金総書記が司会を務めた今回の会議では、「2023年度の主な軍事政治課題と軍建設の方向性を展望し、諸問題が深く討議された」と同紙は伝えた。
中央軍事委拡大会議では、軍事事業を根本的に改善・強化するための機構編制的な対策構築についての問題▽造成された情勢に対処し、人民軍の作戦戦闘訓練を不断に拡大・強化し、戦争準備態勢をより厳格に完備することについての問題▽現実発展の要求に合わせ軍隊の内務規定の一部条項を新たに改正する問題をはじめ、軍事政治事業で一大転換をもたらすための一連の実務的課題が研究討議され、これらに関する決定が採択されたと同紙は報じた。
金総書記は「共和国全体の武装力が、党の膨大な闘争課題を無敵の軍事力で根強く支え、力強く開拓していくことから百勝の威訓を響かせるであろうという期待と確信を表明」したという。
労働党中央軍事委の会議は、昨年6月21~23日の3日間にわたり第8期第3回拡大会議が開かれて以来、7カ月ぶりに開かれた。今回の会議では、金正恩総書記が今年の総合的な国政運営の方向性を明らかにした労働党中央委第8期第6回会議(2022年12月26~31日)の決定に伴う軍事分野の課題・計画について話し合ったものと推定される。北朝鮮当局が大規模な軍事パレードを準備している情況が捉えられた朝鮮人民軍創建75周年記念日(2月8日)に、実際に軍事パレードが行われるのか、金正恩総書記が演説を行うのかなどに注目する必要がある。金総書記の公開活動に関する報道は、1月1日の錦繍山太陽宮殿参拝の報道以来37日ぶり。
これに先立ち、労働党中央委政治局は5日、チョ・ヨンウォン組織担当書記の主宰で会議を開き、「2月下旬に党中央委第8期第7回全員会議の拡大会議招集を決定」したと、「労働新聞」が6日報道した。「新しい時代の農村革命綱領実現のための昨年の闘争定型を総化(決算)し、当面の農作業問題と農業発展の展望目標を討議」が会議の案件だ。
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