米国防長官に指名されたオースティン氏
「韓米防衛費分担交渉、早期に終わらせる」
ブリンケン氏「北朝鮮、人道主義の側面も見る」
米国防長官に指名されたロイド・オースティン氏は19日(現地時間)、長官に就任した場合、韓国との防衛費分担交渉を早期に終わらせる。
オースティン氏は同日、上院軍事委員会で開かれた承認聴聞会の前に提出した書面答弁書で「米国と韓国の防衛費分担特別協定(SMA)解決の重要性」に関する質問に「承認されれば、私はインド太平洋地域の同盟の現代化に焦点を置き、その努力の一つとして韓国との費用分担交渉の早期の結論を追求する」と答えた。
韓米は2020年度分の防衛費交渉を進めたが、ドナルド・トランプ政権が前年比50%の引き上げを要求し、韓国政府は13%の引き上げで対抗しつつ止まってる状態だ。オースティン氏の発言から、20日にジョー・バイデン新政権が発足すれば、早々に防衛費分担交渉が再開されるものとみられる。バイデン次期大統領も「同盟を恐喝しない」と明らかにしてきただけに、トランプ政権が要求した水準より合理的な範囲で妥結するだろうという見方が出ている。
オースティン氏はまた、「北朝鮮を核保有国と公式に認めず、朝鮮半島の非核化を追求する米国の政策が維持されなければならないと思うか」という質問に対し、「非核化された北朝鮮という共同の目標増進のため、中国を含め同盟などと一貫して調整された努力を推進することが米国の利益だと考える」と答えた。北朝鮮の脅威抑止措置に関しては「承認された場合、私の最優先順位の一つは、域内の同盟との緊密な協力の中で米軍が北東アジアで堅固な準備態勢を維持するのに必要なものを備えるよう保障すること」だとし「韓国と日本のような重要なパートナーたちとの関係は域内の安保と安定性の核心であり、北朝鮮の脅威に強力な抑止を提供する」と述べた。
オースティン氏は韓米同盟をこの地域の平和と安保の「リンチピン」(核心軸)と表現し、米国の最高の脅威として中国・ロシアとの戦略的競争とともにイラン・北朝鮮の脅威も挙げた。
国務長官に指名されたトニー・ブリンケン氏に対する上院の承認聴聞会も同日開かれた。ブリンケン氏は「北朝鮮とどんなことをしようとも、我々は安保の側面だけでなく人道主義的な側面も見通すことも確実にしたい」と述べた。「ロイター」は、ブリンケン氏が北朝鮮に対するアプローチと政策全般に関して再検討する意向があると話したと報道した。
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