クォン・ヨンジン大邱市長は「これまで官主導の防疫対策を行ってきたが、今後は市民が中心となる市民参加型防疫へと方向転換する」と述べた。

2020-04-11 08:24:58 | 韓国を知ろう

大邱、52日ぶりに新型コロナ新規感染者ゼロ

登録:2020-04-11 06:19 修正:2020-04-11 07:13
 
10日に新規感染者発生せず…全体感染者数6807人 
「療養所など、集団感染への懸念は残っている」
 
大邱地域の新型コロナ感染者(新規・累積)の発生推移(単位:人、感染が確認された日基準)青が新規感染者、赤が累積感染者//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者が一日に多くて数百人、少なくとも数十人ずつ発生していた大邱(テグ)が10日、初めて新規感染者ゼロを記録した。今年2月18日に大邱で初めて感染が確認されて以来、52日ぶりだ。

 大邱市は10日の定例ブリーフィングで「同日午前0時現在、COVID-19累積感染者は前日同時間と同じ6807人だ。新規感染者は1人も発生しなかった」と発表した。

 大邱では2月18日に同地域の最初の感染者で、全国で31人目感染者の61歳の女性がCOVID-19陽性判定を受けて以来、同月29日に741人でピークを記録し、先月初めから一日300~500人の新規感染者が発生してきた。今月に入ってからは減少傾向が明らかになり、1日20人、2日21人、3日9人、4日27人、5日7人、6日13人、7日13人、8日9人、9日4人などの流れが続いた。

 しかし、大邱市は海外から帰ってきた人々から感染が確認されるケースが増えており、療養所と精神病院を中心に集団感染の懸念が残っていることから、警戒を緩めていない。チェ・ホンホ大邱市行政副市長は「まだ伝染病が広がる火種が随所に残っている。他の地域でCOVID-19の集団感染が発生した飲み屋を重点的に取り締まる。大邱都心部の東城路(トンソンロ)や東大邱駅、黄金(ファングム)交差点、城西(ソンソ)・湖林(ホリム)交差点の4地域で10日~11日、警察と特別点検を行う」と述べた。

 
大邱市のチェ・ホンホ行政副市長が今月10日のブリーフィングで「52日ぶりに大邱で新型コロナウイルス感染症新規感染者ゼロを記録した」と発表している=大邱市提供//ハンギョレ新聞社

 大邱市は政府レベルの「高いレベルの社会的距離措置」(ソーシャル・ディスタンシング)運動期間が終わる今月19日以降の防疫対策を準備している。大邱市は、市民団体や商工団体など各界の参加する「汎市民対策委員会」を来週発足させる計画だ。クォン・ヨンジン大邱市長は「これまで官主導の防疫対策を行ってきたが、今後は市民が中心となる市民参加型防疫へと方向転換する」と述べた。

 一方、大邱で発生したCOVID-19感染者6807人のうち77.5%の5274人が完治し、1085人が全国の58の病院で入院治療を受けており、357人が生活治療センターで治療を受けている。感染が確認された後、自宅で待機している人は33人で、死者は138人と集計された。

 全体感染者6807人の感染類型は、新天地イエス教会の信者が4259人(62.6%)で最も多く、療養・精神病院など高危険群施設の患者や関係者が523人(7.7%)、その他が2025人(29.7%)と分析された。

ク・デソン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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