ドイツ製レオパルト戦車や米国製ブラッドレー歩兵戦闘車、米国製M113装甲車のような西側が提供した主要な兵器がみられるということだ。

2023-06-12 11:25:59 | 米国は、「世界の憲兵」をやめろ!
 

ゼレンスキー大統領、「大反撃」公に認める…

米・独製戦車でザポリージャに進撃

登録:2023-06-12 06:14 修正:2023-06-12 07:46

 

ゼレンスキー大統領、カナダ首相との共同会見で初めて言及 
英メディア「第2次大戦以来、最大規模の軍事作戦」
 
 
ウクライナ軍が9日、東部激戦地のバフムトでM113装甲車に乗って移動している/ロイター・聯合ニュース

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ウクライナ軍の「反撃」が始まったことを初めて認めたなか、ウクライナ軍の大反撃は、南部ザポリージャ地域を中心に進められているとする分析が出ている。

 ゼレンスキー大統領は10日(現地時間)、ウクライナの首都キーウを訪れたカナダのジャスティン・トルドー首相との共同記者会見で、「ウクライナで適切な反撃と防衛作戦を行っているところだ」と述べた。ウクライナが以前から予告していた「大反撃」は、4日から始まったとする観測が出ていたが、ウクライナ政府がこれを公式に認めたことはなかった。ただし、ゼレンスキー大統領はこの日、「それ(反撃)がどの段階にあるのかは詳しく話さない」とし、詳細な内容については口を閉じた。米国の戦争研究所(ISW)は10日、ウクライナ軍が少なくとも4つの地域で反撃作戦を遂行したとし、南部ザポリージャ州をはじめ、東部ドネツク州にあるバフムトやドネツク州南東部地域などに言及した。

 ゼレンスキー大統領の発言は、前日にロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ軍の反撃を認める発言をしたことに関する質問に答える過程で出てきた。プーチン大統領は9日、ロシアのソチで記者団に対し、ウクライナ軍が反撃を始めたがすべて失敗したと主張した。プーチン大統領は「ウクライナ軍の攻勢が始まったと明確に言える」とし、「だが、ウクライナ軍はどの戦闘地域でも、自分たちが主張した目標を達成できなかった。ウクライナ軍はかなりの損失を被っていると把握している」と述べたと、AP通信などが報じた。

 ゼレンスキー大統領は、ロシア大統領の話を信頼してはならないとして、「私は毎日、様々な地域の指揮官たちと毎日連絡を取っている。すべて肯定的なムードだ」と述べた。

 ウクライナ軍の反撃で最も重要な場所は、ザポリージャ地域とみられる。ニューヨーク・タイムズは10日、軍事専門家らの話を引用し、ウクライナが、ザポリージャ州オリヒウとドネツク州ベリカノボシルカに近い南部と東部の様々な地域で、ロシアの戦線を突破しようとしていると報じた。9日、英国雑誌「エコノミスト」も、ザポリージャ地域でウクライナ軍が使用する兵器の種類が他の地域とは異なるとして、ザポリージャが「反撃の中心になりうる」とした。ロシアメディアが公開したドローンの写真によると、この地域で、ドイツ製レオパルト戦車や米国製ブラッドレー歩兵戦闘車、米国製M113装甲車のような西側が提供した主要な兵器がみられるということだ。同誌は「ウクライナの反撃が本格化すれば、これは第2次世界大戦以来、欧州で展開される最大規模の軍事作戦の一つになるだろう」と見通した。

 最前線の中心に位置するザポリージャは、以前からウクライナ軍の反撃の中心地とみなされていた。ここに進撃すれば、ウクライナ軍はロシアが占領した土地に進入し、鉄道と道路連結を切断し、ロシア占領地を分断することができる。ロシア軍を西側のヘルソンに追い詰めることができるようになるわけだ。ロシア軍が2014年に強制併合したクリミア半島とウクライナ本土を連結する陸路を遮断し、ロシアの補給路を遮断する機会を得ることになる可能性まである。だが、ザポリージャ州では、ロシア軍は深い塹壕を掘り、地雷を敷いた防衛ラインを固く構築している状態であるため、ウクライナ軍がロシア軍の防衛ラインを突破することは容易ではない。そのため、ウクライナ軍の反転攻勢の長期化を予測する見方もある。

 10日、ウクライナ軍は、激戦地のバフムト地域の一部の戦線で、1.4キロメートルほど前進したことを明らかにした。現地メディア「ウクラインスカ・プラウダ」が、東部軍司令部のセルヒー・チェレバティ報道官の話を引用して報じた。チェレバティ報道官は現地の放送で、24時間の間にウクライナ軍がバフムト近郊で6回の交戦を繰り広げたと述べた。ウクライナ軍が、ロシア軍の司令部4カ所、兵力や兵器、軍事装備が集中した地域6カ所、弾薬貯蔵庫3カ所、砲兵部隊5カ所を攻撃したとする主張が出てきているが、事実かどうかは確認されていない。ロシア軍は、バフムト地域でのウクライナ軍の攻撃に対し、すべて撃退に成功したと主張している。

 ウクライナ戦争の状況分析を定期的にSNSに投稿している英国国防省は10日、「ウクライナは、過去48時間の間に東南部の様々な地域で重要な作戦を遂行した」と述べた。英国国防省は「いくつかの地域で、ロシア軍の第1防衛ラインを突破した可能性が高い」としながらも、「他の地域では、ウクライナの進撃が遅くなった」と述べた。さらに、ロシア軍の状況は「複合的」だとしたうえで、「一部の部隊は信頼できる防衛作戦を遂行したようだが、他の部隊は無秩序に後退した。ロシア軍は自分たちが敷設した地雷原を通って撤収し、死傷者の報告が増えている」と述べた。

ベルリン/ノ・ジウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米軍政とワシントンが、米国... | トップ | 「汚染水放出反対」を主張す... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

米国は、「世界の憲兵」をやめろ!」カテゴリの最新記事