台風6号「カーヌン」朝鮮半島接近加速…
猛暑と極限豪雨が同時多発
6日夜に江原道の嶺東(ヨンドン)地域と慶尚北道北東部の山地を中心に降った強い雨と東風の影響で同地域の猛暑特別警報が解除された一方で、その他の地域では猛暑が続いている。
6日から7日午前6時までの降水量は、江原道高城郡杆城邑(コソングン・カンソンウプ)305.5ミリ、同郡県内面(ヒョンネミョン)222ミリ、襄陽郡西面(ヤンヤングン・ソミョン)167ミリなど。1時間の最大降水量は杆城邑90.5ミリ、県内面88.5ミリなど。
韓国の北東に位置する高気圧から東海を渡って吹いてくる東風が太白(テベク)山脈にぶつかることで発達した雨雲の帯が停滞し、夜の間に江原道嶺東に極限豪雨(1時間の累積降水量50ミリ以上、3時間の累積降水量90ミリ以上が同時に観測される大)を降らせたと分析される。太白山脈の西側は山脈を越えて熱くなった風が吹くため、暑さが続くとみられる。7日昼の最高気温は、光州(クァンジュ)37度、ソウル、大田(テジョン)36度、大邱(テグ)35度など。
気象庁は、7日は江原道嶺東と慶尚北道北部の東海岸、済州道に雨が降り、日中は一時的に小康状態になるところもあると発表した。気象庁は、その他にも7日午後から夜の間にソウル、仁川(インチョン)、京畿道と江原内陸、忠清圏内陸、南部地方で局地的に1時間当たり30ミリ前後のにわか雨が降ると予報している。
気象庁はまた、江原道嶺東と慶尚北道北東部の山地を除く全国のほとんどの地域に猛暑警報が発表されている中、日差しによって気温が上がり湿度も高いため猛暑が続くものと予想している。また、8日は西の地域を中心に体感温度が35度以上にまで上がるため、非常に蒸し暑いだろうと発表している。
一方、台風6号「カーヌン」は従来の予想より進路を若干西に取っており、予想より早く韓国に上陸するものとみられる。7日午後に沖縄の北東の海上を通り、10日未明に釜山(プサン)の南西海上に到達すると予想される。カーヌンが朝鮮半島をまともに貫通するため、9日未明にまず慶尚道で雨が降りはじめ、全国に拡大するものとみられる。
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