どこ吹く風

旅のことを主に書く。

トルコの初日

2006年01月01日 10時43分42秒 | 旅-トルコ
 トルコの初日と書いたが、着いた日のことでは無くその翌日の事です。
到着時刻が現地の23時前でバスに乗り込んだのは0時頃だったし、その日は出発日でもあったので気分的には翌朝が初日という気がする。

 その初日は早起きしてホテルの玄関付近を散歩する。雨がショボついている。街は建国の日なので国旗が町中に溢れている。ビルの外壁が3~4階分ほどの大きさの国旗が掲げられているのがあちらこちらで見られる。真っ赤に白の月と星、シンプルながら迫力がある。

 小雨の中ブルーもスクを見学する。始めてみるモスクにその内部はいたってシンプル、しかしシンプルさの中にも力強さがあり、華美を押さえているが押さえようとするが、その心とは裏腹に迸り出る人間の性・欲望というものが垣間見える感じがする。

 モスクにおける尖塔の意味の説明を受けてると、モスクを見る目が違う。内部はキリスト教会とは違い、祭壇がハッキリしない。どこに向かって祈るのかは異教徒の私には直ぐには判らなかった。装飾の文様はアラビア風というほうが伝え易いだろう。

 昼食はオリエント急行の始発駅(終着駅か)で食べた、アガサクリスティに想いを馳せるべきだろうが、その雰囲気は薄かった。それでもホームに出て記念の写真を撮った。何の変哲も無いディーゼル車が停まっていた。

 午後はヨーロッパ側を南下して、ダーダネルス海峡をチャナッカレに渡る。途中の風景は緩やかな丘陵地が続き、人影を見るのは殆んど無かった。土地は痩せているわけではなさそうだ。ガリポリという地名の説明があったが、その地を通過したのか近かったのかは忘れた。たぶんガリポリ戦記の土地だろう。歴史を感じる。

 ダーダネルスとかボスポラス海峡という語の響きは、中学の社会科を思い出させる別世界のことと思っていたのに、目の前にある事が奇妙に思われる。

食事は乾燥果物が多くて美味しい。味付けは塩辛い、オリーブにチーズも塩気が強い。野菜は豊富でパンも美味しい。これなら食事に苦労する事は無いようだ。

 タシケントで4時間、イスタンブール到着時に3時間の時差調整(時計の調整)したのに、本日から冬時間という事で1時間遅らせた。ということは日本の時間との関係はどうなるか、時差が大きくなるのか、少なくなるのか。

 時差の問題はアタマがこんがらがって意味が分からなくなる。