どこ吹く風

旅のことを主に書く。

オミヤゲ品屋

2008年11月15日 20時52分45秒 | 08年中国の旅
 私たち夫婦だけホテルは別だった。前の日ガイドが”7時半に迎えに行く”と話したような気がしたので早めに食事をとり準備した。ところがガイドは時間前に来て急がす。
今日は帰るだけなのにこれほど急がす理由はナンだろう。

 霧でしっとり濡れた磨西の街を大渡河まで下った。名残の景色、できれば雪を被った山を見たかったけど叶わず。来た道を逆に進んで康定への分かれ道を過ぎとところで細い道に入り漢方薬の店に横付けした。
ツアーにミヤゲ品屋は付き物なので付き合う、まず説明があるけどサッパリ分からない。商品展示室に案内されると売り子が近寄ってきて盛んに勧める。薬草の知識が無いのと言葉が通じないので陳列された木の皮や根を見て廻る。けっこうな値段だった。
見せの門の前には近隣の人だろうか果物、胡桃や干し棗などを売っている。

 クスリの元なので皆さん興味深げに聞き、眺めている。専門的な相談をしている様子も見られた。中国のツアーでの買物はしつっこくて断ると添乗員も不機嫌になる、安い料金の埋め合わせを買物で補うなどの記述も見られる。しかしこのツアーはそのような印象は受けなかった。ガイドはただ連れて行くだけで強引な売り込みもしなかった。

 漢方薬の店から大通りに出て走ったと思ったら今度は宝石屋に横付けされた。チベットで取れる「天珠」という化石からできた石や翡翠などが並んでいる。
そこを出て数分後には包丁の店に入る。バスが停まった時は店と店の間隔があまりにも短いので乗客一同大笑いした。合理的といえば合理的である、山岳地帯なので平地が少なく建てられる場所が限定されるのだろう。

 宝石とは無縁だが美しく輝く石は見る分には目の保養になる。売り子に追いかけられなければそれなりに楽しめる。幸いにしてこの日立ち寄らされた店に日語を話せる売り子はいなかった。それで近寄ってくる売り子には聴不懂(ting1 bu4 dong3 )でのひと言で押し通した、残念ながら事実だもの。店はちゃんとしたトイレがある店が多いので悪いことだけでもない。

 宝石屋の次は何故かこの場所で包丁、刃物の店だった。幅広の中華包丁で野菜を切ったり電線を切って刃が強くて切れ味の良さの実演があった。その所為か買う人が多かった。最後に寄ったのがヤクの店、ジャーキーや燻製など様々に加工されたヤクの肉製品が並び、試食しながら品定めができる。私も欲しかったが妻の強烈な反対で断念した。
気づかないだろうけどこの場だから臭いも気にならないけど、帰って家で開けたら臭くて食べる人はいないとのことであった。
買いたかったのに試食でガマンしました。

 立て続けに4軒の店に寄るツアーは初めてでした。