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どこ吹く風

旅のことを主に書く。

豫園

2008年06月19日 12時10分11秒 | ミステリーツアー
 魯迅公園を抜けてほんの数分バスに乗り多倫路文化名人街へ行く。かつて日本人街があった地域を整備したようです。建物の外観や鋪道も落ち着いている、所々に銅像が建ち内村鑑三のもあった。和服姿だが着付けがしっくり来ない、きっと中国人の作だろう。時間が早いのかオープンしている店が少なく人通りも無い。街並みを楽しむのはこの程度の静けさがいい。

 通りを抜けたところでバスに乗った。上海というと必ず出てくる高層ビルが遠くに見える、実際は近いのかもしれないが霞かスモッグが掛かっているのでぼやけている。川を渡ると見覚えのある公園の横に出た。その界隈は上海万博に向けた工事で雑然としている。そこからビル群を眺めてるのかと思っていたらお茶屋に連れ込まれた。
中国といえばお茶なので腹を括ってジャスミンからほろ苦いものまで味わう。二組に分かれて座ったので買う人もその割合で減る、でも素知らぬ顔で喉を潤しただけで席を立った、このようなときに孫の存在はありがたい。(笑)

 そろそろ食事時なのでレストランへ。小さなデパート風な建物の4Fへ行く、そこは宝石のをはじめ専門店が並ぶフロアでレストランへは更に階段で上がらねばならない構造であった。さすが華僑の母国だけのことはある、サービス精神が旺盛だ。
ミステリーツアー客は旅慣れた人が多い、しかし最低限のオミヤゲは誰しも必要なのでありがたいと言えばアリガタイ。私どもとしては超市(スーパー)に案内してもらうのがイチバン望ましいのだが、それはムリというものでしょうネ。

 昼食後豫園へ行く。バスを降りて公園を暫らく歩く、物売りが多い。この辺りは上海でも名高い地域なので観光客目当ての露店営業者が多いのだ。しつこいが”不要”と逃げる。
豫園は蘇州の留園と同じく往時の偉い人の私邸を整備したものである。留園よりも規模が大きい気がした。三大太湖石の一つもある、穴ポコだらけの石で香を焚くと穴を伝っていく様がおもしろいとか、雨で水が流れる様がおもしろいとかの説明があった。あなの数は72というが穴から穴へと煙や水が流れるたら風情もまた倍増するだろう。
屋根の上の守り神関羽や孔明、さらに張雲などは三国志を思い出させる。先が跳ね上がった屋根の上で知将は静かに遠くを見つめ、武将は矛を持ち馬で駆けている。

 塀の上を龍が這っているが足の爪が3本なのは四川省長を務めた主の格としては妥当なのか、琉球王でも3本爪なのに。
豫園の見学時間が短かった、写真撮影のポイントでは時間をかけたものの全体的には駆け足観光という感じだった。豫園はお寺じゃないので門前市とは言わないが門前市に相当する豫園商城のフリータイムを重視したのだろう。私も豫園なんて其処へ行って初めて知ったというのが実情なので、大袈裟に不満を言うほど想い入れがあるわけでも無い、しょうがないというところ。

 さすが中国、見るべきところ見て楽しいところが多すぎる。この次には・・・という希望に託すのみ。この次とは何時になるのやら。