猫田ジャレの 『 天然!にゃー語 』

~ 見ネコ聞くネコ言うネコの とびきり天然な日常 ~

君よ、暗闇を照らす希望の光となれ!! ☆☆☆

2014年02月08日 | フィギュア(高橋大輔等)

最初に断っときますが、ちょー、長いです       



4年前の今頃、
新しく、画像の大変美しい、その上録画がちょー楽ちん (ツークリックでOK!) な大画面TVを、電気屋さんの
「こんなにきれいなTVが出ているのに見ない方がもったいない。買うなら、今でしょう ← 最後の言葉はウソですが・笑」 
のひと言で、地上デジタル化になる前に入れた。

その大画面テレビで、バンクーバー五輪を見た。


その4年前となる2006年、トリノ五輪の時は、ちょうど3月10日に自分の初めての本が出るという直前でテンパッテいて(押せ押せの校正をやっていた。詳しくは本家HP 『猫田ジャレの“天然! にゃー語”』 2006年2月10日「断崖絶壁」をご覧ください)、

ある朝目が覚めたら、荒川静香が金メダルを取っていて、 

あー、今はオリンピックの最中だったのだ、と気づいたくらいだったので、  
当時のことは荒川の金以外のことは、高橋大輔や五輪はおろか、周りのことも一切、何一つ覚えていない。


そんなこともあったので、バンクーバーでは、久しぶりに見た冬季五輪、しかも大画面で美しい映像の冬の祭典に、私は夢中になった。

そこで、私の目をクギヅケにしたのが、フィギュアスケーター高橋大輔の素晴らしい演技だった。              

もちろん、それまで彼の存在は知ってはいたが、
当時バレエは好きだったが、フィギュアスケートにそれほど興味があったわけではなかったし、トリノ五輪の時は上記のような状態だったので、
お恥ずかしながら、その時 “初めてちゃんと” 彼の演技を見た。

そしてまたたく間に、高橋大輔にしか持ち得ない独特の世界観、スケートの域を遥かに超えた芸術的な表現力の虜になった。   


それから、フィギュア歴、超初心者  ながらも
自分なりに、大好きな高橋大輔選手の姿を追い続けること4年。  

もうじき、彼にとっては3度目の、私にとって2度目の冬に、
高橋大輔の雄姿を、あの大観衆の待つ、世界の大舞台で見られる日が再びやってくる。  


フィギュア鑑賞歴超初心者なので、未だに採点とか技術面やルールとか知らないことばかりであるが、  
好きなこと、夢中になったこと、そして大好きな人のことをすぐに書きたくなる私は、      

この4年間で、つたないなりにも、高橋選手を見てきた観戦レポートや彼のもつ魅力、私自身の高橋大輔に対する想いをブログにアップし続けてきた。

その内容は、どちらかというと芸術面に重きを置き、フィギュア歴の長い人から見たらおそらく稚拙極まりない内容だったかもしれないが、

文章を書くときの鉄則として、私的な感想、想像、あいまいさを残すような書き方はしてはいけないので、はっきりとは知らない事柄についても断言的な言い方をしなくてはならない。

読者を不安にさせてはいけないのだ。


これは、自らも多くのノンフィクションを手掛けていらっしゃる、尊敬する信州児童文学会、現会長の和田登先生が新聞でおっしゃっていたことだが、

「事実と事実の間にある隙間を想像力で埋めていくのがノンフィクションである。」

という、まさにそれこそを信じて、自分の指針として作品を書いているというのもあるし、
これはノンフィクションの本質を見事にいい当てていると思う。


だが、ちょっと自信のないことがらでも、ハッタリをかまして言い切るし、

時々、何もないところからノンフィクションの作品を創りあげられた時などは、
我ながら、よくぞここまで書けたよなぁと感心し、

こりゃぁサギだわな、と心の中でペロッと舌を出す。 



前回の記事 「夫の誕生日」 ではないが、よくエッセイは本当のことを書く、書き手の本音が書かれている、と思われている節があるが、

本当のことは実はやんわりとオブラートにくるまれていて、必ずしも事実と全く同じということはない。

なぜなら、日記じゃあるまいし、事実をそのまま書いても面白くもなんともないからである。


少なくとも書き手は、読者が面白く読めるように、さも事実のように見せかけて、面白おかしく (興味を引くように) 脚色をほどこす癖が自然に身についている。


エッセイも得意とする直木賞作家林真理子女史は、
「エッセイストは大ウソつきだ。」

といったことがあるが、まさにそのとうりだなぁーと私も思う。

これは、始めから “ないもの”(虚構の世界) を作るフィクション(創作) には当たり前に許されていることが、
エッセイやノンフィクションなど、 “事実” を書くとされているものに対してはどこまでが許容範囲なのか、ということだと思うが、


つまりは、エッセイストは大ウソつきで、ノンフィクションライターはいい意味サギ師である。


と、ちらっと思ったりもする。



以上は言葉のあやでもあり、自分の持論でしかないので、必ずしも全ての書き手にあてはまるわけではないと固く申し添えておきますが・・・



     ***   ***   ***   ***   ***



その、本当の詐欺師まがいのことが事実起こってしまった。 

2月5日の昼、そのニュースを聞いた私は体中に戦慄が走り、すぐに高橋大輔のことを案じたのはいうまでもない。

あわてて、高橋のサイトを訪ねてみると、すでに

『 高橋大輔を応援して下さっている皆様へ 』 として、

今シーズンのショートプログラム使用曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」が、これまでの作曲者単独の作曲ではないという報道があったが、

高橋ならびに我々関係者は本件を知らなかったこと、
今後も本ショートプログラムの変更はしないこと、

今はやるべきことに真摯に取り組み、オリンピック本番を迎えたいと思うということを、

高橋の所属マネージメント会社 (ユニバーサルスポーツマーケティング) の名で、2014年02月05日付のコメントとして掲載されていた。  

( 注:コメントについては、内容をそこなわない程度に筆者が要約させてただきました。 )


が、読んで安堵と不安が入り交じり、なぜ今頃になって、また、よりによって大ちゃんの曲がと思うと、あまりのことに涙が出た。

その日は1日、ネットで新しい情報がわかるたびにつぶさに読み、

翌日は渦中の人、ゴーストライターとして実際に作曲にたずさわっていたらしいN氏の記者会見が1時間以上にわたり生中継され、ふだんワイドショーなど見ることのない自分が、とにかくどういうことなのか真実を知りたいとの思いから、TVに釘付けになった。

驚きとショック、そして言いようのない怒りがこみ上げ、体中の力が抜けてしまった。
( 失意の中で、くれよん同期会についての記事の2度目の手直しをし、その後夫の誕生日のブログを、まるでそんなことなど知らないかのように明るく書きました。ねっ、大ウソつきでしょ?   )



以下については、私の信条として、もしも当事者であるご本人が間違って読んでしまった時のことを想定して、
オリンピック前の大切な時だけに、励ましの言葉だけで終わりにしようと思ったのだが、

雲と泥、月とすっぽん、頭のてっぺんと足の爪の先、程の差があるとはいえ、

一応表現をする者の端くれの一人として憤りを感ぜずにはいられず、どうしても書かずにいられなかったので、

そして、高橋大輔と回りの関係者が、本当は言いたかったけど言えないでいたであろうことを、どうしても代弁したくて、

もう、ご本人がこのブログを目にすることは99、8パーセントあり得ない、との予測のもとに、あえて書かせていただきます。


今まで作曲者として名前の書かれていたS氏の行ってきたことは言語道断、世間の方々並びに、全ての表現する者、創作をする者を欺く行為として許しがたいことであり、話題にするのも汚らわしいほどで時間の無駄なので書きませんが、

ここまで来るのに相当苦しんだであろうと思うと、お気の毒で同情を呼ぶN氏でさえ私には、身勝手に思えて他ならない。



以下は、同氏の 「真実の告白と謝罪のための会見」 を行うにあたって、
最も引き金になった事としてあげたことを、かいつまんで引用させていただくのだが、


>フィギュアスケートの高橋大輔選手がソチオリンピックで、私の作曲した「ヴァイオリンのためのソナチネ」を選んだと知り、
この事実を知った高橋選手が受けるショックのことを考えると、いま公表するべきかとても迷ったが、

・このままでは、高橋選手までもが「彼と私のウソを強化する材料」になってしまう。

オリンピック後に事実が発覚した場合、
・高橋選手は非常に戸惑うのではないか、
・さらに「偽りの曲で演技したではないか」と、世界中から日本に非難が殺到するかもしれない。

色々と考えた結果、高橋選手には、
・「この事実を知った上でオリンピックで堂々と戦って頂きたい」
と思い、本日このような会見を開かせていただくことになりました。


という点。

始めに、会見を見る限り、N氏は非常に真面目で謙虚、信用できそうな人であるというのを前提に書かせていただくのだが、


>「偽りの曲で演技したではないか」と、世界中から日本に非難が殺到する、

ことはまずありえないと考えられる。
なぜなら、高橋は被害者であり、事実を知らなかったのだから同情こそされても非難される理由がない。そして

>高橋選手には、「この事実を知った上でオリンピックで堂々と戦って頂きたい」

などというのは、実に身勝手極まりなく、今風の言葉で言うなら
「かんけーねーし。」
で、ある。

なぜなら、S氏とN氏の間に起こったことは、高橋大輔にはまるで関係がなく、そういう意味で彼が 「堂々と戦わなければならない」 理由は、何一つとしてない。


その後、高橋選手はSPの曲を変更しないことを正式に発表。その事を受けN氏は、
・「高橋選手があの曲を選んでくださったのは大きな喜び。このような事態にもかかわらず、選んでくださると聞き、うれしく思いました」と感謝していた。

というが・・・、


バーロー   
今頃になって、ざけんじゃねーよっ   
今の時期にプログラムを変更できるわきゃねーだろうがっ    


逆に言うと、自分の作った曲がS氏の作曲としてオリンピックという世界中が注目する大舞台で絶賛されるのは耐え難い、
かといって事実を早めに告白すると、曲を変更される恐れがある、
それは避けたい。
せっかく選んでもらえたのだから、このチャンスを生かして、曲を使ってほしい。


ていのいい言葉を並べているが、事実はそうなのではないかと思えて仕方がない。


そういう利害がなければ、この大切な時期に、
選手の気持ちを最優先するならば、 今の発表というのはあり得ないからだ。


テメー、4年間をこの日のために賭け、血のにじむような努力を重ねてきた 
オリンピック選手をナメんじゃねーよっ    



と、つい言葉を荒げてしまったが、  
そのくらい書かないとこの怒り、上手く表現できないほどなのだ。



幸いというかなんというか、

高橋と連絡を取った日本チームの小林監督によると 
「高橋はあの曲を気に入ってSPに選んだ。動揺した様子は一切なかった」 と語ったというが、

高橋大輔は、偽りのS氏とはテレビで対談したことがあり、アイスショーにも招いていた。その時、高橋の演技を見たSは、涙を流して彼の手を握り、コーチらとともに写真に納まっているのを、私も映像で見ている。
私でさえそう思うのだから、高橋および関係者がSに裏切られたとの思いがなかろうはずはない。

だが、ここで弱みを見せたら負けになる。


『ヴァイオリンのためのソナチネ』 は義手でバイオリンを奏でる少女に贈られた曲。
「希望を感じる曲」 と語っていた高橋は、悲壮感漂う曲調の中、闇を照らす希望を表現しようと懸命に努力しているという。

また、この曲を高橋に持ってきた振付家の宮本 賢二は、作曲者より先に音楽自体を知っていたそうで
「たくさんの曲の中からこの曲を選び、振り付けをした。出来上がったプログラムには自信があります。」 と言いきっている。

この、曲を選び振付をした宮本の、ゆるぎない自信と、そして作曲者がだれであろうと、曲の持つ世界観を最大限に表現しようとする高橋の意思とは、騒動をものともしない強靭さに貫かれている。

衝撃の告白から数日が経ち、おそらく平常心を取り戻したであろう、
現在はモスクワで時差調整を兼ねてトレーニングを積んでいる高橋は (まだ日本にいなくてよかったよ~)、 9日にソチ入りして13日に男子SPを迎えるという。 


バンクーバー五輪銅メダルと世界選手権優勝を果たした翌年の2011年5月、
二連覇のかかる世界選手権でのフリーの本番中、スケート靴のビスが飛ぶというよもやの悲劇に見舞われ5位と沈んだ翌日に、ソチ五輪までの 「現役続行宣言」 をして以来、

ソチまでの3年計画を、一年一年実行にうつしながらオリンピックに備えてきた。

そんな高橋の血のにじむような努力と大きな夢が、

こんな騒動に惑わされてたまるかってんだ、よっ     



     ***   ***   ***   ***   ***



全日本フィギュアで知り合い、メアド交換をしたArさんと、いよいよ五輪本番が近付いた最近、わりと頻繁にメールを交換をしている。  

フィギュアファンで観戦歴が30年近い知人もいるが (そしてその方は決してエラそうでもなんでもないいい人なのだが、こちらが引け目を感じているので)、
今までずっと一人で高橋大輔を応援してきたので、

同じように大ちゃんファンで、フィギュア歴バリバリさん (こっちが浅いので、そういう人はちょっと引くのよ、ごめんなさい) ほどめちゃめちゃ知識に詳しくなく、でも私よりは情報に長け、おまけに人柄がいいというのが、話しやすさのポイントのArさん。(年は少し下な感じ)  

私が不安に思ったりアタマに来たりしてメールを送ると、とてもいい言葉で返してくれて、安心したり、元気が出る。 


以下は、彼女の了解を得て、メールの一部を紹介させていただきます。
( 原文まま。絵文字は文字化けのため彼女の使用場所に今ブログ用のものを適用。拡大色文字は筆者。 )
 


>団体戦は私は出なくてよかったと、思っています。やっぱりだいちゃんは、おじさん  なのでピークを2回ももってくるのは、難しいかもしれないし、足も心配だし、個人戦にかけてほしいと思うのです。  

戦力にならないというのではなくて、個人戦で金メダルがとれる可能性があるから、大事をとって団体戦ははずしてもらえたのかなと思っています。


 という言葉に、どれだけ元気づけられたことでしょう。     

( 注:団体戦はすでに始まってますね。  団体もガンバレ  )


>だいちゃんは絶対、金メダルです。 

だいちゃんが演技を終える前からスタンディングオベーションがはじまり、会場中が高橋ワールドに包まれ、幸せな気持ちにあふれ、だいちゃんの笑顔に号泣する私(笑)という図を強くイメージして、弱気な気持ちがでないようにがんばっています。 


 うん、きっとそうだよね。 



例の騒動の時には、


>マジで確信しました  私 
だいちゃんの金メダルを  

これほどの試練を与えるスケートの神様は本気だなと

マジで半端ない試練

これほどの試練を乗り越えられるのは高橋大輔だけでしょう  

マジで神様に選ばれたとしか思えないのです。

昨日は私もかなり動揺し、次第に
怒りが、こみあげて激オコプルプル状態 

S氏やゴーストライターの人にだいちゃんの心を踏みにじられたという思いで涙がでました。
こんなことでだいちゃんの気持ちがぐらついたらどうしてくれるんだよ~バーロー  と  

いやいや、ちょっと待ってください
でも高橋大輔ですよ
私達のだいちゃんは、今、そんな雑音に惑わされるような器の小さい男ではありません (キッパリ )

弱い2人がしてきたことは許されることではないけど、きっとだいちゃんはその現実さえもうけとめて、ソナチネという素晴らしい曲でこのたびのことで傷ついた人びとの気持ちをいやし、希望の光を届けてくれると思います。  

だから絶対大丈夫ですo(^▽^)o

私達はだいちゃんが悔いのない最高の演技で最高の笑顔をみせてくれることを祈りましょう。  

だいちゃんの底力をみせてやる~!!!!!! 

今こそファンの底力をみせてやる~  
ガッツポーズの練習するぞ~!! 


 このメールなんて、読んでいる途中で、マジ涙が出ました。    


>ただ救いは、ソナチネは、義手の女の子をずっと見守ってきたゴーストさんがその子のことを思って作ったということ。
だいちゃんが、希望を感じたというのは、決して間違ってなかったと思いました。 


 うんうん、そうだよね。  

きゃはー、いいこと言うなぁ~。  



というので、私なんかよりよほどいいことを書いてくださったので、彼女のメールでこのブログを終わりにします。  



ソチのリンクで、
君よ、暗闇を照らす希望の光となれ     







全日本選手権後、不安の中でオリンピック代表に選ばれ、うっすらと感涙をにじませる高橋大輔。


晴れて日本代表として、ソチへいざ。



氷に乗り始めたころ、こんなことを言っていたあどけない少年は



やがて、こんな夢をはにかみながら語るようになり・・・、


9年後のバンクーバー五輪で、FP 『道』 の演技終了直後、歓喜のガッツポーズを挙げました。


歩んできた険しい道程 (みちのり) のその先に、素晴らしい演技と、やり切った充実感とが待っていた。

怪我を乗り越え、日本人初の銅メダルへと輝き、日本中を感動の渦に巻き込んだあの日のように、


高橋大輔の戦いの火蓋が、今、切って落とされようとしている。


ガンバレ 高橋大輔選手     


フィギュアスケート男子シングル・ショートプログラムは、日本時間で2月14日午前0時からである。




※ 写真はTV画面を写真に撮らせていただきました。 
ニュース部分は、ネット記事等を一部参照、抜粋引用させていただきました。

なお、これまでSP使用曲の作曲者とされていた虚偽の人物に関する記述はすべて削除させていただきました。



( 写真冒頭。稀に見る大雪の中、ネットで頼んでおいた大ちゃんのバナータオルが本日届きました。 
これを握りしめて、自宅TVで応援するぞぉ~~~           )








最新の画像もっと見る

コメントを投稿