猫田ジャレの 『 天然!にゃー語 』

~ 見ネコ聞くネコ言うネコの とびきり天然な日常 ~

パンづくり

2008年04月28日 | 食べ物、料理
HPにも書いたが薬を変えてから嬉しいことに、最近体調がすこぶるいい。やる気と元気が出てきたのだ。
それで約2年ぶりにパンを焼いてみようという気になった。

パン好きなので自動パン焼き機を持っている。久しぶりだったので手始めにまず「オール自動」の食パンコースで2回食パンを焼いてみる。成功したので、今度は「こね」と「一次醗酵」までやってくれる「手作りパン」コースで、好みの種類のパンが焼けるのにチャレンジした。面倒くさがりの私は、一次醗酵後に生地を形成したら、あとは面倒な途中経過を全部省き、夜寝る前にここまでやっておくと、朝起きたころには二次醗酵まですんで(膨らんで)いて、あとはオーブンで焼くだけ、という超カンタンな方法を生み出し、これでけっこうちゃんと作れることを発見したのだ。
で、昨日はクリームチーズをはさんだ「くるみパン」を作り(写真下)、今日は「ウインナーロール」(写真上)を作った。作り方は機械についてきた作り方の冊子を参照にしたが、バターロールの生地で作ったウインナーロールの方がやわらかくて、生地のふくらみも大きく、おいしかった。くるみパンよりマーガリンと砂糖の量が多く、卵を入れるのが加わるが、次回からこの方法でやってみようかな。(甘くない、固いパンもそれはそれで味があっておいしいものだが)次はハムチーズパンにしようかな、オニオン&コーンマヨネーズもいいかな、などと次に焼いてみたいパンが色々あるので、また近々チャレンジしてみよう。


手作りパンも食パン同様、パン好きのお友達におすそ分けした。とにかく、パンを焼いてみようと思えたことが嬉しいのだ。
さて、次は去年一年ほとんど何もしなくて荒れ放題になってしまった庭をなんとかしなくちゃだな~。でも、雑草も抜かなきゃだし、猫の額とはいえ家の回りぐるっと全部の広範囲なので、なんか、すごいおっくうなんですけど・・・
これでも体調を崩す前は庭造りに精を出し、けっこう好きだったんだけどな。まだそこまでの気力はあんまりわかないなぁー。
さて、どうなりますことやら??

和田登作品3

2008年04月19日 | 本・文学・取材等
●『少年の森の物語』 

第二次世界大戦のさなか、長野市の郊外で混血の母を持つクォーターの少年が、その容姿から外国人のようだとクラスでいじめを受け不登校となるが、独学で中学卒業の資格を得て、幼い頃受けた昆虫への熱い思いからやがて大学を経て生物学者までになるという実話を下にしたお話。
ラストの部分がやや性急な感がして、もう少しじっくり描いてほしかった気もする。


●『悲しすぎる夏』 

第二次大戦中の軽井沢を舞台に繰り広げられる、ぼく(誠)とユダヤ系ドイツ人の少年ハンスとの友情、加えてアメリカ人とのハーフの少女エリとの交流を描いた、美しくも悲しい友情の物語。
本当に悲しすぎて、なんともいえない気分になってしまった。
で、この話に救いがあるのか、といったら、やはりあるのだ、と思いたかった。


ふふふ。ついに読み終えましたよ、借りてあった和田登作品、全部♪

ページをめくるたびにする、かすかなカビのにおいが、この本を愛し、長い間大切に保管してきたのだという所有者の思いが伝わってきて、かえって心地よかった。

こんな大切な、貴重なものを快く貸してくれた友人に感謝です。


色々読んでみて思ったのは、どの作品も作者の強い思い(動機)と、執拗なほど念密な取材力、そしてどこまでが本当の話なんだろうか?と思わせる卓越した想像力とに裏打ちされている。

ああ、和田先生はやはりすごいな、かなわないな、と思わせるものがあった。


「幸せだったら、文学なんて書けないよ」

先日和田先生を囲んで皆で飲んだときの、先生のおっしゃったひと言が忘れられない。

「災い転じて、福となす」。

私の現在の困難を、乗り越えて、文学に結実させることのできる日が、いつか来ることがあるのだろうか。

そうあることを信じたい。

勇気を与えてくれる「和田文学」の数々であった。









和田登作品2

2008年04月16日 | 本・文学・取材等
●『星空のバイオリン』 

バイオリン作りに情熱を傾ける一人の青年の、実在の人物をモデルにした物語。
時代は第二次世界大戦へと突入し、青年も戦地へ赴くが、バイオリン作りへの思いは色あせることなく、無事戦地から生還し、立派な製作者になるというお話。
ちょっぴり悲しい結末も用意されており、それがやや残念である。


●『思い出のアン』 

第二次大戦中、長野市郊外にある療養所の敷地内で、牧師を父に持つ少年とカナダ人医師の美しい一人娘との交流を、家族や回りの人たちを含めて描く、美しい物語。
次第に戦争が色濃くなる中、外国人やキリスト教関係ということで迫害を受けつつ、たくましく生きていく人々の姿が胸を打つ。
ラストで少女は旅立つが、希望が見える。
これまで読んだ和田作品の中で、唯一明るい希望と未来の見える、すがすがしい作品だった。


ここまで読んでみると、戦争を扱った作品が多いことに気がつく。
作者のまじめで情熱的な姿勢がうかがえる、重厚な作品ばかりである。

さて、たくさんあった和田作品も、残りは2作品となった。続きはまた、読んでからということで、お楽しみに~♪

和田登作品1

2008年04月16日 | 本・文学・取材等
前回「しばしのお別れ」→(森絵都作品のつもりだった)なんてタイトルにしたせいか、ブログまでしばしのお別れ、になっちゃって、約一ヶ月もご無沙汰しちゃいました。しーません・・・


その間、知人からどっさり貸してもらった和田登作品を読んでました。


●『悲しみの砦』(写真左)

第2次世界大戦末期、松代(長野市郊外)の地下に秘密で掘られていた大本営(天皇の御座所)をめぐり、朝鮮人労働者、松代地区の人々などの当時のことを念入りに調べ上げる作者のノンフィクション。
その、取材の根気のよさに頭が下がる。


●『キムの十字架』(中)

同じく松代大本営地下壕を掘らされていた朝鮮人労働者の兄弟の美しく悲しい物語。じーんとなった。


●『アンネのばら咲くとき』(右)

「キムの十字架」を題材に学園祭で創作劇に取り組むある中学生のクラスの奮戦記。
何気ない中に個人の生徒の問題も取り上げられており、20年前に書かれたのに古さを感じさせず、ぐいぐい読める。
クラスを指導する熱血教師や、その父でアンネのバラを育てる祖父の話なども盛り込まれていて、事実を基にした巧みなストーリー作りが素晴らしいと思った。


つづく。