猫田ジャレの 『 天然!にゃー語 』

~ 見ネコ聞くネコ言うネコの とびきり天然な日常 ~

DRUM TAO  - 火ノ鳥 -祝祭-  10/22 岡谷カノラホール 《 その1 導入編 》

2013年10月29日 | ドラムTAO


すでに一週間たってしまいましたが、
10月22日に、ドラム・アート・パフォーマンス集団 “  DRUM TAO ”(ドラム・タオ)の、20周年記念舞台作品 『 火の鳥 』 を見に行って来ました。




TAOの魅力を語るには、二年前にさかのぼらなくてはなりません。

と、ゆーワケで、まずは 《 導入編 》 から・笑。



一昨年2011年のこと、
“ 世界17ヵ国、400都市、世界観客動員数400万人。驚異のドラム・アート・パフォーマンス ” というセリフとともに、TAO公演のTV・CMが流れた。

そのうたい文句と、画面に映し出されたドラム・アートのカッコ良さに、『レ・フレール』 と同じく、私は釘付け。  

うわぁ、見に行きたいなぁー  と即座に思ったものだが、その時はなんとなく、行く機会を逃してしまった。
この年は言うまでもなく東日本大震災があり、立ち直るのに数か月を要しただけでなく、スポットの取材もまだあった年なので、なんとなく1年を通して落ち着かない頃で、アルコン以外では、あちこちの公演を見に行ったりできる環境になかった。( 昨年から “舞台熱” が復活したのは、スポット取材と記事書きなどがなくなって、多少の時間的、精神的ゆとりができたせいもある。 )

公演は7月7日、塩尻市レザンホールにて行われた、「2011 浮世夢幻打楽 ~参の絵巻~」 という演目である。


そして昨年、TAOが再びレザン・ホールにやってくることを知った私は、今度こそ行くことを決意する。
が、なぜかダラダラとチケットを取りそびれ、ようやく取ったのは、たまたま同じレザンで綾戸智恵さんのコンサートを聞きに行った9月16日で、もう2階席しかなかった、というのは当時書きました。

で、実際に9月30日に、昼間K田高原のそば祭りに行き、地元バンド 「勿論!」 の野外コンサートを聞いて帰ってきた、その後の夕方から、台風の近づいているさなか、死ぬ思いでTAOの公演を見に行った、というところまでも、書きました。

その後、新しいパソコンが店に入るというので身辺が落ち着かず、その後MYパソコンとパソコン歴などについて、なんと  3連続、延々と書き、
その後は、あづみ野のちひろ美術館のことや、舞台 『K・ファウスト』 を見にいって80年代の思い出に浸り、ピアノの発表会があり・・・

と、あたふたして、そっちの方を先に書いているうちに・・・    



“ 台風のさなか、死ぬ思いでたどり着いた先には、想像もしなかった素晴らしい世界が待っていた ”(当時のブログ) とゆー、

TAOの公演の肝心の 「中身」 が、 いくら待てども、ずぇんずぇん書かれてねーじゃぁーーーん   

              

TAOのファンの方、同じ公演を見た方、ひょっとしてTAO関係者の方が、もしも何かの拍子に、たとえば検索に引っかかったりしてこのページを見るようなことがあったとしたら、
その方たちはたぶん、前からこのブログの読者ではないはずだから、私の性格とか書き方のパターンとかも知らないはずで、

これぢゃぁガッカリするよねー、あきれるよねー、てか、オコルかも   



と、ゆーんで、今回、ちょっとリキ入れてみました。      

ナガイです・・・




     *   *   *   *   *




話が前後しますが(汗(^^;)ゞ) 昨年、初めて見たTAO公演のチラシ、再び載せます。



和太鼓はもともと大好きだった。

記憶をたどってみると、大学時代、所属サークルの児文研の先輩で、児童劇団 「風の子」 の養成所に通っていた人がいて、その人の卒業公演を見に行ったら、演目の一つに和太鼓の演奏があって、すごくカッコいいし、演じている人たちがみんな楽しそうで素敵だな、と心魅かれたのがたぶん和太鼓の舞台演奏みたいなものを見た最初である。
この養成所に通い、同劇団に入団していた先輩は、3、4人はいたので、卒公や劇団公演を見る機会はたびたびあり、そのたびに和太鼓演奏を見ていたような気がする。
東京時代では他に、『鼓動』 の公演や、和太鼓とバレエとの競演などの舞台、その他を色々見たこともあったのだが、
最初に見たときから、自分でも叩いてみたいなぁという思いをずっと持ち続けていた。

それで、Kに戻ってから 「K太鼓フェスティバル」 を見に行き、どこかのグループに入れてもらおうかと思ったこともある。
Kは、お土地柄なのか、「義仲火牛太鼓」 や 「巴太鼓」 といった伝統芸能があって、誰でも入れるような太鼓のグループも多い。
しかし、いざとなると、土日もなく、夜の遅い仕事の故、練習に参加できるのだろうか、と思うと二の足を踏み、けっきょく参加するまでには至らなかったものではあるが。 



体の底から湧きあがるような音、振動、張り詰めた空気。

そして聞くと血が騒ぐような、日本人独特の感覚。

自分で叩かなくても、聞いているだけでもストレスが発散できそうなほど、気持がいい。

加えて、太鼓を叩く人の和風な出で立ち、全身を使って叩く力強さや、そのバチさばきもカッコいいが、叩いている人の動作の格好の良さ。
例えば、上体を反らしながら両腕を広げる、体を開くポーズがあって、それなんか私は大好き。



そんなわけで、もともと和太鼓好きではあったのだが、
TAOはその大好きな、もともと存在していた和太鼓の世界をはるかに超え、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのである。

昨年初めてホンモノを見たときの第一声、

きゃー、なに これ     

                     



ひと言でいうと、 ちょー、カッコいい 

男性の、目にもあでやかなきらびやかな衣装(装飾品)は、たいがいスカートのような下ばきになっているのだが、それをひるがえしながらの鮮やかな太鼓捌きと、高い身体能力を持って繰り広げられるパフォーマンスは、

例えば、和太鼓の打ち方にしても、一人が横に並べられた何台かの太鼓を叩いたり、一列に並んで自分の太鼓と隣の人の太鼓を交互に叩いたり、
小太鼓ではなく、大太鼓を腰に巻き、踊りながら集団で叩いたり、などの高度な技術と、

普通の和太鼓の特徴である、小気味のいい大げさな動作の、さらに大袈裟にアレンジされている、例えば打ちながら飛び上がったりするなどの、TAOの動作は舞踊的でもあり、高いパフォーマンス性を示している。



この、衣装のカッコ良さ、パフォーマンスのカッコ良さ、

そして、それと同じくらい目を引いたのが、メンバーたちに、若くてイケメンなおにーさんたちが実に多かったということ。

きゃー           

特に私は、もともと髪の長い男性が好きで、つぃ髪が長いと惹かれてしまうタチ (もちろんイケメンなのは最低条件のうえで) なので、
カッコイイだけでなく、髪の長い男性が何人かいた  というそれだけで、ドキドキ感が いっそうUP    してしまったのである・笑。

しかも、その人たちの髪が、黒い。

同じ長い人でも、日ごろからタカミーの茶髪というか金髪っぽい髪に慣れて?いたせいか (もちろん、あの方はあの方で、あの色が素敵なんですよ)、 また、巷でも昨今はライトブラウンが多いので、
ああ、日本人の髪って、こんなに黒かったんだー、と思うほどTAOメンバーの髪の色は、男女ともに黒く、

長い 「黒髪」 の男性というのは、妙に新鮮な面持ちがして、逆にセクシーであった。

そしてその方たちが、長い黒髪を振り乱して太鼓を叩くさまと言ったら・・・ 

きゃーーーーー    なんてカッコいいのぉ~~~         




と、話が幾分偏って (マニアックして) しまったが・・・  

ぶるん、ぶるん・・・    ・・・もとい、



TAOの魅力は何と言っても、高度な技術に裏打ちされた高いパフォーマンス性に加えて、
和太鼓を中心として、音楽(三味線、琴、横笛)、舞踊などを取り入れた “ 総合芸術 ” である点なのである。

一昨年、「スポット」の取材で “ マーチング・バンド ” なるものを初めて見たときも思ったのだが、

血、湧き、肉、踊る、感じ。

これだ   みたいな。 


何を持って 「これだ 」 なのか、ってカンジですが・・・ 

要するに、自分の求めていたもの、

それは、もっと見たい、を超えて、もっと若かったら自分でもやってみたかった、くらいの衝撃。


感動のあまり、TAOの舞台や活動の記録(舞台裏や練習風景なども含む)を描いた 『 TAO HIMIKO WITH MAKING 』 というDVDを会場で買い求め、さっそく見たり、TAOのサイトにも行ってみる。九州阿蘇の麓を根拠地とし、広大な土地に練習場と舞台を持って集団生活をしているらしいと知る。

へーえ、すごいなぁ、と思いながら、その後上記したように身辺が忙しくなったので、TAO熱はいつしか下火になっていってしまうに至る・・・。



同じころ、町の健康講座(無料体験)で 『太鼓ビクス』 というのが、初夏から秋にかけて、ほぼ月一くらいで開かれていて、私も申し込んでいたので、
都合で出られなかった第1回めを除く 残り3,4回の講座にはすべて出たのだが、その、総まとめとなる発表の日にやはり都合で出られなくなり、
その講座は、東京から講師を招いて単発で開かれたものだったので、せっかくやってみて 「これだっ 」 と思えたのにもかかわらず、そのあと続けられる手筈がなかった。

もちろん、TAOと似ているというわけではないが、太鼓を鳴らしながらエアロビ的な踊りやポーズなどが付いた、文字通り太鼓とエアロビの両方がちょっとずつ楽しめるという、私のやりたいことにかなり近い、カッコがよくて気持ちもいいスポーツ?だったので、続けてできたらよかったのになぁーと心底思ったものである。




その時に買い求めたDVDです。




長くなるのと、まとまらないので、一端切って続きます。

今回、ちゃんと 「つづき」 はあります。 (^_-)☆ 

( 途中まで書いてあって、今、構成を含めて手直ししながら続きを書いているところなのです。 ホント、ホント・笑。
信じてね。  )


 


『 フィギュア・グランプリ・シリーズ 』 第一戦・スケートアメリカ

2013年10月23日 | フィギュア(高橋大輔等)
大変遅くなったが、

男子シングルは
ショートプログラム 10月18日、フリースケーティング 10月19日の日程で行われた。



ネコタ、イチオシの大好きな高橋大輔選手の演技、
今回はユーチューブではなく、初めてTV画面の大きいもので見たせいもあり、私はSP、FPともに感動した。  

特にショートの衣装が、ジャパンカップと同じものなのだが、ラインとかカッティング、布地の使い方などが思った以上にすごく素敵だったこと、  

そしてなんといっても、フリーの演技は、感動して涙が出た。 



フリーの使用曲は、その後わかったところによると

『 フロム・イエスタディ・トゥ・ペニー・レイン 』 スウェーデン出身のクラッシックギター奏者であるイェラン・セルシェルが、バンドネオンやオーケストラなどと共演して演奏した というアルバム、
『 イン・マイ・ライフ 』 は、フィル・コリンズ、ショーン・コネリー、ボビー・マクファーリン、 ゴールディ・ホーン のオムニバス、
『 ゴールデン・スランバー - クラシカル・ビートルズ 』(色んなクラッシック奏者の方がビートルズを演奏したものを集めたアルバム)

という、

いずれもビートルズの “クラッシック・アレンジ” 等3枚 から構成されているようである。



やはり、選曲、演技に込められた想い、そして高い演技力といい、どれをとってもピカ一であり、もはやアスリートを超えて芸術の域に達している唯一無二の存在である、高橋大輔。   


少しジャンプのミスが目立ったりして、総合結果こそ4位 (SP5位、FP4位) と、ちょっと残念ではあったが、演技構成点はどちらも出場選手中、最も高いものであった。    

つまり、ジャンプが確実に飛べれば、高い結果が期待できるということなので、頑張ってほしいと思う。 
ああいうものは多分、好不調があると思うので、大丈夫。       

特に高橋は、シーズン始まりから後半にかけて、少しずつ良くなっていくタイプなので。   


周りの評価や、人と比べたりせずに、焦らずに、
「自分」 とだけ向き合って、より高いものを目指してほしいと思う。 


「 なるようになる 」

そう高橋選手が語った言葉は、高橋のFP曲、ビートルズの最終アルバムのタイトルでもある。
( 『 Let It Be 』(1970年5月8日、ビートルズ13作目のオリジナル・アルバム) "レット・イット・ビー" の日本語訳。 )
 



高橋大輔、グランプリ・シリーズ、次回の出場はNHK杯。(11月8日~10日まで)
過去の実績からして彼はこの大会に強いので、期待大です。 

今回は東京の代々木体育館で行われるので、試合を見に行きたかったのだけれど、
11月9日がピアノ発表会なので、残念です。  


グランプリ・ファイナルも、せっかく日本で開催されるのに福岡なので、自分てきには遠すぎてダメだし、見に行かれるとしたら暮れの全日本選手権 (12/21~25、さいたまスーパーアリーナ) だけかもしれないなぁ。

おそらく高橋の最終シーズンとなるはずだから、行ける限りの試合を、沢山見ておきたかったのに・・・
ぐすん。 



そうそう、もちろん、花の大舞台、ソチ五輪へも行きたかったんですよぉー。
もうね、ずいぶん前から 「 絶対に行こう  」 って決めてて、

でもね、そういえばソチって、ソビエトのどのへんにあるの?
旅費はどれくらいかかるんだっけ??
と、つい最近になって調べてみたら、

え゛ーーーー   
 
ひゃ、ひゃくにじゅうまんん~~~   
( もちろん、ホテル代込のパック料金ではありますが )  

         

思わず、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん・・・

ってゼロの数かぞえちゃったもん。 


ひゃー、ずぇってームリじゃん。     
( 自分、外国は台湾しか行ったことのないヒト。  σ(^^;)ゞ )


てか、行きたいんなら、もっと早くに、真っ先にそーゆーコトを調べるってもんだわよな。   

と、ゆーワケで、たぶんソチは無理です。  


あ~あ、誰か 私をソチへ連れて行って     





 なお、この大会男子シングルでは、今季絶好調の町田樹(たつき)が優勝し、小塚崇彦 は6位だった。

女子シングルでは浅田真央が優勝。

町田、浅田両選手、おめでとうございました。  


余談ながら、今期の真央ちゃんはSPがショパンの 『ノクターン』 でラベンダー色の衣装、FPがラフマニノフの 『ピアノ協奏曲』 で青い衣装と、どちらも大好きな曲で、衣装もモロ私の好みど真ん中。  
うれしいなぁ~。 
去年の 『白鳥-』 もよかったなー。足や手の使い方でバレエの振りに近いものがあって、バレエファンとしてはやはり嬉しい。

町田君の 『火の鳥』 と一昨年の 『ドン・キ-』 もバレエ音楽。
やっぱバレエの曲は、個人的に盛り上がるなぁ~。  







高橋大輔  氷上の20年の軌跡 ~ ジャパン・オープン ~

2013年10月09日 | フィギュア(高橋大輔等)



こんなに美しいビートルズを聞いたのは、初めてかもしれない。

リンク中央に位置を取り、演技直前にアップされた高橋の表情が、幸福感に満ちている。

高橋の、こんなに穏やかなスタート前表情を見たのも、初めてだと思う。


美しいメロディーに乗って、高橋が氷上を滑るように舞い踊る。




「イエスタディ」

スケートを始めたばかりの少年は、リンクの上にいるのが楽しくて仕方がなかった。
友達とじゃれあいながら、迎えが来るまで、一日中でもリンクにいた。

スケートが、純粋に好きで、楽しくてたまらなかったあのころ。

ハープのような優しい調べは、シンセかエレキだろうか。伸びやかに舞う姿が美しい。


外の世界を知り始め、大人への階段を上ってゆく高橋の内なる激しさが、タンゴのリズムによって、美しく力強く表現される 「カム・トゥゲザー」 は、一見それとはわからないほどの、見事なアレンジ。

アコーディオンなのだろうか、原曲と全く違った世界観を見せてくれる。


「ラヴァース&フレンズ」 の調べに身をゆだねる高橋は、怪我をはじめとする様々な困難にぶち当たり、苦悩しているかのように見て取れる。


やがてそこから抜け出していくさまは、「イン・マイ・ライフ」 である。

救ってくれたのは、仲間であり、見守り続けてくれた恩師たち。
抜け出したのは、まぎれもなく、自分自身。

“ スケートこそ、わが人生 ”





そして 「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」 は、これからの未来に、明るい希望が見える、シンフォニックな壮大な調べにのって、劇的なクライマックスを迎える。

ピアノやオーケストラが重なったような音に感じられる。




高橋大輔、今シーズン・フリープログラムが、
10月5日、さいたまスーパーアリーナにて開催された 「ジャパン・オープン」( 日程が合わず残念ながら見にはいかれませんでしたが ) によって、初めて披露された。


『 ビートルズ・メドレー 』

発表になったころから、どんなアレンジの曲を使うのかが気になっていた。

冒頭の美しさから、まず曲に惹き込まれる。

動画の見られるサイトでは、使用CDを紹介してくれているのだが、まだ発表になっていないのだろう、どのCDを使ったのか、あるいは誰のアレンジ(どんな楽器の音)なのか、非常に興味をそそられ、何度も繰り返して聞いてしまった。
( 音や楽器にそれほど詳しいわけではないので、使用楽器など、違っていたら、ごめんなさい。 )



「 音楽を聴いているだけで、滑っていてとても幸せな気持ちになれる。」 

と高橋が語った、まさにそのとおりの表情を見せているこの曲は、高橋のこれまで20年のスケート人生そのものを表している。

プログラム自体も、高橋のこれまでの世界観の集大成ともいえる内容 (解説:八木沼純子) であるが、それを振り返るがごとく、高橋の滑りそのものが、幸福感に満ちている。


ジャンプでの転倒が目立ち、結果こそ4位ではあったが、シーズン始まりにして既にこの仕上がりを見せている。

既に高橋が、競技人生ファイナルシリーズへ向かっているのがよくわかる。

思った通り、それを見事に表現する、良い選曲だと思った。


回を追うごとに、さらにもっとよくなっていくはずである。

その闘いの様子を見守りたい。 
どんな最終シーズンを見せてくれるのかと思うと、今からワクワクする。 

そしてこの曲で、最終章、ソチのリンクに舞う高橋大輔の姿を、早くも楽しみにするのであった。 








エキシビションは、ショートプログラムの 『 バイオリンのためのソナチネ 』 

この曲を高橋は、「 希望の見える曲だ 」 と言った。 
こちらも、今後のさらなる深まり(仕上がり)に期待がもてる。

アンコールは、 『 eye 』 より、いいとこ取りの抜粋。 
冒頭の、ガラス(氷)が割れるような音がリンクに響いた途端に、場内から黄色い歓声が沸き起こる。 

本当にこの曲は、高橋大輔の良さを最大限引き出し生かした、いいプログラムだと改めて思う。



2010年、バンクーバー五輪で、私のハートを鷲づかみにした高橋大輔の、4年後の冬がやってくる。     




 衣装は、シャープな黒が映えるSP、ドレープがかかった優しいオフホワイトのFP、どちらも曲に合っていて素敵だと思います。 


 
2013年ジャパン・オープン戦は、日本チームが優勝した。

左から小塚崇彦、高橋大輔、浅田真央、村上佳菜子




【 ジャパンオープン2013 結果 】

▼チーム戦
1位 日本チーム  544.85
(小塚崇彦、高橋大輔、浅田真央、村上佳菜子)
2位  北米チーム  528.89
(ジェレミー・アボット、ジェフリー・バトル、ジョアニー・ロシェット、アシュリー・ワグナー)               
3位  欧州チーム  477.84
(ハビエル・フェルナンデス 、ミハル・ブレジナ 、アデリナ・ソトニコワ、イリーナ・スルツカヤ、 )            



▼男子(個人)
1位 ハビエル・フェルナンデス  スペイン/欧州  176.91
2位 小塚崇彦  日本  158.42
3位 ジェレミー・アボット  米国/北米  157.70
4位 高橋大輔  日本  149.12
5位 ジェフリー・バトル  カナダ/北米  127.43
6位 ミハル・ブレジナ  チェコ/欧州  125.74

▼女子(個人)

1位 浅田真央  日本  135.16
2位 ジョアニー・ロシェット  カナダ/北米  123.99
3位 アシュリー・ワグナー  米国/北米  119.77
4位 アデリナ・ソトニコワ  ロシア/欧州  105.95
5位 村上佳菜子 日本 1 02.15
6位 イリーナ・スルツカヤ ロシア/欧州  69.24

 真央ちゃん、優勝おめでとう!!
今季FPラフマニノフのピアノ協奏曲は、大ちゃんのトリノ五輪FPと同じ曲で私も大好きなので、見ていても嬉しいです。青い鳥の羽のようなコスチュームもステキ!!
女子は青い衣装が縁起が良いとされている (例えばトリノ五輪金メダルの荒川静香もそう) ためもあってか、青を身に着ける人、多いですね。
自分でも好きな色だから、ウレシイ。  





 【 フィギュアスケートジャパンオープンとは? 】

▼ 日本で行われるフィギュアスケートの国際大会で、1997年にプロ選手とアマチュア選手が競演する混成大会として初めて開催された。
2000年大会までホンダが冠スポンサーとなり個人戦で争われたが、2001年大会を最後に一時開催中断。
2006年より新たにキノシタグループが冠スポンサーとなり、男女シングルのプロ選手とアマチュア選手の混成チームによる地域別対抗の団体戦で争われることになった。

大会においては競技出場選手のほかにも、採点対象外でゲスト出演者が招かれてエキシビション演目も行われる。出演者の顔ぶれとしては歴代の世界選手権優勝者やオリンピックメダリストが多数顔をそろえる大会となっている。
また、2006年からは競技終了後にエキシビションガラ公演として、「カーニバル・オン・アイス」 というアイスショーを行っている。

▼ 競技形式

2006年からのジャパンオープンでは、男女シングルの選手が日本チーム、北米チーム、欧州チームの3チームに分かれて団体戦で競い、演技を終えた選手はリンクサイドに設けられた選手席でチームメイトを応援する形となった。
1チームは男女2名ずつの4名で構成され、プロ・アマ混合である。
基本的にISU公式競技会と同じ規定と採点方法(ISUジャッジングシステム)で実施されるが、ショートプログラムは行わずフリースケーティングのみで競う。



※ 以上、資料部分はウィキペディア等より抜粋、写真はTV画面を撮影させていただきました。





     *   *   *   *   *




 体操世界選手権、日本男子メダル7個獲得   という大活躍もよかったですね。 

 内村航平選手、個人総合4連覇( す、すごいにゃ。 + 種目別平行棒で金、床と鉄棒で銅)、おめでとうございます。

加藤凌平(個人総合銀)
亀山耕平(種目別あん馬)、白井健三(種目別床)でそれぞれ金(白井は史上最年少)


放送時間が我が家の夕飯タイム  だったので、けっこう見れました。 




錦秋特別公演  『芯』 2013   於・ 9月30日・まつもと市民芸術館

2013年10月01日 | その他芸術(舞台、映画、TV等)


昨日、錦秋特別公演 『芯』(しん) 2013  を、まつもと市民芸術館に見に行って来ました。

和太鼓、津軽三味線、歌舞伎舞踊とのコラボレーションというのに興味が惹かれたのと、

太鼓が、昨年初めて見て大変感動したドラム・パフォーマンス集団「TAO」(タオ)であり、
歌舞伎が中村勘九郎 、中村七之助であったことで、DMが送られてきてわりとすぐに申し込んだのだが、
大変な人気のようで、その時点ですでにソールドアウト( でも、なぜ間に合うようにDMを送ってくれないのか?  )。
仕方なく8月17日発売の追加公演(3階席のみ2000円)分を、発売と同時に電話したので、一列目中央で取ることができました。

今回は一人で行ったのだが、芝居好きの従姉妹K子ちゃんにそのことを話したら「あんな奈落のような席は怖くて二度と見たくない」 そうですが、
確かに下を見たら怖くて、手すりにつかまってソロリそろりと歩くほどであったが、座ってしまえば小さな劇場なので、3階なのに舞台が近くて、これで2000円ならスゴイお買い得だわ (今、どんなに安くてもチケット3500円はするから、こんなに名のある公演で2000円なんて驚異だと思う)、 と思ったものです。


まずはじめに、TAOによる和太鼓などの競演、『卑弥呼』ほか短い作品が全5演目があり、
昨年同様、感動。( TAOの素晴らしさは別の場所で詳しく書くので、今回は省略します、すみません。乞うご期待!! )

次に、高橋竹童ほか二人による、津軽三味線合奏『絆』を含む全二曲と、竹童独奏による『即興曲』。
背景全体に映し出された、津軽の穏やかだが青く冷たい海の写真が、壇上のススキの穂のセットとともに、本当に海をバックに弾いているかのように幻想的に浮かび上がって、
その静かに激しいペンペンという物悲しい響きが、胸にしみた。
改めて聞くと、三味線の音というのはなかなかにいいものである。


そして歌舞伎舞踊に、中村勘九郎 、中村七之助で 『団子売』は、台詞が一切ない竹本連中(浄瑠璃、三味線)と囃子(笛)の演奏と舞踊のみだったが、大変艶やかで美しく、また楽しい演目であった。

まず、前後を分ける通路の、客席左手側出入り口に掛けられた 「中村屋」 の暖簾をくぐって二人が登場すると、「中村屋」の掛け声がかかり、場内拍手で大盛り上がり。
ゆっくりと花道を通って二人が舞台に上がると

団子売り夫婦の、コミカルな踊りが始まる。着物は庶民のものだが目に鮮やかである。
やがて艶やかな舞い、楽しい二人の掛け合いへと進んでいくのだが、

歌舞伎舞踊というのは、二十代のころ前進座と歌舞伎座で二度、歌舞伎の舞台を見た際に演目の一つとして目にしていたと思うが、あまり記憶に残っておらず、
今回久しぶりに見てみたら、なんと軽やかで美しいものであろうか。
もちろんすべてではないが、重心の置き方や脚の開き方など、どことなくバレエにも通じるものがあるなぁと思ったものである。

特に、音楽にあわせて舞台の上でドンとかトントンなどと足踏みをし、大きな音を鳴り響かせる「足拍子」(神楽・能楽・歌舞伎で足の裏全体で床を踏むこと)は、足の裏全体で踏むと音が出るものなのか、かなり大きな音なのだが、聞いていて大変気持ちの良い音である。

目が涼やかで、色白でたおやか、美しい顔立ちの七之助は、見た目モロタイプ(笑)。 
だが、ひとたび踊ると、華やかさと色気、艶っぽさでは、顔つきはややごつい(失礼)勘九郎の方が群を抜いている。  
勘三郎にもよく似ており、さすが勘三郎の嫡男、という感じである。

二人そろうと華やかさも3倍になり、大変美しい。
このお二人の生の舞台は初めて見たのだが、今後の成長が楽しみである。



最後に、今舞台の呼び物、太鼓、津軽三味線、歌舞伎舞踊の三者のコラボレーション 『芯』 は、やはり圧巻であった。

人間が持つ 「善」 と 「悪」 の存在と葛藤を、この三者がそれぞれに、また三者の融合とで見事に表現。
古典歌舞伎の大前提 「勧善懲悪」 を基に、やがて善が悪に打ち勝つまでを、人間の持つ 「芯」 を中核として、それを支えに乗り越えてゆくさまが力強く描かれる 「創作歌舞伎パフォーマンス」、とでもいおうか。

中村勘九郎、七之助の激しくも華やかな舞に、TAOの太鼓が力強く華を添え、津軽三味線の泣きの激しさが後押しをする。

とにかく、素晴らしい  のひと言。
大変感動して、一階たったら間違いなくスタンディング・オベーションものであった。  
(怖くて、手を振るのが精いっぱい。 


これはあんまりよすぎて、欲を言えばもう少し見ていたいほどであった。
でも、足拍子も多用され、あれだけ激しく舞ったらあのくらいが限度なのかもしれないなぁ。


もっといろんな歌舞伎舞踊や歌舞伎を見てみたいなぁと思いました。(TAOは近々、また見に行けるのです。  )

オペラグラスも使って、3階でも十分によかったけど、
でも、気持ぉ~ち、もう少し近いほうが、やっぱりよかったかしらん?



久しぶりに素晴らしい舞台を見て、
ああ、やっぱり私って “舞台” が大好き  なんだなーと再確認したのと、 

( 一番のココロの栄養源、というのもあるけど、見たいものがあると条件反射的に行こうと思ってガマンができない、ほぼビョーキの域ですな・笑。  舞台公演全般なので、コンサート、ショーなども含みます。)

いい気分転換と休息、リフレッシュになったかなーなんて。 

運転は、めっちゃ疲れましたけどね。例によって昼公演だったけど、帰りは恐いよ夜の国道○号、+ 詰めてた後だけに。  



「芯」 2013は、9月28日(土)~10月10日(木)、全国9カ所で公演されるので、皆さまもお近くで上演されるようでしたら、ぜひ見に行ってくださいね。  
( 松本は9か所のうち2番目の公演地。 )

絶対感激すると思います。      






館内のギャラリーでは、昨年12月に亡くなられた第十八代目中村勘三郎さん(中村勘九郎、七之助の父で、「まつもと大歌舞伎」などで当館ともゆかりの強い歌舞伎役者)をしのんで、

勘三郎さんの舞台写真や、ゆかりの着物、獅子、扇子などの舞台小物、プライベート写真などを展示した一角が設けられていて(入場無料)、この日が最終日だったためもあってか大変なにぎわいを見せていました。

小さなスペースですが、中々によかったです。
写真は、松本ゆかりのものなのか、説明があるとなおよかったのですが。

勘三郎さんの、まもなく一周忌を迎えるに当たり、東京や松本で様々なイベントが行われるようです。

改めて中村勘三郎さんのお早いご逝去を悼むとともに、ご冥福を心よりお祈りいたします。





■ 錦秋特別公演  芯 2013 ■  < 全国上演日程と会場 >

http://www.kabuki-bito.jp/news/2013/05/2013_1.html

リンクがうまく貼れなかったので、上記アドレスをコピーして検索してください。またしてもゴメンなさい。  




※ことば
【錦秋】(きんしゅう)・・・紅葉が錦(にしき)の織物のように美しい秋のこと。手紙の冒頭「―の候」などに用いる。

【奈落】(ならく)・・・劇場用語。舞台や花道の床下 (地下) の総称。大正初期までの劇場は床下が4,5尺で暗くて、仏教でいうところの地獄 (奈落の底) のようであったことから、この称がある。
「奈落の底に落ちる」ものごとの どん底や底知れない深い場所の意味で使われるようになった。