再び登場 “愛の三銃士” 2011・春ツアー“I LOVE YOU”
それで私、
重大なことを、見落としてましたってお話。
“2011年 I LOVE YOU・ツアー”シンボルマークの
「愛と正義の三銃士」なんですけどね。
数日前『やすらぎもとめて』の歌詞を確認しようとして、曲が載っているCDを探していたのよ。“アルフィー辞典”(3冊持っているがこのときは『別冊宝島』←2009.11/3記事参照)で確認し、
そうだ、『讃集詩』だったよね。夜中に、CDを引っ張り出して歌詞カードの確認をする。
LP時代のリーフレットと同じ、4ツ折りにたたまれている桜井手書きの歌詞カードを広げて
「さんしゅうし、さんしゅうしっと・・・」
「ん!? さんしゅうし・・・、さんじゅうし・・・」
あっ、あ~~~ !!!
これは、さん「しゅう」し、ではない。
さん「じゅう」し、だっ。!!!
「これねぇ、たしか『さんじゅうし』って読むんだよ。あの、物語の『三銃士』とかけているの。ほら、どっちも3人組でしょ?」
その昔、LPやカセットを貸してもらったりして、やっちゃんとアルフィー談義に花を咲かせているとき、私がアルバムのタイトルをそのまま素直に読んで
「さんしゅうし」
と言ったときだった。
「ふうん、そうなの?」
デュマの『三銃士』のお話は、知っていた。最も子供向けのリライト版(ダイジェスト的で簡易に書き直したもの)だと思うが、親が買い揃えてくれた『少年少女・世界文学全集 全30巻』というのに載っていて、ダルタニャンと3人の騎士が繰り広げる愛と友情の冒険小説は、小学生の子供心にもとてもおもしろかったものだ。
なので、そのときは、タイトルのつけ方の粋さを感心するよりも、「これで『じゅう』って読ませるのかなぁー、当て字だよなー」と、本物の『三銃士』を知っているだけに、なんとなく憤慨したのを覚えている。(文字にうるさい国文科卒だったし、まだ、未熟者だったし。 )
「わかんない。たしか、そうだったと思ったよ。」
心優しき、やっちゃんは、そう答えた。
なので私は、「確かそうだと思った → 定かではない → もしかしたら、違うかも?」
と勝手に思い込んだのか、それとも年月がたって単に忘れたのか、未だアルフィーのアルバム『讃集詩』のことを「さんしゅうし」と、心の中で読んでいたのだ。
なので、アルフィーの2011・春ツアーの「ツアーポスター」(上の写真のツアーパンフと同じデザイン)がマニアHPで発表になったときも、一発で
ああ、これは「三銃士」だな。
アルフィーが3人組なので、愛と友情と正義の冒険物語の『三銃士』になぞらえているのだ。
と、いつもながらに、アルフィーメンバーのおちゃめな演出に微笑んだだけですんでいたのだった。
ほんとに、つい最近、このツアー報告を書き始める、途中までは・・・
で、翌日ネットで検索してみる(読み方までは、他の二つの辞典にも出てなかったので)と・・・
ああ、
やはり、『讃集詩』は
「さん“じゅう”し」と読むのでした。・・・とほほ。
つまり、めちゃめちゃ前ふり長かったですケド、
あのツアーシンボル“三銃士”は、アルバム『讃集詩』とかけていて、
もちろん、古くからのファンは、見て、即、気がついたことなんだろーなぁ~
と、思うと・・・
いくら読み間違えしていたとはいえ、今頃気がつくなんて、
ああん。
なんてアホなの?
いえね、私は83年からのファンですけど、80年に出たこのアルバムの存在を、もちろんリアルタイムではないけど、知ってはいたんです。
それはやっちゃんが、私の知らないアルフィーの昔のアルバムを、全部もっていて、貸してくれていたから。
でもって、80年代始めに出た、アルフィー初期のアルバムを、なんと93年になってからなんですが、ほとんど全部聞いて、しかも、けっこう気に入っていたんですから、
なおのこと、うかつさがくやしい・・・
よい子のみなさんは、マネしてはいけませんよ。(^^;)
やっちゃんから借りたテープやLPを、実はMYカセットにダビングさせてもらって、表紙は自分でコピーとって貼り付けていたもの。ごめんなさい。(もう、時効ですよね?(^^;))
『讃集詩』と『doubt,』はカセットだったため、レーベルをそのままカラーコピー。他のものはLPだったから、自分でガイドブックか何かに載っていた写真と曲名をコピーしてケースに貼り付けていた。
年代を追ってご紹介すると・・・
『讃集詩』(1980年)上段右端
『ALMIGHTY』(1981年)手前左
『doubt,』(1982年)上段左端
『ALFEE』('83年1月5日)ケースが紛失しているため写っていない。
『ALFEE'S LAW』('83年9月5日)前列右
『PAGE ONE』('83年12月5日)ここには写っていない。初めて自分で“83年当時買った”LP。
『THE RENASSANCE』(1984年)こちらも当時LPを自分で買っていた。写ってない。
『FOR YOUR LOVE』('85年6月19日)上段中
以上が写真の説明。
で、このあたりまでが、アルフィーの初期の初期、って感じでしょうか?
CDをちゃんと自分でも買いなおしたいのだが、何分にも新譜がどんどん出てそっち買うのに忙しいため、そのままになってしまっているが、ちゃんと買いますからねぇー。ユルシテね。(^^;)
(あと、ここには写ってないけどシングルやBEAT BOYSのコピーや、自分で買ったLPのコピー、自分で編集して項目別に録音したものなど、ケース一杯分のカセットがある。当時はカセット文化なので、車ではそうやって聞いてましたね。)
ついでに・・・
『THE BEST SONGS』('85年12月5日)最近になり自分で購入
『AGES』(1986年)93年にやっちゃんから借りてテープダビング。最近自分でCD購入。
↑ このあたりからサウンド的にも雰囲気としてもかなり変わった、というイメージが、私にはある。
『ONE NIGHT DREAMS』('87年9月17日) 同上 (これのみ自分では未購入(^^;))
『U.K.Breakfast』('87年12月9日) 同上
『DNA Communication』(1989年) 同上
『THE ALFEE CLASSICS』(1990年) 同上
『ARCADIA』('90年)と『JOURNEY』('92年)は、93年になり再びアルフィーブームに火がついたときに、当時まだ店頭に並んでいたため自分で購入。(但し『CONFIDENCE(93年は最近購入))
以降『夢幻の果てに』('95年)からは、ほぼ、リアルタイムで自分で購入している。
* * * * *
実はアルフィーは、『讃集詩』(80年)を出す前に
『青春の記憶』(1975年・ビクター) 正真正銘のデビューアルバム。まだメンバーが4人だった頃の唯一のもの。(猫田は、全曲同じ曲目のカセット版『Jneenhonn ALFIE 1974-1975』('87年ビクター製・レーベルの写真はデビュー当時のもので桜井がサングラスをしてない(^^;))というのを、心優しき“やっちゃんから(ムリヤリ!?)いただいて”所有している。まだALFEEじゃなくてALFIEというスペル(^^;)で、現在このアルバムは廃盤となっているため、超レアもの。(『GREENHORN』というタイトルでCDは出ているが))と、
『TIME AND TIDE』(1979年・ポニーキャニオン)のふたつを出している。
特に『TIME AND TIDE』は、ポニーキャニオンに移籍して再デビューを果たし、念願の「すべてオリジナル曲」というコンセプトで作られたアルバムだけに、彼らにとっても記念すべきアルバムだと思うのだが・・・
全体的に、バリ2フォークって感じのおとなしめ(暗い?失礼(^^;))の曲で、名曲「ラブレター」以外は、そう何度も聞きたいと思う曲ではなく(失礼)、今ではコンサートで歌われることもほとんどない。
93年にやっちゃんからそれまでのすべてのLPもしくはカセットを借りてダビングさせていただいていたはずなのに、これだけがない(のちに最近になり自分でCDを購入したが)というのは、LPを借りて聞いては見たものの、あまりダビングしてまで所有していたいとは思わなかったのではないかと思う。(その頃聞いた覚えは確かにある。)
もちろん79年当時はフォークが主流であったので、通ってくる道としてはそうなるのだと思うし、フォーク世代なので、むしろ私もフォークは好きかもしれないのだが、アルフィーのその後のサウンドを思うと、そういうことになってしまう。
つまり、アルフィーにとって『讃集詩』こそが、サウンド的にもやっと自分らしさが出てきた、自分たちにとっての、一番原点である、記念碑的なアルバムといっても過言ではないのではあるまいか。
『讃集詩』・・・最近になり、自分で購入したCDのもの。
当時挿入されていた、レコーディング風景を集めたスナップ集がなかなかよくて、彼らの、再び自分たちの歌(しかもオリジナル曲!)がレコーディングできるという喜びや情熱(移籍再デビューまでが大変だったため)と、若さが感じられ、見ているこちらもつい、嬉しくなるほど。特にスタッフと腕を組み合っている写真などは心が温まり、彼らもスタッフを大切にし、また彼らが周りからも愛されていたんだというのが、よく伝わってきて、微笑ましい。
また、当時LPにはさまれていた、「LP大」のレーベルには、桜井の手書きによる歌詞カードがついていて(『TIME AND TIDE』のほうは坂崎の手書きであった。なぜかというか当然というべきか高見沢だけ手書きカードがない←ファンは皆、理由を知っているが(^^;))、
裏には高見沢俊彦が自ら“讃集詩によせて”という一文を書いているが、
(『TIME AND TIDE』では、高見沢がすべての曲目紹介を書いて載せている)
過ぎ去りし青春の日々への追憶と郷愁。音楽を本格的に志し始めた(3人が出逢った)大学時代の、心の風景と情熱を、美しい詩とメロディーに乗せて織り上げた、文字通り“青春讃歌”のようなアルバムに仕上がっている。
曲の中には坂崎幸之助が作詞作曲をした、ポップな『逆戻り浮気考』や、坂崎が作詞だけを担当した『坂道』の2曲も収められ(他は全曲を作詞作曲を高見沢が担当している)、『無言劇』など、今もライブで時々演奏される、躍動感あふれる曲目が多く入っていることからも、このアルバムが、彼らの重要な基盤を作り上げたであろうことをうかがわせる。
ちなみに、私が93年に聞いて以来、ずっと好きな曲は
「やすらぎもとめて」「明日なき暴走の果てに」「坂道」「落日の風」「ロンサム・シティ」「Musican」。
前作の『TIME AND TIDE』が、どこか「作り物」っぽい(歌なんだから、作り物でいーんです、が・汗)のに比べると、彼らの本音が素直に語られているのが、自分にもなぞらえ易くて、共感を呼ぶのだと思う。
ところで、
あと2冊ある「アルフィー辞典」(左が25周年のときに出たもので、右は35周年記念の時のもの)によると、
『落日の風』では、高見沢がエレキギターを前面に出て弾きまくっている、と書いてある。何度か聞きなおしてみたが、ギターに詳しくないため、恥ずかしながら私にはイマイチ聞き分けられなかったのだが、それまでアコースティックギターにこだわっていた高見沢が、ここで初めてエレキに持ち替えたのだとしたら、このアルバムこそが、間違いなく高見沢の原点ということになるのだろう。
(他にも上記2点の辞典によると、ここには記さないが、80年という年は、アルフィーにとってその後の基礎が出来上がるような出来事が色々と起こった、記念すべき年のようでもある。)
そう考えると、36年目を迎えた昨年は、newアルバム『新世界-Neo Universe』を引っさげての年だったからのぞくとしても、結成35周年を前後してのアニバーサリー企画・ツアータイトルが、「CONFIDENCE」(2009年春)(桜井コンセプト)、「My Truth」(2009年秋)(坂崎コンセプト)←(コンセプトというのは、あくまでも私のイメージですので念のため)と来たのだから、ようやく「讃集詩」という高見沢コンセプトを、最後に、しかもツアータイトルにモロしない、というさりげなさで持ってくるところなどが、いかにもシャイでメンバーへの心配りの行き届いた高見沢らしいではないか!!(ちょっと見は、そうは見えないかもしれませんが・笑・失礼(^^;)本質的にはそうだと思う)
(と、ここで気づいたが、いきなり「敬称略」の「である調」文章になってるって・・・(^^;)ゞ)
そうです!!
愛と正義の“三銃士”は『讃集詩』。
「I LOVE YOU」こそ、高見沢俊彦のコンセプト。
もしも、このページをファンの方で読んでくださっている方がいらっしゃるとしたら、
今ツアーこそ、すなおに、めいっぱい“たかみーワールド”を楽しもうぢゃぁ、あ~りませんか!!
(でも、もしかしたら、震災後を意識して、曲目が、予定されていたものと若干変わってるかもしれませんね。)
そうそう、忘れていましたが、私の大好きな「ロンサム・シティ」は、アルバム『PAGE ONE』('83年・ブログでは3/20付けで紹介)よりも先に、80年に『讃集詩』に収められていたのでした。
ちなみに、私が生まれて初めて買ったアルフィーのアルバム『PAGE ONE』('83年12月5日)というのは、アルフィー初の「ベストソング集」で、83年8月24日に、ついに念願の武道館ライブを行い、それと前後して、ようやく「メリー・アン」(同6/21発売)というヒット曲も出た事などによる、アルフィーからファンのみんなへ、“今まで応援してくれてありがとう”という感謝の意が込められたアルバムであるという。
そして同時に、私のように「メリー・アン」によってアルフィーの存在を知ったという人が実に多かったので、そういう人たちへの入門書的役割も果たしたらしい。
前出のブログ記事で「全曲捨て歌ナシの秀逸なアルバム」と絶賛したが、ベストアルバムだったんだもん・・・あたりまえ、とゆやぁ、当たり前、ですかね? オハズカシイ・・・(^^;)ゞ
ま、「27年たっても色あせない」、というのはスゴイことなので、これは間違ってませんけどね。(^^)v
ついでながら83年は、このアルバムを含めて、実に3つものアルバムが出ている年(『ALFEE』(1/5)『ALFEE'S LAW』(9/5)『PAGE ONE』(12/5))なので、まさにノリにのってる時期、とはいえ、
ほとんど狂気(心情は狂喜?)ですな。
と、ゆーワケで、いささかマニアックでしーません(^^;)ゞが、
ぜひとも記しておきたかったので、ユルサレテくだされまし。
さてさて、アルコン・春ツアー報告は、本日にてやっとこさ、終わります。
長らくのご愛読(一部の方にはご辛抱)、ありがとうございました。
が、この 番外編 『アルフィー(高見沢俊彦)大研究!!』
は、またいつか、続きを書きますので(既にネタあり)、お楽しみにぃ~
いつか、というのは、ナゾです。
(とはいってもアルフィーは奥が深く(なんたって35年間ですからね! しかもずっと現役だし)、私ごときペーペーがとてもエラそうに語れるシロモノではなく、ファンの方々にはもっと詳しい方が、それこそ山のようにいらっしゃると思うので、事実と違う、見解に相違がある、もしくは、おぬし、まだ2甘いわよ、とお思いになられる方も多々あるとは存じますが、
どうぞ、大目に見てやってくださいね。(^^;) m(_ _)m
あ、事実と違うのだけは困るね。ご指摘いただければ直します。)