お正月はあばれはっちゃく(ダンナ)の職場でコロナ感染者が出たため、元旦から仕事 娘も帰省していて卒研の追い込みもあり感染してる場合じゃないので、一応、念のため隣りのプレハブ小屋で年末から生活してもらうことになりました。お気の毒です
年の初めの私の実家での宴会も、両親が持病持ちなので感染も怖いので、ご挨拶だけに・・・。すでに予約してあった御馳走を家で食べました
まぁ・・・おせちは例年通り、大量に作ってあったし、カニも良いモノが手に入ったし・・・でも、何か足りない!!! そう、実家名物の「とろろ汁」です。
一応、タッパーに貰ってきていたのだけど、ほぼ娘が食べたので、なんだかモノタリナイ。
そこで、我が家で、初めて、作ってみることにしました
実家の父が毎年作るのは見たり手伝っているのだけど、「だいたいこのくらい」という感覚が、全く分からないんだよなぁ~
父にざっと作り方とポイントを聞いて、家で作ってみました
父:とにかく新鮮な生の鯖を選ぶこと
母:よく火を通すこと
父:鯖は細かすぎると美味しくない。大きすぎると喉通りが悪い。
母:小骨を確実に取り除くこと 残っていると喉に刺さるので慎重に!
この骨取りも子ども達の仕事でした。子どもの頃から、箸で一生懸命とりました。
少し粗目にすり鉢でつぶします。この辺りは「勘」ってヤツです
私は粗めの、鯖の身が残っている方が好きです。今回はあまり擦ってない
父:味噌の味は濃い目にしないと芋が甘くなりすぎる。塩味を感じる濃さにする
父:火に近づきすぎると芋が焼けてしまうので注意する
父:皮を剥けば真っ白の汁になるが、香りは皮が入った方が良い
父:芋だけの段階で滑らかになるまでよく擦る ここで舌ざわりが変わる
子どもや孫たちがすり鉢を抑えて父がゴリゴリ擦っていくのが、いつものお正月の風景です。
どこまで擦っていいのか??? この塩梅がよく分からなかったです。多分、ちょっと足りなかった
いい塩梅まで擦れたら、鯖などを入れて擦っていきます。
ざっと混ざったら、ここからは鯖を茹でた後の味噌汁で延ばしていきます。
この「味噌汁の温度」で、「沸騰派」の母と「ぬるめ」の父で、毎年のように口論になり、毎年のように父が勝ち「ぬるめ」の味噌汁で延ばします
なんでも、アツアツの味噌汁で延ばすと芋が煮えるらしく、いも汁が泡立つのですが、「あわあわが良い」のが母の実家。「芋が煮えたら香りが消えるからダメ!」が父の実家流です
この後、まだまだ、どんどん味噌汁で薄めて延ばしていきます。
この延ばし具合も好みがあって。
「ご飯にすっと通る薄さ」が好きな母と、ある程度「もっちり」が好きな父と、ここでも流派が違います まぁ、ちょっと濃い目に作って、薄いのが好きな母は味噌汁を足して薄くすればいいのですが、何故か言うだけでいつも同じモノを食べてますね
麦飯で頂く事もあるのですが、炊き立てご飯にかけて、刻んだネギとお刺身をのせて、好みで醤油をもう一たらしして、さらさらさら~と頂きます。何倍でも食べれちゃう
今回は・・・擦るのが甘かったのか、ちょっと芋のブツブツあり あと、醤油を入れすぎたので追い醤油はいらなかった
見よう見真似だけど、なんとか大きなすり鉢いっぱい完成しました
半分を実家にお裾分けに持って行きました。感想はまだ聞いてない
この「とろろ汁」は、「郷土料理」なので、各家庭で作り方も拘るポイントも違います。
先日、相葉君がテレビ番組で作っていましたが、「作り方が全然違う!」と父はお怒りでした いや、違わないんですよ。郷土料理だから、家によって違うんです
以前、職場で「芋汁会」をした時に、上司達も作り方が違って、「そうじゃない!!!」って言い合いになってしまったので 一上司一鉢ずつ作ってもらった記憶があります 若干めんどくさいですが、この「プライド」が、「各家庭の味」なんだなぁ~
妹のダンナさんは鯖が食べれないので、別に取り分けて、鯖の代わりにシーチキンをいれ、普通の味噌汁で溶きます。
山側の家では「椎茸」だしの所もあるんだそう。
鯖の味噌汁の作り方も、我が家は水から茹でますが、お湯からの人もいます。
白い透き通った泡のある薄めが好みの方もいれば。(多分、母の実家は皮も剥くので白い)
皮と鯖がこってり入った濃い目が好きな方もいて。
父はとにかく「芋の香り」に拘っています。私には、まだ、この辺りの感覚(香りとか甘さ)がよく分からないんだよなぁ~
どのくらい擦るのか? どのくらい延ばすのか? 私が作ったのはすごく濃い目だったみたい
家長の作る料理だそうなので、あばれはっちゃくが覚えてくれるといいのだけど、なかなか難しそうですわねぇ~
それでも、美味しく出来ました
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