思いつくまま、気のむくまま

日々の出来事を日記代わりにつづります。

音楽療法

2012-04-20 08:53:59 | 日記
昨日のこと。
ゆっくり時間がとれたので母を見舞う。
その前に弟の家へ。
そこでの話。
弟嫁が、
「最近お義母さんがしゃべらなくなりましてね」

「そうなの」

「ええ、入院病棟の時の方がお元気でした」

「介護病棟へ移ってすぐは元気でよく話されてたのですが…」

「認知が進んだのかしらね…」



エレベーターで降りようとしたら、介護士さんと車いすの母に出会う。
これから音楽療法だそうだ。

「ご一緒にいかがですか?」

「ハイ、参ります」と。

以前入院病棟にいた時も音楽療法につきあった。
その時は比較的若い人やお元気な人たちが多かった。
歌える人が結構いたから。
この介護病棟の方たちは、やや重症のように思える。
ほとんどの人が、母と同じように口もきけず、鳴り物も鳴らせずといった具合。

        


音楽療法士の先生の歌声だけが響く。
昔の懐かしい歌ばかり。
母が好きだった歌もあるのだが、聞こえているのだろうか?
以前は♪高校3年生の時、すこし口を動かしたのだが、今回はまるで反応なし。

マラカス風のペットボトルも振りもしない。
しかし、いろんな人がいるものだ。
アメリカに住んでいた人がいて、バージニア州、ニューヨークなどの地名が出た。
どんな人生を送っておられたのだろう…。
母も若いころは満州で暮らしていた。

両親の新婚時代の写真をリビングに飾っている。
色あせたセピア色の写真は母の人生を物語ってくれる。
とても仲の良い両親だった。