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竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

「2012年度 語りの入門講座Ⅱ」申込締め切りました!/「奈良・語りの文化研究所」のHP更新しました!

2012年09月29日 | 日記
応募多数につき、「2012年度 語りの入門講座Ⅱ」の申込を締め切りました!
詳しくは、ここをクリックしてみてください。

定員に達しましたので、一般の方からの応募は締め切りました。
奈良教育大学の学生・院生からの応募は引き続き募集いたします。

9月26日朝10時30分までにお申し込みいただけた方は全員参加いただけますので
講座の初回、10月9日(火)午後2時までに104教室にお集まりください。
奈良教育大学への道順については交通アクセスをご覧ください。

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「奈良・語りの文化研究所」のHPを更新しました!

とくに、■イベント情報をご覧ください。

私の関係する、秋からの公開講座などを紹介しています。

1.奈子連40周年記念講演会:グリム童話初版編者所持本に隠された秘密 ―「いばら姫」の語り手の素顔に迫る― 10月18日 はぐくみセンター1F NEW 申込受付中!

2・東洋大学創立125周年・『グリム童話』刊行200年記念国際シンポジウム 10月20日 東洋大学白山キャンパス5号館「井上円了ホール」 NEW

3・グリム童話刊行200年記念 シンポジウム 10月28日 武庫川女子大学 マルチメディアホール NEW

4・講演会:グリムまつり: グリム童話の世界へようこそ! 11月17日 LICはびきの2F NEW

5.佐保川まちづくり塾C:グリム童話と奈良の民話 12月8日・22日 奈良県立図書情報館1F交流ホール NEW 申込受付中!

6.講演:昔話とメディア ―「いばら姫」をめぐって ― 11月20日 あすのす平群 NEW 企画中!


特に、2.3.は、ドイツ・カッセルのグリム兄弟博物館のラウアー博士を迎えて、
グリム童話刊行200年を記念して国際シンポジウムがありますので、
東洋大学か、武庫川女子大学にぜひお出でください。

本日のブログは、秋の講演のご案内でした。


★ドイツ・メルヘン街道を歩く★その2:グリム兄弟の少年時代の町シュタイナウ

2012年09月23日 | 日記
今回は ★ドイツ・メルヘン街道を歩く★その2
グリム兄弟が少年時代を過ごした町シュタイナウです。
前回同様、写真で綴りましょう!



シュタイナウ城から一望した町並みです。



ドイツ鉄道「シュタイナウ駅」から30分ほど歩き、キンツィヒ川の橋を渡ると、旧市内に入ります。
街道沿いの美しい町です。先に見える塔の方向が町の中心部です。

グリム兄弟のお父さんが1791年ハーナウからこの町の判事として赴任してきたのです。
兄ヤーコプは6歳、弟ヴィルヘルム5歳です。



この白い建物は、父の勤務する地方裁判所です。2階が裁判所で、1階は一家の住む公舎になっていました。
グリム兄弟は、この家で少年時代の楽しい日々を送ったわけです。
今は「グリム兄弟博物館」になっています。



この町には、ハーナウの伯爵たちによって16世紀に建てられたお城がありました。



中庭からみたお城です。グリム兄弟はここを遊びの舞台に飛びまわていたことでしょう!



お城の入口にはグリム兄弟のレリーフが懸かっています。



町の境界に流れるキンツィヒ川のせせらぎです。
グリム兄弟はここで川遊びもしたことでしょう!



これは「町の泉」といわれ、中世の時代、城壁内のいつでも水が確保できた唯一つの泉でした。
グリム兄弟の家から近く、兄弟は好んでこの泉のほとりで遊んでいたと伝えられています。



グリム兄弟のお祖父さんが、1730年から1777年の間、牧師をしていた「カタリーネン教会」です。
聖カタリーネンは、シュタイナウの町の守護聖人で、教会の名前にもなっています。
宗教改革後カルヴァン派の教会となったのです。
シュタイナウは、お父さんのふるさとでもあったのです。
この教会の前には「メルヘン・ブルンネン」(童話の泉)があります。



ラプンツェルの長い髪を伝って塔に登る王子さまと
蛙の王さまとお姫さまもみえますよ!



このモニュメントは、グリム兄弟生誕200年を記念して1985年に建てられました。



メルヘン・ブルンネンの左手奥にみえる建物は、お城の厩舎です。
今は、人形劇場になっていて、週末にはグリム童話の人形劇が上演されます。



移動劇団「木の頭たち」が70年前、ここに落ち着き、マーガズッペ家の人たちによって
マリオネット劇場が運営されています。



町の一角にある何気ないブティックのお店ですが、
家の壁絵がすごいですね!
グリム童話の「いばら姫」や「赤づきんちゃん」がなどの挿絵が描かれいます。
少し拡大してみてみましょう!



これでよくわかるでしょ! 「ヘンゼルとグレーテル」、「狼と七匹の子やぎ」もありますね。



右端に見えているのは半円筒の建物で「防御塔」です。
この壁から木の棒が伸びていて、その先に鉄でできた籠があります。
これは中世に用いられた刑罰道具「シュナップ籠」なんです。
この中に罪人をいれて、上下する、そして下の川につけると、溺れてしまいます。

「魔女」もこの中に入れられたのでしょうか!
実際、シュタイナウの町でも、1592年、 1613年に魔女が一人、処刑されたそうです。
(西村裕子著『ドイツメルヘン街道・夢街道』より)



それから、市壁の防御塔が「魔女の塔」として、町の観光案内パンフレットにも載っていました!

さてさて、恐ろしい話になってきたので、話を元にもどしましょう!



厩舎の右手奥(二つの木の間に)にみえる建物は、昔、税関が置かれたところだが、今、レストランになっています。
そこに入って休憩しました。



スープを注文しました。なんと「雪白と紅ばら」というグリム童話の名前がついていたのです。
生クリ―ムとニンジンスープ、なるほど、雪白ちゃんと紅ばらちゃんだった。

グリム兄弟はやがて、シュタイナウの町を離れ、カッセルの町に住むことになります。

お父さんが、1796年に、病没したからでです。その時、グリム兄弟は11歳と10歳でした。



これは、1384年に建てられたフッテン病院です。町で一番古い木組みの家なんです。
父の死後、グリム兄弟一家は、一時、ここに数週間住んだことがあります。

次回は、★ドイツ・メルヘン街道を歩く★その3:グリム兄弟の中等学校時代の町カッセル です。

お楽しみに!



「2012年度 語りの入門講座Ⅱ」開講案内!

2012年09月17日 | 日記
このブログをいつも見てくださっている皆さまに耳よりな話をお知らせします!

奈良教育大学において、「2012年度 語りの入門講座Ⅱ」が開講されます。 


 「地域と伝統文化」教育プログラムでは3年間にわたり「なら・語りの入門講座」を実施し、
50名を越える語り手を養成してきました。
 奈良に伝わる仏教説話、鬼や龍の話から、悲恋や母子の人間愛の物語をレパートリーとする語り手たちは、
奈良教育大学で毎夏年開催される絵本ギャラリーや大学図書館「絵本のひろば」で地域の子どもたちに
奈良の民話を語ってきました。また、本学の学生・院生もその活動をサポートしてくれています。



 今年度はそのような語り手たちや本学の学生・院生を対象に、
語りの世界の面白さを堪能すると同時に語りのノウハウをさらに身につけて、
「学ぶ喜び」を体験することを目的として「語りの入門講座パートⅡ」を開講するこすることとなりました。

 児童や生徒、子どもや孫に民話を語ってみたい方々の参加をお待ちしています。


◇ 日時: 毎週 火曜日午後2時~午後3時30分(下記日程)
10月9日(火)~12月18日(火)・全10回開講
(11月20日を除く毎週火曜日)

◇ 会場: 奈良教育大学 講義棟  104教室

◇ 講師:本学名誉教授 竹原 威滋  語り手: 村上 郁
 
【対象】本学大学院生・学生・教職員、一般市民、 【定員】50名(先着順)
 
【申込期間】9月18日(火)~9月28日(金)  【参加費】無料

【申込方法】FAXまたはe-mailで、
講座名・氏名・年齢・住所・電話番号・e-mailアドレスを記入の上、下記に申し込んでください。
先着順とします。

【申込み・ 問合わせ先 】奈良教育大学 青木智史研究室 

   Tel & Fax: 0742-27-9188  Mail: aoki(a)nara-edu.ac.jp

詳しくは、大学のHPの「地域と伝統文化」教育プログラムHPをみてください。


★ドイツ・メルヘン街道を歩く★その1:グリム兄弟の誕生地ハーナウ 

2012年09月15日 | 日記
このほどカッセルのグリム博物館でグリム童話の国際シンポジウムがあり、
そのかたわら、ドイツメルヘン街道を歩いてきました。

★ドイツ・メルヘン街道を歩く★
と題して写真で綴ります。

今回は「その1:グリム兄弟の誕生地ハーナウ」です。



関西空港から12時間の飛行で、無事、フランクフルト国際空港に着陸する。
そこから、列車で約30分で、グリム兄弟の誕生地ハーナウに着く。




市庁舎前の「マルクト広場」には、グリム兄弟の銅像が建っている。




椅子に座り、本を読んでいるのが、弟のヴィルヘルム(1886年2月24日生まれ)
斜め後ろに立って本を覗きこんでるのが兄のヤーコプ(1885年1月4日生まれ)
二人は、 一歳違いで、生涯仲良く暮らし、文学、語学、法学、民俗学の研究をした。
お父さんは、ヘッセン侯国の役人で、ハーナウで書記官をしていました。




今もなお、ハーナウの子どもたちに愛されるグリム兄弟。




グリム兄弟の生家は、市庁舎のすぐ北側にある「フライハイト(自由)広場」にあったが、第2次世界大戦で破壊された。
今はその場所に記念の石碑が建てられている。



その石碑には次のように書かれている。
「この場所の斜め向こうに、1945年に破壊されるまで
言語学者でメルヘンを集めたヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟の生家が建っていた。」



17世紀の初頭、信仰の自由を求めてやってきた人々によって建てられた「ワロン・オランダ教会」である。
第2次大戦で破壊されたが、戦後その一部が再建された。



ヘッセン地方には、フランスから多くのユグノー教徒(カルヴァン派信徒)が亡命してきた。
彼らは知識人や手工業者が多く、ハーナウでは金細工工業も盛んであった。
この建物は、立派な木組みの館「ドイツ・ゴルトシュミーデ(金細工)博物館」である。
館中ではこの地方で作られた金銀細工の装飾品が展示されている。

次回は、グリム兄弟が少年時代を過ごしたシュタイナウを紹介します。
お楽しみに!

紀伊田辺図書館では、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家に魔女が現れる!

2012年09月03日 | 日記
週末に紀伊田辺に行ってきました。
楽しい2日間でした。


奈良に住む私は、ホテルの窓から久しぶりに輝く海を見ました!

この素敵な海辺の町で ワークショップと講演をしました。

■ワークショップ:再発見!田辺の民話 
    ―ならまち民話地図に学ぶこと―
  田辺にはどんな民話があるのでしょう?あっちの松、こっちの池にまつわる
  民話をご存知ですか?奈良のならまち民話地図をお手本に、地域にまつわる
  民話の大切さについてのワークショップです。

■講演会比べてみよう!語り・絵本・アニメの世界 
    ―グリム童話「いばら姫」―
  グリム童話集初版から200 年が経ちました。グリム童話や日本の伝承文芸研究家
  である竹原氏が、グリム童話の魅力を解説。その後、村上氏が「いばら姫」を語り
  で紹介。語り・絵本・アニメの違いをたっぷりとお楽しみください。

詳しい内容は、案内ポスターを見てください!

主催者のカルチャーof キッズのみなさまは、子どもたちに楽しいイベントをしていました。

紀伊田辺図書館のロビーに「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家が建てられました。



子どもたちがお菓子を作って飾りつけたそうです。



そのお菓子の家に魔女があらわれ、子どもたちにお話をしていました。



そして魔女は大型絵本で「大きなかぶ」を子どもたちに語り聞かせていまいた。



やがて魔女たちは魔法のお鍋から、なにやら不思議な霊気を出して、みんなを幸せな気分にさせてくれました。


図書館の入り口では、グリム童話と挿絵の展示もされていましたよ。



正面の絵は、「いばら姫」(絵巻)です。



グリム童話には200話が収められた「大きな版」と50話が収録されたダイジェスト版の「小さな版」があります。
これは1825年に出版された小さな版です。


最後に、紀伊田辺が生んだ孤高の科学者「南方熊楠」の顕彰館に行きました。

熊楠は、博物学、民俗学の分野における近代日本の先駆者的存在であり、
同時に「隠花植物」と呼ばれていた菌類・変形菌類などの日本における初期の代表的な研究者です。
顕彰館は、熊楠が遺した蔵書・資料を恒久的に保存するとともに広く公開し、
熊楠に関する研究を推進しています。
柳田國男が熊楠にあてた書簡もたくさん保存されており、
その一部も見せていただきました。
蔵書には雑賀真次郎の『南紀熊野の説話』、『牟婁口碑集』など貴重な民話集もありました。
このような文献から「ふるさと・田辺」の民話も再話して語ってみるといいなと思いました。

顕彰館の横にある熊楠邸の玄関で記念写真をとりました。



今日は、紀伊田辺からブログでした。

講演を聞いてくださった紀伊田辺のみなさん
図書館、顕彰館のみなさま
そしてカルチャーof キッズのみなさま
あ り が と う !


「頼朝と重源」展に行ってきました!

2012年08月25日 | 日記

燈花会も終わった先日、奈良国立博物館の特別展「頼朝と重源」展に行ってきました!



「東大寺再興を支えた鎌倉と奈良の絆」がテーマでした。


重文 「東大寺大仏縁起」室町時代 天文5年(1536)

治承4年(1180)の南都焼き討ちにより、東大寺は伽藍の大半を失い、大仏さんも大きな被害がこうむりました。


国宝 源頼朝像 神護寺 / 国宝 重源上人坐像  東大寺  いずれも鎌倉時代(13世紀) 

大勧進として再興事業を指揮したのが、重源です。
後白河法皇の支援のもと大仏の鋳造や、大仏殿の建立などを次々に成し遂げます。
法皇が崩ずると、その後を受けた源頼朝が最大の支援者になります。


重文 後白河法皇坐像 江戸時代 明暦4年(1658)


国宝 籬菊螺鈿蒔絵硯箱 [まがきにきくらでんまきえすずりばこ]鶴岡八幡宮 鎌倉時代(12~13世紀)

鶴岡八幡宮・社伝によると、源頼朝公が後白河法皇より下賜されたものを、鶴岡八幡宮に奉納したとされている。
螺鈿で小鳥と菊花をあらわした見事な硯箱でした。

東大寺の再興に鎌倉と奈良がこんなにもつながっていたとは、初めて知った。

東日本大震災を経験した日本、

東北と関西の絆をもっと固く結ぶべきだと、歴史に教えられた。


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絵本ギャラリー ナーミンお話会のご報告




8月18日(土)・8月19日(日)奈良教育大学 お話のお部屋は207号室でした。

両日とも 4回公演しました。

手遊び・わらべ歌・パネルシアター・紙芝居も交えて
奈良の民話も語りました。


1日目の参加者は、子どもが 90人  大人が73人  合計  163人でした。(スタッフ抜き)
2日目の参加者は、子どもが 75人  大人が80人  合計  155人でした。(スタッフ抜き)

160人を超える子どもたちが私どものお話に耳を傾けてくださったこと、
これって、すばらしいことですよね。
さすが、絵本ギャラリーというビッグ・チャンスのお蔭です。


スタッフのみなさま、ご苦労さまでした。

奈良民話祭:子どもたちも・外国人観光客も・音声館のスタッフも集う!多謝!/今週末は絵本ギャラリーで!

2012年08月14日 | 日記
3年目を迎えたナーミン(奈良民話)祭り
ナーミンテラー(奈良の民話の語り手)も
お話を自分のものにして楽しく語るようになってきました。


ナーミンちゃん(左手)とせんと君(右手)

今年の民話祭りを10枚の写真とともにナーミンちゃんがご報告します!



燈花会の明かりに映える「奈良町物語館」




浴衣(ゆかた)のお姉さんと子どもたち 熱心に聴き入る。




オリンピックをさておいて、イギリスから来た観光客も飛び入りで紙芝居「良弁杉」に聞き入る!!
とっさに、奈良民話地図の英語ヴァージョンから朗読してもらう。

Roben Sugi (Cedar of Roben)
 Long ago, a religious couple lived in Shiga no Sato Village in Ohmi Province.
Every day and night they said a prayer to Kannon (Goddess of Mercy), “Please, bring us a child”.
At last, a beautiful baby boy was born to them. The mother reared him with great care and never left him even for a moment.

 On her child’s second birthday, she went to the field to pick mulberry leaves with him.
While she was working hard, a big eagle suddenly swooped down on them, picked up the child and flew away.
The eagle flew and flew to the south, with the child in its talons. (Translated by Hisami Iwase.)
(以下、省略)

イギリス人一行は、お話の内容もわかり満足して、拍手してくれる。
期せずして、国際交流の場となった。

ならまち民話地図の英語版をお土産にあげました。




もちろん、奈良の子どもたちも来てくれ、「奈良の大仏さん」を歌いながら、鬼ごっこもしました。




音声館のスタッフも応援に駆けつけてくださり、お手玉遊びもしました。



特別ゲスト、語り手講座の講師、村上郁さんのお話「弓田の由来」も聞くことができました。





最終日は、奈良学セミナーハウス 旧世尊院で語りました。






大人も熱心に耳を傾けました。


スタッフのみなさま、お話を聴きにきてくださったみなさま、ありがとう!

来年もきてくださいね!!

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今週末には、絵本ギャラリーでも語ります。

8月18日(土)・8月19日(日)奈良教育大学 お話のお部屋は207号室です。

両日とも 4回公演します。


① 11時~11時40分

② 1時~1時40分

③ 2時~2時40分

④ 3時~3時40分

手遊び・わらべ歌・パネルシアター・紙芝居・語りなど・・・ありますよ。

お子さん、お孫さんといらしてください。


『ぱーぷる』と『奈良新聞』イベント情報: 奈良民話祭り8月9日より 燈花会にあわせて 3日間開催!

2012年08月09日 | 日記
奈良民話祭り 2012 →チラシはこちら
日程:
2012年8月9日(木)奈良町物語館
 18:00-、19:30-20:30
2012年8月10日(金)奈良町物語館
 13:30-、15:00-、16:30-、18:00-19:00
2012年8月11日(土)国際奈良学セミナーハウス 旧世尊院
 18:30-、19:40-20:30

地域情報誌 『ぱーぷる』8月号 ↓
  
   

『ぱーぷる』8月号 WEB版は こちら


『奈良新聞』本日 2012年8月9日 ガイド 第8面 ↓



毎日あついですね!
夕涼みがてら、お孫さん、子どもさんといっしょに来てくださいね!

奈良の奥深い語りの文化に触れられるよ!

怖い怪談、笑い話、奈良の世界遺産:社寺をめぐるお話、悲しい恋の物語、いろいろあるよ!


民話を語りつぐことは、心を語りつぐことです。
私たちの祖先は、この天変地異の多い風土を生き抜き、
とぎれることなく民話を語りついできました。
私たちも同じことを未来に向けてくり返していきたいです。

この言葉こそ、私たちナーミン(奈良の民話を語りつぐ会)の願いです。

では、民話まつりで会いましょう!

燈花会・奈良なら民話祭り2012プログラム決定!!

2012年08月04日 | 日記
8月 9日(木)・10日(金)奈良町物語館/8月11日(土)国際奈良学セミナーハウス 旧世尊院にて
奈良なら民話祭り2012が開催されます。

今年は総数32名の「ナーミン・テラー」(奈良の民話の語り部)が現在、民話祭りにむけて
語りの準備をしております。

ナーミン・テラーについてはここをクリックしてみてください。
次のような「奈良の語り部認定証」をもっております。



昨日も民話祭りのリハーサルがありました。



ならまちの伝説、笑い話、恋の物語など熱心に語っていました。
お話の世界へ思わず引き込まれました。
みなさん、燈花会に来られるあいまに、是非ぜひ聴きに来てくださいね。

それではプログラムを発表します!


■8月9日(木)奈良町物語館

【1部】18:00~19:00
ナーミンのうた 
十三鐘の石子詰め
中将姫のはなし
わらべうた
あんころ餅とあみださま
紙芝居「帯解の龍」
北林家の狸
紙芝居「いうなの地蔵」
わらべうた
猿の肝
庄やん

【2部】19:30~20:30
ナーミンのうた
不審ヶ辻の鬼
采女神社のはなし
紙芝居「良弁杉」
久米の仙人
弘法清水
わらべうた
くじら大王
おふじ井戸


■8月10日(金)奈良町物語館

【1部】13:30~14:30
ナーミンのうた
良弁杉
中将姫のはなし
紙芝居「いうなの地蔵」
北林家の狸
猿の肝
わらべうた
ふしぎな旅人
虫の知らせ
紙芝居「帯解の龍」
広岡の腰痛地蔵

【2部】15:00~16:00
ナーミンのうた
蓮長寺の龍
餅飯殿通り
紙芝居「良弁杉」
蟻通明神
伯母が峰の一本足
わらべうた
庄やん
おふじ井戸

【3部】16:30~17:30
ナーミンのうた
鬼子母神とザクロ
紙芝居「良弁杉」
十三鐘の石子詰め
餅飯殿通り
わらべうた
伯母が峰の一本足
ふしぎな旅人
紙芝居「いうなの地蔵」
猿の肝
虫の知らせ

【4部】18:00~19:00
ナーミンのうた
采女神社のはなし
久米の仙人
わらべうた
義経の隠れ塔
紙芝居「帯解の龍」
くじら大王
おじいさんきたでぇ
わらべうた
犬と笛
あんころ餅とあみださま


■8月11日(土) 国際奈良学セミナーハウス 旧世尊院

【1部】18:30~19:20
ナーミンのうた
蓮長寺の龍
鬼子母神とザクロ
紙芝居「良弁杉」
あんころ餅とあみださま
おふじ井戸
わらべうた・手遊び
虫の知らせ
紙芝居「いうなの地蔵」
ふしぎな旅人
犬と笛


【2部】19:40~20:30
ナーミンのうた
不審ヶ辻の鬼
中将姫のはなし
わらべうた・手遊び
猿の胆
園生姫のはなし 
紙芝居「帯解の龍」
北林のたぬき
おじいさんきたでぇ
広岡の腰痛地蔵

(当日、都合により一部変更の場合があります)

今年から、「わらべうた・手遊び」の部分は、音声館(おんじょうかん)の方々がサポートしてくださいます。

では、みなさま、来週は「奈良なら民話祭り2012」でお会いしましょう!
お子さんか、お孫ざんと一緒に来てくださいね!

「古事記」の切手が発行されました!、「神話博しまね」開催記念切手です。

2012年07月28日 | 日記
7月20日に「古事記編纂1300年」の特殊切手が発売されました。
早速、1シート購入しました。


古事記に登場する4人の神々が描かれています。
(切手は本来コピー禁止です。そこで80円と日本郵便に線を引きました。)

(1) 木華開耶媛(このはなさくやひめ) 上段左 (2) 倭建命(やまとたけるのみこと) 上段右
(3) 素盞嗚尊(すさのおのみこと) 下段左   (4) 稲田姫命(いなたひめのみこと) 下段右



(1) 木華開耶媛(このはなさくやひめ)
  堂本印象画 京都府立堂本印象美術館蔵

コノハナノサクヤビメ
古事記の表記は「木花之佐久夜毘売」
日本書紀の表記は「木花(之)開耶姫」
山の神オホヤマツミの娘で、サクラの花の美しさとはかなさを象徴する女神です。
高天の原から地上に降りたニニギの命と結婚し、ウミサチビコ(海幸彦)・
ヤマサチビコ(山幸彦)を生みました。
古事記では上巻(かみつまき)に登場します。



(2) 火退(ほそけ)
  堂本印象画 宮内庁三の丸尚蔵館蔵

景行天皇の御子ヤマトタケルノミコト
古事記の表記は「倭建命」
日本書紀の表記は「日本武尊」
父天皇の命令で東国に遠征しますが、焼津に行った時、
土地の豪族にだまされて野原に誘い出され周りから火を着けられます。
とっさの判断で周囲の草をなぎ払い、「向かい火」を着けて難を逃れました。
古事記によれば、その時に用いた剣(草那芸の剣)と火打ち石は、
伊勢神宮を祀っていた叔母ヤマトヒメから与えられた品とされ、
中巻(なかつまき)に登場します。



(3)板絵著色神像 伝素盞嗚尊(でんすさのおのみこ)
  重要文化財 八重垣(やえがき)神社蔵

スサノヲノミコト
古事記の表記は「須佐之男命」
日本書紀の表記は「素盞嗚尊」
ヤマタノヲロチを倒し、生贄として捧げられることになっていたクシナダヒメと結婚し、地上にはその子孫が繁栄することになりました。 



(4)板絵著色神像 伝稲田姫命(でんいなたひめのみこと)
  重要文化財 八重垣(やえがき)神社蔵

クシナダヒメ
古事記の表記は「櫛名田比売」
日本書紀の表記は「奇稲田姫」
ヤマタノヲロチに生贄として捧げられることになっていたが、スサノヲノミコトに助けられ、結婚しました。


私は最初にドイツ語教師として赴任したのは、島根大学文理学部でしたので
八重垣神社にはしばしば行きました。
神社の扉に描かれたスサノヲノミコトとクシナダヒメは
古い絵ですので、一部は剥げ落ちていましたが、
顔の部分は、この切手のように美しい面影が残っていて、
往時を偲ばせるに十分でした。

「古事記編纂1300年」を記念して、島根県が実施している「神々の国しまね」プロジェクトのキー・ビジュアルです。
平成24(2012)年7月21日(土)から島根県出雲大社周辺を主会場として「神話博しまね」が開催されます。

あなたも切手を買ってみませんか?

私も夏休みに久しぶりに出雲を訪ね、「神話博しまね」に行こうと思っています。

今日は郵便局のパンフレットにある切手解説に依ってお話しました。

本当に暑いですね!
オリンピックも始まるし、夜更かしせずに
お元気でね!



はぐくみセンターで「ナーミン」の活動パネル展示!/絵本ギャラリーでお話会8月18日・19日開催!

2012年07月21日 | 日記
わたしども、「ナーミン」(奈良の民話を語りつぐ会)は活動場所として、
JR奈良駅西口前の「はぐくみセンター」1階の「ボランティアインフォメーションセンター」を
利用させていただいています。
たとえば、民話祭りのリハーサルや語り手講座などです。

このたび、奈良のさまざまなボランティアグループが
その活動を一般市民に知っていただくためにパネル展示を実施しました。


ナーミンのパネル展示です。

次のような写真を載せています。




以上は、「お 話 の 部 屋」第12回絵本ギャラリー in奈良にて 2011.8.20.です。


ちなみに、今年も第13回絵本ギャラリー in奈良にてお話会をしますので、
お子様と一緒にきてくださいね。
奈良教育大207教室 8月18日(土)・19日(日)開催、1日4回お話会あります。
開始時間:午前11時、午後1時、2時、3時 各回40分です。


そのほか、パネル展示では下記の写真を展示いました。

■教員志望の学生たちに語る 奈良教育大学 絵本の広場にて 2012.6.13.

■語 り の 勉 強 会 奈良教育大学「なら・語り手入門講座」にて 2012.1.10.

■燈花会の灯りに映える な ら 民 話 祭 り 会 場 奈良町物語館にて 2011.8.5

■話のあいまに手遊びをするな ら 民 話 祭 り 名勝大乗院庭園文化館にて 2011.8.9.

■お話に聴き入る園児たち 大安寺西幼稚園にて 2011.2.18.

■留学生に「十三鐘の石子詰め」を語る  興福寺菩提院大御堂にて 2012.2.17.

今年の奈良民話祭りのパンフレットも置いてあります。

そのほか、いろんなボランティアグループのパネル展示があるので
よかったら、立ち寄ってみてくださいね。

7月31日までです。

梅雨が明けて、猛暑ですね。
来週土曜までお元気で!



「夏の民話祭り」今年もやります!燈花会に合わせて!

2012年07月14日 | 日記
8月9日~10日に奈良町物語館、11日国際奈良学セミナハウスで「奈良民話祭り」開催!

まずは、リニューアルした私のホームページをご覧ください!

そこには昨年のナーミン(奈良民話祭りの愛称)の写真が2枚載っていますよ。

今年のナーミンのポスターもご覧くださいね。

それでは昨年のナーミンの様子を写真でお見せしましょう!


奈良町物語館の入り口の民話祭りの看板



まずはナーミン・シンガーが手遊びで雰囲気を盛り上げる!



村上郁さんの語りにひきつけられる。



浴衣姿のご婦人も熱心に聞き入る。



ケーブル・テレビのニュースでも報じられる。



ナーミン・テラーによる手遊び  大乗院庭園文化館にて


心あたたまるふるさとの民話
おばあちゃんから子へ 子から孫へ 語り継ぐ伝えゆく民話
奈良燈花会に合わせて下記の日程で行います。
奈良町散策のついでにお子さまと是非お寄りください!

■ 奈 良 町 物 語 館    (駐車場はありません)  入場無料

8月 9日(木) ① 18:00~ ② 19:30~20:30   1日2回公演
8月10日(金) ① 13:30~ ② 15:00~
         ③ 16:30~ ④ 18:00~19:00   1日4回公演

■ 国際奈良学セミナーハウス 旧世尊院  (駐車場はありません) 入場無料

8月11日(土)① 18:30~ ② 19:40~20:30 1日2回公演

では、みなさま、是非来てね!


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最後に耳寄りな話をひとつ!

7月16日(月曜日・海の日)に午前10時からABCテレビ(関西では6チャンネル)で
「謎解き古事記~神と人との1300年」という番組があります。

古事記と日本書紀の違いを知ってますか?
同じ話でもこんなに違う二つの歴史書。
そして古事記の方が断然面白い!
古事記の謎を楽しく解説。
是非、エアー・チェックしてみよう!

水害の多いこの梅雨を乗り切ろう!
では、次週土曜日に会いましょう!
お元気でね。

「古事記展」(奈良国立博物館)に行ってきました!

2012年07月06日 | 日記
昨日午後、「古事記の歩んだ道」展を奈良国立博物館で見てきました。



昨日は雨模様でしたが、高校生たちも熱心に見ていましたよ。



これが、国宝の「古事記」真福寺本です。
倭建命の東国征伐を語る景行記の載った中巻です。



本居宣長が付箋を付けて書き込みをして愛用した所持本「寛永21年(1644)版木本」です。
やがて、彼の「古事記伝」が寛政2年(1790)より書かれるわけです。



明治に入ると、日本の昔話の英訳本が出るのですが、
これは、チャムバレイン著・鮮斎永濯画「やまたのおろち」です。
八岐大蛇が八つの頭から酒を飲んでいるところです。

今年は、古事記撰録1300年の年です。

その著者の太安万侶の墓誌も展示してありました。



墓誌は、高円山を越えてさらに奥の此瀬町の茶畑で昭和54年(1979)に発見されたものです。
その墓は、今は「史跡太安万侶墓」として整備されています。


2011.9.24.    撮影:竹原威滋

一室だけで展示点数は多くないですが、貴重な文書が一堂に集められ、
平素は見れない貴重な展覧会でした。

7月16日(月曜日・海の日)までです。是非、あなたも見に行かれませんか!


まだ、うっとうしい梅雨が続きますね。お元気で!

7月22日奈良新聞川柳大会で奈良の民話を語ります!

2012年06月30日 | 日記
毎年、夏に奈良新聞主催で「川柳大会」があります。
県内を中心とした川柳愛好家の方々が年に1度一同に集まって、
互いの力量を競い合う「川柳大会」です。

まずは奈良新聞の広告をご覧ください。



席題1題、宿題7題で各題2句を投句し、入選句が発表されるのです。

午前10時から始まり、出句が午前11時半に締め切られ、
そのあと、選者による審査があります。

その間、待ち時間があるので、いつも何かアトラクションがあるそうです。
今回は、私にお鉢が回ってきて、講演をすることになったのです。

「語り継ごう 奈良の民話」と題して、
「ならまち民話地図」をみなさんに見ていただきながら
午後1時20分から40分程度お話しようと思っています。

まあ、日頃から川柳の句をひねっておられる方々に
しばし、お話の世界に浸っていただき、お楽しみいただければと思っています。

もし、ブログをご覧のかたで、川柳愛好家のみなさんがおられたら、
是非、応募してくださいね。会費もいりますが・・・

私自身は、歌を詠む頭も才もないのですが、
父が『番傘』とかいう川柳雑誌を購読して、詠んでいた姿を今も思い出します。

今年の父の日にちなんだ川柳を新聞で見て
面白かった2句紹介して、ブログを閉じます。

父の日や 勝手にしろと 許される  (横浜市)日下野 禎一

父の日や 夜討ちのように 息子くる  (所沢市)岡部 泉


『空とぶ鉢』:信貴山縁起絵巻が絵本になりました!

2012年06月23日 | 日記

みなさん、国宝「信貴山縁起絵巻」をご存じですか?
全部で3巻あるのですが、
そのうちの1巻『飛倉の巻(山崎長者の巻)』のオリジナルは
奈良国立博物館に所蔵されています。
それが絵本になったのです。



もともと、この絵巻には詞書(ことばがき)がないのです。
もちろん、よく見れば、どんな物語か推測がつくのですが、
とても、ファンタジックなお話なので、
奈良に住む地元の作家:寮美千子さんの素敵な文章がつき、
絵本になりました。

絵本では、自ら空を飛んで布施を集めて回る「命蓮さんの鉢」を
うっとうしく思った長者が、鉢を倉に片付けたところ、
倉ごと飛んでいってしまう事態に、という奇想天外な物語が展開する。



どの場面にも、楽しさと躍動感があふれ、
『鳥獣人物戯画』とともに日本の漫画のルーツともいわれています。

それが、身近な絵本になって読めるのですから、
素晴らしいですね!

お坊さんの托鉢の鉢が空を飛ぶ、まるでUFOのようで
今から850年前の作品とは思えない、現代的な発想も感じられます。

是非、一読をお勧めします。

奈良新聞の関連記事もお読みくださいね。

今日は「やまと絵本」の紹介でした。

梅雨なのに台風が来て、大変ですね。
お大事に!