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竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

日本昔話学会・立正大学で開催・7月7~8日/「絵本の広場」お話会6月13日の報告

2012年06月16日 | 日記

今年も昔話学会が開催されます。
七夕さん、一年に一度の出会いです。
7月7日(土)、8日(日)の両日、
会場は、立正大学(品川区大崎)です。

まずはポスターをご覧ください。

プログラムと会場案内がのっていますよ。

関西の方には遠いですが、よろしかったら
昔話に興味をお持ちの方は、ぜひご参加ください!

昔話を聴く会 や 
シンポジウム「昔話の継承と実践一可能性と課題-」
も、きっと語りの活動をされている方には勉強になりますよ。

それに研究発表では、梅花女子大の先輩、枡田さんが発表されますよ!

私も参加します。もし来られたら、声をかけてくださいね!

では、以下にプログラムをのせておきましょう。

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7月7日(土)

■開会の辞 13時30分      立正大学教授三浦佑之

■講演   13時30分~15時40分

 ◇昔話と物語          立正大学教授    藤井貞和

 ◇沖縄の鉄人英雄譚     立命館大学名誉教授 福田 晃

   (ポスター表示の三原教授より福田教授の講演に変更)
 
■総会    15時50分~16時30分

■昔話を聴く 16時40分~18時00分

 第1会場語り手=中野ミツ  司会・進行 聴耳の会

 第2会場語り手=横井凛美子・高橋幸子・及川功・鈴木昌子
               司会・進行 ふるさと北上民話研究会

※前半30分、後半30分で会場の入れ換えをします。

  
7月8日(日)

■研究発表  9時00分~12時00分

◇瓜子姫の誕生 立正大学大学院生 藤井倫明

◇「蛙婿」と「たにし息子」一異類主人公の特質を中心に一
             東京学芸大学大学院生 楊静芳

◇近世庶民文化における龍宮譚の諸相-上方板「新板龍宮飛双六」をめぐって一
              梅花女子大学大学院児童文学会 桝田静代

◇近江湖北の千軒伝承-「阿曽津婆の伝説」を中心として-
                   黄地百合子 
 
■シンポジウム  13時30分~17時00分

 テーマ「昔話の継承と実践一可能性と課題-」

  趣旨説明および司会                野村敬子
      
 ◇震災・津波にかかわって    みやぎ民話の会顧問 小野和子

 ◇女性がかかわる昔話の実践活動 ふきのとう主宰   杉浦邦子

 ◇昔話の継承と保育実践     南九州大学教授   矢口裕康
     
■閉会の辞         東洋大学名誉教授大島建彦

【会場】 立正大学 大崎キャンパス
     〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16

【アクセス】 JR大崎駅あるいはJR五反田駅から徒歩約10分
       東急池上線 大崎広小路駅から徒歩約2分

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それから、前回のブログで紹介した
奈良教育大学えほんのひろばのお話会
多くの学生さんが来てくれました。



プログラム:
1、良弁杉
2、鬼子母神とざくろ
3、(手遊び)茶摘み
4、猿の肝
5、庄やん
6、十三鐘の石子詰め
7、蓮長寺の龍
8、(紙芝居)帯解けの龍
9、(からくり絵本)さよならさんかく

学生さんの感想:
知らなかった奈良のおはなしを聞かせてもらえてよかった。
絵本を読んでもらうより、想像がふくらむと思った。
また聞いてみたい。
昨年、子ども達に奈良の民話を語りたいと思ったのに、難しくて断念した経験がある。感心した。
今まで素通りしていたお寺に行ってみたいと思った。
以上でした。

おはなし会の前に、手遊び「たこやきくんとたいやきくん」、からくり絵本「さよならさんかく」、
プラバン紙芝居「てんてんのうた」などで遊びました。



次回は7月第2水曜の11日午後1時ごろから4時までです。

大学近隣の母子が来てくださると、
とてもうれしいです!

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梅雨に入りましたね。
みなさま、お元気で!


奈良教育大学図書館「絵本の広場」でお話し会をします!

2012年06月09日 | 日記
みなさん、奈良教育大学図書館に「絵本の広場」があるのをご存知ですか?

たくさんの絵本が置いてあり、毎月第2水曜日午後1時から午後5時まで一般開放されており
どなたも行って、絵本をみることができます。

少しその様子を写真でお見せしましょう!







とても楽しそうでしょ!

日本で刊行されている著名な絵本が書架に並べられています。
好きな本をとって、その場で読むことができます。

お母さんと一緒に来て、読んでもらっている子どももいますよ。


ナーミン(奈良の民話を語りつぐ会)ではお話の出前をしていますが、
今回、新たに奈良教育大学図書館「絵本の広場」でお話し会をすることになりました。

当面、6月と7月の第2水曜日に開催します。

6月13日(水)午後1時半~4時 えほんのひろば

7月11日(水)午後1時半~4時 えほんのひろば

お話だけでなく、紙芝居やわらべ歌もありますよ。
是非、お子さま、お孫さまといらしてください!
奈良教育大の学生さんもぜひ覗いてみてください!

いよいよ、梅雨にはいりましたね。
では、次週土曜日までお元気で!

「藤城清治 影絵展」に再び行ってきました!

2012年06月02日 | 日記
ちょうど1年前に上京の際、藤城さんの自宅スタジオで影絵展を見て、
感動したので昨年6月13日のブログで紹介しました。

そこでは、「こびとと靴屋」、「眠りの森のお姫さま」、「セロ弾きのゴーシュ」や「聖フランチェスコと小鳥たち」の影絵を載せました。

今回は、奈良県立美術館で米寿記念特別展が開催されたので、
再び藤城さんの影絵展に行ってきました!

今回も写真と影絵で綴りましょう!


会場の奈良県立美術館 昨日、午後、いい天気でした。


民話「夕鶴」より  鶴の幻想 1985


「星の王子さま」より キツネとの出会い 1987 


影絵劇「ラーマヤナ」より  ラーマの旅立ち 1982


「聖書」より アダムとイブと蛇 1991

以上、古今東西のお話からとった素敵な影絵を充分、堪能しました。

そのほか、奈良の展覧会のため特別に制作された影絵もありましたよ!


万葉集の歌より 「藤波の花は盛りなりけり 奈良の都を思ほすや君」 2012


若草山の山焼き 2012 影絵とは思えないほど迫力がありました。

あなたも、この機会にぜひ、いらしてくださいね!

影絵展は6月24日(日)までやってますよ!

では、また。お元気でね!


★グリム童話ミニ講義6★「いばら姫」も版によってこんなに変わっているよ!/金環日食みたよ!

2012年05月26日 | 日記
さわやかな5月になりました。
我が家の庭にも野ばらが咲き始めました。

 

それから 私が手塩に育てた大輪のばらも見事に開花しました。



窓辺からみた風景です。



この大輪のばらは、「クイーン・エリザベス」といいます。
名のとおり、誇らしく咲いてるでしょ!

さて、今日は、薔薇にちなんで、グリム童話「いばら姫」の各版の比較をしましょう!

すでに、★グリム童話ミニ講義1★ と ★グリム童話ミニ講義2★ で
グリム童話の成立の事情についてお話をしましたので、
まだお読みでない方はそこをクリックしてみてくださいね。

それでは、いばら姫が百年の眠りから目覚めるときの語りの文体を比較してみましょう!

■グリム童話1810年初稿
王子がいばらの垣根に近づくと、いばらはみな花のようになって道をあけ、王子が通り過ぎると、
また、いばらにもどりました。

■グリム童話1812年初版            
王子がいばらの茂みに近づくと、あたり一面にばらの花が咲いていました。それが分かれて、
王子がその中を通って行くと、うしろはまたいばらになりました。

■グリム童話1819年第2版
さて王子が来た日は、ちょうど百年が過ぎ去るときでした。王子がいばらの垣根に近づいていくと、
それは一面に大きな美しい花になって、ひとりでに道を開いたので、王子は傷もつかず、
いばらの中を通り抜けました。するとうしろで、ばらはまた垣根になって道を閉じました。

■グリム童話1857年第7版
さて、ちょうど百年が過ぎ去って、いばら姫がまた目を覚ます日がやってきました。
王子がいばらの垣根に近づくと、あたり一面大きな美しい花になって、ひとりでに道を開け、
王子を傷つけずに通し、うしろで、また閉じて垣根になって道を閉じました。


読み比べていかがですか?
口伝えの素朴な表現が、だんだん詳しくなっていますね。

第2版以降は、ばらの花が「大きな美しい花」となって表現が詳しくなっていますね。

また第2版では、「ちょうど百年が過ぎ去るときでした」と、「時の一致」を明確に述べていますね。
でも、第7版の「いばら姫がまた目を覚ます日がやってきました」と述べるのは
話の筋の先取りで、ちょっと言い過ぎのように思います。

でも第2版の「王子は傷もつかず、いばらの中を通り抜けました」よりも
第7版の「(花は)王子を傷つけずに通した」のほうが、
バラの花を擬人化していて、メルヘンらしい表現ですね。

ひとつのパラグラフだけの比較だけでも、こんなに新しい発見ができます。
ぜひ、他の部分も是非みてくださいね。

以下に文献をあげておきます。

■グリム童話(初稿・1810): メルヒェン集 エーレンベルク稿 小沢俊夫訳
(ドイツ・ローマン派全集 第15巻 グリム兄弟篇 国書刊行会・所収)

■グリム童話(初版・1812): 初版グリム童話集 全4巻 吉原高志/吉原素子訳 白水社

■グリム童話(第2版・1819): 完訳グリム童話 - 子どもと家庭のメルヒェン集 全2巻 小沢俊夫訳 ぎょうせい

■グリム童話(第7版:決定版・1857): 完訳クラシック・グリム童話  全5巻 池田香代子訳 講談社

「いばら姫」の全テキストを比較してみて、私は第2版の文体が一番好きです。
第7版は、弟ヴィルヘルム・グリムの加筆が多すぎ、民話の素朴な文体が少し殺(そ)がれている感じです。

では、★グリム童話ミニ講義6★はこれでおしまい。

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みなさん、5月21日の「金環日食」見ました?
その日の朝は、大阪の高槻にいたのですが、ばっちり見ましたよ!
午前7時半前後は、日食メガネで、リング状の太陽にみとれて、
少し遅れて、カメラに収めたのが以下の写真です:



今日は、これでおしまい! また次の土曜まで、お元気でね!


こおりやま民話絵本「天から降ってきたお面」が刊行されました!

2012年05月19日 | 日記
こおりやま民話絵本の会・中田光子さんはほぼ10年前から
民話絵本を出版されてきました。

「大和郡山の語り伝えたい ふるさとの民話」を
キャッチフレーズに数冊の絵本が出ています。

このブログでも2年前に取り上げました。
民話絵本『稗田の村と広大寺池』刊行される!





今回の絵本は、「天から降ってきたお面」です。



絵:磯 正子  文:大倉いずみ・佐々木久美子

ある村の商人が帰り道の途上、隣村で一休みしていると、
天からお面が降ってきた。
村長さんに見せると、
「これは祭りの舞でつけるお面じゃ、
両村が栄えるように、天から授けてくださったのじゃ」
という。
それ以来、10月10日の祭り日には
午前と、午後にわけて両村で仲良くこのお面をつけて舞を舞ったり
お渡りをするという。
今もこの面が両村の村人たちを守っている。
 
祭りの由来を説く村の伝説、
素敵な絵と文でまとめられている。
一読をお勧めします。


私の手元にある「こおりやま民話絵本」のほかの絵本の表紙写真をかかげましょう!



「みそなめじぞう」 絵:坂本佳代子  文:荒井恵子 2003.12.24.



「うしの宮」 絵・文:坂本佳代子  きり絵:馬場敏枝 2006.5.5.



「豊浦のたぬき」 絵・文:藤戸輝子 2007.12.4.


ナーミン(奈良の民話を語りつぐ会)では、
ならまち、やぎゅう、よしのの民話地図を制作しましたが、
こおりやま民話絵本の会のような絵本も作りたいですね!!

グリミン第55回例会(5月20日)案内:金沢友緒;ロシア文学におけるドイツ・フォークロアの受容と影響

2012年05月12日 | 日記
今日は、グリミン(グリムと民間伝承研究会)の第55回例会の案内を
します。

グリミンは、グリム童話を初めとしてドイツ語圏の伝承文学を研究する
グループです。
この研究会については以前にも紹介しましたが、
詳しくは、下記のサイトをご覧下さい。
グリムと民間伝承研究会

今回は、上智大学(東京・四谷)で開催される日本独文学会の開催にあわせて
開かれるので関西からは少し遠いですね。
一応、案内だけでも読んでみてください。

グリム童話のイベントや他の学会の案内も載せていますので、
できたら、最後までお読みくださいね。

それから、さらに詳しく、新刊情報もご覧になりたい方は
下記のブログの後半に載ってますのでご覧ください。

グリム童話と民間伝承に関心ある方の対話の広場


★グリムと民間伝承研究会(グリミン)★第55回例会案内★

                  2012年5月12日

大型連休も終わり、新緑の季節となりました。
皆さま、お元気でいらっしゃいますか。
さて今回は、日本独文学会の春季大会に合わせて、
大会2日目午後にグリミンの例会を開催します。
平素参加しにくい方々も是非奮ってご参加下さい。

★今回は東京大学大学院で近代ロシア文学研究されている金沢友緒さんに
  「ロシア文学におけるドイツ・フォークロアの受容と影響」と題して
  ご発表いただくことになりました。
なお、例会の後半では秋のグリム・シンポジウムの準備会をします。

            記

●日時: 2012年5月20日(日)午後1時30分から(時間厳守)
       午後1時30分~4時 研究会(時間厳守)
       午後4時~5時 懇親会(大学近辺の喫茶店・自由参加)

●会場:
 上 智 大 学 (四谷キャンパス) 9号館 358教室
 (JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線/四ッ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩5分)
 (〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1)
   四谷キャンパスアクセスガイド :
   http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya

●内容: 

★研究発表  金沢友緒 (東京大学大学院生) 午後1時半~
   ロシア文学におけるドイツ・フォークロアの受容と影響

【発表の概要】
文学史上、18世紀末から19世紀初頭のロシアではロマン派が主流であり、他国と同様に、
民間伝承、歴史、幻想、といった題材が文壇の間で好まれていた。
このロシア・ロマン派作家達は西欧の中でも特にドイツ・ロマン派からの影響を大きく受け、
彼等の間ではドイツ民間伝承のモチーフやプロットが利用されていた。
グリム童話の翻訳や、フォークロアに題材をとったホフマン、ゲーテ等の作品が
作家達を刺激したのである。
今回はドイツ・ロマン派の文学の中のフォークロア的な要素が、
ロシアにおいてどのように受容されたのかを考察したい。
「ファウスト」や「砂男」等のモチーフについて取り上げる予定である。

★秋のグリム・シンポジウムの準備会  午後2時45分~
   秋の独文学会シンポ:グリム童話とジェンダー
   東洋大学シンポ:『グリム童話』がつなぐ過去と未来

●参加費 500円

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■なお、独文学会の春季発表会でもグリミン会員等の興味深い発表が
  下記のように、ありますので、あわせてお聞きください。

★川村和宏
  『メルヒェン』としての『はてしない物語』
5月19日(土)口頭発表:文学1・E会場(14:30~17:05)の4番目

★山縣光晶
  ティークの鉱山実体験と『ルーネンベルク』解釈―主人公の最後の形姿を巡って
 5月20日(日)口頭発表:文学3・E会場(10:00~12:35)の1番目

下記の学会サイトもご覧下さい。   
http://www.jgg.jp/modules/neues/index.php?page=article&storyid=985

★世話人
  池田香代子
  竹原 威滋
  野口 芳子

■今後のグリミン例会予告■

★第56回例会:グリム・シンポジウム
 2012年度日本独文学会秋季研究発表会(中央大学 10月13日~14日)において
   テーマ:グリム童話とジェンダー
   パネラー:野口芳子、竹原威滋、溝井裕一、金城=ハウプトマン朱美 

■グリム童話初版刊行200年・関連イベント(予告・変更アリ)
  グリミンでは秋に関連イベントを企画しています。
 ★ドイツ・グリム協会学会発表 9月8日(土) ドイツにて
   日本側からは野口芳子氏が発表予定。
 ★グリム・シンポジウム「グリム童話200年のあゆみ」 
   10月20日(土) 東洋大学にて 
   ドイツ側から下記の基調講演を予定:
    ベルンハルト・ラウアー氏(グリム博物館長)
        グリム童話刊行史と挿絵〔仮〕
    ハルム=ペア・ツィンマーマン氏(チューリヒ大学教授)
        グリム兄弟とマールブルク大学〔仮〕
   日本側からは
    シンポ:『グリム童話』がつなぐ過去と未来
     パネラー:野口、溝井、竹原  司会:大野
 ★グリミン主催グリム出版200年祭シンポジウム
   10月28日(日) 武庫川女子大学にて 企画中

★小澤俊夫氏の主宰する「昔ばなし大学」では全国各地で
  「グリム童話を語る会」を開催予定:
   5月13日(日)和歌山ビッグ愛6階601会議室
   5月20日(日)精華町立図書館 集会室
   10月4日(木)宝塚市中央図書館
   10月20日(土)帯広市図書館1F 多目的視聴覚室
  詳しくは: http://www.ozawa-folktale.com/

■学会等情報■
●日本口承文芸学会  第36回大会 犬山市福祉会館 6月2日(土)~3日(日)
公開講演 肖像と伝説 ―市橋鐸・林輝夫の内藤丈艸肖像収集から― 高木 史人
『日本の伝説』と愛知の伝説 ―東浦町生路井の杖立清水伝説をめぐって― 齊藤 純
   吉良上野介とは何者だったのか ―史実、伝承、虚構のはざまで― 川田 順造
シンポジウム: 口承文芸研究は都市伝説をどう扱うか
 パネラー:飯倉義之、重信 幸彦、山田 厳子、渡部 圭一 司会:小池 淳一
  詳しくは: http://ko-sho.org/page/1546/


●日本昔話学会 立正大学 7月7日(土)~8日(日)
 

●国際口承文芸学会 (ISFNR) 第16回大会 (予告)
 2013年6月25日~30日 ビリニュス市(リトアニア共和国)
 ビリニュス大学 リトアニア民間文芸研究所
 総合テーマ:現代社会における口承文芸、その統一性と多様性
 学会参加申込:2012年6月30日までに
 研究発表申込:タイトルと要旨(300字以内)を2012年10月1日までに
The 16th Congress of the International Society for Folk Narrative Research (ISFNR)
will take place in Vilnius, Lithuania, in June 25-30, 2013.
Folk Narrative in the Modern World: Unity and Diversity
Organizers: Institute of Lithuanian Literature and Folklore & Vilnius University
U. Marzolph, president
 詳しくは右記サイト参照:http://www.llti.lt/lt/kongresas/
学会HPサイト:http://www.isfnr.org/

今日は研究会の案内だけで失礼しました。
では、また、次週土曜日まで、おげんきで!

「奈良町からくりおもちゃ館」に行ってきました!

2012年05月05日 | 日記
今日、こどもの日、孫と一緒に奈良町にある「からくりおもちゃ館」に
行って来ました。



この建物は、2007年に奈良市に寄贈された1890(明治23)年ごろに建てられた旧松矢宅です。
その町家を利用して、4月28日に「からくりおもちゃ館」がオープンしました。

ならまちの南部の陰陽町(いんぎょまち)にあります。
場所は下記サイトをがご覧ください。
からくりおもちゃ館

からくりおもちゃは、奈良大学で歴史学の研究の一環で約25年にわたり「からくりおもちゃ」の研究を行い、
江戸時代のからくりおもちゃを復元してきた元同大学教授の鎌田道隆さんが寄贈したもので、
点数は618点に及びます。

子どもたちはさまざまな「からくりおもちゃ」に実際に触れて楽しむことができます。



その中からいくらか紹介しましょう。



これは「鐘打ち人形」で、何もしないのに小僧が何度も鐘を打ち鳴らすのです。
不思議に思って裏側を見ると、なんと「ししおどし」が仕掛けられていたのです。



「ししおどし」はもともと、田畑を荒らす鹿や猪を脅かす装置で、
水を竹に流して、その重力で竹が下に落ちて、音を鳴らす仕掛けですが、
ここでは砂時計のように砂が落ちるのです。
砂が落下する力を利用して人形に鐘を打たせる仕掛けになっています。
江戸時代の人ってすごいアイデアをもっていたのですね。

次は「お相撲さん」遊びです。



棒をグルグル回すと、背負い投げや押し出しなどさまざまな取り組みをしてくれます。

同じような仕掛けが、「餅つき」です。



そのほかにも、「だまし絵」、「万華鏡」、「知恵の輪」など子どもの興味を引き出す素敵なおもちゃが満載です。

あなたも、お子さんと孫と行ってみてください!

さらにひとつ、ついでに見てほしいスポットがあります。

「からくりおもちゃ館」のすぐ右隣(東側)に
とても面白い狛犬のある神社が鎮座しています。



「鎮宅霊符神社」と言って、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を祀っています。
この神様は『古事記』では、天地開闢の際に高天原に最初に出現した神です。
この神様を祀る神社はとても珍しいそうです。

ここには、実に愛嬌のある顔をした狛犬がいます。
狛犬は、阿吽(あうん)、つまり口をあけた狛犬と口をつむった狛犬がペアーになっていますよね。


「あーん」と口をあけた狛犬。なんだか笑ってるみたい。


「うん」と口をつむった狛犬 なんだかおどけているみたい。

でも、ここの狛犬の表情はとてもユニークでしょ。
これにも、子どもたちは大喜びでした。


今日は、子どもの日にちなんだお話でした。
連休もあと一日ですね。お元気で!

『小学図書館ニュース』4月28日号・グリム童話特集見てください!

2012年04月28日 | 日記
少年写真新聞社から『小学図書館ニュース』が毎月3回刊行されているのを
ご存知ですか?

学校図書館も最近は「子ども読書活動」推進運動の気運もあって
施設が充実してきています。
登校して朝の15分は「朝の読書運動」をする学校も増えてきています。

また、学校図書館には写真新聞ニュースも掲示されています。
もちろん、読書を啓発するさまざまな掲示物もあります。

今日はそんな掲示物のひとつ『小学図書館ニュース』を紹介しましょう!


4月28日号はグリム童話特集です。

実は、この号の監修をさせていただきました。

是非、地元の小学校図書館で見てみてください。
あるいは、この機会に小学校で購読していただければ、うれしいです。

上記の写真はほぼB2判の大型ポスターです。

そこにはトップに

「読みつがれて200年 グリム童話
あの有名なお話もめずらしいお話も、全部グリム兄弟の作品」

とあり、その下に、

「ヘンゼルとグレーテル」
「ブレーメンの音楽隊」
「ワラと炭とそら豆」
「ガラスびんの中のばけもの」

の楽しい影絵や写真が載っています。

さらにその下にはグリム兄弟の伝記、グリム童話の絵本などが
写真付きで紹介されています。

きっと、子どもたちはこのポスターに惹かれて、
グリム童話を読んでくれること請け合いです。

さらにこのポスターには、学校図書館司書・教諭向けの付録が付いていて
次のような記事が載っています:

【巻頭読み物】グリム童話の世界を巡る  奈良教育大学 名誉教授 竹原威滋

【連載】科学はともだち 実験編6 金環日食を見よう  科学読物研究会 会員 坂口美佳子
【昔話まちがい探し】花さかじいさん
【書評】どっこい!理科系456のほん
【書籍プレゼント】応募方法

みなさん、関西では282年ぶりに「金環日食」が見れるのをご存知ですか?
5月21日(月)朝6時17分ごろかけ始め、7時28分から7時30分頃に約1分程度、金環日食になり、
8時54分ごろ日食が終了します。
奈良市の日食情報は下記のサイトを見てください。
奈良の日食予報

【連載】にはこのアップ・ツー・デイトな話題も載っているのです。

でも、みなさん、「太陽観測用フィルム」のついた「日食用メガネ」でみてくださいね。
今なら、文房具屋、大型電器店で売っていますよ!

今日のブログは、『小学図書館ニュース』の話題でした。

急に温かくなってきましたね! 汗をかいて風邪をひかないようにね!
では、来週土曜日にお会いします。



講演「昔話とメディア ― <いばら姫>をめぐって」 5月13日 精華町図書館 申込受付中!

2012年04月21日 | 日記
★退職後初めての講演会です。
 村上郁さんの語りとともにお届けします。


子どもと本の講座
「昔話とメディア(語り・絵本・アニメ)-グリム童話「いばら姫」をめぐって-」
日時 : 平成24年5月13日(日) 午前10時~午前11時30分
場所 : 精華町立図書館 1階集会室

詳しくはポスターを見てください。

申込方法は下記サイトをご覧ください。
精華町立図書館 子どもと本の講座

ネット社会に生きる子どもたちにとっても、音声による伝承文化にふれあい、
文字による読書に親しむことがとても大切です。
講演では、グリム童話初版出版から200年にちなんで、グリムの「いばら姫」を取り上げ、
語りを聴いて、絵本を一緒に読んで、さらにアニメを見て、
三つのメディアの体験を通して語りの魅力に迫ります。


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★実は、5月にもう一つ講演会をします。
  
 これは高槻市にある学習グループ「空とぶアヒル」主催の公開講演です。

「ドイツ・メルヘン街道とグリム童話の世界」 
日時 : 平成24年5月21日(月) 午前10時~午前12時
場所 : 高槻市総合市民交流センター

詳しくは下記サイトをご覧ください。
空とぶアヒル開講式

グリム童話初版出版から200年にちなんで、ドイツ・メルヘン街道を辿りながら、
グリム兄弟の人生とグリム童話の成立過程を紹介し、伝承メルヘンの魅力に迫ります。
「蛙の王さま」、「いばら姫」を事例に、
グリム兄弟がどのようにして「聴くメルヘン」 から「読むメルヘン」へ仕立て上げ、
今日世界の子どもたちに親しまれるに至ったかを お話しましょう。


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★三つ目の話題は学会情報です。


説話・伝承学会 春季大会
開催日:2012年4月28日(土)~4月29日(日)
会場:京都女子大学(交通アクセス

◎ 4月28日(土)
 公開講演 13:10~16:30
◇ 「やんばる」の歌と踊り   小林 公江(京都女子大学教授)
◇ 鴨長明の旅心―『方丈記』再読―   浅見 和彦(成蹊大学教授)
◇ 説話伝承の世界観   百田 弥栄子(中日文化研究所教授)

◎ 4月29日(日)
 公開シンポジウム 13:00~17:15
テーマ「親鸞伝の成立と伝承」
◇ 親鸞聖人絵伝の一作例―愛知・願照寺本を中心に―
          石川 知彦(龍谷大学龍谷ミュージアム教授)
◇ 親鸞伝の基軸―覚如宗昭の聖人像―
          沙加戸 弘(元大谷大学教授)
◇ 親鸞聖人の両親とその肖像
          小川 正文(同朋大学仏教文化研究所研究顧問)
 司会  阿部 泰郎(名古屋大学教授)

さらに詳しくは下記サイトをご覧ください。
説話・伝承学会 春季大会

講演、シンポ、いずれも一般に公開されていますので
興味のある方はどうぞお出でください。
わたしも参加していますので、来られたら、お声をかけてくださいね。


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★四つ目の話題

ホームページ「竹原・語りの文化研究所」をこのほど立ち上げましたが、
「奈良の民話地図」のサイトを増設しました。


■ 奈 良 の 民 話 地 図

ならまち民話地図 ⇒ 日本語版 英語版 独語版 中国語版 韓国語版 動画版

よしの民話地図 ⇒ 日本語版 英語版 独語版 中国語版

やぎゅう民話地図 ⇒ 日本語版

★ 奈良民話地図三部作 : 教育教材、観光用地図として自由にご使用ください! ⇒ ダウンロード 可
 Copyright (C) Mahoroba Project of Nara University of Eduction. All rights reserved.

是非、「竹原・語りの文化研究所」ホームページでご確認ください。


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今回のブログは講演二つと学会情報とホームページのリニューアルの話題でした。

「花冷え」というか、まだ肌寒い時があります。健康に気をつけてくださいね!



ホームページ「竹原・語りの文化研究所」を開設しました!/奈良教育大の弘法清水

2012年04月14日 | 日記
三月末で奈良教育大学を退職、
毎日が日曜日になりつつあります。

時間ができたので、
今までの大学のホームページに変わり、
個人のホームページを立ち上げました。

その名も「竹原・語りの文化研究所:Takehara Folklore Institut」と言います。
これから、末永くご愛顧のほどお願いします。

http://web1.kcn.jp/takehara-folklore/をクリックしてください。

まず、昨年の民話祭りの写真を2枚いれました。

そのあと、イベント情報として5月の講演の案内をしています。

後は、奈良の民話 、奈良の民話地図、メルヘン研究、研究会・学会と
各項目が続きます。

そして、奈良教育大学、梅花女子大学
最後に、これまでの公開講演等 です。

「奈良の民話を語りつぐ会」のホームページは、今は工事中ですが、
来週あたりに作成します。

ともかく、ホームページ内をサーフィンして見てください!
また、新たな発見があるでしょう。


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それはそーと、月曜日にはNHK第1ラジオの「関西ラジオワイド」の
「旬の人、時の人」を聴いてくださいました?
「十兵衛杉」、「13鐘の石子詰め」、「水間峠の地蔵」、「井光の井戸」、「弘法清水」などを
とりあげました。
つい口が滑って、奈良教育大にも「弘法清水」があると口走ってしまいました。
春日山の原生林からの伏流水なので、おいしいミネラルウオーターにできるかも。
今日は大学図書館前の「弘法清水」と満開の桜をとってきました。
見てください。


手前右手が「弘法清水」、奥の建物が図書館と満開の桜

では、次回土曜まで、お元気でね!



野口芳子『卒論を楽しもう―グリム童話で書く卒論―』刊行!/竹原がNHK 第1ラジオ4月9日夕方出演!

2012年04月07日 | 日記

このほど、野口芳子先生が『卒論を楽しもう―グリム童話で書く人文科学系卒論』を 
武庫川女子大学出版部から出版されました。




このブログでも何回かグリミン例会の案内をしてきましたが、
その中で野口ゼミの卒論発表会のプログラムをご覧の方もおられるでしょう。

野口先生は、毎年約20名の卒論生を指導されてこられました。
先生の卒論指導はとても丁寧で、野口ゼミに入ってきた2回生の段階からテーマ選びのヒントを与え、
その後3年間にわたって指導されるのです。
4回生の9月下旬から12月上旬にかけて学生は3度、原稿を提出し、
野口先生の3度の査読を通してよりよい卒論に仕上げていくのです。

本書は、卒論の書き方と実例、参考文献、評価方法などを紹介したもので、
グリム童話を題材に説明したものです。
野口ゼミ生が実際に書いた卒論をもとに説明しているので、
これから卒論を書く学生さんには是非お勧めしたい必読書です。
また、グリム童話研究者や愛好者にとっても、読み物としてとても面白い内容になっています。

下記のサイトもご覧下さいね。
Amazon.co.jp:卒論を楽しもう-グリム童話で書く人文科学系卒論


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前回のブログで案内したように
「ならまち」、「よしの」、「やぎゅう」の「奈良民話地図」三部作を制作、刊行しました。

そのことが注目されたのか、
このたびNHK第1放送の「関西ラジオワイド 旬の人・時の人」で取り上げられることになりました。
ナーミンの活動についても是非お話したく存じます。

4月9日(月)午後5時20分頃から30分のなま放送でインタビューを受けます。
ご都合つけば、お聞きください。
(当日のニュースなどの都合で時間が変更になるかもしれません。)
(その日が番組中止の場合は、4月13日(金)に延期になります。)


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それでは、野口先生の著書に話題を戻しましょう。

この本の中味を少し覗いてみましょう!
そのほんの一部を引用します。

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グリム童話をテーマとする意味について(本文6ページより)

 グリム童話は、アンデルセンの童話のように1人の作家が自分の想像力で創作した創作童話ではなく、
人々が伝承してきたものをグリム兄弟がまとめて編集した伝承文学である。
その中には、西洋の古代、中世、近代の人々の価値観が様々な形で交錯している。
現代人である私たちが理解できないところには、現代とは異なった社会や文化における価値観が反映している。
そこに焦点を当てると、主として西洋の古代や中世の人々の考え方や社会が垣間見えてくる。
それはまるで別世界のように、現代の我々とは異なった価値観をもった世界である。
その世界に触れると、今まで信じていた固定観念が揺らぎ、覆されてしまう。
自分の信じていたのはあくまで現代における価値観であり、普遍的価値観などではないということがよくわかる。
価値観とは時代によって社会によって変わるものであり、変更可能なものなのだ。

 伝承文学であるグリム童話の中に出現する「金髪」や「7」や「血」や「石」や「靴」や「星」や「ハシバミの木」や
「カラス」や「百合」や「13」や「魔女」や「悪魔」などは、現代とは異なった価値観をもっている。
グリム童話の中のそれらについて調べることによって、西洋古代や中世の価値観が見えてくる。
価値観の転換がなぜ起こったのか、いつ現代の価値観になったのか。
これらのことを調べることによって、自分自身の価値親を相対化して物事を客観視ずる能力が身につく。

 「学問する」とは本来、このような能力を身につけることだと思う。
一見、役に立たないようなグリム童話の研究が、自分を見つめ直す能力を養う。
つまり、人生において非常に有用な能力を身につけることになるのだ。
これは決して数値や資格で表すことができる能力ではない。
しかし、大学教育において身につけるべき能力である価値観の確立に寄与する大切な能力なのだ。

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以上で本日のブログはおしまい! また来週土曜日にお会いします。

「奈良町・吉野・柳生民話地図」が読売・奈良新聞に紹介される!/退職のご挨拶

2012年04月02日 | 日記

今年は、古事記編纂1300年、グリム童話出版200年、東西の語りの文化にとって記念すべき年です。
また奈良には、多くの神社・仏閣がありますが、それには案外知られていない物語が秘められています。
そのような語りの文化を奈良県下で調査した成果を未来に引き継ぐために、その教材化に取り組み、
このたび「ならまち民話地図」、「吉野民話地図」、「柳生民話地図」を刊行いたしました。
いわゆる、「奈良民話地図3部作」が完成です。
今回は3部作をまとめて公開します。


「ならまち民話地図」


「吉野民話地図」


「柳生民話地図」

併せて、奈良観光の活性化に寄与するため、外国人にも奥深い奈良の文化に親しんでいただくよう、
英語版、ドイツ語版、中国語版、韓国語版も順次作成中です。

これらの地図は、本学の授業(持続発展・文化遺産教育、異文化教育、伝統文化教育、小学校英語など)で教材として
使用する予定ですが、必要に応じて教育界および観光に携わる方々にも広くお分けいたします。

現在までに作成した民話地図のリストを掲げましょう:

 1.「ならまち民話地図」日本語版     6.「吉野民話地図」日本語版 
 2.「ならまち民話地図」英語版      7.「吉野民話地図」英語版
 3.「ならまち民話地図」ドイツ語版    8.「吉野民話地図」ドイツ語版 
 4.「ならまち民話地図」中国語版     9.「吉野民話地図」中国語版 
 5.「ならまち民話地図」韓国語版    10.「柳生民話地図」日本語版

  (注)表面の地図を見ながら、裏面の民話テキストをお読みいただけるように工夫して
     あります。

先日、奈良県記者クラブにお伺いし、情報をお伝えしたところ、
2012年3月28日の讀賣新聞奈良版と奈良新聞が記事として掲載してくださいました。

吉野や柳生「民話地図」奈教大・竹原特任教授ら制作 in 讀賣新聞奈良版

奈良町・柳生・吉野 民話の舞台 散策して - 奈教大特任教授が地図 in 奈良新聞

上記のサイトをぜひクリックして記事をお読みください。

紙面の関係で外国語ヴァージョンについては、両新聞社の記事には載っておりませんでした。

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【退職のご挨拶】

奈良教育大学特任教員(ドイツ伝承文学)の竹原威滋です。

私はこの3月末日をもって退職いたしました。

昭和47年4月に赴任して以来40年の長きに亘ってドイツ語教師として
奈良教育大学で教鞭をとることができましたことを幸せに思っております。

ここまで大過なく来られましたのも、皆様の支えと励ましがあったからこそと、
心から感謝しております。

これからの皆様のご健康とご多幸を、そして奈良教育大学の益々のご発展をお祈
り申し上げます。

長い間お世話になり、本当にありがとうございました。

2012. 4.1.     竹原威滋

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(追伸)
4月からは梅花女子大大学院でのドイツ伝承文学の講義・指導を担当するかたわら、
奈良における語りの文化の再生のため、市民ボランティア活動をする予定です。

また、奈良教育大学のHPに載せていた「竹原威滋のホームページ」も閉鎖しました。
今後は下記の個人HPをご覧くださいますようお願いいたします。 

竹原の個人HP: http://web1.kcn.jp/takehara-folklore/ 試行版開設中

なお、このブログは今後も週一度、書き続けますので、ぜひ定期に見ていただけると
ありがたいです。今までは月曜日に更新していましたが、
今後は、週末にゆっくり見ていただくため、原則毎週土曜日に更新いたします。

Brog: 語りの文化を楽しむブログ:http://blog.goo.ne.jp/namin_2010 原則毎週土曜日に更新

本日は、民話地図のご紹介と奈良教育大学退職のご挨拶でした。
次回は、4月7日(土)にブログでお会いいたしましょう!


★グリム童話ミニ講義5★初版では白雪姫は継母でなく実母に殺されかけたってホント?

2012年03月26日 | 日記
ホントなんです。グリム童話初版では白雪姫はなんと実母に殺されかけたんです。

みなさんがよくご存じの「白雪姫」(第2版以降)では、

継母が「鏡よ、鏡。この国で一番美しいのはだれ?」と尋ねると、
鏡は「お妃さま、あなたはここではなるほどいちばん美しい。
でも、白雪姫は、あなたより千倍も美しい」と答えたので、
継母は、狩人に命じて、白雪姫を森に連れ出し、殺して、その証拠に
肺と肝臓を持って返るように言っていますよね。

ところが、初版では実母になっているのです。
実母でさえ娘の美しさに嫉妬をして、殺そうとするなんて、
白雪姫はどんなに美しかったのでしょうか?


ルードヴィッヒ・リヒターの挿絵より

「7歳になると、白雪姫は明るい昼ひなかのように美しくなりました。」(第2版以降)と
あります。

グリムさんは、「蛙の王さま」でも、「お姫さまはお日さまのように美しい」と言っています。

どんな容姿をしていたかは述べません。きっと輝くほどの美しさだったのでしょうね。

グリムさんは、美しさの中味は、述べないので
かえって読者はいろいろ想像の翼をひろげ、理想的な美しさを思い描くでしょうね。
グリムさんってさすが知恵ものですね。

実母が娘の美しさを妬んで、殺そうとするのは、さすが問題だと思ったのか
第2版以降では継母に変更されています。

ところで、なぜ初版では実母になっているのでしょうか?
心理学的によく考えてみるなら、ある面で実母であることの意味が納得できるのです。
どうゆうことか説明しましょう!

母親は、娘がお年頃になると、自分の若いときとそっくりに美しくなっているのにハットする。
夫が娘をみる目にもなにか熱いものを感じる。ひょっとして夫と娘の間でなにか過ちをおこさないだろうか?
そんな不安がよぎる。そこで母親は、あえて娘を夫から遠ざけるため、森に娘を捨てる決断をする。

まあ、そんな心理学的な解釈からみると、実母が娘を森に捨てようとするのも、あながちわからないわけでもない。

1997年に白水社から『初版グリム童話』が出て、「白雪姫は実母に殺されかけた」と
一般に知られるようになった頃、タイミングよく1998年に
桐生操の『本当は恐ろしいグリム童話』が出て、ベストセラーになったのです。

このグリム童話のパロディーでは、白雪姫は母親の心配した通り、父親と密通してしまう筋書きに
なっています。その頃は高校生の援助交際が話題になり、時代の気分とマッチして
グリム童話のパロディー物が流行し、それがグリム童話と誤解され、
私などはとても憤慨したものでした。

今日の★グリム童話ミニ講座★は少し脱線してしまいました。次回こそお楽しみに!

★グリム童話ミニ講義4★白雪姫は王子のキスで目を覚ましたのではないってホント?

2012年03月19日 | 日記
なんと、グリム童話初版では王子のキスで目覚めるのではなくて、召使いに背中を小突かれて、
その拍子に毒りんごが喉から飛び出して、目覚めるのです。
よく考えれば、いくら王子に愛のキスをされたって、毒りんごが喉に
引っかかったままでは、仮死状態のままですよね。

まあ、ゆっくり考えてみてください。
まず、次の絵をご覧ください。


オットー・ウッベローデの挿絵
 
白雪姫が毒りんごをかじって、床に倒れ死んでしまい、家に帰ってきた小びとたちが介抱しても、
白雪姫は生き返えらない。悲しんだ小びとたちはガラスの棺(ひつぎ)に白雪姫を入れて、
見張りをしました。
この絵をよく見てください。

 「動物たちもやってきて、白雪姫のために泣きました。まず最初に、フクロウが来ました。
  それから、カラスが来て、最後にハトが来ました。」(グリム童話第2版より)

ウッベローデの絵には、見張りをする小びともフクロウもカラスもハトもちゃんと描かれていますね。

さて、そのあと白雪姫は、どのようにして生き返ったか、各版を見ていきましょう!

★グリム兄弟の兄ヤーコプがマリー・ハッセンプフルークから聴いた初稿(1810)

  父親のお抱え医師たちが白雪姫の遺体をもらい受けて、部屋の四隅に綱を張ると、 
  白雪姫は、生き返る。
 
これは民間療法かまじないで生き返ったのでしょうか?

★トライザの牧師の息子フェルディナンド・ジーベルトから送ってもらった話に基づく初版(1812)

  ある王子が白雪姫の棺をもらい受け、召使いに城へ運ばせる。
  王子は、いつも棺とともに暮らさなければ気がすまない。
  ところが、いつも棺を運ばされることに腹を立てた召使いは、
  ある時、棺を開けて、白雪姫を持ち上げて、
   「この死んだ娘のために、わしらは一日じゅう苦しめられるんだ」と
  言いながら、白雪姫の背中をこづいた。
  すると、その拍子にりんごのかけらが喉からとび出し、
  白雪姫は生き返る。
 
召使いの怒りがはからずも白雪姫の生き返りに結びつくところが面白いですね。

★フランクフルトのハインリヒ・レオポルド・シュタインから送ってもらった話に基づく2版(1819)

  棺をかついでいた召使いが、やぶに足をとられて、棺がぐらぐら揺れた拍子に、
  りんごのかけらが喉からとび出し、白雪姫は生き返る。

ここでも白雪姫は、まったくのハプニングで生き返る。こうした意外性はメルヘンにふさわしいですよね。

いづれにしても、王子のキスで目覚めるという筋書きはグリム童話にはありません。

でも、一般には白雪姫は王子のキスで目覚めると思っていますよね。
ほかの話も各版の比較してみてください、新たな発見がありますよ!


-------補足--------------------

ひとりで各版の比較をしたい人のため文献を紹介しましょう!

◆グリム童話初稿(1810)
 メルヒェン集 エーレンベルク稿 小沢俊夫訳
  (ドイツ・ローマン派全集 第15巻 グリム兄弟篇 国書刊行会・所収)

◆グリム童話初版(1812)
  初版グリム童話集 全4巻 吉原高志/吉原素子訳 白水社

◆グリム童話第2版(1819)
  完訳グリム童話 - 子どもと家庭のメルヒェン集 全2巻 小沢俊夫訳 ぎょうせい

◆グリム童話決定版(1857)
  完訳クラシック・グリム童話  全5巻 池田香代子訳 講談社

決定版は他にも翻訳があります。
詳しくは下記のサイトをクリックして、見てください。

グリム童話と民間伝承に関する研究文献

       
★グリム童話ミニ講座第4回★はこれでおしまい! 次回もお楽しみに!

3月15日にナーミン総会開催! 昨年の民話祭り紹介とともに案内します。

2012年03月12日 | 日記
「ナーミン」とは「奈良の民話を語りつぐ会」の愛称です。
一昨年から奈良燈花会にあわせて、「奈良民話祭り」を開催しております。

昨年は下記のように実施しました。

8月5日(金)・6日(土)18:00~21:00 奈良町物語館
8月9日(火)17:00~21:00 名勝大乗院庭園文化館

写真を3葉、載せましょう!


燈花会の火がともる夕方、民話祭りの案内のぼり 奈良町物語館にて 8月5日


語りに聞き入る方々 奈良町物語館にて 8月5日


語りに聞き入る方々 子どもさんもいるよ! 名勝大乗院庭園文化館にて 8月9日

当日の感想をみなさんに聞いてみました。― 

★ゆったり、リラックスして聴くことができました。 
★雰囲気がいいですね! 
★自分が知っている地名がでてきて面白かったです! 
★民話をあまり聴く機会が無かったため、とてもいい経験になりました。 
★話し方、特に間の取り方がうまくて、引きこまれました。 
★みなさんの語り、臨場感タップリで面白かったです。 
★子供さんの紙芝居もすてきでした。 
★奈良に生まれ住んでいながら民話をほとんど聞いたことがなく、これを機会に語りたいと思います。 
★同じ話でも語り手が違うだけで、こんなにも変わるのかと思いました。 

あなたもナーミンに入って、奈良民話祭りで語ってみませんか?
今週木曜日(3月15日)にナーミンの総会があります。

案内文を載せておきますので、よかったら、お出でください。

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「奈良の民話を語りつぐ会」総会のご案内

拝啓
今年の寒さは大変厳しいでしたが、ひと雨ごとの春めいてまいりました。
皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

「奈良の民話を語りつぐ会」が発足しまして早や2年が過ぎようとしています。
昨年夏も「奈良民話祭り」にたくさんの方々に楽しんでいただくことができ、
大変な盛況となりました。
これも皆さまのご協力のおかげと感謝いたしております。

2012年度も燈花会の期間にあわせて、「奈良民話祭り」を開催いたします。

今年はとくに「古事記」編纂1300年、グリム童話出版200年を迎え、
語りの文化を未来につなげる私たちの活動も今後ますます注目されることと思われます。
また、「なら語り手入門講座」の3期生も「ナーミン・テラー」として
私たち仲間に連なっていくことと思います。
新しい年も夢を持ってともに歩んでいきましょう!

さて、下記のように総会を開催いたします。
ご多用とは存じますが、ご出席いただきますようよろしくお願いいたします。
                               敬具
 
             記
日 時:3月15日(木)午前10時より
場 所:奈良教育大学(市内循環バス「高畑町」下車) 図書館 絵本のひろば
議 題:2011年度活動報告・会計報告
2012年度活動計画・予算案、規約の改正案  ほか
(総会のあと、「ナーミンの歌」練習、会費納入、ワークショップの申込受付)

今回はナーミン総会の案内でした。