ハム仲間から144MHz用リニアアンプの修理依頼があった。
リレーがバタつくという症状だ。
調べてみると使っていないリモート線の黄色(+電圧で送信)が電波を拾って誤動作している様だ。
(現状品はGNDで動作する緑色線で制御している)
回路図はズバリ、説明書はズバリが無いがシリーズの類似品が参考になり、メーカーのHPからダウンロード出来る。
1uFのセラミックコンデンサをGND間に付けたら止まったので送り返したが、今度は出力が出ないというので、また送り返してもらった。
(前回は学習センターで修理していたので、送信入力を加えての確認をしていなかった)
バイアス用の電圧が出ていないし、その前の8V用三端子レギュレータの出力も1V程度しかない。
バイアス調整用パワートランジスタ2SC1173フィン(コレクタ)がGND間0Ωになっている。
前回、原因調査用に基板を外したが、再組立て時にフィン固定ねじの絶縁ブッシュを入れないままに締め付けたのが原因だ。初歩的なミスである。
ところが、このブッシュの手持ちが見つからないのでフルモールドタイプのトランジスタ2SC4935に2個ともに交換した。
これで、バイアスは掛かる様になったが、異常発振を起こす。
また、電流の大きな電源が無いので、依頼者に30A出力用を持って来てもらった。
先のコンデンサバイパスだけでは回り込みが完全に抑えられない様で(ホイップアンテナをリニアアンプに隣接して置いてある関係もある)ケースに落とすと発振が止まるので、黄色線の末端を接続した。
出力表示のバーLED表示がMaxと3番目が点灯せず。
3番目は半田付けが剥がれていたので付け直してOk。Maxは調整のトリマで出力が出る様になった。
これ以上に入力を入れると保護回路が働く様で電源が切れるので、入力電源を入れ直す必要がある。