トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

県西おもちゃ病院(2015/11)

2015-11-14 15:00:00 | おもちゃ病院

 今月は、先月4件だったのに対し、なんと23件も依頼があった。
一家族で8件、5件持って来られたのが増加の理由だ。
ドクター3名での対応だったので、半分近くが入院となった。
入院おもちゃは11/20,21で修理完了となった。

難しかったおもちゃを紹介しておく。
1.ガチャガチャ

ハンドルが良く回らないというもので、コインは内部に引っ掛かっており、取ったがやはりうまく回らない。原因はハンドルとコイン円盤を固定しているタッピンねじのボスが摩耗していたもので、ネジを少し太いものに交換し、ネジロックを塗布して組み上げ1日置いたら固定出来た。
2.UFOキャッチャー(2台:デザインは異なるがメカは同一品)
①左右方向が動かない
モーターに付いているピニオンギア(8T)が空回りとなっていたので、交換しOKとなった。ただ、ここに行き着くまでギアボックスの一番下まで分解が必要で、各ギアを外していかなければならないので、形状と場所をメモする。

②前後方向が動かない
スイッチ部はOKなので、分解する前に、途中の前後モーターの配線を切って電圧が来ているか調べると電圧が掛かっていない。断線部を探し出して接続しOKとなった。
3.くまのプーさん6wayジムにへんしんメリー
電池の液漏れで、全然動作しなくなったという症状。
広範囲な液漏れの跡が見られる。分解してみる。
基板も表面は液漏れで抵抗断線、電解コンデンサパンクが見られるが裏面は問題無さそうだ。
抵抗はカラーコードを判読(220Ω)、電解コンデンサもルーペで見て(4.7uF、220uF)手持ち品と交換するが、動作せず。電源スライドスイッチ(3ポジション)の接触不良で接点復活スプレー塗布で復活し、動作もOkとなった。

4.ブリキの蒸気機関車
前照灯が紛失ということで4.8Vの豆電球使用。電池ボックス蓋(スライド式)も紛失ということでプラ板で製作した。
また、汽笛は出るものの走らないので分解してみる。
汽笛は、内部シロッコファンで笛に空気を送っている。走行用のメカが無いと不思議に思っていたら、モーターシャフトが両軸になっておりこれのピニオンで伝達する様になっていたが、ピニオンが無くなっている。おもちゃ病院協会の頒布品ピニオンギアセットから合うものを選択。9Tが丁度良い様だ。これを取り付けると無事走行となった。
汽笛の断続はカムによる風洞の空気穴開閉で行っており、面白い。
ブリキ製なので爪の戻しを注意深く行う必要がある。このブリキだが、印刷されたのがリサイクル(薬品の密封ケースの様だ)活用されていたのが懐かしい。

5.白バイ・ラジコン
原因は電池無しと単純だったが、動作原理が面白い。左右に曲がるのはハンドル操作では無く、内部バランスウェイトが移動するものの様だ。
6.やまみちドライブ
2箇所のベルトのうち1箇所が回らないという症状。
分解すると、動力連結しているシャフト両端に付いているピニオンギアの1個が割れて空回りしていたので新品と交換してOkとなった。

コメント
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