従弟から、消防設備の「緊急通報装置を」をオフラインで動作確認出来る安価な装置が無いか相談があった。
専用のものでは「緊急通報装置」のメーカーが販売しているが高価である。
出来そうなものとして秋月より販売されている「[K-00115](新)PIC簡易疑似電話交換機キット」が出ている。
開発元であるトライステートに質問したら、「緊急通報装置」と対向で使用実績は無いので送料を負担していただければ実験機を御貸し出来るというので、送ってもらった。
実験の結果、やはり一般の電話機と異なり、消防署からの(疑似)逆信に対し「緊急通報装置」のスピーカーからその声が聞こえてこないという問題があった。
それ以外は使えそうなので、正式購入した。
組み立ては30分程度で、簡単に完了。
標準では15V出力のACアダプターを使用するのだが、ACコンセントの無い現場でも使える様、モバイルバッテリーをDC/DC-CONVで昇圧して供給することにした。
aitendo製の大電流出力昇圧モジュール [M6285Y] を使用する。出力を15Vに調整する。
ところが、モバイルバッテリーを接続すると、バッテリー側がOFFになってしまう。
モバイルバッテリーには1Aと2.1A出力の2個有るが、どちらでも同じである。
電流を測定(アナログテスターの500mAレンジ)すると、OFFにはならず、+15V側の電流値は最初300mA程度流れ50mA程度に下がる。
この様にテスターが入ると正常にONすることから、DC15V出力にポリスイッチを入れたら、正常にONする様になった。
電話機-電話機対向で試験。1台はACアダプタを接続して使用するものだが、無くても表示が出ないだけで、通話は問題無い。
【緊急通報装置への対応】
緊急通報装置の取扱説明書が公開されていたので、再度、トライステートにソフト・ハード変更で対応可能か問い合わせしたら即答があった。
極性反転回路(RL1とRL4)を動作させなければ出来るということだったので、切り離しのスイッチをユニバーサル基板に実装して両面テープでリレー側面に固定した。