会社のベンダー(板金を折り曲げる工作機械)で、以前から、操作部パネルの液晶の上部が暗くて文字が見えにくく、誤読で不良発生の恐れがあるということで、治せるものかと見てみた。というのは、メーカーに確認するとユニット交換になり40万円以上掛かるという回答だったので。
予想では、上下に冷陰極管が有り、それの上側が点灯してないのではと思われる。
裏カバーを開けて見る。 使用している液晶パネルはSHARP製10.4インチLQ10D021のラベル表示がある。ネットで調べたが、勿論とっくに製造中止になっており国内では無く、海外のオークションでは475US$の値が付いている。
(結果的に、液晶パネルは問題無いので、購入しなくて良かったが)冷陰極管はコネクタで接続されているので、これを上下入れ替えて見ると、点き方も逆になる。ということは、冷陰極管自体はどちらも壊れていないことになる。
なので、原因はインバータということになる。
面倒な冷陰極管を交換することにならなくて内心ホッとした。
電源ユニットを診断するのは大変なので、市販のDC-ACインバータを使うことで考える。
内部ユニットの空きコネクタの電圧を測定すると+5Vは来ている様なので、+5V入力用のインバータを入手して改造を加えることにする。
aitendoのインバータに丁度良いのが有り、調光機能もあるので(NB-INV1L02VSまたはINV01070FXC7B)これを予定している。(900円)
うまく行けば、材料費+送料でも2000円以下で済むことになる。
こんなこと(本業では無いのだが)で金銭的に沢山、会社に貢献しているが、なんの見返りも無く、内心イヤになる。
だが、これによって、画面が正常に見える様になり、読み間違いが無くなれば不良発生も無くなり、私の本来の職責である品質保証の責務が果たせるのだから良しとしよう。
その後も、機械不具合で立て続けに2件呼び出され修理を行った。
どちらも溶接機の手元スイッチが利かないという症状で、ケーブル断線及びコネクタ内断線だった。