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トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

BOSCH製バッテリーライト・LED化

2015-03-04 15:34:15 | 電子工作

 先日、長男が帰省し、BOSCH製バッテリーライト(GLI 14.4V-LI)が暗いのでLED化出来ないかと相談され、改造することにした。

14.4V/2.6Ahのリチウムイオンバッテリーで14.4Vの豆電球を点灯させているが、確かに暗い。
分解してみると、想像に反して複雑な回路基板が現れる。
分解してて関心したのだが、可動式取っ手の左右固定モールド品の径が左右でわずかに異なり、組立間違いしない様になっていることだ。さすがドイツ製!

説明によると
過負荷や過放電、オーバーヒートを避けるためのバッテリー管理。そのわずらわしさは、ECPが全て引き受けます。そして、バッテリーの持つ100%の能力が発揮できるよう、使用中も充電中も最適なコントロールを行います。※Electronic Cell Protection ・特許取得
とある。
外部電源より14.4Vを印加しても、ランプに13.5V程度の電圧が掛かっている。どうやら、電圧のコントロールはしてない様だ。
LEDはaitendo製3W用を使用。放熱にはLEDユニットアルミ基板 [ALB-1WX7-D49]を使用し、放熱接着剤で固定し半田付けする。
アルミ基板は、このままではモールドにぶつかるので、片側を少しカットする。
電圧の降圧には、やはりaitendo製のDC-DC変換モジュール [DC12V-LM2576-ADJ] を使用する。
使用しているICのADJタイプが不良になりD2576-3.3に交換(写真)してあるがADJの外付け抵抗を可変することにより、3.3V以上の電圧には調整可能。
電圧(電流)が微調整出来る様に多回転半固定抵抗器に交換する。LEDの定格が700mAなので、これに調整する。
ICとしては出力3Aまで流せる。
外部電源によるバラックでは問題無いので、本体基板のランプ出力に接続し、バッテリー接続端子に14.4Vを印加するが、1秒以下でトリップしてしまう。
LED電流を低下させると、連続点灯になるが、入力電圧を下げて行くと、同様にトリップする。一旦トリップすると、入力を切る必要がある。
サーミスター検出端子の関係かと思い、TH-0V間に10kΩを入れて見たり、100Ωにしたりしてみたが変化無し。
取り敢えずは、点灯スイッチに直接接続することにした。
その後、ランプに戻しても、同様な現象になるので、回路のどこかが不良になった可能性が有る。
ちなみに電球の消費電流は14.4Vで660mAだった(9.5Wということになる)。LEDだと一次側で260mA程度になる。
DC/DCは奥の基板下スペースに収納し、LED基板は本体モールドに接着した。
尚、反射鏡のメッキで導通するので、LED端子に接触しない様に端子には絶縁テープを貼り付けた。

その後、製品の基板は、今後の調査用に外すことにして、ユニバーサル基板を同一寸法に切断して手持ちのオルタネイトSWを取り付けたが、電流容量が持たないので、DC/DC-CONV内制御IC(LM2576)のON/OFF端子(5)を制御することにした。
HでOFF、LでONになるのだが、OPENだとONしてしまうので100kΩでプルアップした。OFF時の電流は60μAだった(プルアップ抵抗を10kにしても変わらず)。

これは、身内の依頼なので、承知の上で使ってもらうことで了解してもらっているが、ご自分で改造する場合にはバッテリー(リチウムイオン充電池)焼損の恐れが十分にあるので、真似しないで欲しい。改造する場合には、あくまでも自己責任で。


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