トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

FMラジオに周波数カウンタを接続

2015-08-27 11:25:27 | おもちゃ病院

 実は、FMラジオをトイラジコンの電波チェッカーに改造しようと、aitendoのアンプ付きFMラジオ [AKIT-307] と以前製作してあった時計・ラジオ周波数カウンター(V2) [AKIT-3610V2]を組み合わせてみた。
測定器を持っていない「おもちゃドクター」が多いことから、無くても出来る工作にしたかったからである。
FMラジオについて、0.1uFと0.01uFセラコンの実装位置が基板では分からない。またAM受信も出来る様にしているのか実装不要の0.01uF3個(回路図と使用数量は合っているが)の場所を探すのが面倒なので、手持ちのセラコンを3個実装した(HP上の写真も全実装になっているので分からない)。
現在AKIT-307は在庫切れになっているので、少し高くなるがAM/FMラジオキット [AKIT-1800] が使えるかと思う。
FMラジオの局発を直接カウンタに接続すると発振が止まるので、カウンタのHPにある簡易電圧アンプ回路をユニバーサル基板で製作する。

これで、受信周波数が表示される様になったが、バリコンの周波数が低いところで何故か発振が止まってしまう。
原因が分からないので、手持ちの同一品に交換したら問題無くなった。
外したバリコンを測定すると、発振部分の抵抗が無限大のはずが、数十MΩあり、僅かにリークが見られたので、これが原因らしい。
結合のコンデンサは2PFとなっているが、カウント出来る範囲で、出来るだけ小さくしたのが、発振周波数の影響が少なくなる。1PFとした。
出力は368mV/P-Pだった。HPでは0.3V/P-P以上のレベルで動作とある。SGでは-24dBm以上で動作した。

カウンタのDIP-SW 8番(表示範囲の設定)はOFFで□□.□□MHzの表示、ONで□□□.□MHzとなる。
SGからカウンタ入力に入れてみると10.7MHz~283MHzまでカウント出来た。
(表示は、入力周波数-10.7MHzの値が表示される)
これで、オリジナルでの動作確認が出来たので、トイラジコンの周波数27/40MHzになる様に計算したコンデンサを並列に接続したが発振しない。逆にコンデンサはそのままでコイルのインダクタンスを増加したが、これでも発振しない。

ラジオ用ICにはCD2003/TA2003を使用しているが、FM帯でしか発振しない感じである。
データーシートと比較するとFM-OSC(13ピン)とLC間に15PFを入れているのに対し、キットは入っておらず直接接続されているので、VCCが内部トランジスタのBに加わりバイアスがずれてしまうのが関係しているのかも知れない。
周波数の高い方は発振するので、コイルの巻線を疎にすると90MHz以上でも受信可能となり、先日のブログで紹介した茨城放送のFM波(94.6MHz)が綺麗に受信される((カウンターでは94.7MHzで一番良く聞こえたが)。

ここで、気になったのは音声出力を絞った状態でもサー音ノイズが大きいことである。
TDA2822が、元々雑音が多いのか、後日比較してみたいと思う。(電解コンデンサの容量を大きくしても変わらなかった)
今後は、以前実験したことのあるFMフロントエンド用IC(TA7358AP)で27MHz帯が発振出来るか確認したいと思う。

【8/31:回路修正でOSCアンプ不要に】
FM-OSC(13ピン)とLC間に15PFを入れてみた。
発振には変わり無い様だが、コイルのインダクタを大きくしてみても、下限周波数は56MHz程度までで、それより下は発振が停止する(コンデンサを入れない場合よりは低くまで発振する)。
コイルが同じでコンデンサを大きくした場合には発振が停止してしまう。なので、IC内蔵の発振回路では27MHz帯には使えない様で、後日クラップ発振回路で実験してみたいと思う。
しかし、収穫があった。
先の回路ではアンプが必要であったが、今回の改造でカウンターに直接接続しても発振が停止することは無くなり、カウントも正常値を指示した。
但し、カウンターと発振出力間には1~2PFのコンデンサを入れる必要がある。
また、裏面に何かが近づくと周波数が動いてしまうので、銅テープをシールドケースにして半田付けした。

カウンター入力部のレベルをオシロで測定してみると185mV/p-p(プローブが1/10なので画面上では18.5mVとなっている)だった。意外と綺麗な正弦波である。

あとは、コメントいただいたTDA2822パワーアンプの雑音低減回路を試してみた。
Rs=300Ω、Rf=5kΩとしたところ、コメント通り雑音が低下した。ゲインを下げても、パワーは問題無い。

コメント (1)
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