沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩397 沖縄からの沖縄移住者のメッセージ 8

2012年12月28日 16時05分04秒 | 政治論
 民主政権が政権交代する以前、つまり麻生解散まで、日本はどういう国だったかということについて、この民主政権の興亡史自体に既に基本的なことは反映されていたというふうに思われる。
 大震災と原発事故が、遡れば阪神震災から引き続き、この国が持つ仕組み、組織図、構造、に関して多くの問題点を析出していたことに気がつく。
 原発に関しては、腐敗体質の「原子力ムラ」という存在が立ち現れ、所謂政財官学一体になって「原発推進」母体となり、この国の「原子力行政」を担って来た事、そこには当然既得された権益も含め、あらゆる利権が交錯し複相して関連し合い、もつれ合って稼働した歴史的蓄積があり、事故の責任を東電一社に肩代わりさせながら巧みにこれを国策的に掬い上げ、結局事実上の「万死に値する」「ムラの住人」を訴追不能な闇に覆い隠した。
 彼らの中には様々な職種の「無責任な」体質の責任者が蠢いているが、彼等にまともな反省など望むべくもない。むしろ「再稼働」はおろか「新増設」さえ声高に言い募る日本の知識階層がいる。
 彼等が「核」にこだわるのは、決して電事連並みのあるいは財界並みの日本経済への展望や視点が主要な素因になっているわけではない。既に学術的に原発の経済効果の嘘は暴露されている。まして地震列島活断層直近の施設が設計上許容される道理はない。にもかかわらず推進され強行されてきたのは、アメリカ合衆国国家安全保障至上主義に基づく「防共最前線」たる日本列島を、重要な核燃料資源貯蔵庫たらしめようという画策による。
 大震災は、この国の行政組織が実に馬鹿げた機能不全な危機管理に置かれていることを如実に示した。緊急避難的な思考回路をさえ持たない行政機関とは一体何か。社会弱者、被害者らが震災後生活再稼働する一助にさえなってない、なろうともしない体質とは、義援金救援物資の有効にして迅速な配給体制すらまともに取れない「公僕」とは一体どういうあきれた形容矛盾の成果なのか。
 小田実の「人間の国でない」という表現は誇張ではなかった。そして鳩山氏がぶち上げた「普天間移設最低でも県外」事件!!が示しているのは、この国がアメリカ合衆国の傀儡国家であり、いかなる改革的提言も確実にもみ消される運命に有る、CIAを中心に暗躍する諜報謀略活動の空恐ろしい内政干渉実態であり、選挙干渉、買収工作、恫喝篭絡運動、による反動勢力集積、といった、戦後日本の政治的環境作りに寄与する一連の「不正」がまかり通る敗戦国実情を示している。
 彼鳩山氏は首相を辞めるとき「抑止力は方便」といい、またつい先ごろ退任の森本防衛大臣は「地政学的軍事的要件でなく政治的な簡便性」により沖縄を、とまで暴露した。ふざけ切った話なのである。だから今こそ言いたいのだが、この国の自律しない政治家にいくら「県外国外」を叫んでも政治は一歩も動かないので、アメリカ合衆国にボデイブローのように頻繁に攻撃を加える運動方法を採るべきなのだ。毎日(か東京)のある記事によれば、ある米国下院議員曰く「沖縄ってどういうとこ?2千人くらいなの?飛行場でもつくってやれば喜ぶんじゃない?」といったとか。(中断)