沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩 7 半島

2007年03月24日 18時08分44秒 | 手記
 おかっぱの少女が朝鮮人だったかどうか、今では知る由もないが、5、6人の少年にかこまれて真ん中に打ち倒れるようにしゃがみこんでいる、彼女が多少器量悪だったことが原因のひとつにちがいない、一人の少年が「人生かっぱ」と言った、それがどういう意味かは知らないし、かつて聞いたこともない言葉だが、そこにいる誰もがその不気味な嘲笑を理解していた、それはようやく中流階級が根つき始めたこの国の、貧困を衣服やなにやらに体現している、そういう階級の子供を侮蔑する言葉の一種だった、そして無表情に無抵抗に黙っていわれるがままの少女は、しかし意外に泣き顔も見せずしょげる様子もなく、....、それから何日かのち少女がその辺の子供たちと、わけへだてなく遊んでいるのを見て、妙にうれしい気分がしたのはどういうわけか、