★2,011年10月29日(土)
◆目的地:鶏冠山(2,115m、山梨県山梨市、山梨百名山)~木賊山(2,468.6m)
◆メンバー:M松さん、中隆
◆コースタイム:6:50西沢渓谷駐車場発~7:25鶏冠谷出合~8:30第一岩峰直下迂回点~9:30第二岩峰頂上~10:07第三岩峰頂上(山梨百名山標柱)~10:50鶏冠山(2,115m)~11:44(2,177mピーク)~13:25稜線(2,461m)~13:28木賊山~14:35丸近新道分岐点(1,869m)~16:11駐車場着
◆天気:快晴
(西沢、東沢鳥瞰図)
【概要】
山梨百名山の中でスペシャリスト級と言われている山が4つあり、
その内の一つが鶏冠山である(他の3山は、笊ガ岳、笹山、鋸岳)。
鶏冠山は昭文社の地図でも登山道はない。
H20.6.7に、沢登りで鶏冠谷左俣から鶏冠山頂上に登ったことはあったが、
今回は鶏冠谷出合から尾根伝いに鶏冠山頂上を目差し、
頂上から更に北進し木賊山まで挑戦することにした。
ネットで調べたところ、鶏冠山までは特に問題はなさそうだが、
鶏冠山から木賊山まではかなりコースが不明瞭で大変そうであった。
結果は、2,117mピークから先の道が特に不明瞭であり、
ラスト100mは石楠花(シャクナゲ)の藪こぎもありで大変だった。
【山行記録】
朝6時半に西沢渓谷の駐車場に到着。
紅葉真っ盛りで晴天間違いなしの土曜日であるので、駐車場は大混雑。
(鶏冠山(左)~木賊山(右))
駐車場を出発し、休業中の西沢山荘を過ぎ、
二俣の吊橋を渡った少し先で右に入り、東沢方面に向かう。
(吊橋から見た鶏冠山)
(吊橋から見た紅葉)
右岸の登山道を進み、鶏冠谷出合いに出て渡渉する。水が冷たい。
(鶏冠谷出合)
鶏冠谷右岸を10mほど進み、尾根に取付く。
最初から結構の急登である。
登山道はしっかりしている。迷う心配はまったくない。
尾根を進み、第一岩峰直下を左の巻き道に入る。標識もあり問題ない。
第二岩峰には直登するための新しい鎖があり、第二岩峰直下には右からの巻き道もあった。
鎖は使わずに登ったが、鎖が付いていなかったら巻いたと思う。
(木と木の間に新しい鎖が見える)
さて第二岩峰到着。
景色が素晴らしい。これから向かう第三岩峰が良く見える。
360度の大パノラマである。
(第二岩峰から第三岩峰を望む)
(正面は国師ヶ岳)
第二岩峰から見ると、第二岩峰から第三岩峰までは難しく見えるが、
歩いてみると特に困難はない。
第三岩峰にはロープも鎖もない。
登れそうであったが無理をせず右から巻く。
一度下り、登り返し、稜線に出たところを左に戻ると第三岩峰である。
この第三岩峰頂上に山梨百名山の標柱がある。
しかし、本当の鶏冠山は更に先の2,115mピークである。
(山梨百名山標柱)
山梨百名山の鶏冠山(第三岩峰)から少し歩いて地図上の鶏冠山(2,115mピーク)に到着。
(鶏冠山山頂(2,115m))
(正面が木賊山、左奥が甲武信岳)
さて木賊山に向かうこれからが今日の核心である。
H20.6.7の時は思わぬ伏兵がいた。
石楠花のピンクの花である。
これをピンクのリボンと間違え、右往左往してしまった。
今回はピンクの伏兵は大丈夫である。
しかし、これまでとガラッと変わり、
ピンクのリボンも少なくなり、道も不明瞭になる。
2,115mピークから一度下り、20mほど登り返し、
ちょっとしたピークから下るとき、尾根が二つになっている。
ここで左の尾根に入るのが正解であるが、右の尾根に入ってしまった記録が2,3あった。
少し心配であったが、注意深く歩いていると特に問題はなかった。
2,117mピークからはさらに道は不明瞭になる。
かすかな踏み跡を探しながら、慎重に歩く。
迷っても尾根に絡んで行けば良いと考えていたので、特に心配はない。
最後の100m、道らしきものはほとんどない。
石楠花の密集地があり、藪こぎもある。石楠花地獄である。
何とか木賊山頂上のから20m右の2,461m稜線に出た。
木賊山で少し休憩し、戸渡尾根(近丸新道)を下る。
1,869m先からは、最近は徳ちゃん新道を使うことが多いが、
今回はヌク沢を横切る旧(?)道を通ることにした。
沢を幾つか横切るこの旧道は、瑞々しく以外に結構良かった。
徳ちゃん新道よりお勧めである。
山梨百名山になったからでしょうか、鶏冠山(2,115m)までは道も明瞭であり、ルートファインディングはほとんど必要なく、岩登りも特に困難ではないです。
鶏冠山から木賊山までは良い練習になりました。