佐渡に棲んで

退職後の第二の人生を佐渡島で半農半漁の生活でおくり、日々の雑感、釣果の報告などを綴る

晩秋の風物詩、吊るし柿

2016年11月01日 10時25分06秒 | 佐渡島
朝晩の冷え込みが厳しくなり、紅葉も進んでくると

この時期、佐渡の各家では軒下に渋柿の皮をむいて吊るす

吊るし柿が多く見られます。

我が家も昨日吊るしました。

越後、佐渡では平種なし柿の「八珍」の栽培が盛んで

「おけさ柿」のブランド名でこの時期に盛んに各地に

出荷されています。

渋柿の「八珍」をアルコールで渋抜きして食べますが

程よい甘みが口に広がり、これを口にしないと

秋の訪れ、年末を実感できないという越後人、佐渡人が

多く、特に佐渡の人は栽培農家から大量に買ってきて

自分で渋抜きして親戚、知人に贈答で送っている人がたくさんいます。

店舗の店先には渋抜きの終わって段ボール詰めされた商品や

渋抜き前のコンテナ入りのものが渋抜き用のアルコールとセットで

大量に置かれています。

渋柿がアルコールで渋抜きされて「さわし柿」として皮を抜いて

食べられますが、おかずとして醤油をかけて食べる人もいます。

体温が下がるといわれ二日酔いには酔い覚めの柿などといわれています。

寝る前にあまり食べると子供はおねしょをすると言われました。

皮をむいて吊るしたものを時々手でやさしくもんで軟らかく

表面に白い糖分が粉を引いた「あんぽ柿」にして出荷する家も

あります。

吊るしたままで揉まずにほし固まった干し柿も正月には

食べごろです。

我が家では家の裏の空き家の持ち主が3本の柿の木をもいでくれとのことで

収穫した分の一部を持ち主に、近所にもお裾分けして

残った分をコンテナ2個分はさわし柿にして他は皮をむいて吊るしました。

自分の所の柿の木も山の畑の横にありますがそちらも軟らかくならないうちに

収穫しなければなりません。

今年は佐渡では台風被害がなかったのでコメも柿も豊作のようです。
コメント
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