goo

クラシックパーツセンターの話



このブログの読者さんならご存知の通り、
僕は車がいつでも最適な状態に居て欲しいので、
定期的に部品を交換しています。

これは機能的な問題の解決に対処して居ますが、
時にエンブレム類などは、交換すると
古臭く見えない良さがあります。
(我がカラヴェルは19年19万Km)

幸いにも磨きの山田御大が完全コーティングして下さいますので、
洗車機にもガンガン入れちゃいます。
ピカピカに磨き上げたボディーは大丈夫ですが、しかし
車名エンブレムのクローム部分は消え始めてしまいます。



中澤コレクションの初期は、ミニカーとレアエンブレムの
販売でスタートしましたので、こういった物は商材用だけでなく
自分用にも常に在庫しておきますが、
在庫が少なくなるとドイツへ正規注文です。



今回も大変お世話になっているVGJ経由で入手しましたが、
初めてT4純正部品が
「フォルクスワーゲン・クラシック・パーツセンター」
の袋に入って来ました。
遂にT4b(後期)も仲間入りになりました。



最近はゴルフ1などのパーツも順調に入手可能で、
このパッケージで正規ディーラーから入手された方も
いらっしゃるかと思います。
物によって価格が当時の2~3倍などもあるようですが、
30年以上前のパーツをディーラーで頼める安心感が大きいですね。

<マニアックな話>
以前は純正パーツ検索システムETKAの左上にある
クラシックパーツセンターへの入り口ボタンを押すと
入れるようになっていましたが、僕などが使う日本の
正規ディーラー用ETKAではアクセス不可でした。

しかし最近は普通にパーツ検索して、そのパーツがご臨終でなければ
クラシックパーツセンターの袋に入って正規ルートで納品されます。
パーツ番号が残っているのに(表示されるのに)、
日本にもカッセルにも在庫が無い場合は、再入荷の可能性大です。

これらの部品は稀に再生産品もありますが、
基本的には過去20年、世界各国の正規インポーターに残っていた
未使用純正部品(NOSパーツ)を、ドイツ・カッセルや
ウォルフスブルグ工場に再輸入して仕分けし、再確認後、
通常在庫として正規ルートで輸出販売しているシステムです。



驚いたのは、1960年代のタイプ3のボディーパネルが何十台分や、
カルマンのサイドエンブレムなども時々在庫に上がって来ます。
(実際に見ました)
当時の販促品なども出て来ますので、マニア悶絶の会社です。

また、クラシックパーツセンターの担当者が10人以下の時代は、
本国の窓口では結構どんぶり勘定的な時代もありましたが、
今はそんな事も減りました。

ディーラーで販売されている部品であれば、結構幅広く在庫してあり
オプション部品の販売(フロアーマットやルーフラックなど)、
懐かしいVOTEXブランド、カマイ、エッティンガー(エアロ)の
部品も出て来ます。
但し、VW純正番号の入っていないOEM部品は出て来ません。
意図的に排除させているようです。

GTI、quattroなどの人気商品は、各国の業者が大量に買い付けて
しまうので、直ぐに枯渇(在庫切れ)します。
それでも一定期間が経過すると、またNOSパーツが出て来る辺り、
驚きです。

これらの部品の中には日本仕様の物も含まれており、
日本仕様にしか存在しない専用品やエンブレムを見掛ける事があります。
ドイツの関係者によれば、元々カッセルの部品庫にあった物と、
日本から帰国した物もあるそうです。



ですから、僕が過去にお客様からオーダーを受けても
入手時期が分からずお断りさせて頂いたのは、
ルートだけの問題では無く、パーツセンターの仕分け待ち
だったのです。(ご迷惑をお掛けしております)



因みに日本市場において、「フォルクスワーゲンクラシック
パーツセンター」の商品は、正規ディーラー、
もしくは販売協力店のみの扱いです。
その他で扱われている商品は、保証も乏しく(実際に偽物が出回っている)
全く信用の出来ない商品もありますので、購入時には十分お気を付け下さい。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« リアブレーキ... メダカと共に »
 
コメント
 
 
 
クラシック・パーツ (花貴)
2018-08-20 14:45:29
メルセデスの「オールドタイマー・センター」からはじまり、ポルシェ、VW、BMWなど次々とクラシックカーのレストアやクラシック・パーツの提供が本格化してますね。PORSCHEAGでの話ですが、90%くらいの車が生き残ってるそうですね。
 
 
 
花貴さまへ (H.Nakazawa)
2018-09-20 10:29:19
コメントありがとうございます。
返信は大幅に遅れてごめんなさい。
以前はクラシックパーツやレストア事業は、完全赤字でしたが、ここ10年はビッグビジネスになりつつありますね。電気自動車の時代になる5年後は、更に大きなキャパシティーがあるかも知れません。今後に期待です!
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。