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大学生、数学危機

2012-02-25 | つぶやき

日本数学会が国公立、私立大計48大学の入学直後の学生5934人を対象に初の「大学生数学基本調査」を実施した結果、大学生の24%が「平均」の意味を正しく理解していないなど、基礎的な数学力、論理力に大きな課題があることが明らかになったそうだ。小中学校で学ぶ内容を中心した出題にも関わらず、5問全問正解者は僅か1.2%だったという。●「平均」の意味を問う問題では「平均より身長が高い生徒と低い生徒は同じ数いる」(←これは「中心値」)を正しいと誤解している学生が、中堅私立では半数もいたそうだ。また、「偶数と奇数を足すとなぜ奇数になるか」を論理的に説明させる中3レベルの問題の正答率は19%だったそうだ。(偶数は2n、奇数は2m+1と一般化して表現できる。従って、偶数+奇数は2n+2m+1=2(n+m)+1=2k+1と一般化できる。これは奇数の一般化表現に他ならない)●関係者によれば、学生の数学力の低迷がさらに深刻な段階を迎えた(フェースが変わった)ことになるようだ。「ゆとり教育」で学習内容が削減されたことや、少子化で大学全入時代の到来で入試の難易度が下がったことなどが理由として指摘されている。大学入試で数学をマークシート式でなく、記述式で受験した学生は正答率が高かったという。論理力の育成を盛り込んだ学習指導要領が昨年から小学校で、中学校では今春から実施されるが、入試の在り方を見直さない限り、解決にはならないとの見方が強いようだ。●企業側も面接で入試枠を聞いたり、入試形態を確認して判断材料にすることも珍しくないようだ。また、大学側も数学教育に力を入れ始めているようだ。大阪府立大では「数学で培う論理的思考力は社会に出てから役に立つ」との考えから、4月から文科系学生を対象に数学を必修化するそうだ。 ⇒ 2/25読売新聞

大学での理系学部の人気低迷や就職先の製造業離れなども数学の学力の低下と相関があるのだろう。

 


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