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ソナタ第3番 ニ短調(BWV527)

2020-07-17 | つぶやき

1727~1730年頃、バッハは新しいオルガンのジャンル:トリオソナタを導入したそうだ。トリオソナタ(通奏低音と2つのメロディー楽器、或いはソリストと鍵盤楽器)は長い間、バロック室内楽の定型であったが、3つのパートを1つの楽器上でというのは聞いたことがなかったそうだ。オルガンは巧妙なレジストレーションによって豊富な音を得ることは可能であるが、バッハの6つのソナタ(BWV525~530)は極めて難しいと見なされているそうだ。例えば、シュヴァイツァーは「これらのソナタを徹底的に練習した人は、演奏において絶対的な正確さを達成するため、昔や現代のオルガン作品でこれ以上の問題に遭遇することはないであろう」と述べたそうだ。●このソナタ第3番ニ短調は通奏低音を伴って、上の2つのパート間のシンプルな会話のように構築されており、第2楽章のアダージョはエレガントで単純なフルートデュエットのようだという。バッハはこの第2楽章を編曲して「フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲イ短調(BWV1044)」に再利用したそうだ。また、モーツァルトは弦楽3重奏(KV405a)で使用したそうだ。活気に満ちたヴィヴァーチェの第3楽章はロンドに似た二声のフーガで、オルガン奏者により技術的な要求をするそうだ。●この演奏の録音はオランダ・ハーレムの St. Bavo Churchにある有名なミュラーオルガンで行われたそうだ。それは1738年から大変特別な楽器で、ヘンデルやモーツァルトはこのオルガンを演奏するためにハーレムに旅行したという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-527/

Bach - Sonata No. 3 in D minor BWV 527 - Havinga | Netherlands Bach Society

●6つの(トリオ)ソナタのうち、All of Bachで既に公開されているソナタ第1番変ホ長調(BWV525)、第2番ハ短調(BWV526)も以下に引用する。
Bach - Sonata in E-flat major BWV 525 - Zerer | Netherlands Bach Society

Bach - Sonata No. 2 in C minor BWV 526 - Winsemius | Netherlands Bach Society

●参考までに「フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲イ短調(BWV1044)」を以下に引用する。尚、この作品の第1と第3楽章は「前奏曲とフーガ イ短調(BWV894)」からの編曲である。

J.S.Bach - Triple concerto in A minor BWV 1044 Anastasia Antonova, harpsichord

J.S. Bach - Prelude and Fugue in A Minor, BWV 894 - Chiara Massini, Harpsichord


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