バッハの他の無伴奏ヴァイオリン作品と同様、このパルティータ第3番もスタンドアロンの作品ではない。1729年、バッハはこの作品のプレリュードを結婚式のカンタータ(BWV120a)の器楽(オルガンと弦楽器)章として編曲したそうだ。また、1731年にはプレリュードがカンタータBWV29の祝祭的な序曲として、再びオルガンとオーケストラ用に再登場した。(BWV29は2019/5/18マイブログ参照) それだけでなく、パルティータ全体を2つの譜表(それらは単純な鍵盤楽器作品あるいはリュート用あるいはテオルボ用の可能性がある)にコピーしたそうだ。いずれにしても、バッハはこの作品、特にプレリュードを明らかに喜んでいたそうだ。尚、このプレリュードはノキアの旧式の携帯電話の所有者には着信音として知られているそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1006/
Bach - Violin Partita no. 3 in E major BWV 1006 - Sato | Netherlands Bach Society
(関連:2019/10/8マイブログ)