【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

トンボの産卵

2011-08-26 19:12:35 | Weblog

 朝、家の外によくトンボが飛んでいます。特に車のフロントガラスの上がお好みのようです。そういえば、ぴかぴか光るガラスの表面を、産卵をする水面と間違える、と聞いたことがあったので、よくよくガラスを見ると、点々と小さな“汚れ”が。もしかしてこれ全部トンボの卵? だったらお気の毒な話です。

【ただいま読書中】『365日のベッドタイム・ストーリー』クリスティーヌ・アリソン 編著、 高橋啓 訳、 飛鳥新社、2005年、2800円(税別)

 「子供のための読み聞かせの本」で、一日一篇、全365篇からなる“短篇集”です。たとえば「1月1日」は『マッチ売りの少女』(アンデルセン)、「2月1日」は『火星から来た種』(ジョーダン・バーネット&デビッド・フィッシャー)、「3月1日」『北風と太陽』(イソップ)、「4月1日」『ばかのジャン(その一)』、「5月1日」『小さなイダの花』(アンデルセン)……各国の民話もあって、本当のバラエティに富んでいます。そして、12月には力が入っています。中旬に白雪姫があり、21日『壊し屋 ──クリスマスのための話』22日『みじめなメリー・クリスマス』でクリスマス週間が始まったかと思わせて、23日に全然関係ない『ソロモンの幽霊』をはさんでから、24日『小人と靴屋 ──クリスマスのためのドイツの話』25日『モミの木』26日『エルザと十人の小人たち ──クルスマスのためのスウェーデンの話』と盛り上げます。そして年末は、29日『スーホの白い馬 ──モンゴルの話』30日『千匹皮の娘』31日『美女と野獣 ──フランスの話』という不思議な終り方。
 この編者のセンスは、ちょっと変っていて、私の好みです。もし私が同じテーマでアンソロジーを組むとしたら、まったく違ったラインナップになることは確実ですが(たとえば星新一は絶対入れたい)、読者が楽しめて、自分も楽しめる本を目指すことは、たぶん同じだろうな、と思えます。
 ただ、本書を本当に読み聞かせに使うのは、本が重たくてちょっと大変かもしれませんよ。