【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

失われた半年間?

2011-08-15 18:05:34 | Weblog

 大正デモクラシーは最終的には党利党略のひどい“政党政治”で結局軍部の台頭を許したものとして歴史に記録が残されていますが、平成のこの半年間は歴史にはどう書き残されるのでしょう? もしかして、無視?

【ただいま読書中】『空想お料理読本』ケンタロウ、柳田理科雄 対談、メディアファクトリー、2010年、524円(税別)

 「小池さんのラーメン(おばけのQ太郎)」「目玉焼きパン(ラピュタ)」「マンモスの骨付き肉(ギャートルズ)」「コロッケ(キテレツ大百科)」「大盛りご飯(日本昔ばなし)」「ミートボールスパゲッティ(ルパン三世)」などなど、アニメに登場する様々な料理が実現可能かどうかを、料理家のケンタロウと作家の柳田理科雄が対談し、できそうなものは実際に作ってしまう(そして食べる)、という趣向の本です。
 柳田理科雄さんの文章をこれまでいろいろ読んだかぎりでは、面白いのだけれど、もうちょっと発想をぶっ飛ばしてくれるかもうちょっと論理を突き詰めるかしてくれたらもっととんでもない面白さになるのになあ、という欲求不満を感じるものだったのですが、今回も同じでした(理屈と辞書検索でダジャレを言って「どうだ、おもしろいだろう」と言われているような気分、と言ったら伝わりますか?)。ただ、料理という具体的なモノがあるだけ本書で少しは“着地点”が見える、とは言えます。
 そうそう「チビ太のおでん」も登場していますが、これは実際に商品化されていたはずです。面白いことを考える人はどこにでもいるんですねえ。