足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

  No.918   ~ アカネを食すホシホウジャク幼虫 ~

2010年11月28日 | 昆虫

 

 

 

日 20101121 晴 18

所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 「これ、ガの幼虫ですか?」

黒い実の付いたアカネの茎に、一匹のスズメガの幼虫が休んでいた。

 頭が小さくおしゃれな縞模様、赤褐色の可愛い足、この前ヘクソカ

ズラの葉を食べていた、ホシホウジャク幼虫を思い出した。

 ヘクソカズラは名前の通り、葉を揉むと強烈な臭いのする植物で万

葉の頃から有名?。現在はその正体がデカノイルアルデヒドと言う揮

発性物質である事が解っている。この物質は二日酔いの嫌な臭いとな

る物質と似ているのだと言う。

 ホシホウジャクは生命を伝える方法として、他の昆虫達が避けたで

あろうヘクソカズラを幼虫の食草に選んだのだと言われている。 

 ヘクソカズラは、アカネと同じアカネ科ヘクソカズラ属だが、アカ

ネ科の中にはアカネを始め、コーヒーノキ、クチナシ等有用植物があ

り、ヘクソカズラの実も、昔はしもやけの薬に用いた様だが、同列の

中には頭に浮かんで来ない。

 しかし、両種は類似点があるのだろう。アカネにいた幼虫は、ホシ

ホウジャクに間違いなさそうだ。

 


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