足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1243 ~ コアジサシ の 攻撃 ~

2014年06月05日 | 野鳥

観 察 月 日  2014.5.30 晴 29℃

観 察 場 所  狛江市 多摩川中流域

コアジサシは宿河原堰堤と河原で抱卵していた。

一羽のコサギが飛来してコアジサシの巣に近づくと。

コアジサシは飛び立ちコサギに攻撃を、コサギは地面にうずくまった。

コアジサシはすかさず攻撃。

一寸不思議に!コサギが集団?で抱卵していた堰堤上は、カワウも集団?で賑わうのに

コアジサシは・・・・・

 「河原でコアジサシが営巣していて、コサギが巣に近こうものなら、

コアジサシは巣から飛び出し執拗に攻撃を掛けていましたよ」Yさん

の話を聞いて昼食でまだ座っていた私は立ち上がった。

 「犬や人間が散歩をしていて、うっかりコアジサシの巣に近付くと、

巣を飛び出し、攻撃して来る」とは聞く話だが、とはいえ体の小さな鳥

故に、外敵が多く激減の傾向にある。

 中州でコアジサシが抱卵していると言うので、双眼鏡で探して見た

が見つからなかった。

 その時、一羽のコサギが飛来し巣のある方向に歩き始めた。

 「コアジサシが飛び立ちましたよ」とYさんの声。コアジサシは、コサギ

の頭目掛けて2回3回と急降下の攻撃を掛けた。その度にコサギは地面

に伏す姿勢を取ったが、我慢できず20m程も飛び川の水の中へ逃げた

が、コアジサシはそこまで追跡し攻撃し、巣を守る気強さを感じた。

 ところが、ここでは宿河原堰堤で抱卵しているコアジサシが何羽もいる。

そこにはカワウが沢山いて、羽を広げたり羽づくろいをしたり賑やかだ。

これに対してコアジサシは何の反応も示さない様に見える。巣との距離が

この程度なら良いのか、それともカワウが居る方が天敵のカラスやタカの

類を防ぐために役だっているのか、不思議に思えた事であった。